2017/02/19 - 2017/02/19
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サワディシンチャオさん
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和:Japanを体現した金沢体験の2回目(全3回)
午後に向かったのは、金沢21世紀博物館と東茶屋街。そしてその近くにある高級寿司店に行き、金沢の伝統工芸とデザインを見て、そして味わってきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
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-
さて、午後に向かったのは、金沢21世紀博物館。
ここはぜひ行ってみたかったのですが、月曜日が定休日ということで行きました。
建物の前にある敷地内に面白いものがあります。金沢21世紀美術館 美術館・博物館
-
面白いのは、原色である青、黄、赤のフィルム壁があり、
それらが重なると色が混ざった状態になって
そこから外を見るようになっています。 -
オレンジの空と赤い空が並んでいます。
ということで施設の中に入ります。 -
ここはこの美術館で一番有名なスポット。プールに見立てて中の人を
見るというもの。上から中をのぞくのは無料のエリアで見れます。
私たちは、もちろん有料エリアに入ります。 -
こちらが、下から上を見た場合です。説明では間の10cmだけ水が入っている
とのことらしく、うまく波立てて人の目の錯覚を誘発したということのようです。 虚構と実像の世界とかそんな感じですね。 -
ところで、有料の場所には2つの展示物がありました
1、トーマス・ルフ展
2、工芸とデザインの境目
まず、1のトーマス・ルフのほうですが、彼はドイツのデュッセルドルフ
の写真家です。彼についての詳細はこちらをご覧ください。
写真家なので、基本は写真なのですが、彼は独自の視点でその写真に
いろんな細工をするようなことで不思議な作品を作っていました。
その中には結構最近の技法も使っていて、おもしろかったのはJPEGという
画像の形式の引き伸ばしを繰り返すことにより起きてしまう
普通なら欠点になるようなものを逆手に利用して
作品を作っていました。斬新ですけど見ていて楽しかったです。
次に2、の工芸のデザインの境目。これは「工芸」という伝統的なものと
「デザイン」という比較的現代的なものが実は「紙一重」ではないかという
「問い」のような展示内容で、古い工芸的なものとそれに用途が同じである
現代的なものを比較しながら、独自の視点で論じられている物を見るという
ようなものでした。これは表現も難しいですが、なんとなく言おうとしている
意味も分かりました。
ただ「和:JAPAN」の伝統工芸品が並ぶ金沢で
こんな展示をしているのには驚くばかりでしたが、逆に金沢だからこその
展示物だったのではないかと。
実はこの後の行程でいろいろ体験してからそんな気がしたのです。 -
さて、見学を終えて外に出ます。実は兼六園と隣にある21世紀美術館なので
兼六園入口をまた見ることになるのですが、そう午前中のような雪は消えて
いました。先に見学して正解だったようです。 -
移動中に見つけた金の兜をかぶった像は「前田利家像」
事実上金沢の町を作ったような人ですから説明の余地はないですね。
ここから歩いて向かった先は「東茶屋街」というスポット。
昔はそれほど名前を聞きませんが、今では兼六園エリアの次の
ポジションを取ったと思われるような観光地。
江戸時代を髣髴させるような伝統的な町並みです。
その途中に面白いスポットを発見。金沢の伝統工芸の一端を見に行きます。 -
こちらです。江戸時代から続く金沢の伝統的な和菓子屋さんが
美術館を持っていました。和菓子を作るための木型が多数展示していました。金沢菓子木型美術館 美術館・博物館
-
加賀藩御用達だったというこのお店。もち米粉と砂糖を使った落雁の最高級品で
