2017/05/02 - 2017/05/07
78位(同エリア8件中)
じんさん
サルディーニャ島5泊6日の旅の記録、その1。
いつも以上に「想定外」が重なった思い出深い旅行となった。
期間:5/2(火)~5/7(日)
IN/OUT: カリアリ・エルマス空港 <アリタリア航空>
旅程:
5/2 カリアリ
5/3 カリアリ <サンベネデット市場見学、カリアリ旧市街散策>
5/4 [移動日] カリアリ→バルーミニ<"ヌラーゲ"遺跡見学>→アルゲーロ
5/5 アルゲーロ;Giro de Italia初日観戦、アルゲーロ旧市街散策
5/6 [移動日] アルゲーロ→ボーザ村<旧市街散策>→カリアリ
5/7 カリアリ
現地での移動手段:
電車、バス、レンタカー(Europe Car)
地中海のど真ん中にあるイタリアの島、サルデーニャへ初上陸。日本の四国より3割ほど大きいこの島は、ビーチリゾートはもちろんのこと、恵まれた海の幸など、数々の魅力が詰まっている。今回の旅行は、島の南端部にある州都カリアリを起点・終点とし、中の二日は島北西部にある町アルゲーロに宿泊。カリアリとアルゲーロ間の移動はレンタカーを利用し、途中、世界遺産にも登録されている”島最大のヌラーゲ”があるバルーミニと、”イタリアの最も美しい村”に加盟しているボーザへも立ち寄った。
訪れたのは丁度日本のゴールデンウィーク期間中。ローマからのカリアリ行きの便はアリタリア航空で、奇しくも同社が事実上の破産宣告をした日に搭乗。そして到着した5月2日は、カリアリの大祭「聖エフィジオ祭」のパレードの翌日。街はすっかりお祭り気分が抜け切った、文字通り「後の祭り」の状態。これが影響し、想定外の事案が一つ発生。そして嬉しい”想定外”としては、三大ツールの一つ「Giro de Italia」の初日に立ち会えたこと。今年で100回目の記念大会となる「Giro de Italia」。そのスタートポイントが今年はアルゲーロだった。我々は開催日の前日までこのことはつゆ知らず、ただただ島北西部を観光することを目的にこの町を訪れただけだった…。
表紙写真:
海のブルーに映えるアリタリア航空の翼
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ローマ・フィウミチーノ空港、別称レオナルド・ダ・ビンチ国際空港到着。サルディーニャのカリアリへ向かう便はここのターミナル1から出発。サルディーニャの玄関としてはカリアリよりは、島北部にあるオリビアの方がメジャーかも。
ゲートの近くにはチーズの売店があり、水牛のモッツァレラチーズとミルクで作られたフレッシュチーズ「ブラータ」に食指が動くも、サルディーニャでの食事に影響するのでここは我慢、我慢。 -
アリタリア航空の飛行機。
ちょうどこの日、アリアタリア航空の事実上の破産宣告があった。幸い、オペレーションには何も影響は無かったけれど、何とも言えぬ偶然。 -
アリアタリア航空の飛行機の機内。
黒のシートに赤地のヘッドカバー、とイタリア人が引き立ちそうなデザイン。機内サービス有り。飲み物+スナックかビスケットの二択。 -
サルディーニャ島の上空。ローマから1時間ほど。
天気は晴れてはいるが、ややガスがかかった感じ。 -
カリアリ到着。空港のインフォセンターで問い合わせたところ、空港からカリアリ市街行きの直行バスというものは無いらしく、電車での行き方を教えられる。チケットは券売機にて時間指定付きで購入する必要有り。空港から電車の駅までは普通に歩いても5分以上はかかる距離。これを知らずに、インフォセンターの人の指示通りに空港にある券売機でチケットを購入したもんだから、電車に乗り遅れるんじゃないかと必死に走る走る。駅の方にも券売機があったので、前の人がモタモタしてたり、チケット購入に時間がかかりそうだったら先に駅に向かってしまった方が良いだろう。カリアリまで大人一人1.3EUR、と安い。
