完成は2026年の予定です～サグラダファミリア 2017年2月

2017/02/10 - 2017/02/10

建築家アントニオガウディ(Antoni Placid Guillem Gaudi l Cornet 1852～1926)はスペインのカタルーニャ地方(Catalunya自治州で州都はバルセロナ、国民総生産ではスペインの全体の2割を占めるお金持ちの州)出身の建築家です。

スペインには45の世界遺産があります。ちなみにフランスが最近登録の「ルコビジュエの建築作品群」を入れて42です。イタリアはさすがで51です。スペインの45のうちカタルーニャ州には5つの世界遺産があります。

アントニオガウディの作品群は1984年に登録されています。当初「バルセロナのパルケ、グエル、パラシオ・グエル、カサ・ミラ」で登録されました。2005年の追加登録の時に「アントニオガウディの作品群」(Works of Antoni Gaudi) と登録名称を変更しています。

ガウディの世界遺産建築群7箇所のうち6箇所はバルセロナにあります。
1)サグラダファミリア教会(聖家族教会)の「生誕のファザード」と「地下聖堂」
2)グエル公園
3)カサミラ
4)カサビセンス
5)グエル邸
6)カサバトリヨ

バルセロナはスペインの中でも明るくて、にぎやかで、楽しめる街でした。最低2泊でもう一度来て見たいです。
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写真はサグラダファミリアがサカサデファミリアになるよう手前の池にサクラダファミリアを映し入れて見ました。iPhoneの縦パノラマ撮影です。iPhoneの画質がかなり良くなったことがわかります。

エリア バルセロナ(スペイン)

サグラダファミリアへはこのAvinguda de Gaudi を進むと左側です。
地下鉄で行くならSagrada Familia駅がズバリの交差点に出ます。

完成予定は2026年と言われています。
工事用の大型クレーンを従えたサグラダファミリアが左側に見えています。

サグラダファミリア正面

表紙の写真はiPhoneの縦パノラマ撮影です。
この写真は同じiPhoneですが(カメラは旅行には持って行きません)通常モードの撮影です。

縦パノラマのような変形(歪み)はありません。
でも通常モードでは、残念ですがサグラダファミリアの逆さ像まで入りません。もう少し下がると入りますが、そうすると水面の逆さ画像が横からになってしまいます。


パノラマ撮影は便利な撮影モードです。絵に迫力が出るので結構気にいっています。

あと、旅行中にiPhoneで画質補正、傾き補正、トリミング、削除などを小まめにやっています。

サグラダ ファミリア広場 広場・公園

入り口の手前から塔の上部を見上げた所です。
落石防止用のネットが塔の周りに襟のように置かれています。(日本だったらヘルメット着用にすると思う)

サグラダファミリアはアントニオガウディの最後の作品です。1882年にサグラダファミリアの建築は始まりますが、前任のフランシスコデパウラビリャルはスポンサーと仲たがいをして作業を放棄してしまいます。1883年に後任に選ばれたのがガウディです。1926年にバルセロナの路面電車にはねられ71歳で死去するまで43年間サグラダファミリアの主任建築家として作業に関わりました。


塔は最終的には18本たてられる予定です。完成は2026年を予定しています。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

「受難のファザード」と呼ばれている部分です。
(ファザード(façade)とは建築物の正面部分のことです。最も目につく場所として設計の重要なポイントのことです。)

ガウディは「受難のファザード」をイエスの苦難と悲しみを主題としています。その為、ご生誕のファザード(装飾的な設計)とは違った抽象的とも言える設計を行いました。センター上部には磔刑のイエスとマリアが配置され、その下の段の右にはみずから十字架を背負いゴルゴダの丘に進むイエスが、左にはローマの兵士がいます。

サグラダファミリア教会の魔方陣(Sagrada Familia magic square)
4x4の魔方陣

タテ、ヨコ、ナナメのどの列を足しても33になっています。

さて、次はサグラダファミリア教会の内部です。予想以上に壮大で荘厳な空間に驚かされました。
内部空間では建築中であることを忘れました。

ガウディはサグラダファミリア教会の内部を大きな森のようにしたいと考えたようです。柱から天井の設計を大きな森の樹木の幹や枝、天井からはこぼれ日が差し込む梢のような構成を考えたのです。ガウディはそのような演出でサグラダファミリア教会の内部空間がキリスト教徒たちが敬虔な祈りを捧げ、深い瞑想を行うにふさわしいものになることを意図したのです。

