花と食べ物しかないイギリス旅行記（4）ケズィック、マイアハウス & ガーデンズ、エイコーン・バンク・ガーデン、グラスミア

2017/06/19 - 2017/06/26

泊まったＢ＆Ｂのお父さんが庭に詳しい方だったので、訪れやすい場所にあるおススメの庭をたくさん紹介してもらいました。期せずして湖水地方でイングリッシュガーデンめぐりができて、母もわたしも大満足でした。

※もくじ※

（1）羽田出発。ロンドンでプリペイドSIMを買う
http://4travel.jp/travelogue/11258872

（2）ロンドンから列車で湖水地方へ
http://4travel.jp/travelogue/11260283

（3）ダルメインの庭とホールハード・ガーデンズ
http://4travel.jp/travelogue/11260463

（4）ケズィック、マイアハウス & ガーデンズ、エイコーン・バンク・ガーデン、グラスミア
http://4travel.jp/travelogue/11261374

（5）ロンドンへ移動　ボロウ・マーケット
http://4travel.jp/travelogue/11261790

（6）リッチモンドの週末
http://4travel.jp/travelogue/11262372

（7）ウェストミンスターの朝食＆ウォレスコレクション
http://4travel.jp/travelogue/11263447

（8）最後に最高の…
http://4travel.jp/travelogue/11263824

エリア 湖水地方(イギリス)

• 旅行の満足度: 5.0

今日の朝食にはパンケーキをチョイスしました。
私のつけあわせはカリカリベーコン。

母のはブルーベリーです。
粉を少ししか使用していないらしく驚くほどふわふわで軽い食感です。

今朝は小雨が降る天気でしたがケズィック(Keswick)の町に着いた時にはかろうじて止みました。少し肌寒いです。
ちなみに町の名前はKeswickとつづりますが、地元の人は「ｗ」を発音しないんだそうです。

全然この旅行記とは関係ない話ですが、東北の小京都と呼ばれている秋田県の角館（かくのだて）のことを、地元の人は「かくだて」と呼びます。秋田の人がたはせっかちなんだでぇ。

曇り空がかえって花の鮮やかさを引き立てます。
ケズィックの町でドッグフェスティバルが週末にあるせいか、「ドッグフレンドリーの町」を看板に掲げているせいか、目抜き通りを歩いている人のほとんどがわんこ連れでした。

ケズィックのお花たち。
商店街のお花のせいか元気な色の組み合わせが多い？

少しケズィックの町をぶらぶらして、Ａ591を少し北上し、本日の目的地マイアハウス & ガーデンズ（Mirehouse & Gardens）に来ました。

駐車場は道路の反対側のこちらにあります。
Dood Wood car park といって登山する人のための駐車場と兼用です。
入り口前に駐車切符の発券マシーンがあります。現金のみ。
駐車料金が１時間３．６ポンドとか２時間4.9ポンドとかの中途半端な値段。
そしてお釣りは出てきませんので注意です。

The Old Sawmill Tearoom
軽い食事がいただける山小屋。

駐車料金用の小銭がなかったらここで両替してくれるかも。
お向かいにきれいなトイレあり

ガーデンの入場券もこちらで買います。

まずは山小屋でお昼をいただきます。
ウエルシュレアビット。
あまり熱くなくて残念な感じ

キッシュ。パイ生地は全粒粉を使っているようです。
フィリングの部分もくどくなくてさっぱりと食べられます。

キャロットケーキ
スパイシーで、見た目よりも甘さ控えめで、これはおいしかった。

こちらが側が登山コース

お屋敷の見学もしたかったのですが本日は休館だそうです。残念。
庭のみの見学は１人４ポンド。
（お屋敷込だと7.8ポンド）

壁に囲まれた「Bee Garden」

バセンスウェイト湖の向こう側の山が借景になっています。

「Bee Garden」の名の通り、庭の隅に養蜂箱がおいてありました。
いまも使っているという事でしたけど、蜂はそんなにいなかったな。
この庭は特に蜜蜂が好む植物を植えてあるそうです。

蜂の巣と同じ六角形のハーブガーデン。すごくかわいい！

「Bee Garden」を出て林の散策路をすすみます。
面白い花を見つけました。

清らかなせせらぎ沿いの薄暗い林の小道を歩きます

湖水地方に来てから気づいたのですが湖の側（谷の底）は湿気がこもりやすいためか少しむわっとして実際の気温より高く感じます。
寒いところだと思ったのに巨大なシダの茂みがあちこちに。

敷地の中には子供たちが遊べるアドベンチャーコースもありました。ジュラシックパークのような気分でしょうね。

最近地ならしをした場所のようです。
粘土のような白い土で、私たちが見ている美しい庭の土とは全く違います。
庭をつくるときに土を総とっかえするぐらいの土壌改良をしているのがわかりました。
ガーデンの土は黒くてフカフカだもの。

薄暗い道を進んでいくと、ぽっかり明るい草原にでました。
今日、見学できなかったお屋敷が見えます。

でも、お屋敷を見るための場所じゃないんです。
ここの主役はこの草原そのもの。ここには４３種類の草花がバランスよく生息していて、こういったタイプの草原のほとんどが第二次大戦後に失われてしまったそうです。
保護のために一般の立ち入りは禁止されていて、６月の末に干し草にするために刈り取られるそう。

