2017/03/26 - 2017/04/04
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azianokazeさん
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2017年4月1日 前日に引き続きルクソール観光 この日は東岸を回りますが、本編ではカルナック神殿を中心に。
カルナック神殿の立ち並ぶ大列柱は、ファラオの権力を誇示するがごとく見る者を圧倒します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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3月31日 ルクソール西岸観光から戻ったホテル屋上から眺める夕暮れのナイル・西岸
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同じく、夕暮れのルクソール神殿(写真中央)方向
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夕食のために外へ。
ルクソール神殿前の広場では、現地の方が思い思いにくつろいでいます。
昼間の熱気も消えて、すごしやすい気温です。 -
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ライトアップされたルクソール神殿
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店頭の看板メニューを眺めていると、「さあ、中へ入って!」と声がかかります。
誘われるままにオーダー。
会話が成立したかははなはだ疑問ですが、とにかく「わかった。OK!」って感じなので、まかせます。
何が出てくるのかはよくわかりませんが、おそらく焼肉料理でしょう。
料理を待っていると、「焼くところの写真を撮れ!」とのこと。 -
まずはスープとパン。
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ほどなく、メインの肉料理も
【歩き方】にもローカル料理として紹介されている、ひき肉(通常はラム)に香辛料を練りこんだものを串の周りに棒状にのばして焼いた「コフタ」に似ているように思われます。
意図したものとは違いますが、これはこれでとても美味しく、ノープロブレムです。
(以前パキスタンで、似たような香辛料が効いた肉料理を食べすぎてお腹をこわし、翌日観光途中には熱中症をおこして病院へ・・・といった失敗もありますが・・・)
料金は40ポンドほど(約250円)と格安です。 -
4月1日 朝食をとるホテル屋上からの眺め ルクソール神殿方向
この日は東岸のルクソール神殿、カルナック神殿を観光しますが、車が迎えに来るのは午後3時の予定
それまでは街を散策します。 -
で、やってきたのが「ミイラ博物館」
ルクソールには、「ルクソール博物館」という、古代エジプト文化コレクションではエジプト有数の博物館もありますが、壁画や彫像は十分見ていますし、これからも見ますので、それ以外のものを・・・ということで。
看板付近の階段を地下に下りると、ミイラ関連に特化した小さな博物館があります。入館料は60ポンド(約320円)。 -
館内は撮影禁止ですから、ネット上の【https://www.youtube.com/watch?v=AuXeBTRfy-w】から画像を数点拝借しました。
館内には、ミイラの作成方法や使用する道具、写真のようなミイラが展示されています。 -
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人間だけでなく、多くの動物もミイラにされたようです。
写真はワニ -
ネコのミイラを収めたものでしょうか
魚のミイラもありましたが、ネット上には「干物じゃん!」との声も。確かに・・・・。 -
ルクソール神殿付近の中国人観光客
昼食に頼んだツナサンドが妙に生っぽく、気持ちが悪かったので、大半は足元にすり寄ってきたネコに食べてもらいました。 -
現地係員と待ち合わせてやってきた「カルナック神殿」(アムン大神殿)のエントランスに展示されている模型
入口は、写真正面ではなく、奥の横長の構造物の左側になります。 -
係員がどこかに消えてしまいました。一人で勝手に見学してこいということでしょうか?よくわからず、しばらく展示物をながめて時間をつぶします。
昔の神殿の写真。現在の神殿は相当に修復されているようです。写真のような朽ちかけた姿の方が風情がありますが・・・。 -
係員がようやくもどってきて、中へ。入場料は80ポンド(約500円)
どういう訳か、中国系女性とアラブ系夫婦も一緒に案内するようです。
最初からの予定なのか、現地でつかまえた別の客も一緒に案内・ガイドすることで、そちらからもお金をもらうことにしたのか・・・
なんとなく後者のような雰囲気で、そうした仕事のやり方が少し不愉快にも。
まあ、あまりガイドとしての役割は期待していませんので、大まかな案内さえしてもらえば、どっちでもいいとも言えますが・・・。 -
第1塔門から入場します。
カルナック神殿は、この第1塔門から、先ほどの模型で正面手前にあった第10塔門まで、10個の塔門があります。
このことからもわかるように、1平方キロメートル(100ヘクタール)以上におよぶ広大な遺跡で、古代遺跡にあふれるエジプトでも最大規模の遺跡です。 -
