2017/05/03 - 2017/05/06
557位(同エリア4076件中)
はちゅさん
7年前に軍艦島を訪れその廃墟っぷりに感動はしたものの、立ち入り可能区域の狭さに少々物足りなさを感じました。
今回、炭坑の中や住居跡に間近に触れることのできる「池島」の存在を知って、現地発着のツアーに参加することに決定。
参加したのは長崎さるく主催の池島炭鉱体験ツアー+島内見学オプションです。
たった16年前に閉山した炭鉱の島とあって、まだ人も住んでいるし、廃墟も比較的新しい。
でも確実に軍艦島化が進む池島。
自由に島を見て回ることもできますが、ツアーでないと入れない場所もあるため、これから行く方にはツアー参加をおすすめします。
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■5/3 池島炭鉱体験ツアー(長崎泊)
□5/4 五島列島ツアー1日目 (福江島泊)
□5/5 五島列島ツアー2日目(長崎泊)
□5/6 外海地区観光
- 旅行の満足度
- 4.5
-
池島へのアクセスは、佐世保港、神浦港、瀬戸港のいずれかから船で渡ることになります。
私たちは瀬戸港まで車で行って、そこからフェリーを利用することにしました。
瀬戸港の近くに市営の有料駐車場(1日600円)があるので便利です。
瀬戸港のフェリー乗り場にはすでにこれから乗るフェリーが待っていました。 -
フェリーに乗って30分で池島港に到着です。
ゴールデンウィークでしたが、満員にはほど遠い乗客数でした。 -
池島港から見える炭鉱施設跡。
この廃墟っぷりに乗客から小さな歓声が上がりました。
廃墟マニアの方にはたまらない光景のようです。 -
こちらは旧発電造水施設。
池島港に着いた瞬間から目に入ってくる廃墟たちに期待が高まります。
船を下りたところが今日の炭鉱探検ツアーの集合場所。
乗船客のほぼ全員がツアーの参加者だったようです。
ここからガイドさんとともに5分ほどの距離の池島開発総合センターまで歩きます。 -
その徒歩5分ほどの間には家賃数千円という市営住宅があったり、本土からやってきた移動販売車が食料品を売っていたり。
炭鉱で栄えた最盛期には8千人近くいた人口も、今は160人台まで減っているそうで、市営住宅の建物を見ても空室がほとんどであることが分かりました。
そして広場にはなぜか、草を食べるヤギの姿が。 -
池島開発総合センターに着くと、池島炭鉱や島の歴史などを紹介するビデオが上映されました。
炭鉱時代の島の生活などもしっかりと織り込まれていて、見ごたえのある興味深いビデオでした。
そしてそのあとは昼食。
事前予約でのみ食べられる「炭鉱弁当」、お茶付きでお値段なんと800円。
当時の炭鉱マンの弁当を再現したもので、アルミの弁当箱が特徴です。
参加者の多くはこのお弁当を注文していたようです。 -
食後はいよいよ炭鉱探検ツアーの開始。
この日はゴールデンウィークで参加者が多かったため、20人ずつの2組に分かれて時間差での見学となりました。
では、黄緑色のトロッコに乗って出発です。 -
トロッコはゆっくりガタガタと坑内へ入って行きます。
ここから先はツアーに参加しないと入れないゾーンです。 -
暗い坑内をトロッコは進みます。
-
トロッコを下りて、歩きながらの見学です。
このツアーではヘッドライト付きのヘルメットを全員付けるのですが、これが探検気分を高めてくれます。
ちなみに前を歩いているお兄さんのように、ヘッドライトのバッテリーが入ったリュックを一人一人背負います。 -
ガイドのおじさんは元炭鉱マンの方。
パネルを見ながら炭鉱の作りや掘削方法などの説明をしてくれました。
炭鉱内での仕事はそれはそれは過酷でハードなものだったため、全国から荒くれ者たちが集結していたそうです。 -
炭鉱閉山から16年、九州で最後まで残った炭鉱でした。
日本の炭鉱技術を生かすため、閉山後ここは東南アジアからの研修生を受け入れ、技術や安全管理を伝える場となりました。
しかしその研修制度もすでに終了し、今は使われることもなくなっています。 -
実際の坑道は地下600mにまでおよび、暑さとの勝負でした。
そのため、このような大きなチューブで涼しい空気を送り込んでいました。 -
実際に掘削に使われていたドラムカッター。
でっかくて、すごいパワーなのだとか。 -
国産の石炭は安価な外国産に追いやられて困っていて、国への陳情の際にこの石炭の塊を持って行ったのだそうです。
GWだから特別に、ということで欠片を一人一個ずつお持ち帰りさせてくれました。 -
こちらは穿孔機オーガー。
希望者は操作を体験させてもらえます。
私ももちろん体験してみました。
振動がすごい! -
坑内でガスが発生した際に体ごとかぶって空気を供給してもらうエアマントです。
他にも各所に安全対策が施されていて、安全管理に力を入れていたことが伺えます。
『ご安全に」が炭鉱マン同士のあいさつとなっていたそうです。 -
ここから地上へ出ることもできます。
かなりの急勾配です。 -
またトロッコに乗って外に出てきました。
炭鉱探検ツアーは終了です。
この後はオプショナルで島内見学ツアーに参加しますが、しばらく休憩。 -
妙なオブジェが並んでいます。
どうやら来訪者を歓迎してくれているようですが・・・・・ダメなやつも混じってますね。 -
では後半の島内見学ツアーの開始です。
