2017/03/23 - 2017/03/23
119位(同エリア1681件中)
かっちんさん
西大寺観音院の境内から少し北に歩くと、今では珍しい看板建築の商家が建ち並び、昭和の面影を残す、通称「五福通り」が現れます。
五福通りにある一見洋館風の建物は、看板建築と呼ばれ、昭和初期に道路拡張のために軒切りをした際に表面だけを囲って洋風にしているもので、中の建物は江戸や明治時代のものがあります。
この五福通り界隈には十数軒の看板建築が残っており、全国的に見ても非常に珍しいところです。木造家屋や蔵も建ち並びます。
また、映画「ALWAYS 三丁目の夕日'64」、実写版「魔女の宅急便」、「君と100回目の恋」などのロケ地として知られています。
旅行記は「おかやま旅ネット西大寺地区」、「西大寺井戸端会議」、五福通り各商店、中国地方整備局のHPなどを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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西大寺見て歩き絵図
舟運で栄えた吉井川の近くの西大寺中三丁目には、西大寺観音院、看板建築の商家が並ぶ「五福通り」があります。
観音院通りの「西大寺中三丁目」バス停から町歩きを始めます。 -
西川(鴨越用水)と昭和橋
もとは1672年に西大寺村、金岡新田の灌漑用水として築造されました。
現在は、吉井川の鴨越堰より取水し、西大寺の市街地を貫流、金田・他地区の田畑を潤して児島湾に注いでいます。 -
入口の広い建物(五福通り手前)
「西大寺中三丁目」バス停から「五福通り」へ向かっています。
正面がモルタル造、横面が板壁です。 -
焼き杉板壁の蔵(五福通り手前)
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イチオシ
洋風2階建て(五福通り手前)
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洋風2階建て(五福通り手前)
横長の建物を切断したようですね。
もともとはメゾネットタイプの住居が長屋のように並んでいたのでしょうか。 -
2階の手すりが目立つ建物(裏通り)
「五福通り」に入る前に裏通りを歩き、西川の大正橋へ向かいます。 -
裏通り
ナショナルのマークが懐かしい。 -
イチオシ
石造り風の蔵屋敷(裏通り)
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トタン張りの蔵(裏通り)
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板塀のある民家(裏通り)
裏通りは住宅が多いところです。 -
お屋敷(裏通り)
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西川に架かる大正橋(裏通り)
腰壁の「徳田屋」が気になります。 -
西洋風に化粧した看板建築(五福通り)
西川沿いに移動し、「五福通り」を北側から入ります。
現在、ファミコンショップになっています。 -
飾りのレリーフ(五福通り)
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看板建築の宮崎油店(五福通り)
土間の真ん中にピアノがあり、入口の上に雷文(らいもん)のデザインが装飾されています。
昔は油店だったところで、現在は天然酵母を使った中華まんの販売、塾などをやっています。
「屋号だけ引き継ぎ、塾で油うってます!」がキャッチフレーズ。なるほど!! -
創業明治35年の大森自転車商会(五福通り)
建物は建て替えられたようです。 -
五福通りの町並み
軒のある木造2階建と、軒のない看板建築が混在しています。 -
イチオシ
お洒落な建物(五福通り)
「魔女の宅急便」に登場する風車が手作りされています。
五福通りは、実写版「魔女の宅急便」ロケ地にもなりました。 -
古い建物(五福通り)
2階に「虫籠窓」と「なまこ壁」があります。
手前の建物の腰壁に、また「徳田屋」の文字があります。 -
コンダヤ箪笥店(五福通り)
近田屋箪笥店の建物が2軒並んでいます。
1階の板雨戸に、2階の黒漆喰に窓の框(かまち)など、素敵です。
袖壁が狭いので、道路拡張時に軒切りされたと思われます。 -
コンダヤ箪笥(五福通り)
隣の建物です。
2016年5月にロケ地となった映画「君と100回目の恋」の写真が展示されています。 -
イチオシ
古い商家の家庭料理「の村」(五福通り)
なまこ壁のある江戸後期の建物です。
もともとは、左隣の野村帽子店を含む一軒家だった店舗をいつの頃か半分に仕切られ、一方を帽子店、もう一方を貸店舗(現、の村)として利用していたようです。
奥様が始められた家庭料理のお店は、昼の4時間だけの営業です。
今日は残念ながら定休日でした。 -
典型的な看板建築「野村帽子店」(五福通り)
昭和初期に改築した看板建築です。右隣の「の村」と同じ建物だったとは想像できません。
窓まわりの装飾用の柱、上部のレリーフなどが西洋風を物語っています。
現在、土間のあるギャラリーとして使われています。 -
野村帽子店のショーウィンドウ(五福通り)
ご主人が作られた備前焼の作品?、野球帽、ブリキのロボットなどが飾られています。
野球帽をよく見ると、谷岡ヤスジの「アサ~、ヒル~、鼻血ブー」などが描かれ、懐かしい漫画を思い出しました。 -
イチオシ
2軒並ぶ看板建築(五福通り)
久山薬局と野村帽子店です。 -
軒切りされた建物(五福通り)
2階になまこ壁が残っており、同じ形の入口が2ヶ所あります。 -
黒漆喰の「松島屋」(五福通り)
300年ほど前から、高瀬舟の交易で商売していた上敷屋です。
現在の畳材料/上敷屋になったのは明治。
店舗は明治40年の建造で、古の商家の特徴を残しています。 -
「目玉おやじ」が見ているぞ~(松島屋)
泥棒除けでしょうか?? -
久山博司商店(五福通り)
看板の絵は「魔女の宅急便」の風車でしょうか。 -
西大寺観音院の仁王門
五福通りから門前町を通り、西大寺にやって来ました。
寺伝によれば、
「777年、安隆上人が寺を建てようと瀬戸内海を進んだとき、海中から竜神が現れ、上人に犀(さい)の角を授けた。
上人はそれを埋め、その上に寺を建て「犀戴寺(さいだいじ)」と名をつけた」
とあり、これが「西大寺」の名の由来といわれています。
大棟にのる渦巻き状の瓦は鳥衾(とりぶすま)と呼ばれ、鳥が鬼瓦に止まらないように休ませる場所です。 -
仁王門(観音院)
組物を多用する装飾的な建物で、十二支の彫刻が巡らされています。 -
本堂(観音院)
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石門(観音院)
もしかして竜宮城!! -
三重塔(観音院)
江戸時代に建てられた均整のとれた古式な三重塔です。 -
牛玉所殿(観音院)
牛玉所殿には、奥殿にまつられている本尊の牛玉所大権現(ごうしょだいごんげん)が秘仏のため、前立がまつられています。 -
ごはんや「西大寺食堂」
観音院通りにある食事処で昼食にします。 -
おかずが選べます(西大寺食堂)
西日本でよくみかける「まいどおおきに食堂」のチェーン店です。 -
JR赤穂線西大寺駅
駅前ロータリーに西大寺会陽(えよう、はだか祭り)の銅像があります。 -
赤穂線の電車
黄色い電車に乗り、今晩の宿のある播州赤穂へ向かいます。 -
駅を出発するとすぐに吉井川
岡山県三大河川の一つであり、水源を中国山地の三国山に発し、岡山県の東部を南北に貫通して児島湾に注ぐ一級河川です。
吉井川下流部では、早くから文化が開け出雲地方と近畿を結ぶ交通の要路となり高瀬舟の利用とあいまって古くから栄えてきました。
終わりに
西大寺「五福通り」界隈は、古い町並みと看板建築がそのまま残り、別世界に来たみたいです。
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