2017/03/23 - 2017/03/23
114位(同エリア1679件中)
かっちんさん
犬島(いぬじま)は、岡山県南東部の宝伝(ほうでん)から約3kmの瀬戸内海国立公園内にある周囲約4kmの小島です。
犬島精錬所美術館は、犬島に残る銅精錬所の遺構を保存・再生した美術館です。
明治42年(1909)に地元資産によって建設された犬島精錬所は、煙害対策や原料輸送の利便性から、島に建設されたものの、銅価格の大暴落によってわずか10年で操業を終えました。
現在の犬島には銅の精錬過程で発生する鉱滓からなるカラミ煉瓦造りの工場跡や煙突など、かつての大規模な精錬所を彷彿とさせる多くの遺構が良好な形で残されており、日本の産業発展の過程に置いて革新的な役割を果たした遺構として、平成19年度経済産業省による「近代化産業遺産群 33」のうちの「story30」に認定されました。
集落内には「家プロジェクト」による家をテーマにしたアート作品が展示されています。
旅行記は、ベネッセアートサイト直島、岡山市東区役所などの資料を参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
水没したバンガロー
前泊した「牛窓」から犬島への乗船口「宝伝港」までタクシーで移動中、「鹿忍(かしの)」地区で見かけました。
以前はバンガローに泊まる観光客で賑わっていたところですが、バブルがはじけた頃に廃業したようです。
干拓地のためポンプによる排水が常に必要ですが、今は止まっているので水没してしまいました。 -
犬島の案内図
岡山県南東部にある宝伝港は、JR西大寺からバス便があります。
宝伝から犬島への犬島定期船は、乗船時間約7分、片道300円です。 -
犬島定期船
宝伝8:00発に乗ります。 -
犬のゴムマット(定期船)
-
まもなく犬島
精錬所の煙突が見えてきました。 -
犬島散策ルートマップ
犬島港から集落内に点在する「家のアート」をまわり、犬島精錬所跡・美術館へ向かいます。 -
犬島チケットセンター
犬島港の近くにあり、犬島精錬所美術館・犬島ギャラリー共通の鑑賞券2,060円を購入します。
10:00に開館するので、先に集落内の「家のアート」をめぐります。
休館日は火曜日です。 -
精錬所美術館手前の海岸
-
イチオシ
「犬島みかげ」と瀬戸内海(海岸)
犬島は「犬島みかげ」と呼ばれる花崗岩の産出で知られ、大阪城や江戸城、岡山城の石垣、明治の大阪港築港でも礎石の切り出し場となりました。
海の向こうに見えるのは小豆島です。 -
ヘルメット潜水(海岸)
潜水器漁業の島だったのでしょうか?? -
今も残る煉瓦煙突(海岸)
犬島精錬所の煙突です。 -
「家のアート」案内図
海岸からF邸、S邸・・・の順にまわります。
「家プロジェクト」により、2010年から徐々につくられた家のアート作品です。
かつて建っていた民家の瓦屋根や古材、透明なアクリル、周囲の風景を映し出すアルミなど多様な素材でつくられています。 -
白いオブジェを展示する「F邸」
動物や植物を想起させる様々な形のオブジェや多様な物質の表面からなる彫刻など、複数の作品を「F邸」とその坪庭を含む建物全体の空間にダイナミックに展示しています。 -
犬島集落の町並み
-
動物を描いた「石職人の家跡」
犬島の石職人の親方が弟子たちを住まわせた家の跡です。
ここのアートは、素材や場所そのものに蓄積された記憶に反応するように、描かれた動植物などの生命力あふれるモチーフが犬島の土地に根差し、さらには敷地を飛び出して集落内の路地にも展開しています。 -
生活感のある路地
-
景色が逆さに見えるレンズの「S邸」
