2017/05/04 - 2017/05/04
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薔薇の咲く庭さん
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戦いの北ドイツ、芸術の南ドイツ」とラジオのドイツ語講座で紹介されていたのを聞き、南ドイツに興味をもちました。4年前に北ドイツを旅行し、戦争の爪痕を残したままの教会を見て絶句した記憶が残っていたからです。ロマンチック街道は10年ほど前にツアーで来ています。これが3回目のドイツ。
今回の南ドイツ旅行のスケジュール
第一日 ケルン ボン
第二日 ヴェルツブルク
第三日 バンベルグ クルムバッハ
第四日 ニュルンベルグ レーゲンスブルク
第五日 ミュンヘン(コブレンツ)
かなり濃密なスケジュールですが、時間が取れないためこのような予定になりました。
第二目のヴェルツブルクのマリエンブルク要塞の中にあるマインフランケン博物館のリーメンシュナイダーの作品だけを特集して旅行記にしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
マリエンブルク要塞の中に
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マインフランケン博物館があります。
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元々は
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武器庫だったそうで
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かなり広いスペースを取っていました。
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その中に
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リーメンシュナイダーの作品が
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特別展のようになっていて
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一部屋に集めてありました。
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そこにあった作品をすべて
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写真に撮ってきました。これは代表作のアダム
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反対側にイブがありました。
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リーメンシュナイダーという芸術家の存在を
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旅行を計画するまでは知りませんでした。
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日本ではあまり有名な芸術家ではありません。
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ヴェルツベルクではかなり英雄的な存在です。
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彼は1460年生まれ。
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1531年に没しています。71歳です。
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資料は残されていませんが、1520年から1521年まで、
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ヴェルツブルクの市長をやっています。
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芸術家であり、政治家であるということで異才を放っていたことでしょう。
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ヴェルツブルクに工房を構えて、作品を作っていたそうです。
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有名な彫刻家として
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認められていたようです。
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これは代表作の一つ、悲しみのマリア。この作品を見た時にはマリアの眼光があまりにも鋭くて、生きているかと一瞬思いました。
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そのくらい、リアルに描かれているのです。
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この作品は壁にかかっていて、大きな作品です。
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見とれていると、学芸員の方が声を掛けてくれました。
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どうも「解説をしてくれる」といったしぐさなのですが、ドイツ語は全く分かりません。
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彼は私が分からないということを理解して、
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アダムとイブが見える場所に案内してくれました。
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なんと、タブレットが置いてありました。ヘッドホンをつけて解説を聞くことが出来るようになっているのです。英語の解説でした。さすがハイテクノロジーの国ドイツ。
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何とか最後まで英語の解説を聞き終えて
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感謝の意を彼に伝えました。
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まるで動き出しそうな彫刻ばかりです。
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特に、洋服のひだがすごいです。波打っている材質感が
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木とは思えないのです。
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こんなにすごい彫刻を今まで見たことがありませんでした。
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リーメンシュナイダー以外の彫刻を
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この後にも見ましたが、すべて駄作に見えました。
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そのくらいインパクトのある作品ばかりでした。
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小さな作品にも
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魂というか、何か精神が乗り移っているようでした。
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ガラスケースの中に10cmくらいの作品も展示されていました。
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しかし、彼はドイツ農民戦争の時に農民側につきます。
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その結果、
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マリエンブルク要塞に幽閉され、彫刻家としての命の右腕を折られて
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彫刻家としての生命が終わってしまいました。どの作品もいとおしく見えました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ベームさん 2017/09/11 12:07:45
- マインフランケン博物館。
- 薔薇の咲く庭さん、
懐かしい博物館です。ヴュルツブルクへいく人でもこの博物館を訪れる旅行者は少ないのではないかと思います。私はリーメンシュナイダーが好きなのでヴュルツブルクへ行くたびに訪れています。
お互いリーメンシュナイダーが好きとは嬉しい限りですね。あの博物館の彩色された悲しみの聖母はかれの作品の中でも大好きなものの一つです。ロマンチック街道のローテンブルクやクレクリンゲンにもリーメンシュナイダーの素晴らしい彫刻/祭壇があります。次ドイツに行く機会がありましたら是非行って見てください。
ベーム
- 薔薇の咲く庭さん からの返信 2017/09/12 21:21:27
- RE: マインフランケン博物館。
- ベーム様
メールをいただきありがとうございます。ヴェルツブルクではマインフランケン博物館でリーメンシュナイダーの作品を見ることが出来て充実した旅になりました。「悲しみのマリア」の作品は眼光の鋭さにハッと息を飲む思いをしたことが鮮明な記憶に残っています。彫刻が生きているかのように見えました。希少な経験でした。
またドイツへ行き、ローデンブルク、クレクリゲンに行く機会がありましたらリーメンシュナイダーの作品を見てまいりたいと存じます。お教え下さりありがとうございました。
薔薇の咲く庭
> 薔薇の咲く庭さん、
>
> 懐かしい博物館です。ヴュルツブルクへいく人でもこの博物館を訪れる旅行者は少ないのではないかと思います。私はリーメンシュナイダーが好きなのでヴュルツブルクへ行くたびに訪れています。
> お互いリーメンシュナイダーが好きとは嬉しい限りですね。あの博物館の彩色された悲しみの聖母はかれの作品の中でも大好きなものの一つです。ロマンチック街道のローテンブルクやクレクリンゲンにもリーメンシュナイダーの素晴らしい彫刻/祭壇があります。次ドイツに行く機会がありましたら是非行って見てください。
>
> ベーム
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