2017/05/04 - 2017/05/04
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amadeoさん
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伊寧到着4日目。
昨日のツアーバスの中で、明日はどこへ行くか、歩き方の伊寧のページ見開き4枚のコピーを見ていて考えていたのだが、61団農場への行き方が載っていた。
新彊の地図を見ると、このように数字たけの地名が時々目に付く。開拓地っぽい名称に思えるが、どのような場所か気になったので、行ってみることにした。
現地で購入した地図を確認すると、途中、観光名所である恵遠古城があるので、そこも立寄ることにする。全て公共バス行くつもりであるが、都合よくバスがあるかは分からない。無くても100km圏内なので、いざとなればタクシーを使ってそんなに費用は掛からないであろう。
【今回の旅程(2017年)】
4/29(土)関空→上海浦東 9C8590 上海泊
4/30(日)上海虹橋→烏魯木斉 9C8845
烏魯木斉→伊寧 K9789 車中泊
5/1(月)察布査尓錫伯自治県訪問 伊寧泊
5/2(火)伊寧市内観光 伊寧泊
5/3(水)カザフスタン国境、賽里木湖観光 伊寧泊
★5/4(木)恵遠古城、61団訪問 伊寧泊
5/5(金)察布査尓錫伯自治県訪問
伊寧→烏魯木斉 K9790 車中泊
5/6(土)新彊博物館
烏魯木斉→上海虹橋 9C8866 上海泊
5/7(日)上海浦東→関空 9C8589
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝食は昨日打包した「丁丁炒麺」で済まし、9:30に外出する。
-
9:30といっても、新彊時間では7:30なので、朝早い雰囲気が漂っている。
-
徒歩15分くらいで長距離バスターミナルに到着。
-
切符売り場に入るのにも、検問がある。
ここで、初日に会った客引きがいて声をかけられた。
どこへ行くのか聞かれたが、構っている暇は無いので、軽く挨拶だけしたが、
その連れ合いの、いかにも東欧風のカザフ族の客引きがしつこく絡んできた。
「どっから来たんだ?おまえは外国人だろう、さっきパスポートを提示したのを見たぞ!」と言われた。
だから何だよ!と思いながら「そっちこそ何人だ!」と聞き返すと、東欧風の面立ちで「我是中国的!」と返さた。
一瞬「・・・」となり、言い返せなかった。 -
切符売り場に辿り着いたのが 9:55。
ちょうどよく10:00発の霍城県行きバスがあったので、急いで乗り込む(8元)。 -
10分遅れで出発。
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本日行く付近の地図。
地図の真ん中あたりが霍城で、その下に恵遠がある。61団は左上。
左側の紫線はカザフスタンとの国境。 -
伊寧かは霍城まではバスで1時間しない程度。
途中、左側に「恵遠古城」の入り口の門が見える。
途中下車してもよかったが、門のすぐそばに古城があるというわけでも無さそうで、距離感が分からないのと、霍城市内にも行ってみたかったので、そのまま乗車。 -
霍城バスターミナル到着。
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単なる普通の「中」の「下」の都市といった感じで、何も無さそうなので、恵遠古城へ向かう。公共バスもありそうであるが、乗り場を探す時間がもったいないので、タクシーで行く。
20元が相場とのことで、これ以上下がらず。 -
さっき通ってきた恵遠古城の門。
ここで下りておけば、20元は浮いていたが、ここから実際の古城まで、2km以上はある。歩くのには遠い。
ただ歩いている間に公共バスが来ると思うので、手お上げてそれに乗車して行くくことも出来るであろう。 -
古城中心地の鐘楼から少し離れた「将軍府」前で下車。
ここは清朝時代に築かれた駐屯地で、ウイグルに有っても漢文化色が強そうな場所であるが、
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周りはウイグル風の家屋が多い。
さっきあった「清代新彊就看恵遠」の看板の裏に↑旧古城(老城)の案内があったので、
鐘楼とは逆のその方向へ言ってみる。 -
ウイグル風建築物。
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パッと見、街にいる住民は殆どがウイグル族
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今の古城は「新城」と呼び、最近新しく出来たもので、旧古城(老城)はここから外れた場所にあるらしい。
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結局、↑の案内の先にあったのは、このモスクであった。
このモスクの裏側より先に、旧古城(老城)の跡地があるのかもしれないが、これ以上いくのはやめておく。
旧古城は、今は何の面影もないであろう。 -
モスクの中。
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モスクを一周するが、旧古城(老城)の案内や、それらしき場所は見つからない。
さっきの案内はなんだったのであろう? -
モスク上の円形の中。
中はあんな風に空洞になっているんだ。 -
鐘楼付近へ戻る。
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ウイグル族の民家。