日本三名菓の一つでもある「長生殿」の作り方などのビデオ放映などもありました。
それを拝見しましたが、ここまで来ると食用のお菓子というより
工芸・美術品のようにも感じました。 -
伝統的な家々を縫うような小さな水路がありました。
これは金沢城惣構跡というものだそうです。
その先に歩くときになる建物があります。 -
こちらです。無料なので見学したのですが、
工業デザインの方の研究所兼美術館でした。
ある意味伝統工芸から時代を経た現代的な製品へのデザインを出がけられた
方ということですが、先ほどの21世紀美術館のテーマを思い出さずには
いられませんでした。
本当に大小の美術館があるこの金沢ですが、
ここは工業デザイナーの聖地でもあるのではとさえ思いました。柳宗理デザイン研究所 美術館・博物館
-
こちらは金沢の町中を流れる「浅野川」この川を超えると
東茶屋街に到着します。 -
昔ながらの伝統的な建物が並びます。
本当に一瞬「ひょっとしてここって京都?」という錯覚を感じるのです。 -
花街だったところだけに赤い建物があります。
実は似たようなものが、遠くマカオにもありました。 -
いろんな色合いの伝統家屋が並んでいます。
-
さて、私たちはメインの観光コースを少し外れてこちらに来ました。
こちらは麹や味噌を作っているお店です。 -
こちらです。建物自体もかつての江戸時代の加賀藩の御世を思わせる
ような作りですが、実は現役のお店。最初麹を買おうとしましたが
残念ながら売り切れということで、味噌を買いました。
この後、観光地エリアに戻ります。 -
ここは酒屋さんですが、有料試飲もできるというお店。
せっかくなので1杯有料で日本酒をいただきました。 -
次に訪ねたのは、麩のお店。
麩ですが、そこにも伝統的な細工を施したようなものが売られています。
(このあたりも京都の錦市場の細工物の食材を連想してしまうんですね) -
麩のお店から外を見ます。あえて抑えてみました。中々面白いですね。
※念のため、間違っても万引き等の犯罪行為をして牢屋に
入れられているのではありませんので(爆) -
さて、こちらがガイドブックにも出てくる東茶屋街のメインストリートです。
ここにもうひとつ面白いところがありました。ひがし茶屋街 名所・史跡
-
こちら「黄金の蔵」です。といっても金箔が貼り付けられています。
このお店は金箔のお店ということで、店員が説明をしてくれたのですが、
金箔の99%は金沢で作っているそうで、京都の金閣寺や奥州平泉の中尊寺
の金箔も降ろしていると自慢げに語られました。 -
黄金の蔵の外側です。黄金の建物を自慢するのはひょっとしたら豊臣秀吉
の時代の「黄金の茶室」以来ではないかと勝手に想像してしまいますが、
非常に驚くほど薄くした金箔を建物に貼り付けるだけで宝の建物に見えるから
不思議です。
かつて、マルコポーロという人が日本にきて日本を「黄金の国ジパング」と
言ったのもこの金箔で金閣寺とかを飾ったものを見たからと想像されますし
また、21世紀美術館の展示物にも何か相通じるものを感じました。
つまり「水」にせよ「金」にせよ表面を見事に覆ってしまえば実態すべでが
そういう風に見えてしまうとか。 -
ふと、空を見上げれば2つの飛行機雲が見えました。
近くの小松空港から離陸するのと着陸しようとしているのが
同時に見えたのですね。 -
夕暮れが迫ってきました。再び浅野川を渡ります。
-
東茶屋の対岸にあるのが主計茶屋というスポット。
ちょっと散歩します。主計町茶屋街 名所・史跡
-
規模は決して大きくないのですが、観光客の数も少なく
時間帯も夕方ということもあり、静かに町並みを見学できました。 -
こちらにも赤い建物が・・・やはりマカオを思い出す花街ですね。
-
ここは、川沿いのメインから少し入った路地。道は小さいですが
その代わり風情は大きいものを感じます。 -
メインの川沿いに戻りますが、やはり京都の北斗町とかそんな雰囲気ありますね。
-
こちらが主計茶屋の端にある中の橋。
このあたりで引き返します。 -
こちらは「梅の橋」という木造主体の橋です。