カルナック神殿複合体(Karnak Temple Complex)とも呼ばれるカルナック神殿がこのような規模に拡大したのは、歴代ファラオがその威信をかけて増改築を重ねた結果です。
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中王国時代、第12王朝(紀元前1985-1795年頃)のセンウセルト1世から、主として新王国時代、第18王朝のアメンホテプ1世(紀元前1525-1504年頃)、トトメス1世(紀元前1504-1492年頃)、第19王朝のセティ1世、ラムセス2世など、そしてローマ支配の時代(紀元前30-紀元後395年)にわたって増改築され、歴代の王が増築部分を拡張していった。【同上】
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第1塔門の建設は第30王朝に始まったとのことで、時代的には新しいものです。 -
アメン神はもともとテーベの守護神ですが、“中王国時代第11王朝のメンチュヘテプ2世(英語版)がテーベを首都としてエジプトを再統一して以来、末期王朝時代の第30王朝までの1,700年余りにわたり、ラー神と一体化、「ラー=アメン」としてエジプトの歴史・文明の中心に位置し、エジプトの神々の主神とされた”【ウィキペディア】とのことです
雄羊の頭を持つスフィンクスが並ぶ参道 -
広い前庭(第1中庭、大中庭)
奥に向かって、延々と続いています。 -
両側にラムセス2世像が並ぶ、第2塔門
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第1中庭の左手手前にあるセティ2世神殿
テーベ三柱神(アメン、ムト、コンス)の礼拝堂が三つ並んでいます。 -
そのうちの一つ(どれかは忘れました)の内部
細長い構造ですが、ネット情報によれば神様を運ぶ船が置かれていたとか。それなら納得の構造です。
したがって“聖船休息所”とも表記されています。 -
第1中庭の右手奥には、ラムセス3世神殿が。
こちらも、“聖船休息所”らしいですが、セティ2世神殿にしても、このラムセス2世神殿にしても、もともとはアムン大神殿の外側に作られたものが、その後の拡張で内部に取り込まれたもののようです。
旅行記としては同じような写真が並ぶだけで冗長な感はありますが、私個人の旅行記録でもありますので、ご勘弁を。 -
ラムセス3世神殿の内部
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第2塔門前のラムセス2世像の左側のものは、第21王朝のアメン大司祭であるピネジェムの像とも呼ばれています。
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この巨像の足元にはラムセス2世の王女の彫像が見られ、元来、第19王朝のラムセス2世のものであったが、後のピネジェムが自身の名前を刻んだ。【ウィキペディア】
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王朝が異なるので、そんな勝手も許されたのでしょうか。 -
第2塔門をくぐって大列柱室に入ります。
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列柱の巨大さと、整然と並んだ様は、見る者を圧倒します。
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幅102メートル、奥行き53メートルにおよび、5,406平方メートル(0.5ヘクタール余)となる大列柱室の区域には、16列に配置された134本の巨大な円柱がある。
これらの円柱のうちの122本は高さ約15メートルの未開花式パピルス柱であり、また中央の12本は開花式パピルス柱で、高さが21メートルあって、直径は3メートル以上ある。【ウィキペディア】
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ここはセティ1世によって装飾が始められ、ラムセス2世により完成した。
列柱室の北側は隆起した浮き彫りで装飾されており、セティ1世の取り組んだものであった。
彼は死ぬ直前に列柱室の南側の装飾を始めたが、この部分はほとんど息子であるラムセス2世によって完成した。
ラムセスの装飾は当初浮き彫りであったがすぐに沈み彫りへと変更し、その後の列柱室の南側にある彼の浮き彫り装飾は、そこにあるセティのわずかなレリーフに加わり、沈み彫りに切り替わった。
彼は隆起した浮き彫りとして北翼棟にセティ1世のレリーフを残した。
ラムセスはまた列柱室の他の場所において父のレリーフのほとんどを尊重しながらも、列柱室の東西の主軸沿いおよび南北の列柱通路の北側部分に沿ってセティの名を彼自らのものに変更した。
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さきほどの「ピネジェムの像」もそうですが、“自分の名を歴史に残したい”という欲望は親子の情を超えるもののようです。 -
この神殿のための砂岩は、ナイル川の南上流およそ160キロメートル離れたジェベル・エル=シルシラから搬送されたものだそうです。
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“柱”ということは、屋根を支えていたということで、当時の神殿は写真のようなものだったようです。
ラムセス2世は紀元前13世紀、今から3200年以上前のファラオです。
当時の日本列島にはどんな文化があったのでしょうか?
