2015→2016　台北で年越し⑤信義区ブラブラ

2015/12/26 - 2016/01/03

毎年恒例・夫と行く年末年始の台湾旅行は11年目に突入。今年も２匹のニャンを預けて、台北を気ままにブラブラ。

世貿一館の世界新車大展を見学した後は‥腹ごしらえして信義区ウロウロ。

エリア 台北(台湾)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩

世貿一館をでて信義路を横断。
まだ行った事がない「四四南村」、もしかしてここ行くの～(^^♪

夫「腹減ったから何か食いにいくぞ」
四四南村はそのまま素通り‥バス停‘世貿中心（荘敬）’へ。

バス22番に乗り、降りたのは‘信義永康街口’。
ここに来るならMRTの方が楽だったのに（夫は車窓の景色が楽しめる乗り物が好きだった）。

鼎泰豊本店、お昼のピークは過ぎていたけど90分待ち。
絶品の小籠包、並んででも食べたい一品なのですが‥

鼎泰豊 (信義店) 中華

お腹が空きすぎてとても待ちきれない夫は、鼎泰豊あきらめ「天津葱抓餅」へ。

屋台のようなお店で、持ち帰りのみです。
食事時や休日は長蛇の列ができるけど、この日並んでいたのは5人程、ラッキー！

白い生地の塊を機械でボンッと平にして、鉄板の上でクルクル回すと‥デニッシュみたいに層を重ねて膨らんでいきます。
ウスターソースのようでそうでないソースを塗って、赤いちょっと辛いソースを塗って、トッピングを乗せたら出来上がり。
赤いソースは塗る前に「辛い？（のどうする？）」って聞かれるので抜くことできます。

ここの葱抓餅は私の大好物！　
生地は‘サクッ’なのに‘フワフワ’、ほんのりネギとゴマの風味、変に油っこくなくてとても美味しいんです～

天津葱抓餅 露店・屋台

ガイドブックや口コミで日本人のお客さんも凄く増えました。
以前はなかった日本語・英語・ハングルのメニュー表が用意されていました。
バジルが‘バジリ’になっているのはご愛敬ということで勘弁してね。

原味は具なしの‘プレーン’25元、トッピングは料金プラス
メニュー表から計算すると
‘蛋（卵）’‘九層塔（台湾バジル）’＋5元
‘火腿（ハム）’‘チーズ’＋10元
6番の全部入れはちょっとお得。

トッピングはやや割高感があるけれど、原味では物足りなくなってしまいました。
私は‘2番たまご’を、夫は‘4番ハムたまご’と‘6番全部’を注文。

永康公園傍の50嵐で飲み物を調達して、公園で食べました。
台湾バジルを食べたことがなかったので一口おすそ分けしてもらいました、香りは強くなくパクチーのような癖はなかったです。

お腹も満たされ、この後どうする？

「素通りしてしまった四四南村、やっぱり１回見てみたい」
私のリクエストで台北101方面へ戻ります。

またバス移動、‘信義永康街口’バス乗り場に着くとすぐバス20番・信義幹線がきたので手をあげ合図、乗車しました。

バス停には「全バス停と進行方向」が路線ごとに表示されていて、電光掲示板で「何番のバスがいつ来るかわかるようになっています。
遊悠カードをタッチするだけで支払いもできて、専用バスレーンのある道路は以前のような渋滞もなくなり、とても利用しやすくなりました。
「上車収票」の場合は乗車時センサーに遊悠カードをタッチ、「下車収票」の場合は降車時にタッチします。

‘世貿中心’で下車。
信義幹線なので信義路にあるバス停、MRT台北101/世貿駅4番出口の先でした。
目の前に台北101。
四四南村行くならバス停が近い22番に乗れば良かった。

「四四南村歴史建物保存公園」到着。
太平洋戦争後、中国大陸の内戦に敗れ渡ってきた外省人（国民革命軍の軍人）が暮らした‘ 眷村’の跡地。
現在は複合施設として利用されています。

