2017/05/03 - 2017/05/06
632位(同エリア4063件中)
はちゅさん
遠藤周作の小説『沈黙』に感化されて、長崎の隠れキリシタンの歴史に触れてみたくなり、長崎旅行を思い立ちました。
旅行最終日は「沈黙」の舞台になったとも言われる、外海地区をドライブがてら巡りました。
多くの教会や潜伏キリシタンの史跡が集まる外海地区。
世界遺産登録をめざす動きもあるようで、実現することを祈るばかりです。
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□5/3 池島炭鉱体験ツアー(長崎泊)
□5/4 五島列島ツアー1日目 (福江島泊)
□5/5 五島列島ツアー2日目(長崎泊)
■5/6 外海地区観光
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今日巡るのは長崎市中心部から車で1時間弱の外海(そとめ)地区です。
今でこそ立派な道ができていますが、昔はかなりの辺境の地でした。
そのため隠れキリシタンが多くこの地に隠れ住んでいたということです。
この日廻ったルートは、長崎市の『そとめぐり』というサイトのモデルコースを参考にして、ほぼコースどおりの観光となりました。
http://www.kanko-sotome.com/modelcourse/course03/
無駄のないコース設定で、とても分かりやすくて見やすく、大変参考になりました。 -
まずは黒崎教会から。
レンガ造りの重厚な建物です。
明治時代にド・ロ神父の指導で造られました。
ド・ロ神父はキリスト教の布教とともに、外海地区の貧困対策に尽力したフランス人宣教師です。
この日一日でド・ロ神父のさまざまな足跡をたどることになります。 -
教会の横のソテツ。
復活祭の1週間前には、ソテツの葉を人々が持ってミサに参列する「枝の主日」という行事があるそうで、この時期は行事の後なのでソテツの葉っぱがないのだとか。
これは前日の五島ツアーでガイドさんから教えてもらいました。 -
早めのお昼ご飯は黒崎地区の「いけす割烹久栄」というお店で。
うに丼御膳です。
小鉢・新鮮な刺身・茶わん蒸し・お新香・スイカが付いています。
うに丼は地元産の生うに。
そう、『な・ま・う・に』です!
とろけるおいしさ~。 -
そして単品でイカの活き造りを注文。
ニョロニョロ動いてます。
はさみも一緒に出てくるので、お好みの大きさに切ることができます。
新鮮、歯ごたえ良し、おいしい!
さらに残ったイカは天ぷらにしていただけました。
柔らかくてプリプリです。
本当に活きのいい海鮮、非常に満足です! -
ではまた観光に戻ります。
目指すは17世紀に隠れキリシタンが隠れ住んだという、枯松神社です。
結構な山道を車で進み、ふと開けたところがこの外海総合公園運動場。
すごい山の中に運動場を作ったものです。
ここの駐車場に車を置いて、枯松神社まで歩きます。 -
散策道のようなところを歩いて登ります。
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すぐにこんな雑木林のような道になりました。
木の根っこにつまずかないように歩きます。
昼間にもかかわらず日光が当たらず、暗い林の中。
キリシタンが隠れるにはもってこいの場所です。 -
大きな岩です。
「祈りの岩」と呼ばれていて、キリシタンが潜伏していた時代に、こっそりと祈りを捧げた場所です。 -
枯松神社に到着。
ひっそりとこじんまりと佇む神社。
しかしキリシタンと神社、相反するものに思えませんか?
実はここ枯松神社は日本でも、いや世界でも珍しい、キリシタン神社なのです。
偉大なキリシタン指導者のサン・ジワン神父を祀るという、珍しい形の神社です。
長い弾圧の時代にキリシタンの人々は寺や神社を隠れ蓑に信仰を守り続け、今も独自のキリシタン文化が継承されているのです。 -
次に来たのは、遠藤周作文学館。
海を見渡す絶好のロケーションです。
そもそも今回長崎旅行のきっかけとなったのが、遠藤周作の「沈黙」を読んで、その舞台のひとつである外海地区を訪ねてみたくなったからです。
ここは絶対に外せない場所でした。 -
自身もキリスト教徒であった遠藤周作の作品には、キリシタンに関する小説がいくつもあり、それらの作品にスポットを当てた展示となっていました。
「沈黙」にも描かれているのですが、日本的価値観に合ったキリスト教の教えを遠藤周作が模索した形跡が展示物を通して伝わってきました。 -
遠藤周作文学館のテラスからは海が見渡せます。
昔このあたりに多く隠れ住んでいたキリシタンたちは、新天地を夢見て、この海を渡って五島列島へと渡って行った人も多かったそうです。 -
沈黙の碑です。
遠藤周作文学館から車で5分ほどの出津地区にあります。
小説「沈黙」の中の一節、『人間がこんなに哀しいのに主よ海があまりにも碧いのです』という文が刻まれています。
「沈黙」を読んだ後なので、この碑はとても感慨深いものです。 -
沈黙の碑があるこの場所も、碧い海が目の前に広がるロケーションです。
遠藤周作はこの地をとても気に入っていたのだとか。 -
出津地区は隠れキリシタンの人たちがひっそりと信仰を継承してきた集落です。
駐車場に車を置いて、坂道を歩きます。 -
出津教会です。
2018年の世界遺産登録をめざす長崎の教会群のひとつです。
この教会もド・ロ神父の設計で建てられました。 -
辺境の地で貧しかった出津地区で、ド・ロ神父は人々と力を合わせて教会を作りました。
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真っ白な外観が美しい教会です。