カリアリ エルマス空港 (CAG) 空港
-
カリアリ空港の裏側には「Stagno di Cagliari」と呼ばれる「潟湖や塩田との複合体」がある。ここはラムサール条約に登録されており、第一回のラムサール条約締約国会議もここカリアリで開かれた。電車に乗っている途中、進行方向右側にこの湿地帯が現れ、運が良ければ水場で餌を啄むフラミンゴも見られる。
-
カリアリ・エルマス空港駅からカリアリ駅までは直通。途中に一駅だけあるものの、ほぼほぼ停車しない様子。
-
カリアリ駅目前。電車の洗車機が設置されていた。
-
終点カリアリ駅に到着。空港駅からはだいたい12~13分。
ここを起点に島北部のサッサリなどに行くことができる。カリアリ駅 駅
-
カリアリ駅に掲示されていたサルディーニャ方言マップ。
島北部には幾つかの方言がある。特に北西部で言葉が違っているのはスペイン・カタルーニャのアルゴン王国に支配された時期もあるためだ。 -
キャスターバックを転がし、カリアリの市街を歩き始める。最初の2日間泊まるホテルはカリアリ市街の中にはあるものの、少し駅から離れている。駅から徒歩で15分ほど。
-
海から離れるにつれて坂道が続く。それがカリアリ市街。
-
途中、階段を登ってまた坂道。
見た感じ、落書きなんかもあって治安悪そうに映るけれど、滞在中に感じたのはその見た目の印象ほど治安は悪くないと感じた。 -
ホテルは「B&B Cappcine」。写真の「植木鉢から伸びるツタで囲まれたドア」がその入り口。ここの二階部分がホテルになっていて、三階は一般の住民が暮らす。
玄関の呼び鈴を鳴らすと、二階のバルコニーから男性スタッフが顔を出し、すぐ下に降りて来てドアを開けてくれた。階段を登って2階へ。エレベータは無いが、荷物が重たければ持ってくれる。 -
そのまま部屋に案内される。渡された鍵は部屋の鍵、二階の入り口の鍵、表の玄関の鍵、と3つ。パスポートの顔写真付きのページをスマホで撮影されてチェックイン完了。部屋は石造りでヒンヤリ、むしろこの時期夜は寒いぐらい。ベッドはあまり沈みこまなく寝やすい、少し丈が短いが大概の日本人には問題なさそう。天井高く、開放感有り。夜中、上の階の歩く音や隣の部屋の音が少し。WiFiの接続は文句無し。
-
初日の晩、遅く帰ってきてシャワーを使おうとしたらお湯が出ず。当日工事があったとかで元栓を締めっぱなしにしていたのが理由だったとか。翌日の朝、お湯が出なかったことを伝えたら丁重に謝られた。
-
電源のコンセントはスペイン・ドイツなどと同じCタイプ。
-
窓の外には「そこに立つのが精一杯」の気持ち程度のバルコン。ホテル出て左側には旧市街史跡エリアの入り口。駅から遠いことを除けばロケーションはかなりいい。
-
右側にはカリアリの街並みがほんの少し見られた。
-
望遠で撮影。
-
後で使うバスのチケットなどを買いに街へ散策に出かける。
-
バスのチケットはタバッキオで購入。一回分大人一人1.3EUR、90分以内であれば何度でも乗車可能。イタリア本土の大概の都市のバスと同じシステム。
-
「Tiffany」というお店でアペリティブ。少し裏通りに入ったところにある。表通りに並ぶバーやレストランには客がほとんど入っていなかったが、ここのお店はご覧のように大勢の客で賑わっていた。「何か理由があるのだろう」とこのお店に入ってみることに。
-
アペロールスプリッツを2つオーダー。一杯5ユーロ。大きなグラス。氷で埋め尽くされているけれど、それを差し置いても量は結構あった。”おまけ(無料)”でポテチと落花生とサンドイッチが付いてくる。カリアリっ子に言わせれば「(これが)当たり前のこと」らしいが、いやいやこのお店のサービスは他と見比べても良い方だろう。
