2017/07/10 - 2017/07/21
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schneewittchenさん
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ヴォルプスヴェーデ
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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いよいよ、この旅のハイライト(の1つ)、ヴォルプスウェーデに。リューベックからハンブルグで乗り換え、ブレーメンへ。ブレーメンからはバス。
ブレーメンは思ったより大きな駅で、駅前は大きな町らしくいろいろな人々がいます。怪しげな店もあるし、なんだか蒸し暑い。しかもバスとトラムのターミナルは工事中で、ヴォルプスウェーデ行きのバス停までちょっと歩かされました (--;
ヴォルプスウェーデに着くと、雨もよいになってきました。このあたりは雨が多いと聞いていたので、似つかわしい日だったかもしれません。
これは宿泊したホテルです。このホテル、今まで泊まった中で最高!の1つ。 -
この建物は、ヴォルプスウェーデらしく、画家が所有していたものです。外側も内部もとても素敵。
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何よりも、バルケンホーフのすぐ隣なのです!
私の部屋からバルケンホーフが見えました。
あのバルケンホーフの隣に泊まれるなんて!! -
フォーゲラーの絵そのものです。。
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翌15日、朝は雨もよいでしたが、晴れそうです。
ここのホテルのスタッフはこの芸術家村に集った画家たちのことに詳しく、思わず話し込んでしまいました。
私はフォーゲラーが好きでこの村に来たのですが、彼女の話を聞いていると、パウラ・モーダーゾーン・ベッカーのことばかり。
「なんだかパウラのほうがフォーゲラーより重要人物みたいね?」と訊くと「そうよ、パウラはあの時代(19世紀末~20世紀初頭)、女性画家として自分の画風を貫いて、素朴な農民の絵を描いた。彼女は独立した女性芸術家としてのアイコンなの。60~70%の人はパウラ目当てでヴォルプスウェーデに来るのよ」
私はパウラ・モーターゾーン・ベッカーは、ヴォルプスウェーデの集まりの1人、素朴な感じの人物画を描いた女性画家、ということしか知りませんでした。
朝食後、森を抜けて村の中心に向かいます。村の中心には美術館や、画家のアトリエなどがあります。 -
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ヴォルプスウェーデの中心的な美術館。やはりここにもパウラの絵がたくさん展示されていました。その他にも、ヴォルプスウェーデに集った画家たちの、やや暗いながら温かみのある色調の絵が多数展示されています。泊まったホテルの所有者だったハンス・アム・エンデの絵もありました。
パウラの温かみのある人物像もいいのですが、私はむしろ、パウラの夫、オットー・モーダーゾーンを含めた他の画家の、ヴォルプスウェーデ近郊の風景画に強く惹かれました。 -
ここは、フォーゲラーゆかりのハウス・イム・シュルーです。美術館というより博物館になっており、フォーゲラーの妻、マルタや、ヴォルプスウェーデのコミュニティに関する品物が展示されていました。
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ハウス・イム・シュルー
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村は観光が主な産業のようで、きれいなカフェやお土産物屋さんが並んでいました。
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イチオシ
カフェでひとやすみ。ここのケーキもおいしかったです。なぜか外国へ行くとケーキをいろいろ試してみるわたし (^^;
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観光馬車
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イチオシ
そしてバルケンホーフ。ここはほぼフォーゲラーの絵のみ展示されています。内部はとても新しく、美しい。
フォーゲラーは、実生活においても、画家としても、革命家(?)としても、夢だけ見ていて、まったく地に足がついていない人だったようです。悲惨な最期をとげ、遺体がどこにあるかさえ分からない。今のこのバルケンホーフやヴォルプスウェーデの様子を見たら、どのように感じるでしょうか。。 -
バルケンホーフに隣接した建物の壁面に、フォーゲラー(左端)、妻のマルタ(中央)、写真には写っていませんが、ここの客人となった詩人のリルケの写真が飾ってあります。リルケはここで、妻となる女性、クララ・ヴェストホフと知り合ったのでした。クララはパウラ・モーターゾーン・ベッカーの親友でした。
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バルケンホーフは何もかもが夢です。。
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実はこの朝、ホテルでboat tripのパンフレットを発見し、スタッフに頼んで、タクシーやboat tripの予約をしてもらっていました。