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ウイグル族の民家。
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店で売られていたアイス。
アイスの袋の文字はウイグル語。 -
さっきからある看板。
↑の方向へ進んだが、旧古城(老城)へは辿り着けなかった。 -
南門。
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城壁を登れるらしいが、門が閉まっていた。
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再び「将軍府」へ。
ここと対面にある「民族陳列館」、「林則徐故居」の入場料合わせて90元。
高いのでパスした。
どれも最新作られたもので、元々あったものではない。
それに内容もチャプチャルで行った錫伯族博物館と、伊寧市内の林則徐記念館と大差ないであろう。 -
「林則徐故居」の案内。
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陳列館の門。
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こんな立派な建物をこしらえて、90元取らなきゃ元手を回収出来ないのだろう。
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鐘楼を一周する。
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ここにも「薫衣草」の専門店があった。
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観光用の場所。
新しくいろいろな旧史跡を復元した建造物を作って、観光地化を勧めている様子が伺えるが、観光客は非常に少ない。 -
鐘楼を一周している途中、霍城行きの公共バスが来たのでそれに乗車し、霍城市内へ戻る。
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バスの先頭座席に乗り、中から撮影。
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こちらは西門。
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幹線道路から何も無いこの道を2km近く歩くのはきついかもしれない。
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市内へ戻る。
古城からは20分程度。 -
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市内はつまらなそうだったので、61団農場へ向かう。
が、バスターミナルで切符を買おうとしたところ、霍城から61団まで公共のバスは無いと言われる。 -
61団への行き方を聞いたところ、乗り合いタクシーで「清水河」へ行き、そこから61団へ行くよう教えてもらう。
よく分からないが、「清水河」行きの乗り合いタクシーがあったので乗車する。
一人7元。 -
10分しないうち、乗客4人集り、出発。
本当に無事にいけるか、やや不安を感じる。 -
途中のガソリンスタンド。
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テロ対策のため、運転手以外は中へ入れず。
外で待機させられる。 -
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自分は助手席に座っていたが、車中写真を撮れるような雰囲気ではなかったので、移動中の写真は少ない。
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霍城から清水河へは30kmくらい。
40分ほどで清水河へ到着。
中心地らしい北京西路で下ろされるが、61団へ行きたいというと、乗り合いタクシーの乗り場まで連れてってくれた。 -
1分もしないうちに、「61団」とフロントガラスに紙で書かれたプレートがある車が3台ほど止まっていた場所へ案内される。
見かけで判断して悪いが、運転手とか乗客の客層ちょっと怖いので、写真を撮るのを控える。清水河から61団まではも30kmほどあるらしい。
一人10元、10分ほどで4人集り、出発。 -
実際移動してみて、なんとなく位置と距離感がつかめてきた。
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61団手前の村。
さりげなくさっと撮影。
ここで一人下車した。
後方座席に3人で座っていたので、すこし広くなる。 -
61団へ到着。
-
他の乗客は61団の入り口で全員降りてしまうが、自分は歩き方に載っていた「吐虎魯克・鉄木尓麻札」へ行きたいと言うと、10元で連れて行ってくれるという。
乗り合いとはいえ、30km離れた場所から乗ってきても10元、市内の僅かな距離でも同じ10元に抵抗を感じたが、場所が全く分からないので、お願いした。
運ちゃんの人相は怪しかったが、1対1になり、少し会話出来た。
何故、ここは61団という数字の地名なのか聞いたところ、数字は当時内地から(片路切符で)派遣された開拓団の名称を表すという。
61があるのであれば、62や63もあるわけで、「数字だと分かりにくい、別の名前に変えないのか?例えば新上海とか新安徽とか」と聞いたところ、開拓団はそれどれ自分の開拓団に誇りを持っていて、誰も変えたがらない」と言っていた。
