2017/07/07 - 2017/07/18
2977位(同エリア16682件中)
緑子さん
最後にバリを訪れてから10年が過ぎた。
その間に、物価がすごく上がったとか、観光地が洗練されたとか、様々な噂が入ってきた。
物価も外観も、他国と差がないバリへは、もう1人で行くこともないと思っていた。
しかし、航空券の安さに負けた。
燃油、各種税込で3万5千円。
宿を探せば、一泊2千円以下があり、合計5万円弱で12日の旅程が出来上がった。
実はチケットがあまりに安いので、後で調べたら、この航空会社は前の墜落事故依頼、業績が悪化して、サービス品質が落ちている、との記事が。
時すでに遅し。
払い戻しなしのチケットである。
この安さの秘密と、10年ぶりのバリの変容を、身を持って体験する旅となった。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
サヌールからウブドまで
噂のUberを利用
バリのような正規料金があってないような場所では
すごく有効なカー・デリバリーサービス -
アプリをダウンロードして登録すれば
世界中で使える
目的地も最初に指定するので
あとはスマホのナビまかせ
料金は表示された通りに払えばいい
"ゴネしエーター"が付け入る隙がない -
バリの人々は誰しもウブドが好きらしい
「これからウブドへ行く」というと
「いいね」と言ってくれる
Uberのドライバーも
「ウブドはリアル・バリだ」と言った
つまり本当のバリがここにあるということらしい -
ウブドの宿には期待していた
かなり早くから抑えておいた
評判のいい宿である -
割れ門を入ると
想像どおり美しい庭があり
ホストのA氏も本当に善い人で
期待どおりの宿だった -
敷地内に
家族の家2軒と、宿泊用の家が建っていて
これが宿の入口
A氏はここを5年前に建てたそうだ
伝統的な建築様式なので
まるで歴史的建造物のように見える
美しい -
2階に2部屋
1階に1部屋
という造り -
私は2階の奥の部屋で
落ち着く環境
右側に見える白い箱はWiFiステーション
電波が強くてありがたい -
部屋は広々
-
余裕のお茶スペース
ミネラルウォーターも毎日追加される -
前にウブドに滞在した時
夜の照明が暗くて
本が読めなくて困ったので
心配していたが
天井にLEDが埋め込んであり夜の読書もできた -
バスタブつき
-
電気蚊取り線香も常備
-
タオルの交換は3日に1回が基本
部屋の掃除などは依頼された時だけ
そこがホテルと違うところ
とホストのA氏が言った -
この宿で不満があるとすれば
バリは湿気が多く
使ったタオルをベランダに干しておいてもなかなか乾かないので
タオルが頻繁に交換されないのは不便だった
あと上掛け毛布もジットリとして
カビくささに慣れるまで時間がかかった
しかし宿代が約2200円ということで
全てが相殺された -
いや
朝食のおいしさを鑑(かんが)みれば
相殺どころではない -
ここにもバリコピが常備してあった
-
バリコピはドリップせずに
直接、お湯を注ぎ
粉が沈んだ上澄みを飲む -
すっきりとしたその味が
暑い気候に合う
ハワイやトルコも同じだね -
ところで
またもや
犬に目をつけられた -
この2匹がすごい剣幕で吠えてくる
ホストのA氏に泣きつくと
あれは親戚の家の犬で
危険はないとなだめられたが
やっぱり追ってくるので
ビックスベポラプを足に塗って対抗した
当方、ある種の犬にすこぶる人気がない
ベトナムとバリで噛まれた経験あり -
とりあえず両替屋を探す
ウブドは競争がなく
ほとんどの店が同じレートだった
つまり怪しい店が少ないということかも -
この両替屋
カウンターの中で
女主人がずーっと部下に小言を言い続けていて
