2017/05/28 - 2017/05/28
882位(同エリア16347件中)
ベームさん
5/28(日)、4日目。
今日も晴れて暑い。
オルセー美術館、中世博物館、パンテオン、カルチェ・ラタンを廻ります。パリ・ミュージアム・パスフル回転です。今回はその内オルセー美術館。
オルセー美術館は近年作品の写真撮影が可能になったそうで、写真を撮るのは初めてです。ルーヴルもオランジュリーも撮影可なので嬉しいことです。原則として1848年の2月革命から1914年の第1次世界大戦勃発までの期間の作品が集められており、それ以前のものはルーヴル美術館、それ以降のものはポンピドー・センターの国立近代美術館に収められています。
マネ、モネ、ルノアール、・・・、印象派の作品が特に充実しており、まさにフランス絵画の至宝を、「本物」を、「コピー」と識別する眼力がなくともこれが「本物」なのだと、目の前で見ることのできる感動、これこそ人が美術館に足を運ぶ愉しみでしょう。
写真が多いのでその1、その2に分けました。
写真はオルセー美術館。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ホテルの前の花屋。
毎朝早くから開店準備をしていました。アジサイが並べられています。日本でも咲き始めているころでしょう。 -
オルセー美術館の開館前に少しセーヌ河岸を歩くつもりです。
地下鉄12号線でコンコルドまで。 -
朝のセーヌ川は穏やかに静まっています。
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船の住民の姿も見えません。
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左の方を眺めるとこれから行くオルセー美術館が望めます。
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セーヌ川の右岸チュイルリー公園側から左岸の眺めです。
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コンコルド橋の1本上手に架かるソルフェリーノ橋。
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ポン・ド・ソルフェリーノ。
1999年完成の新しい橋。 -
右岸チュイルリー公園と左岸レジオン・ドヌール博物館辺りを繋いでいます。
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歩行者専用。
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2重式の構造になっています。上の部分から降りていくとセーヌ河岸のプロムナードに出られます。
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ソルフェリーノ橋からオルセー。
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川下方面、コンコルド橋。
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レジオン・ドヌール博物館。
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川上方面、ロワイヤル橋。
遠くにノートルダム大聖堂の塔とフランス学士院のドーム。 -
セーヌ川の右岸、チュイルリー河岸を歩いています。
対岸、オルセー美術館の正面に来ました。 -
ロワイヤル橋。
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ロワイヤル橋から眺めたオルセー美術館。
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ロワイヤル橋を渡ると左岸ヴォルテール河岸。
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オルセー美術館に着きました。
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犀。
もともとは1900年のパリ万博に合わせトゥール、ボルドー方面の起点としてオルレアン鉄道により建設されたオルセー駅。ターミナル駅としては小さかったため駅舎としての寿命は短かったが、1986年オルセー美術館(ミュゼー・ドルセー)として蘇りました。ずっと前からあったように思えますが、比較的新しい美術館です。 -
象。
収蔵品は主にルーヴル美術館と旧印象派美術館(ジュ・ド・ポーム)から移管されたものです。 -
隣りのレジオン・ドヌール博物館。
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9時30分の開館までもう少し。
入口はA、B、Cとあり、ミュージアム・パスとか事前に入場券を持っている人は入口Cから入ります。行列は出来ますが人はルーヴル美術館よりはるかに少ない。
行列の多くは隣国の人たち。同国内でも批判されたのでしょう、前よりはマナーは向上しているようです。 -
入ると日本で言う1階(フランスでは0階、レ・ド・ショッセ)の中央廊下。彫刻が並んでいます。
奥から入口方面を写しています。 -
早速入口から入ってすぐ右手の階段を登り2階から見て回りました。
エミール・ベルナール(1868~1941):日傘をさすブルターニュの人たち。
1892年。
写真撮影がOKという事で張り切って写しました。もう記憶がすぐ薄れてしまう年齢です。写真で残しておくと、その時の記憶が蘇ります。 -
ポール・セリュジェ(1864~1927):花で飾った柵。
1889年。
絵の名前は辞書をなめなめ訳したもので可笑しいのもあるかもしれません。 -
ゴッホとゴーギャンの部屋があります。
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890):アルルのダンスホール。