運ちゃん(50前後?)自身も漢民族で、親が開拓団の一員で、2世だという。自身は地名等どうでも良いが、親の世代は61団に自分達のアイデンティティを感じ、地名が変われば、どこの出身か分からなくなるので、嫌がるだろうとのこと。 -
市街地から車で10分程度。
「吐虎魯克・鉄木尓麻札」到着。
ティムール廟である。 -
門には誰もいない。
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拝観の仕方の注意書き。
読まないけど。 -
運ちゃんが隣の家から管理人を呼んできてくれた。
入場料25元。安くは無い。 -
鍵を渡され、自分で開けて見学してくれと言われる。
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中は何んにも無い。
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ボロいパオがある。
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遠くから見ると一瞬綺麗に見えるが、
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近くで見ると、このようにボロボロ。
崩壊しかけている。 -
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外は暑かったが、中はひんやりしている。
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天井の様子。
何か澄んで敬虔な感じを受ける。 -
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お隣の廟。
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鍵を開ける。
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何か厳粛な感じを受ける。
少し怖い。 -
天井の様子。
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閉じ込められたら、中からは自力で出てこれないであろう。
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来た路を戻る。
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チムール廟の説明。
この説明を読んでいたら、あることに気づいた。
ここのティムールはチャガタイ汗の子孫で、1363年に死去。
??
世界史で出てくるティムールと言えば1370年に建国。
1402年にはオスマン・トルコをアンカラの戦いで壊滅状態に陥れた、あのティムールと思っていたが、違うようだ。
よく読んでいなかったが、歩き方にも概略が書いてある。
何だ、人違いじゃん、トゥグルク・ティムールなんて知らねーよ、とやや落胆する。 -
偽ティムール廟を後にする。
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さっき運ちゃんから「見学が終わったら電話をくれ、10元で迎えに行く」と言われたが、市街地までの道を覚えていて、徒歩30分くらいで行けそうだったので、歩いて行く。
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何かの果物畑。
先程、運ちゃんが言っていた。
自分の親の世代は、内地から何にも無い新彊へ入植し、リンゴや杏を植林し、人の住める場所へと開拓していった、と。
何かウイグル族の人が聞くと刺激するような、問題発言だった。 -
真面目に車で来た道を戻って市街地へ向かっていたが、徒歩なので、畑の中を突っ切っていけば、近く道出来た。
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市街地付近へ到着。
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ラグメン屋があったので、ここで少し遅めの昼食を取る。
14:00くらい。 -
店の様子。
店員は漢族であった。 -
ラグメン(砕肉麺の方)を注文(12元)。
漢族の店か、お茶はジャスミン茶であった。
ウイグル系の店で出てくるお茶はたいてい紅茶である。 -
ここのラグメンも美味しかった。
量は多過ぎだが全部食べてしまった。
客が自分しかいなく、厨房から出てきた人はウイグル人であった。 -
メニュー。
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今回の旅行では食べなかったウイグル三大麺の一つ「干偏炒麺」の写真。
ラグメンの焼きうどん風といったところ。
※偏は人偏でなく火偏。 -
61団はカザフスタンとの国境に非常に近い。
あの雪山はカザフスタンの山だろう。 -
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小学校。
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61団の中心地。
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生きたまま足を縛られた鶏。
