2014/08/22 - 2014/08/26
382位(同エリア991件中)
ゆっくさん
この旅行記スケジュールを元に
いわゆるゴールデントライアングルと呼ばれるインドのデリー、ジャイプール、アグラにある世界遺産を巡る3泊5日のツアーに参加しました。
インドには世界遺産が全部で35か所(2016年現在)ありますが、今回巡った世界遺産は3都市で8ヶ所。1つが奴隷王朝時代(13世紀)、7つがムガル帝国時代(16~19世紀)です。
第一回は日本出発からデリー観光まで(1~2日目)。
第二回はジャイプール観光(3日目)
第三回はアグラ観光から帰国まで(4~5日目)。
今回は三回目。
本日はアグラ観光、そして帰国です。
ご参考までに。
第一回:http://4travel.jp/travelogue/11209556
第二回:http://4travel.jp/travelogue/11209575
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
ついに、インドの旅のメインイベントである世界遺産「タージ・マハル」へ。タージマハルは終日混むということで、朝食前の薄暗い中、出発です。
-
到着した時は、まだオープン前でしたが、既に20~30人ほどの列ができていました。
-
そして、あまり待つことなくオープン。
タージマハルは焦らしてくれます。まだ見えません。まずは、大楼門がお迎え。この大楼門の先に、世界一美しい霊廟が待っています。 -
大楼門をくぐると・・・、
-
ジャジャーン(古いかな)!!ついに本物です。
目の当たりにすると、とにかく大きいの一言です。大楼門から霊廟までは200mほどありますが、既に大きいです。
タージマハルはムガル帝国五代目皇帝が皇后のために17世紀半ばに建てた霊廟です。この皇帝は、文字通りハーレム状態の中でも、この王妃だけを溺愛し、どこに行くにも同行させたとか。14名の子供を授かっています。タージ マハル 史跡・遺跡
-
徐々に近づいていきます。
建物は完璧な左右の対照となっています。また四方向から見ても、全く同じ形状だそうです。全て白大理石。高さ58m。
この五代目皇帝は、デリーで見た「レッドフォート」も築いていますが、あちらは真っ赤、こちらは真っ白。そして両方世界遺産。偉大な皇帝ですね。 -
ここまで来ると、仰ぎ見るレベルになってきました。
ムガル帝国は、この皇帝時代にインドを統一して全盛期を迎えましたが、王妃が亡くなると無気力になり、この霊廟建設にのみ力を注ぐようになったとのことです。王妃への愛を表現するのに余るほど壮大な霊廟です。 -
間近に見上げてみました。
本当に惜しげもなく大理石を使っていることがわかります。インドの大理石はヨーロッパの大理石と違い、雨や酸に強いそうです。故に屋外で使っても溶け難いとのこと。 -
床も大理石のため、寝そべるとひんやりして気持ち良かったです。
-
霊廟の後ろには河が流れています。そして、その対岸には、自分の霊廟を黒大理石で建造する予定だったとか。しかしながら、このタージマハル建設で、財政が傾いたことから、息子である六代目皇帝にアグラ城に幽閉されたとのことです。
-
これが、そのアグラ城。遠くに眺めることができます。
ちなみに、タージマハルの内部は残念ながら写真撮影禁止ですが、皇后と皇帝の棺が並んで安置されています。天国でも一緒という意味かなと思いましたが、実はこれはいわくつき。
皇后の隣に皇帝の棺を安置したのは、皇帝をアグラ城に幽閉した息子です。イスラムの流れを汲むムガル建築は前後左右の対称性が重要で、このタージマハルはその傑作です。が、その対称性を崩すために2つの棺を並べたとか。親思いの息子と思ったのですが、正反対で相当父親を憎んでいたそうです。 -
いつまでも見飽きないのですが、そろそろ時間のため、後にします。
この時間になると、朝日が昇り、タージマハルは輝きを増していました。
最後に、もう一枚。 -
ホテルに戻り、朝食後、先ほど遠望した世界遺産「アグラ城塞」へ。
ムガル帝国三代目皇帝が16世紀にデリーからアグラに遷都した際に築いた居城です。六代目までの300年間居住していたとのこと。2割程度が公開されています。にしてもテーマパークもまねできないほど堅牢でかっこいいですね。アーグラー城 城・宮殿
-
真っ赤な赤砂岩の城壁が要塞という感じです。この城壁や堀は六代目皇帝によるものです。城壁は周囲2.5㎞だそうです。
-
「アマル・シング門」から入城します。
-
アマル・シング門を入ってすぐに「アクバル門」。
アマル・シング門とアクバル門を合わせて、いわゆる日本の城でいうところの枡形門を形成しています。 -
登城後、最初に現れるのが「ジャハーンギール宮殿」です。
ジャハーンギールとは四代目皇帝の名前です。つまり、三代目皇帝が息子のために建てた宮殿です。三代目皇帝はなかなか世継ぎが恵まれなかったそうですので、さぞうれしかったんでしょうね。イスラムとインドが融合した、もうおなじみとなったムガル様式の建築です。 -
ジャハーンギール宮殿の内部の中庭。
-
