2016-17年末年始　ポルトガル一人旅五日目(前半)_シントラ(ペーナ宮殿、ムーアの城跡、王宮)観光

2016/12/24 - 2017/01/01

シントラはポルトガルでは一番の観光名所。フランスで言うモン・サン・ミッシェル的な観光地です。
リスボンからは電車で1時間程度なので、すごく行きやすいです。

注意すべき点は、シントラ内及びシントラ→ロカ岬はバスで移動が必要なこと。特にロカ岬へのバスは季節によって違うのかもしれませんが、30分に1本、最終が19時ぐらいだったので時間を確認して、シントラ観光をする必要があります。

シントラには、ペーナ宮殿・ムーアの城跡・王宮・レガレイラ宮殿とそれぞれ特色のある建築物があります。ロカ岬に行くのであれば全てを回るのは時間的に結構キツイですが、出来なくもありません。私も最初はムリだと思っていたんですが、なんだかんだ全部回れました。

回る順番はペーナ宮殿→ムーアの城跡→王宮→レガレイラ宮殿がオススメです。理由としては、
①434番のバスはシントラ駅→王宮→ムーアの城跡→ペーナ宮殿→王宮を回ります。王宮からはペーナ宮殿行きはメチャクチャ人が並んで乗れないので、まずシントラ駅から直接ペーナ宮殿まで行く。

②ペーナ宮殿→ムーアの城跡は徒歩で約5分程なので行き来は可能。そこそこムーアの城跡で降りるし、ムーアの城跡行った人は、そのままペーナ宮殿に歩いて行くので、ムーア宮殿からバスに乗りやすい(気がする)。最悪ペーナ宮殿ではほとんどの人が降りるので、ムーアの城跡でバスに乗れそうになかったら、ペーナ宮殿まで行くほうがいいかも。

③王宮→レガレイラ宮殿へは435番のバスがありますが、徒歩でも移動可能、約10分ぐらい。ただし最後の坂道が少し急なので足腰に自信がない方はバスをオススメします。


旅行日程
12/24　日本→ミュンヘン→リスボン着　<リスボン泊>
12/25　リスボン→ポルト、ポルト観光　<ポルト泊>
12/26　ポルト観光、ポルト→コインブラ　<コインブラ泊>
12/27　コインブラ観光、コインブラ→リスボン　<リスボン泊>
12/28　シントラ、ロカ岬観光　<リスボン泊>←★
12/29　リスボン観光　<リスボン泊>
12/30　アルコバサ、バターリャ、レイリア観光　<リスボン泊>
12/31　リスボン観光　<リスボン泊>
1/1　　リスボン観光、リスボン→フランクフルト→日本へ

エリア シントラ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

そこそこいいホテルなので、朝食のパンやおかずの種類は結構ありました。ただ5日間変化はなかったので、最後の方は飽きた。

フルーツもたっぷりありました。

朝食会場はめっちゃ広いですが、スタッフも結構いるので席に付いたらすぐにコーヒーを注ぎに来てくれました。

この日は、旅行行く前から楽しみにしていたシントラ・ロカ岬のショート・トリップ。朝早くから(とは言っても8時ぐらいですが)出かけました。

写真はポンバル公爵広場、今日も時間がないのでスルー。

まずは地下鉄でレスタウラドーレス駅に行き、ロシオ駅まで歩く。そこで"Bilhete Train & Bus"というパスを購入。このパスはリスボンからシントラ駅/カスカイス駅、シントラ内、そしてロカ岬までのバスに乗ることが出来ます。料金は15ユーロ。毎回購入する必要もないし、多分元も取れてると思います。

シントラ駅へはロシオ駅から約40分。

シントラ駅の外観、とってもカワイイ。

駅を出て左側(写真右側)に行くとロカ岬行きの403番のバス停、右側(写真左側)に行くとシントラを巡る434番のバス停があります。駅の向かいにはインフォメーションセンターがあるので、マップやバスの時刻表がもらえます。

また同じ情報を"Scotturb"というアプリで手に入れることができます。このアプリはシントラ・ロカ岬巡りには非常に便利なので、事前に入手しておくことをオススメします。

余裕を持ってバスの20分前には来たので、並んでいるのは10人程度。ただその後どんどん人が来て、最終的には50人以上並んでいました。結局全員は乗れず次のバス(多分20分後)に乗ることに。

閑散期の12月ですらこの状態なので、夏とかはもっとひどいと思うので余裕を持って来る方がいいと思います。

写真は王宮。
ここでは降りず、ペーナ宮殿に向かいます。

朝一番のバスだったのですが、自家用車やツアーで既に来ている人もいたので、チケット売り場では10分程度並びました。
敷地に入ったあと、宮殿へはさらに坂を登る必要があります。バスもありますが、小さい上に本数も少ないので元気ならば歩いたほうが早いです。写真を撮りながらでも10分もかかりませんでしたが、その間バスは下で止まったままでした。

