2017/02/26 - 2017/03/07
228位(同エリア2400件中)
Rinさん
10年来の友達と学生時代最後の旅行に行ってきました。
申し込んだのはポーランド・チェコ・ドイツを巡るツアー、その名も「ヨーロッパピーススタディツアー!」全国から集まった大学生たちと時には真剣に学び、時にはわいわい騒ぎながら旅をしました。
第二次世界大戦、冷戦を舞台に、色々な戦争の史跡を巡りながら、平和とは何かを強く考えさせられるようなツアーになったと思います。
(珍しく国境を跨ぐ旅になったので、三部構成)
6、7、8日目はドイツのベルリン!
ポーランドは被害者の歴史でしたが、ドイツは加害者の歴史。ドイツには自身が起こした戦争を忘れないための施設や場所が本当にたくさんあります。平和をどの国よりも真剣に学ぼうとしている国がドイツだと思います。
また優雅な近代を感じることができるサンスーシ宮殿や、ベルリンフィルの演奏など、ベルリンならではの過ごし方もできて非常に印象深い3日間になりました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.5
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩
- 航空会社
- フィンランド航空
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-
6日目
今日はプラハから列車でベルリンへ向かいます -
いかした牽引車両だな
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プラハがいい街すぎて名残惜しいけど、ベルリンでの3日間も楽しみ
-
あぁ、快適快適
結局4年生メンバーが集まって、働きたくないよなぁ、ってグチグチ話 -
何回途中下車したいと思わされたか…
チェコやドイツのいい感じの村が車窓を横切っていく -
ベルリンのハウフトバンホー(セントラル的な意味)に到着!
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バスでベルリン郊外へ
グリューネヴァルト駅の17番線ホーム
ここから多くのユダヤ人が収容所に移送されました -
1942年1月25日、1014人のユダヤ人が、ベルリンからリガへと移送された
ことを表している -
アウシュヴィッツを見てからここに来ると、色々な想像ができる
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アウシュヴィッツ行きのプレートには花束が手向けてありました
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再び中心部へ
ブランデンブルグ門!とりあえずバッハが聴きたくなる笑
ここから手前が東ベルリン -
可愛らしいおじちゃんがメルヘンな曲流してました
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お、フリードリヒ2世の銅像だってさ
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「本を焼く者は、やがて人間も焼くようになる」
へーベルの広場にはハイネの一節が刻まれている
1933年にナチスによって行われた焚書も序章にすぎなかったということ -
ノイエ・ヴァッヘ
1993年以降、11月の第3日曜日を国民哀悼の日とし、ナチスに殺されたユダヤ人たちや戦没者たちのために、毎年ここで式典を行っている -
中には「死せし息子を抱く母の像」だけが置かれています
日本人も他人事としては見れません -
テロのトポグラフィーまで来ました
ここには昔、秘密警察ゲシュタポのSS本部が置かれていたそう -
W.W.2をドイツ主観で学べます
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普通、ヒトを殺せば、精神衛生は荒んでいきます
でもドイツ警察やドイツ兵たちはヒトを殺すことを仕事だと、感情を押し殺し、恐怖政治を進めていきました -
一番怖いのは、どの写真を見ても、ホントにそこら辺にいそうな感じの顔のおじさんたちなんだよ、ナチ党、ゲシュタポの人たちが
-
罪を犯したのに裁かれなかったドイツ人は多くいるそうですが、彼らはその後どのような生活を送ってきたのでしょう
自身の罪を家族に隠し続け生きてきたのか、家族に打ち明け受け入れられたのか
一度ヒトを殺すことが普通となった人間が、今でも一般人に紛れてごく普通の生活を送ることができるのか
同じ敗戦国の人間として気になります -
ベルリンの壁とゲシュタポの地下牢獄
自撮りする若者たちがいるくらいだから、ピリピリした感じはないです
NYのグラウンドゼロとは違いますね -
ベルリンの壁がここにあったことを示す線
-
戦争で命を失った人の数に比べて、加害者として裁かれた人の数が圧倒的に少ない、という一文にやっぱり考えさせられる
-
一旦チェックイン
ガイドさんが美味しいレストランに連れて行ってくれるというので、みんなで夕食会することに -
ベルリンは同性愛者の聖地と言われているそうです
最寄りのノレンドルフ駅周辺では、逆三角形や虹色のモニュメントが目につきます
同性愛者に対する偏見は全然ないですが、自分が友達と歩いてて周りからそういう風に見えてるのかどうかはめちゃめちゃ気になりましたね…笑 -
おぉ、念願のドイツビール!ダンケ!
