娘と卒業旅行！その6

2017/02/03 - 2017/02/19

ローマ近郊ティボリのエステ邸に行きました。

エリア ローマ(イタリア)

ティボリはローマから３０キロにある観光地です。私は初めて行きました。地下鉄B線のポンテマンモロ駅で降りて、COTRALという青いバスに乗って行きます。バスに乗ればすぐなのかと思ったら、結構、時間がかかりました。途中、工場地帯や石切場、新興住宅地も通ります。道沿いは決して美しいとは言えず、ゴミが無造作に落ちていて、道路脇のコンクリート壁は落書きだらけでした。途中の工場で働いている人々も乗っていて、お酒臭いおじさんや、高校生たちも乗り込んできます。以前はローマ中心地に住んでいたので、これもローマという都市の一面なんだと知りました。

ティボリのガリバルディ広場でバスを降りました。広場の地図を読み間違えて、エステ邸とは反対側の住宅地へ迷い込んでしまいました。坂道をハアハア言って歩いていると、向こうから70歳くらいの女性が歩いて来たので、エステ邸はどこですかと聞きました。凄い早口で私たちが逆方向を歩いている。私も下へ行くのでいっしょに行こうと言っています。私の腕を取り、どこから来たのと聞かれ、日本から来ましたと伝えると、何時間くらい日本からはかかるのとの質問。15時間かけて来ましたと伝えると、5時間ね～と言うので、いいえ、15時間と指を広げて伝えると、え～！とひっくり返るように驚きました。賑やかにおしゃべりしながら、結局、エステ邸手前の信号まで付いて来てくださり、心からお礼を伝え別れました。しばらく歩き、何気に後ろを振り返ると、その女性はまだ信号附近に立って私たちを見守っていました。手を振ると、彼女も笑顔で思いっきり手を振っています。イタリア人は良いなと思います。

親切な女性のおかげで、無事にエステ邸に到着しました。チケット売り場にはイタリア人の学生4人組だけで、他には並んでいませんでした。

有名な庭園へ行く前に、お屋敷の中も見てまわりました。歴史を感じさせる壁画は素晴らしいのですが、すでに、バチカン美術館やウフィツィ美術館などを見て来ているので、いまいち感動がマヒしていました。

館内のスタッフであろう小柄な年配の男性が近寄って来て、ちょっとちょっとこっちへ来なさいよと私たちを誘導します。少し怪訝に感じながらついて行くと、この階段の踊り場に連れて行ってくださいました。この階段すごいでしょ貝がらみたいでしょ、有名なんですよ～と説明します。美術館や博物館のスタッフが手招きして説明してくれるのも珍しいです。やはり、ローマも少し郊外に行くと、みんな素朴で親切だなと思いました。

建物や美術品にも興味ありますが、こういった鉢植えや植栽についつい目が行きます。

こんな素焼きの鉢ってカインズに売ってるかなとか考えながら歩きます。

ここの水はどこから来てるんだろ、湧き水？水道代払っているのかなとか、さっきのおじさんに聞いてみようかなとか考えてました。もっと様式美や景観を鑑賞すべきでしたね。

2時間ほど庭園や館を見て回り、お昼になったので街に出ました。エステ邸からほど近い通りにあったトラットリアで昼食です。ツーリストメニューとのことで、ワイン一杯に焼きたてのピッツァビアンカ、ポルケッタとモッツァレラチーズで11ユーロでした。ポルケッタは豚のローストです。市内の大きな食料品店に行くと、対面販売で子豚一頭が丸焼きになっているのを切り売りしてもらえます。美味しかったです。

お店の写真です。