ライトアップされていました。
そしてこの橋のたもとにあるのが、今宵の夕食をいただくところです。 -
こちらのお寿司屋(八郎寿司)さん。三代続いているお店で
三代目の方が老舗の名店で修行をされて戻ってこられた
というこれからが楽しみなお店です。八郎すし グルメ・レストラン
-
入ります。高級店です。記念日ですから。
-
昔のTVCMみたいですが、取りあえずエビスビールで
のどの渇きを潤します。 -
お任せコースでいただきます。こんな感じで寿司を一貫ずついただきます。
味については説明を必要としません。すべてがパーフェクトだったと思います。 -
途中から、日本酒をいただきます。金沢の地酒結構いっぱいありますね。
-
寿司の合間に登場した白子。当然ながら新鮮ですね。
ここでは、一部しか載せることができませんでしたが、
すべておいしくいただきました。 -
いつも思いますが、高級店の料理の一品ってたぶんアート作品なのだろうと。
食べる「アート」そこには「工芸」と「デザイン」の要素が見事に入っている
そう確信した次第です。 -
お店の2代目さんと3代目さん。
どことなく路地手前の居酒屋さんを思い出しました。
2代目さんとの会話も楽しかったですし。また地味ながらも素晴らしい
仕事をされた3代目さん。良い体験をさせていただきました。
ちなみに会話の途中で面白いスポットを教えていただきました。
翌日そこに行きました。 -
お店を出ると目の前の「梅ノ橋」のライトアップが芸術的になってました。
歩いて、近江町市場近くのホテルを目指します。梅ノ橋 名所・史跡
-
こちらのホテルです。普段ならばチェックイン時に「パスポートを見せろ」
とか言われますが、日本国内ならそのようなことは言われることもなく。
また日本語で滞りなくチェックインできるから楽ですね。ホテルリソルトリニティ金沢 宿・ホテル
-
こちらがホテルの部屋。基本的にはビジネスホテルのようで
部屋も決して広くなかったのですが、特筆すべきはアメニティの素晴らしさ。
バスタブがあるとかそんなのは日本のホテルだから信じていましたが、
バスタブに入れる入浴剤も普通についていましたし、飲み物もコーヒー・お茶
結構選べました。
細かいシャンプーやリンスのこととか、ほかにもいろいろあって
ビジネスホテルを超越しているようにも感じました。
ただ、私たちは最近日本のホテルに宿泊していないから無知な
だけかもしれません。でもとにかくすべてがそろっていて驚いたものです。
日本のホテルのレベルは想像以上に高いということですね。 -
Wifiの表示も普通ならホテルの人が紙に書いたりそういうカードを
もらったり、壁に紙で書いていてそれが通じないとかそんなことが多いのですが
日本ではその問題は全くなく。すべてのレベルが高い。
せっかくなのでもう少しだけ夜の金沢を散歩しました。 -
近江町市場から香林坊に向かいます。
昼間は伝統的な「和:JAPAN」の空間を体験しましたが
こちらは新市街といいましょうか?普通の町並みという感じです。
イルミネーションが2月の時点であるのが新鮮なところですね。 -
ネットで見た裏側に行くと、怪しいお店がありました。
しかし、怪しいだけでこれといったものがなく見学だけしました。 -
途中で見つけたお店です。しかしすごい名前つけましたね。
香港のカオスの象徴「九龍城」亡き後その後継として君臨している
重慶大厦の名を冠する店ですから。
(後で調べたらアジア料理店だったようです)
ちなみに私たちは、この店の近くにある「加賀料理」と称した
居酒屋さんに入りました。 -
こちらで軽く飲みました。お店は若い人がやっているお店で
若い店長が常連らしい人と話していて女性の従業員が頑張っていたのですが、
どことなく、近隣の「暗黒」を連想させるあるお店にイメージが
かぶってしまいました。
でも、料理はしっかししていておいしいし、非常に健全な
お店なのでそことは全く違いますけれど。
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