1888年。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ:自画像。
1889年。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ:アニエールのレストラン・ラ・シレーヌ。
1887年。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ:アルルの女。
1888年。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ:大型馬車、アルル近郊のジプシーの野営地。
1888年。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ:アルルのゴッホの部屋。
1889年。
これはもともと松方コレクションのもので第2次世界大戦中フランスに保管してあったが、戦後フランスが返還を拒んだもの。フランス政府も姑息ですね。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ:オーヴェル・シュル・オワーズの藁葺の家。
1890年。
1890年はゴッホの死の年です。終焉の地オーベル・シュル・オワーズでの短期間に実に多くの作品を残しています。 -
ゴッホの部屋。
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フィンセント・ファン・ゴッホ:オーヴェールの教会。
1890年。
自ら命を絶つことを予感して爆発的な創作意欲が湧き出たのでしょうか。 -
同部分。
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フィンセント・ファン・ゴッホ:医師ガシェの肖像。
1890年。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ:庭のマルグリート・ガシェ。
1890年。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ:二人の少女。
1890年。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ:静物/ばらとアネモネ。
1890年。 -
ポール・ゴーギャン(1848~1903):アリスカン。
1888年。
ゴーギャンとゴッホは短期間ではあったがアルルで共同生活をしている。性格の不一致はあったが二人は強い友情で結ばれていた。
この絵はそのアルルでの共同生活をしていた時期に描かれた。 -
ポール・ゴーギャン:美しきアニェール。
1889年。 -
ポール・ゴーギャン:タヒチの女たち。
1891年。
第1回目のタヒチ滞在時の作。 -
ポール・ゴーギャン:アレアレア(よろこび)。
1892年。 -
2階廊下。
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2階廊下にも彫刻が展示されています。
アントワーヌ・ブールデル(1861~1929):弓を射るヘラクレス。
1909年。ブロンズ。
どこかの国の世界最速の短距離ランナーが厚顔にもこの真似をしていました。 -
スーラ、シニャック、クロスら新印象派の部屋です。
ポール・シニャック(1863~1935):レ・ザンドリ/川岸。
1886年。 -
ポール・シニャック:井戸水を汲むプロヴァンスの若い女たち。
1892年。
点描法の絵で、スーラと共にフランスを代表する新印象派の画家。 -
ポール・シニャック:日傘の女。
1893年。 -
ポール・シニャック:赤いブイ。
1895年。 -
ポール・シニャック:ランプのもとの女。
1890年。 -
ポール・シニャック:パペの城。
1900年。 -
ポール・シニャック:ロシュルの港の入り口。
1921年。 -
ジョルジュ・スーラ(1859~1891):横向きに座る女。
1887年。
点描法の創始者でシニャックと共に新印象派を代表する。32歳の若さで亡くなった。 -
ジョルジュ・スーラ:正面でポーズする女。
1887年。 -
ジョルジュ・スーラ:サーカス。
1890年。 -
部分。
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スーラの最も有名な絵を一つ。
「グランド・ジャット島の日曜日の午後」。
アメリカのシカゴ美術館蔵。 -
マキシミリアン・リュス(1858~1941):エルブレのセーヌ川。
1890年。 -
アンリ・エドモン・クロス(1856~1910):夕方のそよ風。
1894年。
新印象派。マチスやドランに刺激を与え、フォービズム運動へと繋がって行った。 -
アンリ・エドモン・クロス(1856~1910):難船。
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アンリ・エドモン・クロス:ニンフたちの逃走。
1906年。 -
アリスティド・マイヨール(1861~1944):冥想/大西洋。
ロダン、ブールデルと共に近代ヨーロッパを代表する彫刻家。 -
アリスティド・マイヨール:欲望。
1907年。
マイヨールの作品が並んでいます。 -
アリスティド・マイヨール:イル・ド・フランス。
1925年。 -
アリスティド・マイヨール:セザンヌ礼賛。
1925年。 -
アルベルト・バルトロメ(1848^1928):ジャン・ジャック・ルソーへのオマージュ。
1910年。 -
ヴァロットン、ボナール、ドニ、マイヨールなどナビ派の作品のコーナー。
フェリックス・ヴァロットン(1865~1925):ネグリジェを脱ぐ女。
1900年。
スイス出身でパリで活躍。 -
フェリックス・ヴァロットン。
ナビ派とは19世紀末、パリで活躍した前衛的な芸術家集団。 -
フェリックス・ヴァロットン:ポーカー。
1902年。 -
フェリックス・ヴァロットン。
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ピエール・ボナール(1867~1947):大きな公園。
