2017/04/08 - 2017/04/08
489位(同エリア1091件中)
さらりんさん
いざ熊野古道へ。
去年の「山の辺の道」に続いて、古道歩き第2弾です。せっかく熊野古道へ行くので、高野山も組み合わせることにしました。「るるぶ和歌山」「ジパング倶楽部熊野古道(2014/9月号)」「ジパング倶楽部天空の聖地高野山(2015/5月号)」、4トラベルなどを参考にプランを立てました。
ところが熊野古道の全体像がいまいちわからず、どのコースをどのような順番で歩けばいいのか、特に、宿泊地をどこにすればいいのか、なかなか見えてきませんでした。
そこで大変役に立ったのが、わかやま紀州館(有楽町交通会館)です。観光案内コーナーのお姉さんに手取り足取り教えていただき、たくさんの資料をもらってきました。そのうちのお役立ちベスト5が下記の資料です。
1.「わかやまアクセスガイド&時刻表」
飛行機、鉄道、バスなどとにかく知りたい情報がコンパクトにまとまっているすぐれもの。現地でも威力を発揮しました。
2.「中辺路ウォーキングマップ」
A3が横に2枚つながった大きくて見やすいもの。紀伊田辺~熊野本宮~速玉大社~那智大社の全体の位置関係がよくわかります。表紙のタイトルは「世界遺産を歩く旅熊野古道 癒やしの聖地熊野三山へ」となっていて、マップはその裏側にあります。
3.「熊野古道中辺路へのアクセスとプランニングのコツ」
これは雑誌のコピーでしょうか、わかやま紀州館で独自にコピーしたもののようです。
4.「生まぐろマップ」
勝浦のまぐろ飲食店の案内と地図。
5.「熊野古道大門坂」
新宮と那智の全体像がよくわかります。
東京からの往復はJLのマイルを利用しました。
高野山~熊野、熊野古道中辺路はバスの本数がとても少ないのでプランニングは困難を極めました。古道沿いの宿泊施設は少ないし、しかも古道からはなれているので、「どの曜日に、どのルートを何時までに歩くか」「どこに泊まるか」ということを、バスの時刻表とにらめっこしながらの計画でした。
宿泊は、1泊目は高野山の宿坊「恵光院」です。宿坊体験には憧れていましたので。2泊目、3泊目は熊野本宮すぐそばの「蒼空げすとはうす」です。4泊目は勝浦のHotel & Renta Carです。2泊目以降は安くて評判のいい宿、という観点で選びました。
次のようなプランになりました。
《1日目》 ●は観光、△は宿泊、( )は交通手段、の意味です。
羽田空港ー(JL103)ー伊丹空港ー(リムジンバス)ーなんば駅-(南海特急こうや3号)ー極楽橋-(ケーブル)ー高野山駅前ー(南海りんかんバス)ー奥の院前
●奥の院見学、金剛三昧院見学
△恵光院宿泊
《2日目》
●金剛峯寺見学、壇上伽藍見学、霊宝館見学、大門見学
千手院橋ー(南海りんかんバス)ー護摩壇山ー(龍神バス)ー栗栖川で乗換えてー熊野本宮
△蒼空げすとはうす宿泊
《3日目》
熊野本宮ー(龍神バス)ーちかつゆ古道歩きの里
●熊野古道なかへち継桜コースを歩く
●熊野古道なかへち牛馬童子コースを歩く
ちかつゆ古道歩きの里ー(龍神バス)ー本宮大社前
●熊野本宮大社見学、大斎原見学
△蒼空げすとはうす宿泊
《4日目》
熊野本宮-(龍神バス)ー発心門王子
●熊野古道なかへち発心門王子コースを歩く
本宮大社前ー(明光バス)ー権現前
●速玉大社見学、神倉神社見学
新宮駅ー(熊野交通)ー勝浦駅
●補陀洛山寺見学
△Hotel & Renta Car宿泊
《5日目》
勝浦駅-(熊野交通)ー大門坂
●熊野古道大門坂を歩く
●那智大社見学、青岸渡寺見学、那智の滝見学
那智の滝前ー(熊野交通)ー紀伊勝浦駅ー(JRくろしお26号)ー白浜駅-(明光バス)ー南紀白浜空港ー(JL218)ー羽田空港
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝食前に「朝の勤行」(6:30~)「護摩祈祷」(7:00~)に参加します。
朝食は7:30からなので、お腹がすいてしまいそうな私は、起床後すぐに、きのう「上きしや」で買ったやきもちを食べておきました。 -
朝の勤行は本堂で行われます。
お坊さんのよく鍛錬されたいい声が響き渡っていました。
参加者は30名くらいでしょうか、そのうち日本人は5~6人、あとはすべて外国人でした。 -
お経のあと、お焼香です。
外国人の宿泊者も見よう見まねでお焼香をしていました。 -
次は毘沙門堂に移動して、護摩祈祷を見学します。
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読響の声、たいこの音、燃え上がる炎、護摩木が燃えやすくするためでしょうか、時々油のようなものをかけています。その油の臭いのせいもあって、聴覚、視覚、嗅覚と、いろいろな刺激がまざり合い、ドラマチックな時間でした。
お坊さんが、願い事が書かれた護摩木を、ひとつひとつ声に出して読んではくべていきます。私たちの願い事も読んでくれたことでしょう。 -
部屋に戻ったら、朝食が用意されていました。
今回ももちろん、ごはんをおかわりしました。 -
8:30 チェックアウトしました。1泊ひとり19000円。クレジットカード払いOKです。
昨晩仕上げた写経を提出し、恵光院に納めていただくことにしました。
ナイトツアーの中止がなんとも残念でしたが、貴重な宿坊体験でした。
熊野本宮行きのバスに、どのタイミングでも乗ることができるように、リュックは預けずに、背負ったまま歩くことにしました。 -
8:40 刈萱堂。恵光院から徒歩3分。
「石堂丸物語」という仏教説話を、額絵を見ながらたどることができます。 -
町の中にも、五輪塔のようなものがありました。
