2016/12/16 - 2016/12/16
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ケロケロマニアさん
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約6年ぶりの欧州の旅も、スイス訪問を終えて、ここからが後半となります。
欧州を代表する都市の一つ、ローマ。
これだけ有名な都市にも拘わらず、これまで来たことがありませんでした。
というかイタリア自体、これが2回目の訪問で、取り敢えずはこの国の首都をそれなりに見ておかないと、と、まずは超初心者的な街歩きを楽しむことにしました。
やはりローマと言えば、個人的に大好きな女優、オードリー・ペップバーンが主演した、若き日の代表作として誰もがご存知の映画、「ローマの休日」ですよね。
という訳で、この映画で登場した代表的なロケ地の二つ、「真実の口」と「スペイン広場」を中心に、誰もが歩きそうなエリアを普通に歩いてみました。
「ローマは一日にして成らず」とか、「全ての道はローマに通ず」とか言われるように、やはりこの町は実際に歩いてみると、そこらじゅう見所だらけで、一回の訪問で主要なスポットを巡るのにも限界があります。そういう意味で、やはり何度も足を運ばないといけない町なのだなあと、改めてこの町の奥深さに度肝を抜かれる旅となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
前夜にGVAからFCOに到着した時点から、この旅行記を始めさせて頂きます。
往路のFCO立ち寄りの際も御紹介しました通り、この空港のベンチは基本的に手摺が付いていて寝辛くはありますが、追い出されるようなことは全くありませんので、これまで20か国(暇なときに数えてみたら、恐らく今回のイタリア寝で、丁度20か国目となりました…(;'∀')。)で体験した空港寝の中では、まあ中級クラスかなと思えるレベルだと思います。某空港寝サイトの悪評判程ではないので、寝る所のグレードよりもとにかくお財布、という方には、是非チャレンジして頂きたい空港寝空港の一つです。
何のこっちゃ…。
ただ、前の旅行記でも記しました通り、この空港では制限エリア外ですと、電源の確保に結構苦労すると思います。私は今回、スイス帰りの復路、ということで、シェンゲンエリア内移動でしたので、FCO到着後は敢えて到着ゲートに進まず、”トランジット扱い”にて、制限エリア内で寝ることにしました。チケットやパスポートのチェックもないシェンゲンエリア内移動では使える技の一つです。制限エリア内ですと、基本的に深夜はどこも空いていますので、充電スポットもお好みの場所を利用することが出来ます。
ただ、勿論、深夜時間帯はお掃除の方に起こされることになりますので、その辺の協力は快くして下さいね( ´∀` )。
続・何のこっちゃ…。
それはそうと、この日の朝は、往路でも立ち寄ったエリアにて休息兼充電していたのですが、ピアノの演奏で目を覚ましました。素敵な曲が流れている中、急に「浜辺の歌」とか「愛燦々と」とか、日本の名曲が聞こえてきて、あれっと思ってピアノの方を振りカエルってみると、演奏されていたのは何と日本の方でした。
演奏が終わる度に拍手を受けて、恐縮した面持ちでお辞儀をされていましたが、こういう光景を見ていると、やはりこの国では芸術肌の人が受け入れられるのだろうなと、音楽的才能が全くない自分には羨ましくもあり、同じ日本人として誇らしくも感じた朝でした。 -
明るくなる頃に到着ホールへと移動し、街歩きを開始。
お天気、良さそうでテンションが上がります( ´∀` )! -
まずは市街地まで、どうやって移動しようかなと思いましたが、やはり初めての街、ということもあり、町の様子を見ながらのんびりと移動したい、かつ、安く、という思いから、バスを利用することにしました。
