2017/07/10 - 2017/07/21
88位(同エリア192件中)
schneewittchenさん
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リューベック
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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翌12日、朝ケルンを発ちリューベックへ。お天気が思わしくなく、午後リューベックに着いたころには本降りになっていました。
これは宿泊したホステルです。とてもおすすめ。部屋は広いし、簡単なキッチンもついています。レセプションと自分の部屋の入り口は別で、自分の部屋は専用の鍵で開けるようになっていますから、夜遅くなってもだいじょうぶ(レセプションは24時間対応ではない)。ホルステン門からも町の中心からも近く、坂をちょっと降りるとすぐにきれいな運河が見えます。 -
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ほぼ目の前にある、旧市街を囲む運河。
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本降りの雨で寒い午後。マリエン教会とブッデンブローグハウスを見学することに。リューベックは小さい町なので、こうした場所も歩いてすぐです。
マリエン教会は、ブクステフーデが活躍し、バッハがそれに魅了されてリューベックまで来たという教会。写真は撮りそこないました(--; 教会は、第二次世界大戦で外壁の一部を残してほぼ全壊したということで、現在の建物は戦後再建されたものです。教会の奥にはその時焼け落ちた鐘、中には戦後の再建の様子が展示されています。平和への祈りが満ちていました。
これはマリエン教会のほぼ正面にあるブッデンブローグハウスです。ちょうどマン一家の生涯が特別展示されていました。「なんて家族なんだ!」という題のとおり、家族の多くが素晴らしい才能に恵まれていたんですね。それにも関わらず、戦中戦後の波に翻弄され、困難な一生を送った人が多かったようです。
ここリューベックは、トニオ・クレーゲルの面影が感じられるかしらと思っていましたが、むしろ後から訪ねたハンブルグのほうがトニオ・クレーゲルの印象に近かった。 -
その後、ホステルのすぐそばにある人形劇博物館へ。手前に見えるlive JAZZと書いてある建物がホステルで、人形劇博物館はその向こうの狭い路地の奥です。これはリューベックを発つ日の、晴れた朝に撮った写真です。
この博物館面白かった。ドイツを始めとしたヨーロッパの人形劇だけでなく、インドや東南アジア、アフリカの人形劇のお人形まで飾ってありました。日本からは文楽人形。受付の人もとてもフレンドリー。雨の憂鬱な気分が吹き飛んでしまいました。 -
翌13日、晴れてきました。TripAdvisorで見つけた、リューベック近郊のGothmundという漁師さんの村へ行ってみようと思います。
リューベック中央駅からバスで30分くらいです。Gothmund近くの終点で降りた人は地元の人と私だけ。私が降りると、そこにいた地元のおばあちゃんがドイツ語で話しかけてきます。「どうしたんだ?」とばかりに、ほかにも2,3人、運転手さんまで来てしまって、困ってしまいました。1人若い人が英語を話すので「インターネットできれいな村だと紹介されていたので来てみた。港があるみたいだけど、どこ?」と言ったら、みんな納得したような顔をして、「この道を行けばいい、帰りのバスはここだからね」と教えてくれました。
まぁたしかに、外国人などめったにこないような村で、いきなり東洋人の女が一人、ふらっと降りたら、「なんなんだ?」と思うでしょうね (^^; -
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これがGothmund特有のかやぶき屋根です。北ドイツのほうではかやぶき屋根がまだ残っているということで、この村も一角だけにかやぶき屋根の家が何軒かありました。
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リューベック中央駅まで戻ります。さぁどうしよう。時間はたっぷりあるし、トラーヴェミュンデに行ってみようか。ブッデンブローグ家のアントーニエの気分で。駅にはあちこちに「トラーヴェミュンデ、トラーヴェミュンデ」とポスターが貼ってあります。
トラーヴェミュンデはバスで45分くらいだったかしら、海岸に沿ったきれいな街並みです。プロムナードには、観光客用のきれいなお店やカフェが並んでいます。観光客はほぼ地元のドイツ人のみです。 -
港めぐりのboat tripがありました、トラーヴェミュンデからリューベックまで戻るtripもあります。
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船内
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船から大きなホテルも見えました。
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イチオシ
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船から降りて、リューベックの名物であるマジパンのお店、Niedereggerというお店の支店でケーキを食べました。おしゃれなカフェで、ケーキもおいしかった。おすすめです。
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船の中だったかな(^^;、ハンザ同盟の博物館のパンフレットを見つけました。そこに行ってみよう。ちょうどバスが通るところです。
