仄かな香水の香りがする街角で～萩オープンガーデン横田家と旧田中別邸編

2017/05/16 - 2017/05/16

渡辺蒿蔵旧宅を後にして、河添（こうぞえ）地区に向います。
本日、2件目の一般家庭のお庭は横田家さんです。
ご主人が、手作りで作られた庭は、緑と季節の花、そして特筆すべきは庭に入りきれない程の数と大きさの灯籠です。
大きくて重い灯籠が庭に鎮座し、調和と引き締め感を醸し出しています。
透かし彫りの灯籠の獅子の口の中には玉が入っているのですが、これは獅子の口を彫ってさらに口の中の玉も彫ったと言うことらしいです。
ご主人の心意気と熱意が感じられるお庭でした。
横田家を後にして、次は旧田中別邸へ向いました。
こちらは、土曜日に萩夏みかんまつりで訪れましたが、施設内は有料だったので入りませんでした。
それで、今回はパスポートのお陰で無料で入れました。
夏みかんのいい匂いがする中、新緑に包まれた庭を見ていると時間を忘れることが出来ました。
田中義一氏は、ここで移りゆく四季を眺めながら贅沢な時間を過ごしたことでしょう。

エリア 萩(山口)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩

河添（こうぞえ）地区に足を伸ばすと、電柱に次のオープンガーデンの施設、横田家の案内が有りました。

この先の酒屋さん（並川商店）の先を曲がるようです。

この先の住宅街の中にあるようです。

爽やかな風と目に優しい緑が飛び込んできました。

大きな灯籠が庭の守り神のように鎮座しています。

灯籠の足元には鬼瓦が有りました。数個有る鬼瓦はみんな表情が違っています。

それにしても手入れがよく行き届いたお庭です。実にオープンガーデンに相応しいお庭だと思いました。

庭にいると新緑のいい匂いがしてきます。

初夏なのに赤く色づいている紅葉は、風情が有ります。

花の名前はよく知りませんが、芍薬でしょうか。綺麗な大輪の花を咲かせています。

表側から、庭を覗くとこんな感じです。

手水鉢も庭に配して有りました。ご主人の拘りが感じられます。

茶の湯の関係でしょうか、灯籠に薬缶の彫り物が施して有ります。

庭先の百日紅の木も丁寧に剪定されていました。

緑と青い空が素敵なハーモニーを奏でています。

こちらは井戸の入口の細工ですが、桶を置く場所も設けてあります。

庭の入口にも灯籠が置いてあり、実に見事な細工が施されています。

灯籠の周辺には、十二支の彫り物が有りました。

指先に有る、獅子の口の中には動く玉が細工されています。後から入れるのは不可能なので、一緒に彫られたものと思われます。

横田家の敷地には、庭やその周辺に入りきれない石や灯籠が置かれていました。流石に熱が入っています。

新緑と夏みかんの花の甘酸っぱい匂いがする道を歩いて、旧田中別邸へと向います。

横田家からは徒歩5分位で旧田中別邸の壁に行き着きました。

日曜日に訪れた、かんきつ公園と旧田中別邸にまた来てしまいました。

こちらが、かんきつ公園と旧田中別邸の入口です。

旧田中別邸の建物に向かって歩きます。

古ぼけた、木に書かれた旧田中別邸の説明は所々読めないところがあります。リニューアルしないのかな。

偉人や要人の生家や別邸には、ソテツの木をよく見ますが、何か理由でもあるのでしょうか。

旧田中別邸の中には、田中義一氏に関する資料や写真が貼られています。

当時、着ておられた軍服でしょうか。保存状態もよく色が鮮明でした。

橋本川が縁側から見て取れます。ここで四季の移ろいを眺めて過ごせたら心地よいでしょうね。

広大な庭を眺めていると時間を忘れてしまいそうになりました。

折角だから、2階に上がって見ます。階段は途中に踊り場が有る凝った作りになっています。

二階から眺めると、先程見た橋本川の風景もより一層の広がりを見せてくれます。

二階から眺めると、遠く指月山まで見渡すことが出来ました。

写真をマジマジと見ると、三木元首相や中曽根元首相、宮沢喜一元首相、佐藤栄作元首相のお顔を確認することが出来ました。

庭の隅には小さな神社も有りました。

管理人の方に帰りがけにもぎたての夏みかんを戴きました。

こちらが旧田中別邸を庭から見た姿です。

旧田中別邸を後にして次は、平安古かいまがり交流館へと向います。