FCOから市街地までは数社のバスが運行されていて、会社毎に微妙に料金が違っていたりします。私の出発した時間帯の間近出発はこちらの会社でしたが、料金は片道だと5.9ユーロとやや高め。往復だと7.9ユーロとのことで、かなりお得になるので迷いましたが、復路でこの会社のバスしか利用できないとなると、どうせ自分のことですから、最後も追われての空港行きとなるでしょうから、その時間帯にバスがない、等のリスクがありそうです。なので、ここは仕方なく片道で購入しました。
4ユーロで行けるバス会社もあったのですが、この会社の運行を待つと約1時間が無駄になるスケジュールでした。ここは差額の1.9ユーロ分は”特急料金”と理解して、見所が多いローマの街歩き時間を少しでも多く確保することを優先しましょう。でも、もう少し早く起きておけば、と、少し寝過ぎた空港寝に反省です…。 -
バスチケットはこんな感じです。
-
車内はこんな様子。
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テーブルも付いていましたよ。
ただ座席幅は狭く、開くと結構圧迫感がありましたが…(-_-;)。 -
そんな狭いテーブルを利用して、バスにはWifi対応と記されていたので、ホンマかいなと波の状況を調べます。
確かに一応それらしき波が確認できましたが、繋がらない…。
座席位置が悪かったのかもしれませんが、あまり期待はしない方が良さそうなネット環境です。まあ、1時間程で到着してしまいますし、スマホ利用されている方ならともかく、PCでは基本的に使わない方が賢明かと思います。 -
そんな訳で、大人しくPCをたたんで、車窓に目を遣りながら初訪問の街の風景をしばし楽しみます。
信号停車中、ふと横断歩道を見ると、何とパフォーマーがこんなことを!
信号が変わる度に急いで撤収して手を振ってお見送り、みたいな感じで慌ただしく活動しておられましたが、こんなんでチップとか貰えるのかしら?もしやボランティア??? -
そして若干の渋滞はありつつも、定刻より10分程の遅れでローマの中心駅、テルミニ駅に到着しました。
-
少し駅構内を見て歩こうかなと思ったのですが、駅ホームへは有効な切符保持者でないと入れないようでした。まあ、日本では最低入場券がないとホームには立ち寄れないという駅が多いかと思いますので、システム自体には違和感ありませんでしたが、欧州では意外と珍しい光景なのかなと思いました。まあ、恐らくは保安上の理由なのでしょうが…。
という訳で、一番ホーム寄りの外側にあった窓から、ガラス越しにホームに停車中の列車の様子を眺めます。いつかはイタリア国内をじっくりと鉄道で巡ってみたいものですね。 -
駅構内の様子はこんな感じです。
-
空港では高いので、基本的に何も購入せずに過ごしましたので、前夜のLX機内で頂いたハムサンドとコーヒー以降は、フランスで購入したチョコレート菓子などをちょっと食べただけでした。
そこで、まずは街歩きの飲食用として、駅前にあったこちらのお店にて食糧調達です。でも、前夜は殆ど動かずにPCいじって寝ただけでしたので、あまりお腹は減っていませんので、食べ物は結局何も買いませんでした。 -
喉が渇いていたので、ドリンクを中心に探しました。
やはりスイス帰りの身にとっては、お値段の安さに良い意味で驚かされました。
ペットボトルは1ユーロから、お水なら0.5ユーロから売られているではありませんか!やはり空港でのペットボトル価格(3ユーロ以上)は、空港価格だったんだな、と、普段のローマはそれ程でもないのだろう、と、まずは物価の安さに安堵しました。
という訳で、ここでは敢えて1ユーロの紅茶などはカワズ、ちょっと贅沢してこちらのヨーグルトドリンクを買ってみました。これで1.8ユーロです。まあ、日本円に換算すると安くはないですけどね…。 -
次いで、まずは町の公共交通機関を利用するために、取り敢えず一回券を購入するためショップに立ち寄ります。