「これに乗りたい!」 -
バルケンホーフを見学した後、タクシーが迎えに来てくれて、村から少し離れた湿地のほうへ。タクシーの運転手さんはとても人なつこい感じの人で、私が、「わたし、ドイツ語、ダメ。英語だけね」と片言のドイツ語で伝えると、英語で一所懸命コミュニケーションをとってくれました。
これは村の中心から少し離れたところにある船着き場。
船頭さんと予約の件でちょっと行き違いがありましたが、またまたそばにいた若い女性が通訳して助けてくれました。 -
船はこのような湿地帯を進みます。お天気はすっかりよくなって、日射しが暑いくらい。船頭さんの説明はドイツ語でさっぱりわかりませんが (^^;
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このあたり、地元の観光地になっているようで、レストランなどがありました。1つのレストランでは結婚式の披露宴が行われていました。披露宴会場の人たちが船に手を振ります。船の人たちも「おめでとう!」。岸辺と船とで一緒に歌を歌ってお祝い。なんていいところなんだろう。。。
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イチオシ
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イチオシ
パンフレットの通り、帆を張った船。船は、行きはモーター、帰りは帆を張って風に吹かれて戻ります。
この湿地にはこうした帆を張った船が何艘も行きかっています。 -
一幅の絵のようです。この周囲には、ちょうどモネの「日傘の女」のような草原が広がっています。
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電車が通ったので、みんな急いでシャッターを切りました。あとでホテルで訊いてみると、この電車はブレーメンからシュターデというところまで通じているということ。ヴォルプスウェーデ駅もありますが、村から少し離れています。完全に観光用の電車で、シーズン中の土日、祝日しか走らないとのことです。ちょうどこの日は土曜日だったのでラッキーでした。
さらに、後からシュターデについて調べてみると、ここにもヴォルプスウェーデに集った画家たちの絵を展示した美術館があるらしい。ぜひ行ってみたい。 -
種村季弘さんの本の題名のように、ヴォルプスウェーデにふたたび行く機会があったら(いや絶対機会をつくる!)、今度はこのmoor expressに乗ってシュターデに行きたい。。
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夢のような1時間半はあっというまに過ぎ、船着き場へ戻りました。
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ホテルに戻った後も、日が長いので、ホテル周囲を散歩。この美しい村を明日離れるなんて。。。
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ヴォルプスウェーデの画家たちの絵
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この旅行記へのコメント (3)
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- ラテルネさん 2019/06/29 13:06:19
- こんにちは。
- 私も、高校時代白樺派からの憧れの、この美しい村に機会があってやっと行ってきました。
朝早くから行きたかったのですが、ブレーメンでバス停に迷ってしまい、待ち時間2時間あったのでブレーメンの旧市街も訪ねるという素敵なオマケもありました。
今年のドイツは、ちょうど薔薇の季節に間に合って、どこもかしこも花ざかり!
美しいドイツ!
ハウスイムシュラーのフォーゲラーの絵が見たくて。家具調度の中に、当たり前のように掛けられてあって、初めて見る絵なのにもう懐かしさでいっぱいに!
バルケンホフは、おっしゃる通り何もかもが夢ですね。
フォーゲラーの描いた夢。その儚さ、叶わなさに胸が痛くなりました。
メインの美術館では、フリッツ オーバーベックの、北ドイツのどこまでも薄く青く澄んでいく空の色に心をかきむしられるようでした。
残念ながら船に乗る時間を持つことができませんでしたから、私もいつかまた「再び」訪れたいと思います。
- schneewittchenさん からの返信 2019/07/14 22:10:00
- RE: こんにちは。
- ラテルネ様
掲示版にコメントいただいているのに気付かず、
お返事が大変遅くなり失礼いたしました。
> 私も、高校時代白樺派からの憧れの、この美しい村に機会があってやっと行ってきました。
よかったですね!
それにとてもうれしいです。
あまり知る人もいないヴォルプスウェーデについて、
お話できるなんて!
> バルケンホフは、おっしゃる通り何もかもが夢ですね。
> フォーゲラーの描いた夢。その儚さ、叶わなさに胸が痛くなりました。
そうなんですそうなんです(100回うなづいてしまう)
たしかメインの美術館の売店で彼に関する本で
「さようなら、メルヘンの王子様」という題名の本が置いてありました。
余計せつなくなりました。
種村季弘さんの「ヴォルプスウェーデふたたび」の他にも、
「フォーゲラー伝」を読んだことがあります。
ほんとうに「どこまでも地に足がついていない、夢の中を生きた人」
だったようなので、心が痛くなりました。
> メインの美術館では、フリッツ オーバーベックの、北ドイツのどこまでも薄く青く澄んでいく空の色に心をかきむしられるようでした。
ほんとうにそうですよね!