作品名「コンタクトレンズ」。
透明アクリルの壁が連なる「S邸」に設置された本作品は、大きさや焦点が異なる無数の円型レンズを通して周りの景色や形や大きさが歪んで映し出され、見る人に目に見える世界の多様性を促しています。 -
なまこ壁の民家
-
屋外に棚と庇のある家
無人の野菜販売所に使うのでしょうか?? -
綺麗な花園のある「A邸」
多彩な色の造花の花びらを組み合わせてつくった作品。
「A邸」の空間特性を生かすことで、作品が躍動的なものとなり、見る人に刺激的な体験を促しています。 -
お堂に並ぶお地蔵様
-
消防団の機庫
-
定紋石
三つ巴の紋が彫られています。 -
中の谷東屋
島の中間地点に来ています。 -
犬島自然の家
小学校を改築して造られた宿泊施設です。 -
犬島ハウスプロジェクト
通称「ホワイトハウス」と呼ばれる、おかやま山陽高校所有の海の家をイヌ小屋に見立て、造形家・川埜龍三(かわのりゅうぞう)氏が、巨大な犬「犬島の島犬」を作りました。 -
ボクと遊ぼうよ!(犬島の島犬)
2万枚の陶板タイルで作り上げています。 -
イチオシ
大きなイヌ小屋に入ってます!(犬島の島犬)
-
ちっちゃなワンちゃんが、巨大な犬を見ています
本物の可愛い小犬です。 -
静かな海
犬島公園に来ています。
近くに海水浴場とキャンプ場があります。 -
瀬戸内海を行き交う船(犬島公園)
-
採石場跡(犬島公園)
地下深くまで採石しているので、そこに水が溜まり、池のようになっています。 -
いい眺めだワン!(犬島公園)
ストーンアートです。 -
瓦葺の家と煙突
-
焼き杉板壁の家
なぜか煙突が2本、屋根から出ています。 -
旧犬島郵便局
中を覗くと古い公衆電話室があります。
玄関は残念ながら開きません。 -
格子のあるカウンター(旧犬島郵便局)
昔の面影が十分残っている郵便局です。 -
朝の清掃
現在の時刻は10:00。
犬島精錬所美術館の広大な敷地の清掃を終え、引き上げる地元の人たちです。 -
切り出した痕のある「犬島みかげ」
-
イチオシ
寂び(錆び)のある門
では、犬島精錬所美術館を見学します。 -
黒光りする煉瓦壁
鉱石や銅製品の置き場だったところでしょうか??
黒光りする煉瓦は、銅の精錬過程で発生する鉱滓からなる「カラミ煉瓦」です。 -
自然空調の美術館
美術館は三分一博志(さんぶいち ひろし)氏設計の建築で、館内と煙突を結ぶ風の流路を活用し、夏は涼しい空気を、冬は太陽光で暖めた空気を流します。
館内は撮影禁止で紹介できませんが、不思議な通路を歩きながら6つのスペースのアート作品を鑑賞します。 -
精錬所カフェ
美術館の外に出ています。 -
美術館の屋上
-
カラミ煉瓦で仕切った壁
-
精錬所跡
-
イチオシ
美しい幾何学模様
「犬島みかげ」と「カラミ煉瓦」の組み合わせです。 -
精錬所跡へ上る階段
-
イチオシ
カラミ煉瓦造りとアーチ状の入口
精錬所の炉だったところでしょうか?? -
今にも崩れそうな煉瓦煙突
-
カラミ煉瓦壁の精錬所跡
-
イチオシ
煉瓦造りの発電所跡
-
井戸跡
-
発電所跡全景
-
花盛りのヤシャブシ
雄花序がたくさんぶら下がり、前年の黒い果穂が残っています。 -
風情のある海辺の「カラミ煉瓦」
では、定期船乗り場に戻ります。 -
ベンツマークの運搬車(定期船乗り場)
前面と後面にあのベンツのマークがある高級車!!
でも、ISEKIの銘板もありますが・・・
犬島の精錬所跡は美術館に活用され、また近代化産業遺産群にも指定され、新しい価値を生み出しています。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
57