-
夕食はサーモンとリゾットを注文
ドイツ料理が一番日本人の舌には合ってたかなー -
ごめん、一か所だけ行かせて!!
友達に頼み向かうは… -
…の前に
道中友達が見つけました、躓きの石 -
ベルリンのハードロックカフェ制覇!
中欧はどの国行ってもハードロックカフェの店員さんが一番可愛かったのでおすすめです笑 -
8日目、朝寝坊してホテルで朝食食べられず
でも蚤の市でまさかの自由時間!写真そっちのけでオーストリアンサンドを食しました笑
屋台でいただく朝飯最高! -
ベルリンの壁を使ったアートらしい
-
日本からの視察団もドイツに訪れていたそう
まぁ何を学ぶかといったら、ファシズム、強制収容所の作り方くらいだろうな
こんな展示が町中の路上にあるんだからすごい -
ナチスがニュルンベルク法を制定してから、ユダヤ人の市民権剥奪、財産没収、クリスタルナハト事件と人種差別はエスカレート
-
Trains to life
この時期にもうヤバいと気づけたユダヤ人達はアメリカへ逃亡
こちら側の子供たちは希望に満ちた顔をしている -
Trains to death
反対側の子供たちは不安に押しつぶされてしまいそうな表情
そう、ドイツやポーランドに残った彼らは収容所送りになった
おそらくあのグリューネヴァルト駅の17番線ホームから -
時代は移り、冷戦へ
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ベルリンの壁を乗り越えようとして、撃たれ亡くなっていった人たち
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当時はNATOとワルシャワ条約機構が東西ドイツ国境で核ミサイルを向けあった時代
ベルリンの壁がその緩衝材になったと、当時市民たちはホッとしていたそう -
この囲い込まれたところだけ当時のままを再現しているらしいです
-
中にはトンネルを掘って逃亡を図る強者たちも
-
目には目を、トンネルにはトンネルを
こちらは脱走対策用に彫られた警察側のトンネル
トンネル内で耳をすますことで、市民がトンネルを掘る音、を探っていたそうです -
ベルリンがここまで平和学習になるとは予想していなかったな…
ドイツは過去の罪への自責の念が強いから、展示もモニュメントも容赦がない -
日本でも今、愛国心が話題になってるけど
僕はどちらかと言えば左(この旅行の影響もあると思うけど…)
ただ自分は日本人だって気持ちは大事だと思う
日本人として常に正しく行動したいし、日本の過去の過ちは日本人である僕らがなんとかしなきゃいけない。そういう愛国心なら僕は理解できる -
東ベルリン側には結構ユダヤ人も住んでたみたいで、躓きの石を見かけます
まとまっているのは大体ファミリーです -
ハウス・シュヴァルツェンベルク
入っていくと、少し古びたベルリンの雰囲気
自由に描かれたラクガキがアートとして評価されてるみたい -
日本国内でこういう戦争を思い出させてくれるものといったら原爆ドーム
でも被害者の立場だけじゃなくて、加害者の立場からもそういう場所があったらなおいいなと思います
原爆に関しては被害者だけど、太平洋戦争に関しては加害者だったことも絶対に忘れてはいけない -
午後は自由行動だったので、こんな2階建ての通勤快速で
-
ポツダムまで遊びに行ってみました!
-
ここからトラムで15分くらい
ABCゾーンの1DAYチケットを買っていたので、今日は乗り放題♪ -
ひっさびさにイタリアンが食べたくなって、パスタ!
本場のパスタとは言えないまでも、ヨーロッパのパスタだから日本のよりは雰囲気がある -
なんと!