前の旅行記でもご紹介しました通り、イタリアでは自販機トラブルが多いようですので、最初はやはり無難にお店で買おうと思っていたのですが、まず一回券のイタリア語を知らないので、某ガイドブックで確認。すると、現地語ではBiglietto Integrato a Tempoというそうですが、BITという略称が定着しているようでしたので、ビットプリーズ、と言ってみたらあっさり通じて、ハウメニ、オンリーワンのやり取りで1回券を一枚だけ購入することが出来ました。
BITは一回券といいつつ、実際には100分間有効なので、この時間内なら何度でもバスや地下鉄、トラムなどに乗り換えられるとのこと。但し、地下鉄に関しては一回改札を出てしまうと、再度乗ることはできないとのことです。お値段も1.5ユーロとリーズナブルなのも嬉しいですね。 -
BITの様子はこんな感じです。
ローマ滞在中に何度か購入しましたが、デザインは基本的に広告になっていますね。広告収入も大きな財源となっているんでしょうね。
JR北海道もこういうことやれば良いのにな~、等と、また地元の火の車状態の鉄道会社のことを思って、溜息を吐くことになりました…(-_-;)。 -
裏面はこんな感じ。
初回利用時に地下鉄の改札やバスの刻印機に通すと、有効時間が記されて切符がアクティブになる仕組みです。
初回に地下鉄の場合は改札を強制的に通過しますので問題ありませんが、問題なのは初回にバスを乗車する際です。刻印機に通さずにバスに乗ってしまうと、”無賃乗車”扱いになり、この状態で検札に見つかってしまうと罰金の対象になってしまいますので、くれぐれもご注意下さい。(某ガイドブックによると、検札は特に月末や月初めは頻度が多くなるようです。)
不安な方はおとなしく一日券(7ユーロ)などのフリータイプのチケットを購入される方が良いかもしれないですね。 -
BITは購入しましたが、まずは駅付近から歩き始めてみましょう。
近くにあった教会に入ってみます。
流石、カトリックのお膝元ローマですので、教会は腐るほどありますね。
しかもどれも名前が長くて簡単には覚えられない…。
でも、観光客慣れしているローマの教会は、信者でなくてもどこも入りやすい雰囲気なのが良いですね。勿論ミサ中など、宗教行事催行中は信者さん達への配慮が必要だと思いますが…。写真撮影にも基本的はどこも寛容ですが、やはり常識的な対応として、フラッシュは控えた方が良いでしょうね。 -
さて、その次に訪れたのは…。
実はこの日の宿は駅近くに取っていたので、まずは夜遅くなった時のことも想定しつつ、宿の場所を明るいうちにしっかりと確認しておくことにしました。
宿に向かう途上、裏通りにてこんな朝市が開催されていました。 -
宿は案外あっさりと見つかりました。
これで安心して街歩きできそうです(^▽^;)。 -
ローマを歩いていて最初に感じたのは、このような噴水の多さです。
噴水自体が歴史ある古い風情の所ばかりなので、水質は大丈夫なんかいなと最初は不安になりましたが、案外そのまま飲んでも大丈夫なようで、地元の方がペットボトルなどに汲んでいる光景をよく見かけました。
まあ、時期的には冬ということもあり、あまり喉が渇かなかったので飲む機会は殆どありませんでしたが、夏は重宝しそうですね。ローマの夏って暑そうだし…。 -
次いで訪れたのがこちら。
ディオクレティアヌス帝の浴場跡です。
この皇帝の名前は、かつて世界史で学んだ記憶がありましたので、何となく親近感がありました。現在は博物館テイストで楽しめる施設でもあり、ローマ国立博物館管轄となっています。 -
そこで購入したチケットがこちら。
ローマ国立博物館カードと呼ばれ、この施設を含めて、市内四か所(他にマッシモ宮、アルテンブス宮、クリプタ・バルビ)を巡ることが出来ます。
4つの施設に入れて7ユーロ。コスパ的にもお得ですよね(;'∀')。
因みに、ローマ観光ではもっと有名な「ローマパス」というのがありますが、特に短期滞在だと、案外元を取るのは大変だと思います。お値段が36ユーロ(短時間バージョンは28ユーロ)もしますし、入場無料になるのは最初の二か所(後者は一か所)のみで、後は割引になるだけとのこと。勿論、三日間(後者は48時間)の交通機関無料特典は大きいですが、これとて、別買いもできますし、個人的には100分有効のBITを複数回購入して、100分を意識しながら効率的に博物館見学をした方が良いかなと思いました。 -