ミサを見学したいと思いました。

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iPhoneで撮影した動画です。
動画の画質も良くなりました。
ガウディの設計の趣旨が少しわかります。
是非、ご覧下さい。

https://youtu.be/nUj98iCjN1g

教会内部の石のパネルには各国語での表記がありました。

「生誕のファザード」の部分です。
世界遺産登録はサグラダファミリア全部ではなく、この「生誕のファザード」と「地下聖堂」(時間がなくて今回見られず)だけです。

「生誕のファザード」の言葉の通り
受胎告知
東方三博士の礼拝
幼児虐殺
大工仕事を手伝うイエス
聖書に記述されているイエスの幼少期を主題としています。この部分はガウディ自らによるものでガウディの圧倒的な装飾が施されています。

「生誕のファザード」のアップです。

ガウディの天才的造形に息を呑むほどです。

iPhoneで撮影した動画です。
写真だと各部分が繋がらないので、動画の方がガウディが意図した設計が理解できると思います。臨場感のある動画を撮影できました。
未だ4Tでは動画はアップロード出来ないのでYouTubeにアップしています。

https://youtu.be/yXu8RnaK0Bc

サグラダファミリア教会の入り口の床面のデコレーションです。
城塞都市エルサレムが描かれています。

ミュージアムショップの入り口の脇のにはサグラダファミリアの歴史や関連を展示してありました。

ここもじっくり見学したかった。

ガウディ設計の当初のサグラダファミリア教会のミニュチュアモデルがありました。

装飾面のミニュチュアモデルたち。

サグラダファミリア教会はガウディの没後100年ということで2026年の完成を見込んでいます。その前と後にじっくり時間を取って来たいと思いました。来れる機会があるでしょうか？

YouTubeに完成予想の動画がありました。

https://youtu.be/2963MHzP-IE

サグラダファミリア教会を出て左へ(南西へ)歩きます。2本目の大通りの右側にガウディの設計した集合住宅カサミラ(Casa Mila)が見えて来ます。

カサミラ(Casa Mila)です。
六本木の森美術館でガウディ展がありました。
カサミラの縮尺のカットモデルの展示があって外壁のカーブと同様に内部もうねっています。

今回は内部(最上階の博物館、屋上)を見ることが出来ませんでした。

iPhoneで撮った動画です。
バルセロナの街の様子もわかります。

https://youtu.be/uhail-BcAj8

カサ ミラ 現代・近代建築

このカサミラの部屋代は何と月10万円だそうです。世界遺産登録の建物に10万円とは安いですね。もっとも空室は出ないそうですが。

54歳のガウディの設計です。大胆な構想以上に莫大な建築費用で大金持ちの施工主のペレミラとは度重なる衝突があったようです。当時は大胆すぎて一般の理解は得られなかったようです。

直線を嫌い、歪んだ曲線で構成されたこの集合住宅カサミラはガウディの設計思想を代表する貴重な作品だと思います。

これはガウディではありません。リュイスドメネクイモンタールの設計によるサンパウ病院(Hospital de Sant Pau)です。

広大な敷地内に48の病棟があるという。ガウディの作品を見た後なのでおとなしい印象がありました。現在でも病院として使われています。

サン パウ病院 現代・近代建築

サンパウ病院からは南の方向にガウディ通り(Avingda de Gaudí)がありサグダファミリア教会がきれいに見えます。

ガウディ設計作品の最後の見学はグエル公園(Parc Guel)です。(シンガポールでこのグエル公園そっくりのパクリを見ました)


1809年にガウディのパトロンであったエウセビグエルイガシガルビ伯爵はバルセロナ郊外に10km2の土地に田園都市を開発するプロジェクトを開始しています。大胆な構想でしたが1914年に頓挫してしまいます。公園部分はモニュメントゾーンと呼ばれています。