文化というものは、なにかのきっかけで、地域的に突出して進展するもののようです。 -
列柱配置図
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奥の第3塔門側から眺めた大列柱
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中国系女性がポーズをとっていたので・・・。
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こちらでも。女性の・・・ではなく、柱の太さがよくわかります。
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第3塔門の先には2基のオベリスクが屹立しています。
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狭い広間には、赤色花崗岩を加工した2基の大型オベリスクがあり、第3塔門と第4塔門の間に立つ1基(写真右手前)はトトメス1世にさかのぼるもので、高さ19.5メートル、重さは約150トンとされる。
ちょうどこの先の第4塔門と第5塔門の間にある女王ハトシェプストのオベリスク(写真左奥)は、高さ29.56メートル、重さは323トンである。【ウィキペディア】
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ハトシェプスト女王のオベリスク
もう1基と対になっていましたが、そちらは折れてしまいました。 -
聖池の近くに置かれている、折れてしまった女王のオベリスクの先端
先端部に、神アメンの前に座るハトシェプストの描画が描かれています。 -
オベリスク付近の通路に並ぶ像
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第6塔門を築いたトトメス3世の像(ではないでしょうか・・・)
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トトメス3世は、古代エジプト第18王朝6代目のファラオ(在位:紀元前1479年頃 - 紀元前1425年頃)です。
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至聖所 手間に立つ2本の柱は、上下エジプトを表しており、上下エジプトの統一を象徴している・・・・と聞いたような、聞かなかったような・・・・
時代的にはこのあたりが一番古い時代のもののようです。 -
位置的には至聖所手前付近になると思われます。
ネット情報によれば、“アムン神とアマウネト女神の巨像”とのことです。
“アマウネトは、エジプト神話に登場する原始の女神である。彼女はオグドアドの一員であり、アメンの配偶者であった。”【ウィキペディア】
“オグドアド”(八神)とは、世界を創造した神々です。
また、“第18王朝の時代になると、女神のムトがアメンの配偶者とみなされるようになり、アマウネトはムトと同一視されるようになった”【ウィキペヂア】とも。こうした変化が話をややこしくします。 -
至聖所内部
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その至聖所はフィリッポス・アリダイオス(アレクサンダー大王の異母兄)の時代に、それ以前のトトメス3世によって建てられた聖域の場所に構築された。
この至聖所には、以前の聖域のブロックが含まれており、より昔の碑文が今もなお見られる。【ウィキペディア】
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帰国後に知ったのですが、この至聖所の奥には「トトメス3世祝祭殿」があり、“至聖所と祝祭殿の間には広間があり、またここは後に解体される前には、本来の中王国の祠堂および神殿が位置した場所であったと考えられる”【ウィキペディア】とのことです。
そうとは知らず、案内されるままに聖池方面に向かいます。 -
至聖所から「聖なる池」に向かうあたり
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同上
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聖なる池 ファラオや神官達が神事を行う前に身を清めた場所とか。
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その「聖なる池」のほとりに置かれているのが、前出の「折れたオベリスク先端」と、このカエル・・・ではなく「スカラベ」(フンコロガシ)です。
スカラベについては、「王家の谷」でも紹介したように、“糞球を太陽に見立てて太陽の運行を司る神に関連付けたものである。また再生や復活の象徴である聖なる甲虫として崇拝され・・・・”【ウィキペディア】とのことです。 -
このスカラベの周りを廻ると、廻った回数によって願い事が叶う・・・と言われており、7回回るとすべての願いがかなうとか。
さっそくトライしている元気な女性がいました。 -
7周してゴール これで、すべての願いがかなう・・・・でしょうか?
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細長く伸びる主構造部の中央、第3塔門付近から直角に(T字型に)南方向に延びるのが、第7~10塔門で、その規模は主構造部に匹敵する長さです。
修復作業が行われているようで、ほとんど訪れる人はいません。 -
第7塔門 トトメス3世により築かれたものですから、時期的には比較的古いものになります。
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第8塔門でしょうか。ここから先は行けないようです。
この先に案内するという男性もいましたが、どうせ無料ということはありませんし、面倒なので引き返しました。 -
第7塔門と第8塔門の間、第7塔門を背にして立つ巨像の足だけが残っています。
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上記と対になる左側の像も足だけ 壁画は、お馴染みの敵を叩きのめすファラオの構図のようです。
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散乱する遺跡の向こうに「ハトシェプスト女王のオベリスク」が。
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主構造部の「トトメス1世のオベリスク」付近に戻ってきました。
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再び「大列柱室」を抜けて出口へ向かいます。
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この迫力には足が止まります。
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第2塔門のラムセス2世像(ピネジェム1世の巨像)に戻ってきました。
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カルナック神殿観光を一旦終えて、ルクソール神殿に移動しますが、夜のサウンド&ライトショーで再びカルナック神殿を訪れる予定です。
そのあたりの記録は次編で。
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