館内で見かけたツリーの様子。
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しかし、やはりローマの博物館はどこもボリュームが凄過ぎますね。
結局私はこの4つの博物館全てに足を運びましたが、これだけを1日二か所ずつ見るだけでも相当な時間がかかりました。
知識がある方ですと、更に貴重な作品群などに目を奪われる時間も多くなりそうですし、やはりローマ観光は”一日にして成らず”を、最初の博物館見学で思い知らされました…('◇')ゞ。 -
ディオクレティアヌス帝の浴場跡に関しては、そもそも広さが尋常ではありません。普通に歩いて作品を見流すだけでも、最低1時間はかかります。
丁寧に見ていくなら、3時間は確保した方が良いでしょうね。本当に素晴らしい作品が沢山有り過ぎて、相対的にそれぞれの作品の価値が下がってしまう、みたいな、なんだか贅沢な悩みにも苛まれます。 -
この浴場跡に関しては、そういう訳で、遺跡的な浴場跡部分を見るだけであっさりと立ち去るという観光客が多くて、博物館エリアに立ち寄っている客は本当に少ないのが残念に感じられました。
でも、このエリアに立ち入られているお客さんは、やはりそれなりの目的意識を持って立ち入られている方が多いようで、好みの作品の前で様々なアングルから撮影している人がいたり、そこでスケッチをしている人がいたり、と、そんな風景が日常なのだろうなあと、”博物館・美術館都市”としてのローマの魅力に、最初の一か所を訪れただけで魅了されてしまいました。 -
博物館部分は基本的に回廊状になっていて、中庭も広々としています。
これ以外に遺跡部分のメインの浴場跡もある訳ですから、本当にその見所の多さには圧倒されます。 -
知識を持って見ると、きっともっと楽しいんだろうなぁ~。
そんな訳で、急いで見学し、消化不良を感じながら、浴場跡を後にします。 -
それでは、いよいよローマの地下鉄を初体験してみましょう。
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路線は2016年12月現在、A線とB線との二路線しかありません。
しかも両舎の乗継駅は、あのテルミニ駅ですので、地下鉄で迷うことはなさそうですね。 -
車内の様子はこんな感じ。
歴史ある町ですが、地下鉄としては開通は新しそうですね。(正確な開通年等は各自お調べ下さい…(-_-;)。)
ロンドンのチューブのような狭さはなく、乗り心地もそれなりに良かったです。 -
テルミニでB線に乗り継いでやって来たのがCIRCO MASSIMO(チルコ・マッシモ)駅です。
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この駅の傍には、文字通り、同名の遺跡があります。
まあ、遺跡というか、元々は円形競技場として使用されていた場所で、現在は広々とした横長のオープンスペースになっているので、晴天時は散歩や休憩にも気持ちの良い所だと思います。 -
ローマの街路樹としてよく見かけるのがこの木ですね。
何の木なんでしょう? -
チルコ・マッシモ沿いに真っすぐ進むと、北西端に今回の目的地の一つ、サンタ・マリア・イン・コスメディアン教会が見えてきました。
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チルコ・マッシモの北西端から南東側を見た、チルコマッシモの全景はこんな感じです。収容人員は当初15万人、4世紀の拡張工事で30万人を誇った、といいますから、現在の競技場レベルから考えても、恐ろしく大規模な競技場だったんですね。
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そして教会内部へ。
何でここが目的地の一つか?
それを教会名から判るなら、ローマ通の方でしょうね(^▽^;)。 -
これを見れば判るでしょうか?