あの青さは涙がでるくらい美しい。
そしてなぜか懐かしい絵ですよね。
オーバーベックはブレーメンに美術館があるようです。
http://www.overbeck-museum.de/Homepage/seiten--19/index.html?IDD=19
じつは来年、もし行かれたら、またヴォルプスウェーデを
訪れるつもりです。
泊まったBuchenhofというホテルがまた素敵でした。
窓からバルケンホフが見える部屋だったのです。
コメントほんとうにありがとうございました。
ご興味があれば、また旅行記ご覧くださいね!
schneewittchen
- ラテルネさん からの返信 2019/07/20 15:28:24
- Re: こんにちは。
- お返事とても嬉しかったです。ありがとうございます。
schneewittchen様のブログをプリントアウトして持って行かせてもらいました。
私が降りたのはインゼルという美しい名のバス停で、一緒に降りた地元の方らしい女性に教えてもらって町中のインフォメーションに行きました。
インフォメの方がとても親切で、私が英語が拙いのでハッキリとした英語でバルケンホフへの行き方と、DBナビで調べておいたブレーメンへの帰り方が、「それはあなたにはちょっと難しい、こっちのルートがいいわ」と教えてくれました。
因みに私もひとり旅で、毎年6月にブレーメンから2時間ほどかかるヴェストファーレン州の街に十日ほど滞在して、合間を見てあちこち出かけています。
大好きな西洋菩提樹の並木の、その名もリンデンアレーを通って、「森に入っていくのよ」と教えてくれた通り、「え?ほんとにこんなとこに入って行って大丈夫?」という山道の森を抜けたらバルケンホフの裏側に出ました。
ブログのお写真の通りのバルケンホフ!中にそのまま入るのが躊躇われて、しばらく前の美しい東屋に行ったり、芝生の庭をバルケンホフを眺めながら心を落ち着かせたのを思い出しました。
中に入ってすぐの部屋に、フォーゲラーの絵がかかる壁に、様々な花が描かれていたのをご覧になったでしょう。
美しかったです。移ろいゆく自然の美しさ、はかなさ。フォーゲラーの人生のようで。
二階に上がると、槍を持って馬に乗る中世の騎士の絵。ひとつは風車を(ドンキホーテなのでしょうか?)、もうひとつは白樺の若木を見上げています。
この後者の方がなんとも切なくて。
フォーゲラーに限らず、この地の画家たちの描く空は、澄んだというより薄く濁って、北の方のどんより寒い雲を呼びこんで来るような、少し安定の破れる一瞬の前のようなせつなさに満ちていますね。
フォーゲラーがデザインしたカトラリーや家具。この人はどこまでも自分の周りを、「乙女」のように自分の描く夢物語でかこんでしまいたかったのでしょう。
デザイン的には、グラスゴーのマッキントッシュやニューヨークのティファニーに比べると、洗練というには程遠いものがあります。
それでも、その愚直なまでの美を追い求める姿を想像して、せつなくてひとりバルケンホフの二階で泣きそうになりました。
お泊りになられたホテルの横も通りました。「ああ!ここ!」って思いました。私も来年また、六月にドイツ行きますので、少し考え中です。
ヴォルプスヴェーデの、あのしっとりと重い湿度に一日また浸りたくて。
(ボートトリップもしたい)
今年は、フランスに行かれたのですね。
なんだか、図々しくも好みがシンクロすることがえるようで、勝手に思わせていただいてますが、クリュニー修道院美術館の、『一角獣と貴婦人』からなるタペストリー、私も30年ほど前に見に行きました。その時の展示はほの暗い天井近くに、ほんとに「さりげなく」展示してあって驚いたものです。
ヨーロッパを旅していると、名だたる名画が、仰々しくなくそっと展示してあって、美の豊富さに溜息が出ることがあります。
クリュニー美術館の前に、小さな本屋さん(パリの本屋さんは宗教だったり地学だったりと専門分野の本屋さんが多くある気がしますが)は、まだありましたでしょうか?
辻邦生さんの何かのエッセイで、「ヨーロッパの雲は日本の雲と違う。ぽっかりぽっかり浮いて、気流がそうさせるのか」みたいなくだりがありましたが、本当に西洋絵画で見る世界が目の前に広がるのに感動します。
何年か前、ロンドンからウィンザーへ列車で行った時、車窓から見る雲が
古の大英帝国艦隊のフリゲート艦の帆船の大連隊が連なるように、雲が浮かんでいたのを今も思い出します。
フランスは、この秋スイスに行きますので、その足で少しリヨンの方へ遠出できたらと思っているのですが、今回は時間がなくてとても行けそうにないのですが、昔読んだ荒俣宏氏のロマネスク教会の多く残る中部地方、コンクの修道院や教会のタンパンや橋柱彫刻を見る旅をいつかしようと思っています。
また、ブログを参考にさせてくださいませ。
文章が美しく、私も旅をしているような気分になります。
長々と書いてしまいました。ありがとうございます。
今後もし機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
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