写真は人体のシルエットから曲線が決められたというタイルのベンチです。

絶好の撮影ポイントとなっています。
スリには注意する必要があるなと感じました。

グエル公園 広場・公園

ガウディらしい廻廊です。サーフィンの波のようです。

ブガデラ(洗濯女)の廻廊と呼ばれています。

奥にある建物は「門番の家」1904年完成の建物です。バルセロナ市歴史博物館です。

手前のところが「モニュメント階段」で、グエル公園で一番混雑する部分です。(写真撮るのに夢中になっても身の回りには気をつけて下さい。)

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iPhone動画です。

https://youtu.be/c0Ex8aQaN3s

バルセロナは初めての訪問でした。

今回は1日の滞在で消化不良だったと反省しています。

いつかの再訪の日を夢に見て！

この旅行記へのコメント （6）

• たらよろさん 2017/03/05 16:22:56

  本当に完成するのなら★

  こんにちは、norio2boさん
  
  2026年に本当に完成するのなら、
  なんとか元気なうちに見に行けるかな？
  いや、まだまだ完成のびちゃうか（笑）
  ただ、完成したら、この完成をまちわびていた人が世界中に居るので、
  大混雑必至だね。
  
  だとすると、完成までに見ちゃう方が良いのか。。（笑）
  死ぬまでに見てみたいので、いつ行くか。。悩むわ（笑）
  
  たらよろ

  norio2boさん からの返信 2017/03/05 20:19:12

  RE: 本当に完成するのなら★

  たらよろさん
  
  コメントありがとうございます。
  そうですね、確かにいつ行くか？完成後は健康年齢を過ぎている可能性もあるので近いうちでしょうかね？
  
  予想以上にバルセロナは明るく楽しめる街のようです。
  
  今後ともよろしくお願いします。

• milkさん 2017/03/04 23:42:48

  1週間前に...!

  norio2bo様
  
  こんばんは。
  スペインに行っていらしたのですね。
  実は私もこの1週間前にバルセロナにいました！
  
  自由時間は1日しかなかったので、有名どころを駆け足散策しただけですが、ガウディ建築やモデルニモスに魅了され、次回はもっとゆっくり滞在したいと思いました。
  
  サグラダファミリアはあと10年ほどで完成予定なのですよね。
  その時にはまた入ってみたいと思っています。
  
  水面に映るサグラダファミリア、素敵ですよね。
  私も写真撮りました。
  
  まだ昨年の旅行記が終わっていないので、いつアップ出来るか分かりませんが...(^_^;)
  
  milk
  
  

  norio2boさん からの返信 2017/03/05 08:49:54

  RE: 1週間前に...!

  milkさん
  
  おはようございます。
  マドリッドは以前に行きました。
  バルセロナは初めてでした。
  もう一度行って見たい所の一つになりました。
  
  旅行記アップお待ちしています。

• fuzzさん 2017/03/03 15:59:01

  サグラダファミリア

  norio2boさん、こんにちは。
  
  サグラダファミリアORサクラダフアミリア
  
  どっちが正解なのでしょうね？
  
  もしかしたらビビンバとビビンパの違いや
  
  ポキ丼、ポケ丼の違いの様にどっちも正解なのでしょうね。
  
  完成はあと9年ですか。
  
  完成したら行って見ようかな〜という気にさせてくれました。
  
  もっと数十年先の事かと思ってましたら10年切ってるんですね。
  
  楽しみですね♪
  
  fuzz

  norio2boさん からの返信 2017/03/03 16:11:41

  Re: サグラダファミリア

  fuzzさん
  
  メッセージありがとうございます。
  バルセロナはもう一度じっくり行きたい所のリストに入れました。明るい雰囲気が良かったです。
  マドリッドと違って楽しいところです。
  
  サクラダファミリアは誤
  サグラダファミリアが正
  です。
  Sagrada Familiaですから
  
  数多く間違っているので
  直すべきでしょうね
  
  旅行記のアップ楽しみにお待ちしています。今後ともよろしくお願いします！