そう、ここにあるのがあの有名な「真実の口」です。 -
午後からだと混雑するかなと思い、出来るだけ早い時間帯を狙って訪れましたが、案の定、まだこの時間帯は空いていました。
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自分では被写体にそぐわしくないので、可愛らしいお姉さんに出演して頂きましょう。
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やはりこういうアングルで撮られているのは女性ばかりですね。
皆さん、テンションが上がっていらして、笑顔が素敵です。
美しい女性を見たい、という方にもおすすめのスポットかも…(;'∀')。 -
まあ、そりゃ、自分もやりますけど…。
嘘で塗り固められたような人生を歩んでいるので(?)、きっと食べられてしまうだろうと思いましたが、大丈夫でした(;´∀`)。
そういえば、「ローマの休日」でのあの名シーン。グレゴリー・ペックが手を突っ込んで噛まれたのを装って、オードリーが尋常でない驚き方をしたシーン、ですが、あれって、オードリー本人には知らされていなかったようで、まさにアドリブの撮影、つまりオードリーは本気で吃驚していたんですね。そりゃ、あれだけ名演技になりますわ!
それにしてもあの時のオードリー、本当に女の子らしくて可愛かったなぁ~。 -
尚、ここは横から眺めることも可能で、混雑時や閉館時はこのアングルで撮影されると良いかなと思います。
てか、このアングルで撮影できる柵の真下に陣取って座っていた中国人3人組。空気読めよって…。こんな所で座っていたら、みんなが写真撮れんでしょうが!!! -
「真実の口」を見て感動した後は、お天気も良いことですし、少し河畔を歩きたくなりました。
ローマ市内を流れるテヴェレ川沿い、12月中旬の風景はこんな感じです。
紅葉が少し終わってしまったような、茶色い感じの木々が続いていましたが、案外青空のバックアップも受けて、美しく見えました。
でもローマと言えば地中海性気候なのだと思いますが、この気候区の気候特性としては確か冬に雨が多い、というのがあったように記憶しています。そんな中、これだけの好天に恵まれたのは、やはり日頃の行いが良いからなのでしょう。だから、真実の口でも噛まれなかったんでしょうね!!!(^▽^;)
何のこっちゃ…。 -
河畔でもこんな壊れた橋がそのまま残っているなんて、流石、ローマです。
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パラティーノ橋から望む、ティベリーナ島の様子。
島と言っても、いわゆる川の中州ですので、大阪の中之島やソウルの汝矣島みたいな所ですね。そういや、福岡の繁華街は、そのまま中州って呼ばれているの、改めて凄いかも…( ´∀` )。
まあ、規模は全然違って、ここはちっちゃいですけどね…(^^;)。 -
この島のいわれには興味深い伝説が残されていて、島自体が王の追放に怒った市民が収穫した穀物を投げ込んでできた島、だそうです。ここに医術の神が蛇に姿を変えて神殿を建立させたそうです。
現在では島の南側、チェスティオ橋の袂に、このような立派なオベリスクが建立されています。 -
そのすぐ向かいにあるのが、上述の神殿跡に建立されたというサン・バルトロメオ教会です。
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教会の内部はこんな感じでした。
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暫く河畔を歩いた後、ガリバルディ橋の所で左折してやって来たのがトラステヴェレ地区です。
ここは”ローマの下町”と呼ばれているようですね。 -
日本でも、川を境に武士と商人が住み分けていた、みたいな事例をよく見かけると思いますが、きっとローマでも似たような状況があったんでしょうね。
確かにこの辺りは素朴な風情で、庶民的な雰囲気にちょっとホッとします。
ブレイクの飲み物を買おうと、こちらのお店に立ち寄ります。 -
朝に立ち寄ったスーパーでは1ユーロで売られていた同じ商品〈レモンティー)。
ここでは1.5ユーロでした。うーん、スーパーで買っておけば良かった…(-_-;)。 -
トラステヴェレの中心にあるのがこちらの教会、サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会です。
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内部の様子はこんな感じです。
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さりげなく壁面に掲げられている絵画も素晴らしいですね!