柱や梁はレリーフが彫られており、綺麗ですね。日本だと木彫りの柱になるでしょうが、インドは赤砂岩です。赤砂岩は修復しなくても永遠残るのかな。
-
そして、ジャハーンギール宮殿の隣にはペルシア式のアングリ庭園があります。水路が張り巡らされ、四分割された「地上の楽園」ですね。
アングリー庭園 散歩・街歩き
-
庭の奥には、大理石で造られた「ハース・マハル」と呼ばれる寝殿があります。
これは、先ほどのタージマハルを造った五代目皇帝の建造物です。これだけでなく、アグラ城内にある白大理石で造られた建造物は五代目皇帝時代に造られたとのこと。
寝殿は、皇后のために造った部屋だとか。部屋中央には、なんと噴水まであります。色とりどりを石も埋め込んで綺麗な装飾されています。先ほどのジャハーンギール宮殿や城壁の赤砂岩と比べると別世界ですね。 -
白大理石の透かし彫の窓です。匠のなせる凄い技ですね。皇后は亡くなる前も亡くなった後も、白大理石に囲まれて過ごしていたんですね。
-
なお、この寝殿は、五代目皇帝が幽閉された場所でもあります。
河の遠くにタージマハルを望むことができます。王妃が過ごしていた部屋で自分の造った王妃の墓を眺めながら過ごすって、幸いなのか辛いのか。 -
アングリ庭園の周りは、これまた白大理石で造られた「ディワニ・カース」と呼ばれる貴賓謁見の間で囲まれています。
-
そして、宮殿の中央には一般市民が皇帝に謁見するための「ディワニ・アーム」があります。
神殿のような柱が荘厳ですね。中央奥に玉座があるのですが、柱で隠れてどの角度からも直接、皇帝が見えないような造りとなっているとか。こちらも白大理石ですので、五代目皇帝作。 -
ディワニ・アームの左奥に微かに見える白いドーム群は五代目皇帝作の真珠モスクです。一般人は立入禁止エリアとなっています。アグラ城は2割程度が公開されており、残りは軍の敷地だそうです。
-
アグラ城を後にしてアグラ市内にあるハヴェリ レストランで昼食。
ハヴェリ レストラン 地元の料理
-
カレーのバイキングで、日本人ツアーも多いことから、日本人好みの味にしているとのことです。数種類のカレーを楽しめますが、確かにどれも美味しかったです。
-
我々が訪れた時は、Tablaという、まさにインド!!という音楽を奏でる弾き語りがいました。が、客は我々しかいなかったため、目の前でずっと魅いてくれました。逆にバツが悪くて、CDを購入し、チップをはずみ、遠慮してもらいました(笑)。
-
最後のスポット、世界遺産「ファテープル・シークリー」
ムガル帝国三代目皇帝により16世紀後半に築かれた宮殿です。予言者の予言通りに世継ぎが誕生したことを記念して、その予言者の住んでいた村に、アグラから遷都し、勝利の都として「ファテープル・シークリー」と名付けたそうです。
まず入城すると「ティワーニ・アーム」と呼ばれる一般市民が皇帝に謁見する施設があります。ファテープル・シークリー 史跡・遺跡
-
そして、宮殿群に入ると赤砂岩の世界が!!
しかし、折角遷都したにもかかわらず、わずか14年で、より涼しい現パキスタンに遷都したそうです。確かに、建物だけでなく、床も全部、赤砂岩なので、余計暑く感じますね。 -
まず、奥に見えるのが、「ディーワー二・ハース」と呼ばれる特別謁見のための施設。皇帝が賢者や識者と議論した施設だそうです。
-
内部は吹き抜けの2階建てになっており、皇帝は、この2階の中央の柱の玉座に座り、1階で議論しているのを眺めていたとのこと。文字通り上から目線ですね。
-
最も目立つ「パーンチ・マハル」と呼ばれる柱と床だけの5階建ての建物。建設途中っぽいですが、涼むために当時も壁を造らなかったそうです。すだれや絨毯、金細工等で飾られていたそうです。
-
ところどころに、このような見事な透かし彫りやレリーフがあります。
-
そして、こちらは皇帝のベッドだったそうです。この上に絨毯を敷いて寝ていたとか。
-
以上、全行程を見学し終え(一部、火事で予定変更がありましたが)、一路、高速を使いデリー空港へ。
-
無事デリー空港に到着。
19:35発のJL740便にてデリー空港を出発です。 -
離陸後1時間位で夕食が出てきました。その後、爆睡。到着前に軽食も出てきたようですが、眠気には勝てず、着陸ぎりぎりまで寝てしまいました。
翌07:25に無事成田空港に到着。 -
今回の旅の戦利品です!!
正直タージマハルのみ見られれば良いという気持ちでしたが、ムガル帝国の建築を通して歴史を感じられる旅でした。白より赤の遺跡が多く、いろいろ勉強になりました。
ゴールデントライアングルでしたので、ムガル帝国時代の遺産が多かったと思いますが、いつか、それ以外の遺産も見て回りたいです。
以上、インドのデリー、ジャイプール、アグラにある世界遺産を巡る3泊5日のツアーでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
この旅行で行ったグルメ・レストラン
アグラ(インド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ インドのゴールデントライアングルを巡る世界遺産3泊5日のツアー
0
40