これもブランデンブルグ門というそうです -
ここがサンスーシ宮殿の入り口っぽい
既に緑と黄色のコントラストがいい感じ -
今回の旅を通じて、行きたいところ増えたなぁ
まず原爆ドーム、韓国、真珠湾は日本人として行かないと…
あとは冷戦の話とか聞いててやっぱキューバとかも行ってみたいなぁ
遊びに行くだけじゃなくて、ちゃんと勉強して準備して、今回みたいに現地でもしっかり学んで、ってしたら絶対いい旅になると思う -
平和学習というよりこの宮殿が平和そのもの
-
無数の檻は監獄?と思ってましたが、後で調べるとブドウを育てる温室なんだそうです
-
憩いの広場って感じ
-
フリードリヒ2世が人目を避けて暮らした宮殿、サンスーシ宮殿
実際、サンスーシとかフリードリヒとか中世史はご無沙汰だったので懐かしすぎ…笑 -
裏側から入場できるけど、入場制限かけられてて自由には見学できません
-
全員部屋に入ったら扉を閉めて鍵かけて、次の部屋の鍵を開けてまた全員移ったら扉を閉めて鍵かけて、の繰り返し
これだけキラキラしたお宝が置いてあるので、盗難対策もばっちりですな -
無駄がない、上品な模様
これがロココ調か… -
フルート好きの大王は、この音楽室で演奏を楽しんでいたのでしょう
-
ここで暮らすってのもなかなか想像できない、現代人には
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ヴェルサイユ宮殿に憧れて建てたそうだけど、割とこざっぱりしてる印象
ドイツの王様らしいっちゃらしい笑 -
ポツダムはベルリンよりさらに落ち着いた街
-
半日観光だとツェツィーリエンホーフ宮殿の方は厳しめです
ポツダム会議が行われた場所だし、平和学習って意味でも行ってみたかったなぁ… -
新宮殿、観に行くかって言ってたのも束の間
見えてるのに、歩けど歩けど近づいて来ない…
半分くらい来たかなって時に見つけた看板「新宮殿までは0.9km」で心折れた。。
行っても地獄、引き返しても地獄 -
うーん、新宮殿…
往復4kmかけて行くほどではない -
電車でベルリンまで戻ってきました(あくび)
現地在住のガイドさんにこっそり教えてもらったレストラン -
100種のビールが頼めます!
Asahiとかもあったな -
とりあえずベルリン産っぽいビール頼んで乾杯!
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ソーセージの盛り合わせ!
サンタバーバラで食べたのを思い出す -
2杯目ェ
連日のビールでまた大分ビール好きになったなぁ -
8日目
最終日は終日自由行動
シュパンダウという郊外へ -
ベルリンよりは原風景って感じがする笑
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日曜日、安息日でどこもかしこもお休み
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お気に入りのショット
車がなかったらベターだけど -
住み心地は良さそうだここ笑
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ツアーメンバーの中に間違いなく晴れ男晴れ女がいたよなー
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歩く歩道かと思いきや、ただコンクリートで固められただけの道笑
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ちょっとUバーンで移動してシャルロッテンブルク宮殿へ
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なかなかいい絵になりますなぁ
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今日は舞踏会の日だったかしら…笑
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サンスーシと同じ時代に作られてるんだから似てるのはしょうがないよね
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でかい…
要するにさっきの恰好をしたような人たちがここで、ダンスパーティーをしていたと -
内部の造りはすごいんだけど、権力の象徴としては2階建てでいいんですかね?(サンスーシ宮殿に関しては1階建て)
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ここなら住めそう!!
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カチャカチャいいそうなお皿で食べてたんだな…笑
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ベルリンを占拠した際、ナポレオンもこの宮殿に泊まったことがあるんだとか
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ベルリンの中だと割とマイナースポットな感じがするけど、別行動中のツアーメイトにばったり会ったのはびっくりしたなぁ…笑
-
もう2時
まずホテル出たのが10時半だからね笑 -
バームクーヘンの老舗Buchwaldへ!