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クリスマスのオーナメントの一種なんでしょうか?
夜に来るとまた違ったロマンティックな雰囲気が楽しめることでしょうねぇ~('◇')ゞ -
さて、本当は例のBITの100分ルールを利用して、制限時間ぎりぎりでバスに乗って移動しようかなと思っていましたが、のんびりと歩いてしまったので、タイムオーバー。
お天気も良いことですし、後は歩いて済ませることにしました。
うーん、こちらに乗りたかったケロ~。
まあ、通常は改札ないので、キセルしようと思えばできるんでしょうが、捕まると50ユーロです(-_-;)。 -
ガリバルディ橋を中心部側に渡って…。
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今度はよりアーバンな旧市街的な雰囲気が漂う街並みが現れましたよ。
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次いでやって来たのは、こちらのカンポ・デ・フィオーリ広場です。
某ガイドブックによれば、カンポ・デ・フィオーリとは「花の野」という意味だそうです。 -
そんな「花の野」も、元々は血生臭い場所であったそうで、実はかつては処刑場だったようです。
こちらの像は、1600年に異端の罪で火あぶりに処されたジョルダーノ・ブルーノです。 -
しかし現在では「花の野」らしく、お花屋さんが並んでいました。
元処刑場だけに、何となく仏花的なイメージで眺めてしまうのですが…(-_-;)。 -
そしてクリスマスシーズンのローマと言えば、やはりこちらでしょう。
ナヴォーナ広場です。
クリスマス関連のオーナメントや飲食物などを販売しているお店が色々と並んでいました。
そういえば、これを書いている数日前にベルリンのクリスマスマーケットでテロ事件がありましたね。実は今回、もしもフランクフルト便を取っていたら、乗継でベルリンを目指す予定でしたので、この事件に対しては悲しい気持ちになりました。
パリ・ブリュッセル・マドリード・ベルリン等、このところテロのターゲットになっているのは欧州主要国の首都、ということで、実は今回もローマも危ないのではないかと思っての訪問だっただけに、やはりこの事件に対しては他人事ではなく、欧州の今後を案ぜざるを得ない心境です。
何はともあれ、この場をお借りして、今回のテロの犠牲になられた方のご冥福をお祈り申し上げます。 -
ここには有名な噴水が幾つかありますね。
こちらは、ユニークなお顔が印象的な「ムーア人の噴水」です。
尚、ここで某ガイドブックに記されていた”ミサンガ兄さんにご注意”みたいなのが、本当に現れて、友情の印にミサンガを、と、手首に巻き付けようとしてきました。
なので私は、「君は日本のガイドブックで、ミサンガ・マネーピッカーとして有名になってるよ。警察にも言ってあるから、気を付けてね」みたいなことを英語で言ったら、タジタジの体で逃げていきました…(^▽^;)。
皆さんもくれぐれもご注意下さいね。 -
広場にはメリーゴーランドもありました。
-
青空とオベリスクのコラボレーション。
とても美しかったですよ! -
中央部にあるのがこちらの「四大河の噴水」です。
ナイル川・ガンジス川・ドナウ川・ラプラタ川を擬人化した、バロック彫刻の傑作とされているそうです。
でも、四大河にアマゾン川とか長江とかが含まれていないのは違和感がありますね。当時の世界観に基づいた、欧州人的感覚の四大河といったところでしょうか。 -
広場の裏手にひっそりとあるのが、こちらのパスクィーノと呼ばれる壊れかけのような風情の像です。