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金剛峯寺へ。刈萱堂から徒歩10分くらいです。
これは正門。金剛峯寺は高野山真言宗の総本山です。
8:50~9:50の間、見学。 拝観料500円。 -
見学を終えたYOUたちが出てきました。
参道の両脇には桶に水をはったものがずらりと並べられていました。 -
桶と、高野槙と、ちょうちん。
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主殿は檜皮葺(ひわだぶき)。屋根に天水桶がありました。雨水をため、火災にそなえたそうです。
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入口で、おばちゃんたちが甘茶のサービスをしていました。
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大広間には斎藤等室の筆と伝わる群鶴図がありました。
たくさんのお坊さんがお経を唱えています。朝の勤行でしょうか。ハーモニーの重厚さは、それはそれはすばらしいものでした。 -
梅の間。
こちらのお坊さん2人は、2人がそれぞれ別の言葉を発していて、まるでミュージカルの2重唱みたいでした。聞きほれてしまいました。
ふすま絵は狩野探幽。 -
柳の間。
豊臣秀次が自刃した部屋だそうです。 -
新別殿でお茶とお菓子をいただきました。
赤ちゃんせんべいのような、柔らかいせんべいでした。
ここでケータイ電話が鳴りました。龍神バスからです。ドキドキ・・・。すると、土砂崩れの復旧作業が終わり、片側通行が可能となったので、バスは予定通り運行します、とのことでした。
あ~、よかった!
これで、時間を気にせずにゆっくり高野山見学をすることができます。 -
蟠龍庭。(ばんりゅうてい)
石庭では国内最大級だそうです。 -
これは雌の龍? 雄の龍?
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台所。
台所はなじみやすくて興味津々。これは棚の上部に和紙を張って、ネズミの侵入を防いでいる仕掛けです。「ネズミ落とし」と言うそうです。 -
かまど。
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二石釜。
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釜3個で2000人分!
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次は壇上伽藍へ。金剛峯寺から徒歩5分ほどです。
相変わらず雨模様なので、サクサク見学することにしました。
10:10~10:40 30分ほど。
これは東塔。 -
三昧堂。
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大会堂。
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愛染堂。
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根本大塔。拝観料200円。
中は撮影禁止でした。朱塗りの太い柱には水滴がびっしり付いていたのが印象に残っています。 -
金堂。
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三鈷の松。
弘法大師が唐の国から、日本での聖地を求めて三鈷という法具を投げたところ、この松の木に引っかかったのだそうです。そこで、ここに真言密教をひろめる道場を開いた、ということです。 -
御影堂。
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西塔。
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御社。
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六角経蔵。
取っ手が付いていたので、回してみたら、なんと、私ひとりの力でも回すことができました。 -
中門の増長天像。
トンボのブローチを付けています。 -
広目天像。
こちらはセミのブローチ。 -
広目天さんの左肩には怖い顔の彫り物が付いていました。
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不動堂。
鎌倉時代に建てられた住宅風の仏堂として有名だそうです。
国宝、というので気合いを入れて写真を撮ろうと思いましたが、地味な建物で、そっけない感じがして、肩すかしを食らった感じです。 -
蓮池。
これで、壇上伽藍の見学はおしまい。 -
お坊さんが番傘をさして歩いていました。
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霊宝館へ。壇上伽藍から徒歩5分ほど。
雨なので、休憩をかねてゆっくり見学することにしました。
10:50~11:50。
入館料600円。
ひんやりしていたので、首にスカーフを巻いての見学です。
中は撮影禁止でした。
大きな曼荼羅が何枚も天井から下がっていたのには圧倒されました。
霊宝館設立過程の開設が説明されていました。
根津嘉一郎、渋沢栄一等が関わったようです。
建物は宇治の平等院を模したのだそうです。
弘法大師が書いたものが、複製でしたが、展示されていました。書については詳しいことはわかりませんが、さすが「三筆」と言われるだけあって、すごく上手そうにみえました。
空海の肖像ががありましたが、三鈷を持つ右手が胸の前でねじれているのは何故なんだろう、と気になってしまいました。 -