コッコ、コッコとお隣同士でのん気に会話している様である。 -
中心地周辺の様子。
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15:10頃、伊寧行きのバスを発見。
15:40発というので少し付近を探索 -
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ウイグルポロの店。
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漢民族の入植地であるが、ウイグル族もチラホラいる。
やっぱポロは脂ぎっている。
こういう風に外で作って、放置している店が多いが、長時間直射日光も浴びて、品質的に大丈夫なのだろうか? -
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時間になり、助手席が空いていたので乗り込む。
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バスターミナルがあったが、機能して無さそう。
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団地の中を突っ切って外へ出る。
理由は街の入り口に高さ制限のポールがあり、バスの高さだと潜れないから。 -
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61団を出て、高速に入る。
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帰りは高速で一気に伊寧へ。
楽チンだ!と思っていた。 -
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しかし高速は先程経由した清水河までしか続いていなかった。
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清水河の北京西路。
さっきの61団行きの乗り合いタクシー乗り場だ。 -
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17:00前に伊寧市内に入る。
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歩道橋。
伊寧市内の歩道橋はみなこのような青水色で屋根が付いている。
ここはホテルの近くの北環西路。
降りておけばよかった。 -
しかし農四師バスターミナルへも行ってみたかったので、そのまま乗車。
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農四師バスターミナル到着。
時刻表。
ここから出発するバスの殆どは開拓地行きである。 -
農四師バスターミナル。
ここからホテルまでの位置確認に、道路脇で地図を広げてみていたら、1台の公安の車が近づいてきた。特に意識せず、反射的に立ち去ったら、徐行して後をつけてくる気配が・・。
立ち止まり、後を付けてきているかじっと見ていたところ、公安2名が降りてきて職務質問された。
かなり低姿勢で「新彊はご存知の通り治安が悪く、我々も取り調べをしなければならない。」と言い、カメラを没収され、写真をチェックされる。その後、派出所へ連行され、取調べを受ける。
伊寧に来た目的や農四師バスターミナル付近で何をしていたのかをいろいろ聞かれる。宿泊は渉外ホテルにきちんと宿泊していることが確認され、1時間半後くらいに解放された。もしこの時、ダマで現地の外国人不可のホテルに泊まっていたら、かなりマズかっただろう。何も悪いことをしていないので、ビビッてはいなかったが、いい気分はしない。かなりどうでもいい写真があり、言いがかりを付けられて、写真を全て消されたらどうしようかと焦った。
最後はパトカーでホテルまで送ってくれたが、生まれて初めてパトカーに乗った。
この件で翌日以降、公安を過剰に意識するようになったが、やはりあちこちで目を光らせている。いちいち公安を立ち止まって見みたりせず、また目を合わせず、普通に振舞っていれば問題はずだ。 -
なんかこの日は運が悪そうなので、おとなしくしていよう。
外にでると、また捕まりそうな感じだ。
食事も昨日行った老回民餐庁で済ます。 -
麺類、主食のメニュー。
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串焼きのメニュー。
野菜、きのこ類は殆どが2元/串。 -
10本頼んで20元。
見た目はよくないが、ピリ辛風味で病み付きになる。 -
外はバリバリにまだ明るいが、今日はもう外出せず、部屋でおとなしくする。
そうだ、昨日のツアーのバスで見た、面白かった映画がないか探してみる。
今の中国のTVはケーブルTVみたいなもので、映画やドラマ、歌番組、その他数多くの番組が無料で見られる。 -
あった!
題名は知らなかったが、適当に探して、それらしいのが見つかった!
なるほど、周星馳の映画か。
本人が出ていなかったので分からなかったが、ギャグのセンスからして納得。 -
香港映画のタイトルは「美人魚」。
後で知ったが、邦題名は「人魚姫」で、日本の一部の映画館でも上映されていたらしい。 -
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おもろくて2回見てしまった。
連行されてなんか気分が沈んでいたが、これを見て晴れ晴れとスッキリした。
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