2016/10/27 - 2016/10/29
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Weiwojingさん
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『 何もなくて豊かな島 ー 南海の小島に暮らす 』という本をご存知ですか。この本にはずいぶん前に出会った。著者は崎山克彦氏で、 フィリピンのセブ島の近くのカオハガンという小島を丸ごと購入し、そこに住み始めて、小さななゲストハウスを建て、日本人観光客を対象にしてきたそうだ(今は日本人だけではなく、様々な多国籍の人々も訪れている)。
長年いつか行って見たいと思っていた。しかし、あまりにも遠く、詳しい情報もなく、実際に行くことが出来るとは思ってもみなかった。ところが、マニラに住む知人がそこに行くので、一緒に行ってみないかと誘われた。即、了承した。マニラから飛行機でセブ・マクタン空港まで飛び、そこから車でセブ・シテイへ向かい、ここで2泊の後、カオハガン島へ移動した。
カオガハン島には2日間滞在した。この2日間は特別何をするということもなく、ただのんびりと、ゆっくり過ごした。島の中をぶらぶら歩いたり、島民の家に招かれたり、海岸を歩いたり、日ごろできないようなことをして過ごした。
正に心洗われる静けさと快適さを体験できた。また来てみたいと思うが、いつになるだろうか。数年後には来てみたい。
- 旅行の満足度
- 5.0
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この島がカオハガン島で、マクタン島からバンカー船に乗って30分位のサンゴ礁の岩礁で出来た島である。ここに日本人のオーナー崎山克彦氏が住み、カオハガン・ハウスを運営している。
崎山氏のことは、もう10年以上も前に雑誌『 SHINTRA 』でこの島のことを書かれているのを読んで、興味を持っていた。しかし、久しく訪れる機会もなく、忘れかけていた。図らずも知人から、お誘いがあり、やっと訪ねることが出来た。
(写真:ホームぺージ「ガオハガン・ハウス」から) -
マクタン島のマリゴンドン港から船( バンガ―船 )で30~40分位のカオハガン島へ向かった。
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小さな港には大小さまざまなバンガー船が近海の島々へ出かけるべく待機している。小生たちが乗り込んだ船もこの中央のバンカー船と同じ位の大きさであるが、カオハガン島との間は定期船のようなものはなく、あらかじめ連絡して迎えに来てもらうようになっていた。
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この方が船頭だろうか。比較的大きなバンカー船でカオハガン島へ渡った。通常だと20人位は乗れるのだろうが、今回は小生たちのグループ3人だけであった。、
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小生たちがチャーターした船に島民が島に帰るために同乗してきた。これから向かう島がどんなところか楽しみだ。
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遠くにカオハガン島が見えてきた。この島は東京ドームと同じ位の大きさだそうだ。海にぽっかりと浮かぶ島は周囲に島影はなく、離れ小島といった風である。この日は天気があまりよくなく、曇り空であった。
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島に着き、しばらく休憩していると、たまたま島にある唯一の教会で結婚式が行われていると教えられ、すぐ出かけてみた。
式には島民だけでなく、外部の者も誰でも出席できる。犬も来ていた。 -
式に参加している何人かの男性たちは「バロン・タガロク」というフィリピンの民族衣装を身に着けていて、いかにもうずしそうな感じである。小生も以前友人の結婚式に出席する際一着購入して、所有している。かなり高価である。、
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まだ若そうな新郎新婦だが、2人のの写真を撮らせていただいた。かなり緊張しているようだ。
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式の後、2人は結婚届に署名をした。式そのものは西洋式で、多少フィリピン的な部分もあったような気がする。
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家族との記念写真だろうか。正装した人々が写真を撮っていた。
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教会の前では島民たちがのんびりと結婚式の様子を眺めたり、おしゃべりに興じたりしている。彼らの様子を見ていると、この島に来て、時間の流れが一気に緩やかになってきたような気がする。
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最近、この島には観光客が訪れる数が増えているようで、彼らを対象にした魚介類を売る店が開かれていている。しかし、観光客の姿はそれほど多くはなく、売り手側は手持ちぶたさのようであった。
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この島で獲れたものだろうか、見たことがないような、たくさんの魚やら色々なものが並んでいる。
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売り子ばかりで、客の姿はほとんど見えない。小生がどんな魚や貝があるのか見ていると、しきりに買わないかと勧められた。
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やっと客が数人やって来た。中国人のようであった。
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こんな大きなエビが売られている。
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買い求めた魚介類はその場で料理してもらって、食べることが出来る。客の多くは中国人が多いようで、大声で話す中国語が聞こえてきた。