昼食はつくもで食べました。霊宝館から歩いて10分くらい。
大門の手前です。 -
ぶなしめじ釜飯と地鶏釜飯。
おこげがあって、おいしかったです。 -
大門を見学。つくもから歩いてすぐです。
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バスの時刻まで時間があるので、角濱ごまどうふ屋で雨宿りをかねた休憩をとることにしました。
ごまどうふスィーツ。ごまどうふにきな粉と黒蜜をかけたもの。ヘルシーでとてもおいしい。 -
ごまソフト。これもおいしい。
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昼食によさそうなメニューを発見。
豆腐懐石とか、御接待うどん天麩羅をそえて、というのもよさそうです。
ここにすればよかったかな。 -
笹ずしのお店。
さっき、昼食の店に行くときに目を付けておいたお店です。今夜の夕食によさそうです。
実は、今夜の宿泊は熊野なのですが、夕食はここ高野山で仕込まなければなりません。なぜなら、今夜の宿泊は熊野本宮そばの「蒼空げすとはうす」なのですが、B&Bのため、夕食は付いていません。熊野本宮に18:50ころに着くのですが、その時間には食事処は閉店しているし、周囲にはコンビニもないので、自分で用意する必要があるのです。なので、バスに乗る前に高野山のコンビニで夕食を買うつもりでいました。
せっかく見つけた笹ずし、なのに、なんということでしょう。さっき、売り切れたばかり、とのこと。
見つけたときに、すぐ買っておかないとだめですね。 -
ということで、高野山のファミリーマートで、このような食料を買い込みました。
ツナたまごサンドイッチ、ロースカツサンド、スモークチキン、ごろっと具材の豚汁、鶏とレンコンの和風スープ。 -
千手院橋バス停でバスを待ちました。
熊野本宮までバスを3本乗り継ぎます。
千手院橋 14:29発ー(南海りんかんバス)-15:24着 護摩壇山 15:50発-(龍神バス)-17:25着 栗栖川 17:37発-(龍神バス)ー18:54着 熊野本宮 -
バスの切符です。
ひとり5000円もします。 -
外は雨がはげしくなってきました。
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バスははげしく右に左に揺れます。
運転手さんが日本語で注意してくれますが、この表示があれば外国人乗客にも理解できますね。 -
窓がくもっていてよく見えませんが、この辺で土砂崩れがあったのでしょう。工事中で、片側通行でした。
-
護摩壇山に着きました。
ここで、写真向かって右側の栗栖川(龍神バス行)きに乗り換えます。 -
展望塔がありました。バスの切符で展望塔に上ることができるそうですが、あいにくの大雨でかないませんでした。
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おまけに、一週間前の大雪のため、トイレが凍結して使えませんでした。
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それにしても、ものすごい天気!
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栗栖川行きのバスが発車しました。
ここも工事中でした。やはり土砂崩れかも。 -
16:30ころ、季楽里龍神(きらりりゅうじん)という温泉にバスは止まりました。
バスから降りて、ちょと休憩です。 -
売店で、熊野サイダーうめ・みかん味を買って、飲みました。
さわやかで、とてもおいしかったです。 -
川の名前はわかりませんが、とても早い流れです。
-
栗栖川に着きました。
ここで、紀伊田辺方面から来るバスに乗り換えて、熊野本宮をめざします。高野山から乗った乗客は私たちを含めて7名でした。他の乗客は龍神温泉で降りたり、ここ栗栖川から紀伊田辺行きに乗り換えたりして、熊野本宮行きは私たち2人だけとなりました。
それでも、ちゃんとバス同士の連絡が行き届いており、「熊野本宮までの○○さんですね」と、私たちのことを認識してくれました。 -
バスは熊野本宮に着きました。外はとっぷりと日が暮れています。
暗がりの中を、蒼空げすとはうすまで無事にたどり着くことができるかどうか心配でした。懐中電灯と、スマホの地図と、コピーした地図を持って歩いて行ったら、向こうに人影が・・・
なんと、蒼空げすとはうすのオーナーの方が、大きな懐中電灯を片手に迎えにきてくれていたのでした。この出迎えといい、昨日のバスの運行についての電話といい、至れりつくせりの応対には大感激です。 -
おかげで無事に蒼空げすとはうすに到着しました。
(この写真は翌日撮ったものです。) -
玄関にはこんな物騒な張り紙が。
到着早々、宿泊費の前払いです。クレジットカードはダイナーズ、アメックス、JCBのみなので、私たちは現金で払いました。
1人1泊6000円なので、2人で2泊分、24000円です。 -
掃除が行き届いたきれいな和室です。
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洗面所とお風呂もついています。
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部屋で、高野山のファミマで買った夕食をいただきました。
電子レンジを借りて、温めて食べました。ふだんはあまりコンビニの食べ物を食べることがないのですが、意外においしくてびっくりです。
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