10年ぶりのバリは変わったか？１（格安チケット）

2017/07/07 - 2017/07/18

最後にバリを訪れてから10年が過ぎた。
その間に、物価がすごく上がったとか、観光地がすごく洗練されたとか、様々な噂が入ってきた。
物価も外観も、他国と差がないバリへは、もう1人で行くこともないと思っていた。
しかし、航空券の安さに負けた。
燃油、各種税込で3万5千円。
宿を探せば、一泊2千円以下があり、合計5万円弱で12日の旅程が出来上がった。
実はチケットがあまりに安いので、後で調べたら、この航空会社は前の墜落事故依頼、業績が悪化して、サービス品質が落ちている、との記事が。

時すでに遅し。
払い戻しなしのチケットである。
この安さの秘密と、10年ぶりのバリの変容を、身を持って体験する旅となった。

エリア バリ島(インドネシア)

• 旅行の満足度: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: エクスペディア

出発当日
成田で快適な場所を発見した！

第2ターミナルの「スカイラウンジ和」が凄い！
広大なスペースの無料の休憩所である

色んな種類のソファが用意されている

家族で座れるようなソファもあれば

プライベートが確保されているものもある

無料WiFiはもとより、コンセントも使える

手製のサンドイッチとラテで夕食とする

今回は初めての夜出発

そしてクアラルンプールで
夜明けに5時間ものトランジットがある

これが安さの理由のひとつと思われる

待ち時間の過ごし方をググると
どれも空港ラウンジ利用を勧めていた

しかし高い
2時間で3千円くらい
トランジットは５時間あるのに

で予約はやめた
行ってから決めよう
成田みたいなソファがあるかも知れないし

しかし、ソファはなかった
ピカピカのクアラルンプール空港で
多くの若者がこのような形で休んでいた

若者ではないが
私も奥のベンチで横になった

約２時間後
寒さで目を覚ました

あと３時間
ここで風邪を引いては元も子もない
有料ラウンジを利用することにした

聞けば３時間で１２ドル（約１５００円）
あれ、私が調べた時より安いぞ

そして
未明という時間のためか
客もまばらでゆったりしている

ドリンク、フルーツ、スナックに加えて
色んな種類の暖かい料理も用意されている

夜中の１２時頃の機内食を断った私
その匂いにそそられたが
まだ起床前の時間のため自粛

軽くコーヒーとトーストにした
このパンが思いのほかおいしくて

味見のつもりのお粥がまたおいしかった
（結局、食べてるやん）

もしかしたら、わたしマレーシア料理合うかも

一応、シャワールームを見学

食事
ソファ
シャワー

これで１２ドルならお得だと思う

時間になったのでラウンジを出ると
20％オフの看板が

事前調査の3千円だとしても計算合わないけど
まあ効率よく利用できたので良しとする

ちなみに飛行機の出発時間は現地時間なので
時計をそのままにしておくとマズイ
ということに休憩中、気がついた

ひとり旅は自己責任が多いのである

これは空港のトイレにあった張り紙

「あなたの夢や希望は流してもいいけど、生理用品はだめよ」

だはははは

海外の空港ではよくあることだが
ゲート番号が変更になっていた

焦って移動するも
なかなかゲートが開かず
結局、50分の遅れ

しかし
ラウンジでゆっくり休んだおかげで

この時点で
とくに格安チケットの悲哀を感じることはなかった

朝９時に出発した飛行機では
１１時頃、食事が出てきた

ラウンジでの食事が未消化のため
今回も見送ろうとしたが
とりあえずリサーチは必要と思い
味見してみた

ううまい
アツアツの野菜とチキンが

優しい醤油ベースの味付けで
ほろほろにほどけるチキンと
ふっくらシイタケ

一昨年のアリタリアなんかよりずっとおいしい
これまでの機内食ベスト３に入れてもいいくらい

（結局、食べてるやん）

デンパサール
ングンライ空港に到着

これまでＪＡＬとガルーダで
暗くなってから着いていたので
昼間に到着したのは初めて

空港が新しくなっていた

他にもいろいろ変化があった

ビザは航空券代に含まれるので空港で支払う必要がない

入出国カードもなくなった

空港での手間が減ったのは嬉しい限り

関税申告カードは健在

新しい空港の出口付近

私は両替(レート115)したり
SIMカード購入検討したりと忙しく
昼間の空港が初めてなこともあって
それほど「変わったー」という印象もなく通りすぎた

実は
SIMカードを空港で購入すべきかどうか迷っていた

なぜなら空港からの移動にUberを使ってみたかったから
Uberを使うためにはSIMカードが必要

※Uberについては後ほど解説

しかし、空港には高いセットしか売っていない
で、結局やめにした
空港タクシーを使う

空港タクシーのカウンターに行くと
20万ルピアでサヌールに行くと言う
なんと正規料金ではないか！

「追加料金はない？」
「ない」
もうボッタクリはないのか？！

いい気分で支払いを済ませ、番号札をもらって
駐車場へ移動し、指定された番号の車に乗車した

あまりにスムーズに事が運んでニヤニヤ

10分ほど経った頃
無口なドライバーがさりげない口調で
「もうすぐ料金所があるから1.1万ルピア払ってくれ」
と言い出した

一気に奈落に

「追加料金はないと聞いたけど」

「悪いね」

わざとモタモタしてると舌打ちされた

さらに気分が悪くなった

ドライバーが先に自分の金で支払っていた

私は両替したばかりだから小銭がない
2万ルピア渡し、釣りをくれと言った

彼は「後で」と言った

私はムッとしたまま

ドライバーは緊張したまま

晴れ晴れとした空に暗雲が

よくよく考えると
追加の1.1万ルピアは
わずか100円ということに気がついた

怒りの半分は消えていった

しかし半分のモヤモヤは消えない

追加料金があるなら、乗車前に告げるべき
色んな理由をつけてゴネて追加料金を請求する

この"ゴネしエーター"問題は
もう一度、姿を変えて私の前に現れた

サヌールに着いた時ドライバーに言った
「釣りは取っておいて
　それと
　追加があるなら先に言ってほしかった」

若いドライバーは英語がわからず
警戒したような、威嚇するような
何ともいえない表情をして去っていった

こんな不愉快な思いをしても
彼はまた同じことを繰り返すのだろうかと
暗澹たる気持ちになった

１～６の一覧は以下にあります
http://4travel.jp/traveler/tripper/album?lid=user_album_from_travelogue