月曜日で眷村文物館・公民館はお休み、門は閉ざされていました。

信義公民会館 (四四南村) 旧市街・古い町並み

公民館の右側を進んでいくと、レトロな建物の先に

広場がありました。　後ろにそびえたつ台北101！
近代的な台北のランドマークタワーと、古い建物とのギャップが印象的。

建物は‘歴史建築’指定されています。
カラフルな扉と窓枠が可愛らしい。

長～い平屋が連なり並んでいます。

棟と棟の間の通路は狭く、ちょっと日本の下町的な雰囲気。
コンクリート造りの壁が汚れているのがレトロな雰囲気をより一層引き立てていい感じ。

大陸からやってきた軍人達がこの地に定住したのは1948年。
元々ここには旧日本陸軍の倉庫があり、それを改修し住居にしたとか。

いわれてみれば確かに倉庫っぽいかも。黒い瓦屋根も日本家屋と似ている。

ぐるっと一周して広場に戻ってきました。
ここで毎週日曜日フリーマーケットが開催されます。畳みかけたテントがありました。

建物の間にお店の入り口、開いていたので入ってみましょう。

「好、丘」
こだわりの‘メイドイン台湾’を集めたセレクトショップ。
併設されているカフェのベーグルがとても美味しいことで有名です。

お茶・調味料などの食料品、石鹸・化粧品・食器・布雑貨などの日用品などなど
ちょっとお値段はお高めですが納得の良品が揃っていました。

好，丘 (信義公民会館店) カフェ

店内にあった四四南村の歴史、窓ガラスに書かれていました。

『四四南村はかつて聨勤四十四兵工場という武器工場の南にあり、工場で働いていた従業員とその家族が住んでいた村なので「四四南村」と呼ばれています。
1948年に建設された四四南村は台北地区で始めての軍人村で、魚の背骨のように連なる平屋が村の最大の特徴です。
1999年都市開発により住民たちは四四南村を去ることになり、村自体は撤去されました。
地域の有力者と文化関係者の努力により一部の建築物が保存され、「台北信義公民会館」という名称で残されました。今は軍人村の歴史と文化を語るスポットとなっています。』

四四南村が撤去される前の写真がありました。

この一角だけが時代に取り残され‥すでに周囲は開発され高層ビルに囲まれた状態。

台湾の発展・開発に伴い‘ 眷村’の多くは撤去されてしまいました。
「四四南村」は台湾の歴史を今に伝える貴重な遺産なのでした。

四四南村を後にし、市政府方面に行ってみることにしました。

荘敬路→市政路は新車大展会場を突き抜けショートカット。
退場の時‘手にスタンプ’押してもらって正解。

「台北市政府」
台北市役所、台北101の北側に位置。
台北探索館に行きたかったけれど、残念ながら月曜日は休館日。

市政府前で開催される年越しイベント準備の真っ只中。
このイベントは大晦日ＴＶ中継されます。

市政府前の広場から見える台北101。
この場所ならニューイヤーの花火鑑賞はバッチリ！
（場所がいいだけに集まる人の数も半端なく凄いです）

仁愛路を西に進むと「台北市議会」

その先に「中山公園」
「国立国父紀念館」が公園内にあります。

台湾で「国父（国家の父）」と呼ばれる人物は中国で辛亥革命を起こし、
初代中華民国（臨時）大総統・初代中国国民党党首だった「孫文」。

公園の名前の‘中山’は孫文の号
号とは本名以外につけるペンネームみたいなもので‘日新’‘逸仙’ も孫文の号です。

手入れされた花壇が綺麗です。

「ここで待っているから一人で見てきな」と夫、歩き疲れたらしい。
始めてきた場所、せっかくだから黄色い屋根の紀念館に行ってきま～す。

中正紀念堂もそうだけど、ここも公園が凄く広くて‥紀念館まで結構遠い‥。
日差しを遮るものが殆どないので暑い日だったら汗だくになってた。

「国立国父紀念館」

孫文の生誕100周年を記念し、孫文の功績を讃え建てられた記念館。
正面中央の額縁は蒋介石の筆。
孫文の妻‘宋 慶齢’と蒋介石の妻‘宋美齢’は姉妹です。

建物入ると大きな孫文像が鎮座。高さ8.9メートル。
その前で守衛兵交代式が執り行われておりました。

青い制服、この日は空軍担当（海軍は白、陸軍は緑の制服）
指先まで神経を行き届かせ一糸乱れぬその姿、笛も太鼓もないのに皆ピタリと動作が揃っているのにはいつも感心・感激します。

台北で守衛兵交代式が見れるのは国父紀念堂・中正紀念堂・忠烈祠の3か所。
ここは2階にあがる階段の途中（踊り場）から交代式を見ることができ、式の様子を唯一上から眺めることができるスポットでした。

国父紀念館 衛兵交代儀式 祭り・イベント

上からみるとこんな感じ。
大きな赤い柱が視界を阻むので、いい場所でないと全てを見渡せないのがちょっと残念（柱と柱の間から頑張って撮影しました）

１階はご覧のような人山ができているので、やっぱりよく見えない‥
私的には「守衛兵交代式みるなら忠烈祠が一番」という結論に至りました。

１階に史跡展示室（孫文に関する資料などを展示）、２階・３階には図書館や個室のギャラリーがありました。

史跡展示室をじっくり見たかったのですが、中国の団体さんパワーに圧倒され‥夫も待たせているのでまたの機会に。

国父紀念館をでて夫と再合流します。