坂を登りきると、なんともカラフルな宮殿が目の前に。
これまで数多くのヨーロッパの王宮や宮殿、城を見てきましたが、そのどれとも違う奇抜な建物。

どこを見ても建物の形も色も違っていて全く飽きない。そしてこの日も快晴だから、建物の色によく映える。

どこを見ても写真を撮りたくなる模様。全く前に進みません。

宮殿は高台にあるので、遠くまでよく見えます。奥には大西洋が。

こちらはムーアの城壁。
あとで行くから待ってろよ～！！

宮殿から見る眺めもいいけど、やっぱり建物に目移りする。
こんな宮殿だと、住んでもあまり窮屈に感じないだろうなぁ。

建物の中庭は、ポルトガルではよく見た回廊、壁の模様がステキだった。
ポルトのカテドラルに似てるなぁ。

別荘とは言え、王様が利用していたとは思えない質素ぶり。
外観にお金を費やしすぎたかな？

なんてことを考えたら、ちょっと豪華な部屋が現れた。バカにしてすみませんでした。

部屋の隅には写真のようなロウソク立て？をもつ老人像が。
暗い部屋でこんな像をみたらビックリだろうなぁ。

この宮殿も狩猟に使われてたのかな。

宮殿自体はそんなに広くないので、1時間ほどで回れました。
2時間を想定していたのでムーアの城跡は諦めていたんだけど、時間に余裕ができたので行くことに。

ペーナ宮殿からムーアの城跡までは徒歩で5分程。
ただし道が狭い上に、片側は車が駐車されているので歩くときは注意が必要です。

ムーアの城跡は森の中を15分程歩きます。写真のようなめちゃくちゃ大きい石がゴロゴロしています。

城跡までの途中には写真のようなミイラが埋葬されてました。
ただあまりにも綺麗すぎて、作り物感が半端なくてちょっと笑っちゃいました。

山の斜面ギリギリに城壁が建っています。
写真とは逆側の塔の方が高そうだったので、そちらを登りました。

城跡からは王宮(とんがり帽子の屋根がある建物)もよく見えました。

こんな階段を10分程登ります。足腰に不安がある人は避けたほうがいいかも。

頂上はすごい眺めが広がっていました。
旗がある塔が3枚前の写真と同じはずだから、ずいぶん高くまできました。

ここからだとペーナ宮殿もよく見れます。

右側のポルトガルの国旗はわかるけど、左と真ん中はどこの旗だろう？
それにしてもこんなデカイ石(これはもう岩か)ってあるんだなぁ。

入り口から城壁まで、かなり早歩きしたのでここも1時間で回ることができた。これで最初は行く予定ではなかったレがレイラ宮殿も行けそう。

ムーアの城跡を後にして、バスで王宮へ。
写真は王宮からムーアの城跡・ペーナ宮殿へ向かう434番のバス停。すでに50人以上は並んでいます。
シントラ駅からのバスは満員の状態で来て、ここで降りる人はあまりいないので、先に書いたようにペーナ宮殿にまず行くのをオススメします。

王宮というわりには、外観はそこまで華やかではありませんでした。

中に入っていすぐにあるのが、天井に27羽の白鳥が描かれている白鳥の間。

27羽はそれそれ異なる構図だそうです。

続いてカササギの間。名前は聞いたことがあるけど、よく考えるとカササギってあまり馴染みがないなぁ。

人魚が描かれた部屋もありました。
人魚に会ったのは、コペンハーゲンの人魚姫以来かなぁ。

これはどう見てもベニヤ板にしか見えないんだけど。
見る人が見れば違うのかな？っていうかなんで展示してるんだろう。

続いてガレオンの間。
こんな船で大西洋を渡ったのかな。

当時はこんなふうに楽しく酒(ワイン)を飲んでいたんだろうな。

紋章の間。
ヨーロッパだと教会とかに時々紋章の間はあるのでそこまで珍しくないけど、今まで見た中では一番の豪華。

金をふんだんに使用していそうな部屋。

貴族の他にも、大航海時代の功績を称えられてヴァスコ・ダ・ガマの紋章もあります。みなさん、探してみてください。

この部屋は壁一面に描かれたアズレージョも、また見事です。

アズレージョって宗教の要素がなく、内容がわかりやすくて見てて飽きないです。

教会の十字架、なんかバランスがおかしい気がするんだけど。昔はこんなもんだったのかな。

教会の壁にはびっしりと鳩？の絵。これも同じ絵はないのかな？

外から見えるトンガリ屋根は、キッチンの排煙のための煙突でした。天井の方はちょっと煤で黒ずんでいました。

最初の華やかな部屋と比べると地味ですが、なかなか豪華なシャンデリアでした。

王宮の最後はまたアズレージョ。見事です。

建物を出ると中庭に出れるのですが、ここはしょぼかった。
冬だから花が咲いてないていうのもあるけど、そもそも狭い。裏庭と言われてもおかしくない、大きさと配置でした。

派手やかな外観のペーナ宮殿を見た後だから王宮は地味な外観に見えますが、建物内部は王宮のほうが見どころが多くありました。

後半へ続く。