ドイツのカフェでバームクーヘンいただくの夢だったんだぁ -
張り切りすぎて4つ頼んでしまった
シンプルに美味しいから、いくらでも頬張れる -
ベルリンもさすがに三日あれば十分だなって感じ
博物館の島とか、大聖堂とか行ってないけど -
ホロコースト記念碑まで来ました
過去を忘れないための工夫
日本にだって慰安婦像があってもいいと思う
でもそれって韓国とか中国とかに言われてしょうがなく作るものなの?違うでしょ -
この2mの柱の森は、生きる道に迷い込んでしまったユダヤ人の気持ちを表している、なんて解釈もあるそうです
確かに交差路では隣から急に人が出てくるかもしれない怖さはあったな…
実際、鬼ごっこしてるがきんちょの声が接近してくるのが一番恐怖だったけどね笑 -
色々考えてきた8日間
…根本では、歴史なんて一人が動いても変えられない、成るようになるんだよって思ってる自分もいる -
でも帰国した今、興味を持ってこの旅の話を聞いてくれる友達がいる、貴重な意見をくれる友達がいる
僕はそういう人たちに全力で、考えたことを伝えたいと思う
自分の目で見て知った真実だから、自信を持って伝えたいと思う
そんな小さな連鎖が歴史を変えてくれるかも分からない、きっと目には見えないくらい少しずつだろうけど -
ホテル戻ってシエスタ後、目指すはベルリンフィル
友達と事前にチケット取ってありました -
8日間の疲れがここにきてピークに達した
寝ちゃうかもしれない…まじで -
上品なおじ様おば様が多いこと
週末はベルリンフィル♪なんて生活憧れるなぁ笑 -
演奏者を後ろから眺める席でした
演奏曲目は、Ravi Shankarって作曲家の(知らない…)シタール協奏曲(??!)と、バルトークのオケコン -
終演
オケが近いとこんなにも迫力があるのかと。。
コンマス日本人だったし、元気もらえたなぁ
帰国してからもずっと聴いてますこの二曲 -
ツアーメイト二人と合流
昨日と同じドイツビールのお店へ
彼女らはオペラ劇場でワーグナーの「タンホイザー」を見てきたということで、音楽談議にも花が咲く -
このお店、100種のビールもすごいけど、飯がめちゃめちゃ美味い
行けなかったイーストサイドギャラリーとか、大聖堂とかは行ったみんなに写真見せてもらってまぁ満足笑 -
深夜1時にホテルに帰宅
旅、全部終わっちゃったなぁ。。 -
9日目
今日は1日かけて日本へと帰ります -
2ヶ月前のトラック突入テロ現場が車窓から見えました
テロとの戦いは現代の課題 -
テーゲル空港に到着
行きと同様、ヘルシンキを経由して帰ります -
バルト海はホントに冬凍るんだなぁ…
ロシアが南下してくるわけだ -
正直旅中日本のことこんな嫌いになるとは思ってなかったなぁ…
ただ、日本を嫌いになるのは簡単なこと、韓国を嫌いになることだって簡単なこと、難民・移民だって、トランプだって嫌いになるのは誰でもできる簡単なこと
でも嫌いだって言い張って、考えるのをやめたら、、先には進めないよ
大切なのはどちらの立場も理解して、嫌いな方もちゃんと知ろうとして、広がっていくばかりのギャップを僕らが埋めていくこと、みんなで埋めていくこと -
無事日本に帰ってきました。
情報過多で頭の中はパンクしそうです…
色々考えたこと、議論したことをそのまま載せましたが、もっともっと勉強して調べて自分の意見を持てるようになりたいところです。
正直帰ってきてからは「知ること」以外に自分ができることに苦悶する日々を送っていますが、答えを探している時間は自身にとってとても充実している(気がする)ものなので、これからも諦めず頑張っていく予定です!
学生最後の旅がこの旅でホントに良かった!
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この旅行記へのコメント (2)
-
- tenkoさん 2017/03/27 11:20:59
- 感動をありがとう!
- Rinさん、初めまして。
tenkoという音楽好きの普通のおばさんです。
ただただ感動の連続で旅行記を拝見しました。
「何に感動?」って?
それはあなたのような若者がこの国にいるってことに!
感想の文を読みながら何度も涙腺が緩んでしまいました。
私も2015年6月にベルリンに行きました。
ドイツ人の過去への想いを知り、驚き、感動しました。
今、合唱団でマーラー8番千人を6月の本番に向けて練習中ですが、マーラーの生と死観を感じている最中なんです。
歴史を学ぶことはこれからの人生を刻むうえで大きな大きな財産となっていくことと思います。
若さは想像力を豊かにします。素晴らしいことです。
4月からは社会人ですか?
これからもお仕事、勉強、そして音楽にパワーを注いでくださいね。
Rinさんのこれからの人生に乾杯! tenko
- Rinさん からの返信 2017/03/28 12:37:03
- RE: 感動をありがとう!
- tenkoさん、初めまして。
旅行記読んでいただいてありがとうございます!
旅行記に載せた意見の多くは、旅先で出会った素晴らしい方々の受け売りなので、僕なんて全然まだまだです。もっともっと勉強して、また次行ける時にはより深い旅ができたらいいなと思います。
僕もベルリンの旅行記拝見させていただきました。tenkoさんもベルリンフィル行かれたんですね!余韻がしばらく残ってしまうの、分かります笑
マーラーですか…!あまり詳しくないのが申し訳ないですが、生と死を歌で表現するなんて本当に難しそうですね。本番、応援してます!
はい、あと数日で社会人です。旅行もしばらくはお預けになりそうですが、色々なことにパワーを注いで、一社会人として自身を鍛え上げていけたら、と思っています。
これからも宜しくお願いします。
Rin
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