こちらはいたたまれなくなったが
客を気にする様子はいっさいなかった -
その後
中心部に向かって歩いていると -
とつぜん広々とした場所があらわれた
-
半町ほどの田圃の中に
オープンテラスのカフェが建っている -
なんとも気持ちのいい風が吹いてくる
-
カフェの横にホテルがあった
この景色を望む部屋とはどんなところか -
ちょいと見学させてもらう
いい感じである -
ちなみにカフェはホテルのものらしい
ちなみに1泊6万円くらいするらしい
なんで寝るだけに6万出すのか
いやいや
お金持ちはそんなふうに考えない
ただ払えるから泊まるだけのこと -
その後
ベーカリーが併設されている
カキアン・バンガローも見学 -
スーペリア・ルームも見せてもらったが
-
特に泊まりたいとは思わず
-
後日
前アメリカ大統領オバマ氏が去年ステイしたという
フォーシーズンホテルへもランチがてら見学にいった
「天空の庭」と言われる
ドラマチックなエントランスがあり
アユン川を俯瞰する傾斜に建っている -
レストランで
「もうすぐ中国の団体さんが来るので
うるさいと思われ
もうひとつあるレストランに移っては?」
と給仕からアドバイスが
一泊5万以上するホテル
さすが中国のお金持ちは豪勢ですな
だからといって
移動するつもりはなかったが
メニューを見て気が変わった
高い、高すぎる -
メニューの最低金額は1200円くらいで
日本では何てことない値段なのだが
2000円前後の宿に泊まる身としては
おいそれと払えない値段 -
よって
カフェに移動して
眼下に流れるアユン川を眺めながら読書
客はこの景観にお金を払っている
というのがよくわかった -
帰りは無料送迎車を利用
ちなみに
来るときはUberで約200円ほどだった -
送迎車の中から
気になった寺院が見えたので
徒歩で引き返した -
橋の上から小さく見えるが
どうやって行くのかわからない -
道を教えてもらって降りていった
韓国やヨーロッパの観光客も
おおぜい降りて行っている -
非常に興味をそそられる
グヌン・ルバ寺院は
残念ながら閉まっていた -
ではなぜ
皆ここを通っているのだろう -
トレッキングコースがあるらしい
-
しばらく登り坂が続いたあと
長い一本道があった
田舎育ちの自分にとって
珍しくもない風景が続いていた -
日暮れが近いと気づいた時
先に何があるのかわからずに進むか
明るいうちに引き返すか
真剣に迷った
まるで人生の岐路のようだった -
ある日は
メインストリートの渋滞を避けるため
いったん南に下がって
遠回りしてモンキーフォレストへ行こうと思い立った -
宿の主人も
「そのルートは景色がいいよ」
と勧めてくれた -
しかし
ここにも車は追ってきた -
歩道がない分
車を避けながら歩くのが大変だった -
景色いいとまではいかないが
のんびりとした風景ではある -
ウブドは芸術の町
色んなところに
アトリエ兼ショップがある -
やっとモンキーフォレストに到着
ここも未訪の地だった
(いったいウブドで何してたん?) -
動物が好きなのに
ウブドで一番有名なスポットなのに
不思議と足が向かない場所だったが -
意外と楽しめた
-
特に赤ちゃんサルには癒された
-
子供はみなかわいい
-
ね
-
ある日は
ウブド市場を見学 -
10年以上前に訪れた記憶がある
その後に改装されたらしいが -
カオスは変わらない
-
趣のあるカフェ・ロータス
-
カフェの奥にある
サラスワティ寺院
もともと寺院の一角にカフェを始めたのは
バリに観光客が集まりはじめた1990年代だという
その頃のウブドにも魔法がかかっていたと思われる -
実は
私は初めての訪問だった
(いったいウブドで何してたん?)