マイアハウス & ガーデンズの広大な敷地の半分以上がこの草原のためにあるのです。
他には何もありません。本当に草原が広がるだけです。

感動してちょっと呆然とこの景色を眺めていました。
湖水地方の中で私にとって一番心が動いた景色かもしれない。

細い細い草の葉が薄日を反射して銀色に光っています。山から涼しい風が吹いてきて葉を揺らし、銀色のさざ波を作りました。

本格的なフットパスコースになってきました。疲れるから母は歩くのを嫌がるかと思いきや、結構ノリノリなので先へ進みます。

メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～「ひつじさん、おじゃましますよ」メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～メェ～

湖のすぐそばまで来ました。

湖沿いに歩きます。
けっこう歩いて来ました。ショートカットはできないのでこのままルート上を歩き続けてゴールするしかありません。

ぐるっと一周して戻ってきました。１時間くらいかかりました！
最初にみた「Bee Garden」は地図の左下の小さいスペースです。母は「森林浴が出来て良かった」と喜んでいました。
車に乗り続けていたので、散策したのが楽しかったみたいです。

Ａ６６号線をばびゅーんと東に向かって走り、２つ目のお庭「エイコーン・バンク・ガーデン（Acorn Bank Garden）に来ましたよ。

エントランス周辺の植込みがよくまとまっていて印象的です。

それにしてもお昼過ぎまでは怪しい雲行きで肌寒かったのに、いまは太陽ギラギラで熱いくらいです。

まずはTea roomでお茶にします。他のお客さんは中庭で日光浴しながらお茶してますが我々は室内で。

お決まりのクリームティーセット。ジャムがナショナルトラスト特製で母が喜ぶ。
旅行中ほぼ毎日スコーンを食べたけど、二人ともここのが一番おいしかったとおもいました。

売店の横から入れるお屋敷内。

お屋敷として復元されているわけではなく、ワークショップスペースやミニ図書館として使っているみたいでした。

こういうコーナーに憧れます。

大きな暖炉！さりげなく活けてある花が壁と煉瓦の色に合っています。

売店で母がお土産用に缶入りの紅茶を買いました。
あとはペーパーナプキンとピッチャー。

そしてナショナルトラストに登録されている庭の写真集。

庭の散策です。庭越しにお屋敷を眺める。

ここの庭で有名なのはハーブガーデンやオーチャードガーデンです。
たくさんの種類が植えてあります。

リンゴの苗木は４５度に傾けて育てる。木のてっぺんまで栄養が届いて実が付きやすくなるから…ということでした。

お屋敷のそばには観賞用のお庭

このお屋敷は湖水地方によく見られる灰色の石ではなく、赤いレンガを使っているので、植物との色のコントラストが軽快な感じがしました。

絵になります

案内図を見るとお庭とお屋敷は敷地のほんの一部で、池あり、川あり、水車あり、石膏の鉱山の跡まであります。一日かけて家族連れで楽しめる場所のようです。

残念ながら１７時の閉園時間です。しかし明るいな。宿に戻るのももったいないな。

過去の旅行ではタクシーや公共のバスなどを使って観光地を回ってきました。でも今回はせっかくレンタカーしたんだもの。夏のドライブを楽しもう！
もうひとっ走りするぞ！

ということで再びＡ６６号線に乗り、今度は西へ走ってThrelkeldで左折、B5322からＡ５９１号線にのってグラスミアにきました。
ドライブ中の車窓からは、夕刻の太陽に照らされた山肌が昼間と違った表情を見せてくれました。
見とれてしまって運転が疎かにならないように注意！しなければ！

グラスミアの町で折り返しです。ドライブ中の絶景も母が撮ってくれればいいんだけど、私の運転にド緊張してそれどころではないようです。（笑）

私は家族の中で一番運転が下手で、７０歳の母のほうがずっと車の事には詳しいです。（首都圏内の道路状況なら彼女の頭の中に入ってる）
しかしながら外国で運転となるとやはり尻込みしてハンドルを握る気にはならないそう。助手席に座るしかない母のほうがストレスだったでしょうね。
だからマイアハウス & ガーデンズ（Mirehouse & Gardens）での散策が余計に楽しかったのかも。

すでに営業終了のグラスミアを離れ再びＡ５９１号線の絶景の中をドライブして初日に夕飯を取ったここにまた来ました。

今日はエビのフライ（あまり中身が入ってない…）とサラダをシェアして軽く済ませます。
フライドポテトはどこで食べてもおいしいなぁ。旬のグリーンピースもおいしいかった。
外国の旅では野菜不足が心配だけど、近年の健康志向からかイギリスでもフレッシュな野菜のサラダがどこでも食べられてよかった。

エビのフライ
サラダ
レモネード
ビール半パイント
ソーダ水
〆て19.85ポンド

※次（5）ロンドンへ移動　ボロウ・マーケット
http://4travel.jp/travelogue/11261790

この旅行記へのコメント （2）

• うさみみさん 2017/07/30 23:55:54

  こんばんは！

  柴るみさんへ
  マイアハウス & ガーデンズの青々とした草原、感動ものですね！
  牧草地の広がる風景、大好きです♪
  あのゴロンゴロンした干し草ロールのある風景も。
  ひつじさんのいる風景も。
  メェ〜メェ〜メェ〜・・・　のコメントかわいい(^_^)
  
  「私の運転にド緊張してそれどころではないようです。」　
  のコメントには笑ってしまいました。
  お母さまと一緒で私も初日は夫の運転が怖くて怖くて。
  
  青空に緑が美しくてほんとにきれい。
  湖水地方は素晴らしいところだらけですね。
  
  うさみみ
  
  
  

  柴るみさん からの返信 2017/08/01 17:26:22

  RE: こんばんは！

  私たちが行った日はお天気も良くて本当に絶景でした！ドライブ中の写真が一切ないのがかえすがえすも残念でなりませぬーーー(・_;)
  母に頼んでおくべきでした。