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旧出津救助院で、ここもド・ロ神父によって作られました。
さらに貧しい人々に製粉やパン・マカロニなどの製造技術を教え、生活向上の基盤を作りました。 -
ド・ロ神父の像です。
今もこの出津地区ではド・ロさまそうめんやド・ロさまパスタなどが作られていて、売られていました。 -
では出津地区はこのくらいにして、次はバスチャン屋敷跡をめざします。
江戸時代にバスチャンという日本人伝道師が隠れ住んでいた屋敷の跡なのです。
とにかくすごい山奥で、車がやっと1台通れるだけの細い山道を進みます。 -
山道に不安になってきたころにやっと看板を発見。
駐車場がないので、狭い道の路肩になんとか駐車しました。
ここから暗い雑木林の中を進みましょう。 -
一応細いながらもコンクリートの道が続いているので、迷う心配はありませんでした。
でも、木が生い茂っていてかなり暗く、一人では絶対に来たくない場所です。 -
バスチャン屋敷跡に到着。
これぐらい山奥に隠れないと見つかって大変な拷問にあってしまうのだな、と実感。
ちなみにこの建物自体は近年復元されたものです。 -
中に入ることもできます。
史跡保存のための献金箱も設置されています。
祭壇もあり、今も信者の方が整備に力を入れている様子が伝わります。 -
さて次は大野教会堂をめざします。
バスチャン屋敷跡からは細い細い山道を通ること20分、なんとか駐車場にたどり着きました。
駐車場はとても広く、公衆トイレも新築のピカピカ。 -
ただし、駐車場から大野教会堂までは階段をたくさん登って行く必要があるので、体力が必要。
大野地区は海に面した急斜面にあるため、いたし方ありません。
やっと大野教会堂の姿が見えてきました。 -
この大野教会堂もド・ロ神父の設計で造られました。
この地域でとれる石を漆喰で固めて造られています。
海を見下ろす急斜面に建つというロケーションが素晴らしいです。 -
一見民家にも見える外観ですが、窓がアーチ状になっていたり、西洋風な面も見られます。
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教会内部はカギがかかっていたので入れず、ガラス越しにのぞいてみました。
板張りで質素な造りです。 -
屋根の上には十字架。
この教会は華やかさや厳かさはあまりありませんが、なぜだかとても心をくすぐられました。
石を一つ一つ積み重ねていく信者の方の姿が目に浮かぶようで、信仰への思いが伝わってきます。
大野教会堂も世界遺産候補の教会群のひとつとなっています。 -
大野教会堂の駐車場に下りてきました。
海が目の前に迫っています。
そして、遊歩道のような橋がありました。
ここからは最高の夕日が臨めそうです。 -
一通り外海地区の観光を終え、しばらく海沿いをドライブ。
外海地区には大きな橋が3つあり、青・白・赤の3色に塗られています。
何の色だか分かりますか?
そう、フランスの国旗の色です。
この地域の発展に貢献したド・ロ神父の故郷フランスの国旗にちなんでいるのです。 -
「道の駅夕陽が丘そとめ」に立ち寄ってしばし休憩。
その後、隣接する遠藤周作文学館から夕陽を見ることに。 -
文学館の駐車場からの夕日です。
なんだか遠くが霞んでいるので、ぼんやりとした輪郭の夕日になりました。 -
お月様も出てきました。
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さあ、日没・・・・と思ったら、最後は雲に邪魔されてうやむやな日没になってしまいました。
長崎市内からは距離があり、これまであまりスポットライトが当たらなかった外海地区ですが、今後世界遺産登録されてもっと注目が集まれば良いなと思います。
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この旅行記へのコメント (2)
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- mistralさん 2019/05/23 09:53:22
- 夕日に感激。
- はちゅさん
先日はベネツィアの旅行記にご投票をいただきまして
有難うございました。
今、はちゅさんの旅行記を拝見させていただきました。
私が現在取り組んでおります、外海、五島列島を
旅された折の旅行記を発見!
私は長崎から五島列島向かいましたが
五島へは一泊のツアーを利用されて行かれたんですね。
ソテツにまつわるエピソード、
道の駅で迎えられた海に沈む夕日の景観など
私の体験出来なかったこともお写真で拝見できました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
mistral
- はちゅさん からの返信 2019/06/09 13:40:25
- ありがとうございます
- mistralさま、こんにちは。
お返事が遅くなってしまいました。
コメントありがとうございます。
mistralさんも五島列島に行かれたんですね。
世界遺産に認定されてから、人気急上昇ですね。
mistralさんの旅行記で知ったのですが、五島の島々をめぐる現地ツアーもいろいろあるんですね。
五島列島に残る教会はどこも質素で簡素でこじんまりしていますが、そこに心惹かれます。
隠れキリシタンの時代に、ひっそりと表に出さずに信仰を続けてきたその独自の信仰スタイルが垣間見えるようだからです。
あと、あごだしの五島うどんもいいですね。
つるんと何杯でも食べられそう。
また各地の旅行記をじっくり見せていただきます。
これからもどうぞよろしくお願いします。
はちゅ
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