脇に色々と紙が貼られていますね。これは元々は愚政や社会を嘆く市民が、為政者や法王に対して風刺と中傷に満ちた手紙を貼り付ける、みたいな習わしがあったそうで、今でも辛口コメントを記してウサ晴らしする、みたいな、ローマ市民の捌け口になっている像だそうです。
イタリア語が読める方は、読んでみると面白いかもしれませんよ(^▽^;)。 -
ナヴォーナ広場を北上して、次いでやって来たのはこちら。
昨日、ディオクレティアヌス帝の浴場跡で購入した、ローマ国立博物館カードで入場可能な施設の一つ、アルテンプス宮です。 -
ここも沢山の彫像が並んでいて、どれも見応えがあります。
-
さらにこちらは、建物自体が15世紀の枢機卿の館だったそうで、その内装の美しさにも目を奪われました。
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何か、お○んちん丸出しの像が目立ちましたが…。
こういう視点で見ている時点で、やはり私はダメ人間なんですが…(-_-;)。 -
立派な肉体ですね。
その割にはお○んちんは可愛らしい…(;´∀`)。 -
皆さんは、局部ばっかりに注目して、これらの貴重な美術品を鑑賞なさらぬよう…(^^;)。
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それはともかくとして、この一連のローマ国立博物館の施設は、どこも昔の遺構がそのまま残されている部分が建物内に残されていたりして、その辺りのレベルが流石ローマだなと圧倒されます。
これらの凄い遺構を4か所も眺めて7ユーロとは、やはり、個人的には一押しできる博物館カードだと思いますが、何だか観光地が目白押しのローマにおいては、どちらかと言えばリピーターの方がしみじみと訪れている印象のある施設群に甘んじているのはちょっと残念に感じます。 -
とにかく見るものが多過ぎます。
ローマ帝国、どんなけ大きかったねん!
って、突っ込みたくもなりますわ…(;´∀`)。 -
尚、欧州の街歩きで悩まされることの一つにトイレ事情があるかと思いますが、街歩きの途上に適当に博物館を巡るルートでコース取りすると、博物館内の清潔なトイレを無料で利用できる、という意味で、トイレスポットとしてもお勧めです。
ローマの有料トイレは普通に0.5ユーロとかしますので、幾ら有料施設とは言っても、トイレ代も込みと思えば、更にコスパは向上すると思いますよ(;´∀`)。 -
ただ、正直申しますと、お天気が良い日に博物館を巡ると、ちょっと勿体ない気持ちにもなりますね。特に冬は日が短いですので、博物館で時間を取られているうちに、もう夕刻近くになってまいりました…。
という訳で、本日最後のメインディッシュへと急ぎましょう。 -
そう、それが勿論こちらのスペイン広場です。
「ローマの休日」で、オードリーがジェラートを食べながら歩いていたシーン、あれも誰もがご存知ですよね!!! -
しかし流石に人気スポットということもあって、人混みも半端ない感じです。
ただ、やはりここは夕刻に西日を浴びながらの風景が美しいように感じていたので、その時間帯に訪れることが出来たのは良かったです。
因みに「ローマの休日」では有名な話があって、ここでのロケに結構時間を取られた、というのが、この教会の時計で判別できたそうです。
ただ現在では、その映像部分が修復されて確認が困難になっているようですが、昔のロケでは、そんなことは気にしていなかったんでしょうね。 -
広場の下段にある噴水。
ここも凄い人垣に囲まれていました。 -
という訳で登ってみましょう。
尚、ここは階段部分で座っていても文句は言われないようですね。
その辺りが翌日訪問することになるヴィットリアーノとは違います。 -
人気スポットということもあって、警官も配備されていますので、逆に治安的には安心なのかも???