時すでに30年経過
店内も庭も
観光客に埋め尽くされ
魔法は解けたと思われる -
その先には
スターバックス -
すごく歩いた日は
フットマッサージ
1時間 75k 約600円
お香、ドリンクサービス、ムードなし
ちゃんと施術してくれれば
それでよい -
明朗会計
そのかわり
カードが使えないところが多い
どの店も(機械が)ブロークンと答える
どの店も直す気はないらしい -
気立てのいい娘に当たった
ウブドの店々をひやかした後に
何度も口にした言葉がここでも出た
「また来るね」 -
宿の主人A氏は
ケチャ発祥の地でもある
プリアタン村の出身で
ケチャとレゴンダンスを手配してくれた -
ケチャ当日
A氏のスクーターに乗せられて
プリアタン王宮まで -
王宮は
名前から想像するほど広くない -
ケチャは何回か見たことがある
初バリで
サヌールからウブドまでの送迎つきで見た
それがどの王宮だったのか覚えていないが -
ケチャが始まる直前にパラッときたので
急きょ、屋根つきの舞台に移動 -
ケチャを見てると
どうしても気になることがある -
必ず
「こいつ、声を出してないんとちゃう?」とか
「やる気ないなー」
と思うメンバーがいるのだ
さすがに世界公演するほどのグループなので
クオリティは高かったが
今回も何となく上の空が1人2人いた -
アルマ美術館の
ケチャの絵
ここにも集中していない者がいる -
総勢5-60人で行う公演
チケット75k(約600円)払った客より多い
1人あたりの手当てはいくらだろうと考えていた
そう
ケチャは
若干、退屈なのだ -
同じくプリアタン王宮で
レゴンダンスは金曜日の演目
宿の客も増えて
ホストとその息子のバイクでピストン移送 -
素晴らしいガムランの演奏に始まり
-
容姿にも恵まれたダンサーが
キレッキレの踊りを披露 -
アルマ美術館の
バリスの絵
バリスは戦士の舞である -
ダンサーはみな目力が強くて
目が合った(と思った)時
思わず目をそらしてしまった
石になるかと思った -
女性も美しく華麗に舞う
最高の芸術に触れた夜だった
この女性ダンサーは後日
「阿佐ヶ谷バリ舞踊際」に出演していて
幸いにも再鑑賞する機会に恵まれた -
ある日
プリアタン通りで動物の張りぼてを発見
そういえばもうすぐ大きな葬式があると
宿の主人が言っていたっけ
(今回は遺体が6体)
これはその準備か? -
アルマ美術館の
葬式の絵をみると
やはりそうらしい
張りぼては最後に燃やされる -
村の女性が総出で
作業している場所にも遭遇 -
これも
儀式の準備ではないか -
礼服を着て
-
お供え的なものを作っている
-
アルマ美術館の絵
女性達が儀式の準備をする光景も
昔と変わらない -
礼服が売っていた
-
子供用もある
-
サルーンやタペストリーの布は
多くのギャラリー兼ショップで売っている -
アンティークのバティックなどは
ボロボロでも非常に高価である
1万2千円くらい -
新作もある
ここステキ -
やはりいいものは高価
これは1万円くらい -
買えないけど
買う気があるふりして
あれこれ広げてもらい
目の保養をさせてもらう -
私のサルーン(初バリで購入)が
20年使って
ボロボロになったので -
いろいろ見て回った中で
布自体の美しさよりも
サルーンとして巻いた時
自分に似合うものを新しく購入した -
最終日
アルマ美術館は
ウブドに来るたびに必ず訪れるところ
一角で画家たちが絵を描いているとは知らなかった -
館内にすずなりの
このMajaという果実は儀式に使う
とアルマのスタッフが教えてくれた -
父親が描いたという絵の前で
やはり画家でもあるアルマのスタッフ -
まずモダン絵画館から
-
誰かいる
-
こ
怖い -
モダン絵画はさらっと流して
次は伝統絵画館 -
こちらは馴染みのものばかり
-
と思いきや
ずいぶん展示物が入れ替わっていて
外国人作家の作品が増えていた
これは日本人の作品 -
私は
西洋人観光客が
バリの生活を興味津々で観察する
様を描いた絵が好き -
アルマ美術館の入場料には
ドリンクサービスがついてくる -
見学の後は
館内のカフェで一休み -
相席いいですか?
しゃーねーなー -
以上がウブドの滞在記録である
冒頭のUberドライバーの言葉
「ウブドにリアルバリがある」
を実感したかというと
まだまだである
「10年ぶりのバリは変わったか?4(食事情)」に続く
http://4travel.jp/travelogue/11273319
「10年ぶりのバリは変わったか?5(道路事情)」
「10年ぶりのバリは変わったか?6(Uberと旅の総括)」
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