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ピエール・ボナール:化粧。
1914年。 -
モーリス・ドニ(1870~1943):イヴォンヌ・ルロールの3様。
1897年。 -
アリスティド・マイヨール:日傘の女。
1895年頃。
マイヨールは彫刻家である前に画家でした。 -
2階一番奥にあります。
オーギュスト・ロダン(1840^1917):地獄の門。
1880~1917年。 -
拡大。
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オーギュスト・ロダン:Ugolin、ダンテの神曲・地獄篇による。
1906年。 -
アール・ヌーボーの部屋。
ルイ・マジョレル(1859~1926):ランプ。 -
ルイ・マジョレル:ランプ。
1904年頃。
アール・ヌーボー(新しい芸術)は19世紀末から20世紀初頭にかけヨーロッパを中心に広まった美術運動。ドイツではユーゲント・シュティールと呼ばれる。 -
フランス、ナンシーを拠点とするナンシー派が最も有力で、エミール・ガレ、ルイ・マジョレル、ルネ・ラリックなどが建築、工芸品、グラフィック・デザイン分野に様々な作品を残している。
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アールヌーヴォーの部屋。
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ジョルジュ・ド・フール(1868~1943):粋な女。
1903年。
アール・ヌーボーの画家です。 -
トマ・クチュール(1815~1879):退廃期のローマ人たち。
1847年。 -
ルーク・オリヴィエ・ムルソン(1846~1920):真理。
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ジャン・デルヴィル(1867~1955):プラトンの学園。
1898年。 -
アレクサンダー・ハリソン(1853~1930):アルカディア(桃源郷)。
1886年頃。 -
レオン・フレデリック(1856^1940):黄金時代。
1901年。
象徴主義のベルギーの画家。 -
アンリ・ジェフロワ(1853~1924):病院の訪問日。
1889年。 -
ジョン・シンガー・サージェント(1856~1925):カルメンシータ。
1892年。 -
アンドレ・ドラン(1880~1954):チャリングクロス橋。
1906年。
マティスと共にフォービズム(野獣派)の先駆者。 -
ジャン・ベロー(1848~1935):サン・トリニテ教会のミサの後。
1890年。 -
アルフレッド・ロール(1846~1919):フランス共和国の娘。
1908年。 -
大時計。
オルセー駅当時のものです。 -
5階に印象派の部屋があるので向かいます。
祝典会場。 -
5階のカフェ。
奥の時計の文字盤から外の風景を撮った写真がよく見られます。 -
5階の印象派(アンプレッシオニスム)の部屋。
ほかのフロアで存外人が少ないなと思っていたらここは一杯でした。多くの人はまずこのフロアを目指すようです。オルセー美術館最大の呼び物です。 -
アンリ・ルソー(1844~1910):マダムMの肖像。
1896年頃。
税関吏の勤めをしながら絵を描いていた日曜画家のはしりです。オランジュリー美術館で幾つかの作品を見ました。 -
ポール・セザンヌ(1839~1906):サント・ヴィクトワール山。
1890年頃。
2021年9月後日記:最近あるドイツの雑誌で、セザンヌがキュービスムスの先駆者だったとの記事を見ました。
「自然界の全ての物は球体と円錐と円柱形を作る。これらの単純な形に基づいて描くことを学ばないといけない。」と言ったそうです。 -
ポール・セザンヌ:りんごとオレンジ。
1900年頃。
これらの絵に円や立方体、円柱のような幾何学的形が用いられているようには、なかなか門外漢にはわかりません。 -
ポール・セザンヌ:トランプをする人たち。
1895年頃。 -
ポール・セザンヌ:水浴する男たち。
1892年頃。 -
オーギュスト・ルノワール:眠っているオダリスク。
1917年。 -
オーギュスト・ルノワール:浴女たち。
1919年頃。 -
オーギュスト・ルノワール:水浴の後の休息。
1909年。 -
オーギュスト・ルノワール:コロンナ・ロマーノ夫人。
1913年頃。 -
エドガー・ドガ(1834~1917):青の踊り子。
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クロード・モネ:睡蓮の池、バラ色のハーモニー。
1900年。 -
クロード・モネ:ルーアン大聖堂、大扉とサン・ロマン塔、朝の印象、白のハーモニー。
1893年。 -
クロード・モネ:積み藁、夏の終わり。
1891年。 -
クロード・モネ:ロンドン、霧の議事堂。
1904年。
モネの蒐集ではオランジュリー美術館、マルモッタン・モネ美術館とオルセー美術館です。 -
カミーユ・ピサロ:モレ、ロワン運河。
1902年。
今回旅の終わりの方でここ(モレ・シュル・ロワン)に行きました。シスレーの愛した町です。 -
カミーユ・ピサロ(1830~1903):シャポンヴァルの風景。
1880年。 -
カミーユ・ピサロ:ルーヴェシエンヌのクリの木。
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カミーユ・ピサロ:ルーヴェシエンヌ、プルナイの道。
1871年。 -
カミーユ・ピサロ:グランド・ジャッド島。
1873年。 -
カミーユ・ピサロ:秋の朝、エラニーの公園。
1897年。
ピサロの作品はポントワーズのピサロ博物館にはあまりありませんでしたが、こことマルモッタン・モネ美術館のピサロ展で沢山見ることが出来ました。 -
アルマン・ギヨーマン(1841~1927):雨上がりの曲がり道。
印象派の部屋はまだまだ、その2に続きます。
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