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真実の口、と同様、スペイン広場の知名度の割には、そのランドマークとなっている教会名は知られていないように思いますね。
トリニタ・デイ・モンティ教会という名称です。 -
内部はこんな感じでした。
-
ここの広場から眺める夕刻のローマの景観。
シルエットがとても美しかったです。 -
薄暗くなってきましたので、先を急ぎましょう。
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途中、バルベリーニ広場を経由。
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ここの脇には、蜂の噴水と呼ばれる、可愛らしい噴水もありました。
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宿まではちょっと近道を歩きましょう。
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その途上で、AI(エア・インディア)の広告を発見。
こちらも未搭乗のスタアラエアの一つなので、いつかは乗ってみたいな~。 -
街路樹に普通にオレンジの実が成っているのは流石ローマです(^▽^;)。
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今度はTG(タイ国際航空)の広告も発見。
こちらは未搭乗ではありませんが、今回の欧州旅の候補の一つでもありました。
欧州行き便の中で日本発の料金を検索すると、何故かローマだけ5000円程安いんですよね。
ただこの会社に関しては、最安の二つ位の予約サブクラスのマイル積算率が0%なのが残念です…。 -
最後に立ち寄ったのが、こちらの「モーゼの噴水」です。
ローマという町は、噴水を見て歩くだけでも相当楽しいですね!!! -
そして宿のすぐ近くにあるのがこちらの大蔵省の建物です。
-
官庁建造物でも装飾がこんなに凝っているのは流石ローマですね!
でも、税金の無駄遣いかも???(-_-;) -
こうして宿のエリアに到着。
朝は市が開かれていたこの通りも、すっかりと撤収されて普通の道になっていました。 -
本日のお宿、エレベーターが凄くレトロで素敵でした。
-
鉄柵を開けて、更に内側の扉を主導でスライドさせる必要がありますが、なかなか面白い体験でした。
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宿のレセプションの様子。
こんなツリーが飾られていました。 -
お部屋はこんな感じ。
今回の旅の4つ目の贅沢(前回のジュネーブの宿はもっと高かったですが、あれはスイスの物価における最安の選択肢でしたので、”贅沢”にはカウントしておりません)、ということでこちらのお宿を予約しました。
料金はシングル一泊で、○ゃらんクーポン500円利用分を差し引いて、2451円(カード決済)と、現地にて税金の支払い(現金で3ユーロ)でした。
尚、ローマに関しては、更に安くゲストハウス的な宿がありましたので、ここでは、シングルルームに宿泊した、ということで4つ目の贅沢としてのカウントとなりました。
何のこっちゃ…。 -
宿は5Fにありましたが、景色はこんな感じで、周囲の建物が見えるだけでした。
-
ルームキーはこんな感じ。
巨大なヒョウタンの片割れみたいなのがホルダーに付いていて、重くて不便な気が…。
逆に間違って持ち出さないための配慮かもしれないですね。 -
電話もとてもレトロですよ( ´∀` )。
-
しかし、そんなホテル内での食事は、というと…。
ホテルの人にお湯を持って来てと頼んでおいたのですが、忘れてしまったのか持って来てくれません。
いちいち言いに行くのももう面倒なので、客室内の洗面台のお湯を使って、スイスで購入したものの、結局ホステルのキッチンが使えずにそのまま持ち運んでいた、こちらの1.8スイスフランのくまもんうどんを頂きます。 -
袋を丁寧に開けて、ここにお湯を注いて、軽くすすぐ、を3回ほど繰り返し。
スープはうがい用と思われるガラスコップに別途作って、つけ麺風にして頂きます。
お味は???
うーん、微妙…。
お湯が温いので、うどんも十分に戻っていない感じだし…。
でも何より、醤油の味に飢えていたので、案外美味しくも感じました。
ローマの安宿でまさかスイスで購入したうどんを食べて過ごすことになるとは…。
皆さんはせっかくのローマでは、美味しいイタリアンとかを御賞味下さいね(;´Д`)。 -
そして食後のデザートは?
こちらもスイスで購入したカエルちゃんグミの残り物…。
どんな食生活やねん…。 -
でも、スイスで使い残した70スイスフランもの大金を見ながらニンマリして過ごします。
スイスでは無駄遣いを一切しなかった分、翌日はもう少し無駄遣いしようかなと思いながら、この日は眠りに就きます。
ということで、ローマの初日の街歩きが終了しましたので、本旅行記はこれにて終了となります。最後までご閲覧下さり有難うございました。また続編にもお付き合い頂けましたら嬉しく思います。
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