ガイドさんは前半の坑内ツアーとは別の方で、地元出身のおじいちゃん。
ツアーバスで島の反対側まで運んでくれるはずだったのですが、人数が多くて乗り切れなかったため、島のコミュニティーバスに乗って移動し、後は徒歩で散策です。
料金は100円で、定員は12人ぐらいのようです。 -
最初の見学は島の南部にあるアパート群から。
炭鉱労働者が住んでいた団地ですが、今や誰も住んでいなそうで、廃墟と化しています。
そのうちの一つに入らせてもらいます。
厳重に鍵がかけられているので、このツアーでないと入ることは許されません。 -
部屋のドアには「安眠中」の文字が。
お父さんは3交代制で働いていたため、昼間に睡眠を取る方もいたのでしょう。 -
観光客向けに公開されているお宅を訪問。
当時の生活が再現されています。
たった20年ほど前までは普通に生活の場だったんですね。 -
お部屋から屋上へ上がれるようになっていました。
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屋上から見た団地。
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なんてことない風景ですが、住民の姿はありません。
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第一立坑が小さく見えます。
海の向こうに見える島は、松島。
松島も池島と同じく炭鉱の島で、この周辺には同じような島がたくさんありました。
有名な軍艦島もそうですね。
松島は炭鉱で大きな事故が起きた際に50名以上の犠牲者を出したことから、池島より何十年も前に閉山へと追い込まれてしまったのだそうです。 -
団地を後にして、次にやってきたのは展望台です。
海の近くに第二立坑の残骸が見えます。
今はすっかり木に覆われている斜面の部分は、島が栄えていた時期にゴルフ場があったのだそうです。
もうそんな面影はまったく感じられません。 -
第二立坑の建物まで下りてきました。
この建物は現在、危険なため立ち入り禁止になっているそうで、窓ガラス越しにのぞかせてくれました。
大浴場です。
炭鉱で一日働くと炭で体が真っ黒になるため、仕事終わりに数百人が一度に入浴していました。 -
第二立坑の建物と女神の像。
じっちゃんガイドの提案で、順番に女神と同じポーズで記念写真を撮ってもらいました。 -
作業員を坑内へ送るエレベーターを真下から見上げます。
じっちゃんガイドはちょくちょく撮影のアングルアドバイスをしてくれました。 -
今は立ち入ることのできない建物内部。
鉄の扉の朽ちた部分から覗いて撮ってみました。
崩壊が進んでいて、危険そうです。 -
池島観光の一大スポット、8階建て社宅の廃墟です。
小さな島に不釣り合いな高層アパートですが、なんとエレベーターがありません。
その理由はアパートの裏に行ってみると分かります・・・・。 -
アパートの裏側です。
こちらから見ると4階建てに見えます。
土地の高低差を利用して、裏の道路からだと5階部分に直接アクセスできるという、珍しい構造なのです。 -
廃墟のアパート群の中には、すっかり植物に覆われてしまっているものもありました。
じっちゃんガイドの知り合いで以前このアパートに住んでいた人が、閉山後に島を離れ、10数年ぶりにここを訪れてこの姿を目にし、ショックで車から降りて来られなかったのだそうです。 -
島に唯一の学校で、小学校と中学校が一体になっています。
最盛期には小学校だけで1200人以上が在籍していたそうですが、現在はたったの2人だけです。
その2人はじっちゃんガイドのお孫さんなのだとか。
これだけの敷地、管理が大変そうです。 -
小学校前には島で唯一の信号機が。
歩行者用信号もあったのでボタンを押してみましたが、反応しませんでした。
ま、信号が変わる必要はなさそうですね。 -
街の中心にある元ショッピングセンター。
美容院や電気屋さんなどの看板も朽ちています。
ここも廃墟かと思いきや、雑貨屋さんが一軒営業中でした。 -
ボーリング場の跡。
この島にはネオン街もパチンコ屋もスーパーも、なんでもそろっていたそうです。 -
第一立坑です。
ぐるりと島を一周した感じで、ツアーは終了しました。 -
帰りの船の出発まで少し時間があったので、港近くを散策してみました。
こちらは旧発電造水施設です。
海水から真水を作り、パイプを通して島の各地に水を送っていました。 -
しかし見てのとおり傷みが激しく、解体へのカウントダウンが始まっているそうです。
貴重な産業遺産として残ればいいのになあと思うのは部外者の勝手な思いで、現実には様々な事情があるのかもしれません。 -
池島港の湾沿いを歩いてみました。
緑色のものはトリンマーと言って、船に石炭を積み込む機器です。 -
近づいてみました。
長年使用されていないため、こちらもあちこちに破損が見られます。 -
湾の一番先にあるのが龍神のほこら。
ここにかつて龍が住んでいたという伝説があるそうです。
こうやって、池島探検の一日は終わりました。
産業遺産の廃墟をここまで間近に見れるところは少ないのではないでしょうか。
池島、絶対おすすめです!
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