-
この日の夕食はサルディーニャ出身の友人がお勧めし、予約までしてくれた地元のTrattoriaにて。街からは少し離れているのでバスで移動する。そのお店までは市街中心にあるこのラウンダバウトからバスで一本、乗車時間は15分ほど。
-
バスに乗車し、この刻印機でチケットに刻印を打つ。
-
お店に到着。だがしかし、予約した時刻になっても開店する気配が無い…。隣のバーに入って店員やお客さんらに「隣のTrattoriaは今日は休みなのか?」と尋ねると、「いつもは月曜が休みだけど」と。常連客の一人がわざわざ確認しに行ってくれて「今日は休み(の雰囲気)。」と教えてくれた。優しい人たち。どうも前日に「エフェジオ祭」があったことで休みにした模様。イタリアってところは地元の人間が予約したってこれなのだ。仕方が無いのでホテル方面に戻ることに。(ちなみにこのお店にはサルディーニャの最後の晩に来ることになる。)
-
ということで初日の夜はホテル近くの適当なお店で済ますことにした。入ったお店は「Terra & Mari」。観光客向けのちょっと割高感のあるレストランではあったけれど、サルディーニャ名物の「Bottarga(カラスミ)のパスタ」もあるし、時間も遅くなったのでここに決めた。
-
美味しいパン。一番上に乗っているカールしたやつもパンの一種。サルディーニャ特有の薄焼パンで「パーネ・カラザウ」と言う。
-
前菜にオーダーした地元産チーズとハムのプレート(10EUR)
-
Bottarga(カラスミ)とアサリのパスタ(10EUR)
茹で加減はちょうど良いものの、(これでも)肝心のBottargaが少なめ。普通のボンゴレかアーリオーリオかと思うほど。我々の期待していたBottargaのパスタはこれではない。 -
メニューにあったウニのパスタが季節外れのため売り切れ。その代わりにお勧めされたのがイカ墨のパスタ(10EUR)。イカ墨の量はそこそこあったけど、茹ですぎ感あり、そのせいか味も微妙。今日は祭りの翌日で普段のコックが居ないのか、それとも元からこういうレベル?
赤ワイン0.5l、白ワイン0.5l、ボトルのお水を加えてしめて43ユーロ。それが何故か手書きで40ユーロに修正。これだけ飲み食いしてこの値段だったら良心的なところかな。サルディーニャへの再訪あったとしてももう来ないと思うけど。 -
食後はまっすぐホテルへ。
初日、ちょっと不完全燃焼な感じはあったけれど、サルディーニャの持つ雰囲気がそれを緩和してくれた感じ。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2017春 5泊6日イタリア・サルディーニャ島の旅
-
5泊6日イタリア・サルディーニャ島の旅 その1 カリアリ到着
2017/05/02~
サルデーニャ島
-
5泊6日イタリア・サルディーニャ島の旅 その2 カリアリ散策
2017/05/02~
サルデーニャ島
-
5泊6日イタリア・サルディーニャ島の旅 その3 バルーミニにある蟻塚のような遺跡スー・ヌラージ
2017/05/02~
サルデーニャ島
-
5泊6日イタリア・サルディーニャ島の旅 その4 100回目のGiroで賑わうアルゲーロ
2017/05/02~
サルデーニャ島
-
5泊6日イタリア・サルディーニャ島の旅 その5(終わり) 『イタリアの最も美しい村』ボーザBosa、そして再...
2017/05/02~
サルデーニャ島
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2017春 5泊6日イタリア・サルディーニャ島の旅
0
33