リューベックに戻るとまだ午後3時。旧市街の北の端でバスを下りました。 -
この博物館もとてもおすすめです。非常に新しく、とてもハイテク。受付のお兄さんに「何語にする?」と訊かれて、「英語」と答えると、英語用のカードをくれます。「このカードをここにあてると、英語の説明が表示される」とのこと。
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入り口でカードをかざしてドアをあけると、下からエスカレーターがすっと上がってきて、地下の展示室に降りていきます。なんだかお化け屋敷に入っていく気分(^^;
お兄さんの説明のとおり、このような装置が各展示の前にあり、カードを当てると英語の説明が表示されます。展示はとても充実しています。ハンザ同盟の成立から衰退までを、リューベックを中心として詳しく説明されていました。ドイツのみならず、ノヴゴロド、ロンドン、ベルゲンなど、ハンザと深い関係のあった各都市についても詳しい説明と展示があります。博物館の名前が「Europaisches Hansemuseum」となっているとおりです。 -
リューベック旧市街は、端から端まで歩いていかれる距離です。ハンザ博物館をゆっくり見学した後、中心部まで歩いて来ました。これは市庁舎の建物と思います。
これは、裏側は何もない、「見かけ倒し」の正面です。旧東独側の、メクレンブルグ・フォアポンメルン州にあるやはりハンザの街、シュトラールズンドにも似たようなものがあります。町の権勢を誇るために作ったのでしょうか? -
イチオシ
このあたりが旧市街の中心です。お天気もよかったので大勢の観光客でにぎわっていました。お城みたいなNiedereggerのお店でおみやげ用のマジパンを買っていると、どこからかパッヘルベルのカノンが聴こえてきました。
市庁舎の下で、スーツとネクタイのきちんとした身なりの青年が、録音の伴奏をバックにチェロを弾いていました。リューベックには音楽学校があるので、そこの学生さんでしょうか?素晴らしい演奏です。周囲の観光客は椅子に腰かけて聴きほれています。このような美しい町でこのような美しい音色。涙が出そうになりました。
ついでバッハのG線上のアリア。
彼の前に箱が置いてあったのでコインを入れました。これからは、パッヘルベルのカノンを聴くと、この時のこと、「thank you」とにっこりした彼の顔を思い出すと思う。。 -
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イチオシ
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充実した1日。大聖堂のコンサートで締めくくりです。このコンサートは、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭の一環として行われたものです。シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭は、ザルツブルグ音楽祭のように一か所で集中して行われるのではなく、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州のあちこちで、教会や市民ホールなどでいろいろなコンサートが開かれるというもののようです。
これは、この日コンサートのあった、リューベック大聖堂。 -
ブロムシュテットさん90歳バースディコンサートということで、オーケストラはエルプフィルハーモニー。しかし開演の8時近くになっても、入り口には人がずらりと並び、なかなか扉があきません。「もしかしてブロムシュテットさん、具合が悪くなったのかも?」と心配になりましたが、少し遅れて開演となりました。
このような古く大きな大聖堂で、オーケストラのコンサートを聴くのは初めてです。私の席は舞台のすぐそばだったので(サントリーホールで言えばLAブロック)、音がひときわびんびんと響く場所でした。しかも曲目はブルックナー5番。
ブロムシュテットさんは、足取りが大丈夫か?という感じで舞台に上がりましたし、さすがに長丁場なので椅子に座って指揮をされていました。しかし曲が終わると、びっくりするほどしゃんとされて、笑顔で聴衆の歓呼に応えていました。ほとんどの人が立って舞台に駆け寄り、素晴らしい演奏と巨匠に敬意と感謝を表していました。 -
翌14日も雲ひとつないような素晴らしいお天気です。運河に囲まれたリューベックには運河をめぐるboat tripがあり、ホルステン門のそばにいくつも船が停泊しています。
これは船の内部。ドイツではこれまでもいくつかboat tripに参加したことがありますが、どこでも船の内部はとてもきれい。 -
イチオシ
昨日のハンザ博物館の説明では、港の倉庫は旧市街のほうにはなく、対岸にあるという話です。リューベックはリューネブルクのそばであり、塩が主な取引商品だったので、塩は建物を傷めるから旧市街には置かなかったということです。boat tripで運河を巡ると、対岸に倉庫がたくさん見えました。
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ホルステン門とは反対側に回ると、緑の多い町です。
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お昼ごろ、この美しい町を、後ろ髪ひかれる思いで後にしました。ホステルから中央駅も歩いてすぐです。ホルステン門を振り返り、振り返り、中央駅まで歩いて行きました。
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