フィリピンではどこへ行っても中国人旅行者が多いような気がする。それは彼らの話す中国語で、すぐ分かる。行動パターンを見ても分かる。こんな小島にも中国人が押し寄せているのには驚いた。 -
土産物を売る店もあった。近年、観光客が来るようになり、このような店が次々と出来たそうである。しかし、この日は全然客の姿は見えなかった。
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海岸に小さな東屋風の小屋がある。行ってみると、そこは土産物を売る店であった。
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ここでは島の女性たちが作るキルトが売られている。
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島の外にはこんな小さなバンカー船で行き来しているようだ。
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この建物は小生たちが宿泊したカオハガン・ハウスの母屋で、かなり大きな造りである。
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建物の右の方に大きな甕が置かれているが、もちろんこれは雨水をためるものである。
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ここはカオハガン・ハウスの母屋で、ここで食事をしたり、人が集またりする場所で、ここだけ電気がついている。自家発電で、時間を限定して使えるようになっている。
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母屋から庭の方を見ると、まるで箱庭のようで、思わず1枚写真を撮ってしまった。
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ゲスト・ハウスの従業員がたくさんの魚を手にしているが、これは泊まっている別な客がつい先ほど釣り上げたものだそうで、お昼の材料にしてほしいと頼んでいた。
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これらの魚の名前は全く分ならないが、島の周辺でこんなにもたくさん獲れるとは驚きであった。後で我々もご相伴いただき、美味しくいただいた。
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これは到着した日の昼食で、ニガウリの炒め物、シネガン・スープ、海老の炒め物の3品で、これらにライスと共に食べた。
海老は島の周囲で獲ったばかりで、新鮮そのものである。野菜類はこの島では栽培していないので、他の島から運ばれてきたものである。 -
庭先にこんなオブジェが置けれている。
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この方がカオハガン島のオーナー崎山克彦氏で、1935年生まれだそうだから優に80歳に近い年齢である。崎山氏は20 年前に1000万円でこの島を購入したそうである。その経過については、ご自身の著書『何もなくて豊かな島ー南海の小島に暮す』の中で詳しく述べている。
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海岸には180度の風景が広がるロッジが7棟あり、今回泊まったのはこのうちの一棟である。
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ロッジは二ッパヤシの葉で出来ている。内部は8畳ほどの広さで、べッドが2台、小さなテ-ブルが1個それにオイル・ランプがあるだけである。
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ここが入口で、階段を上がって入るようになっている。
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ロッジの入口にはそれぞれの名前の付いたプレートが掲げられていて、小生が泊まったところには CAOHAGAN という名前がついていた。
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ロッジにはトイレとシャワーが付いていないので、それらは別棟のここにある。夜は分かりにくく、しばらくうろうろしていたが、なかなか見つけられなかった。
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島には水道の設備はないので、水は井戸で地下水をくみ上げるか、または、雨水をためて使うそうで、水は貴重品である。
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島の生活が壁に描かれた「クラフト・ハウス」はかつてここに滞在していた日本人ががいた家である。
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この島ではキルトを作る婦人たちのグループがあり、「カオハガン・キルト」と言ってもいいような素朴でありながら、美しいキルトを見ることが出来る。
キルト作りは崎山氏夫人が島の婦人たちが少しでも収入になればということで、作り方を教え、指導してきた。その成果が大きく実を結び、今では島の特産となり、日本でもよく知られるようになった。ネットで通信販売しているそうだ。 -
大きなキルトを作っているが、このくらいの大きなものになると1カ月はかかるそうである。
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この方もキルト作りに取り組んでいるご婦人で、もう何十年(?)も携わってきたものと思われる。
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このようなキルトが島の女性たちが作り、販売している。これは壁掛けなどにぴったりのものであるが、値段を聞くとかなり高価で、購入はしなかった。しかし、小さなものを2枚だけ購入した。
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夜は庭にテーブルを移動させて夕飯を食べた。地元のアマチュアのバンドが来てくれて、フィリピンの音楽を演奏してくれた。
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最初この3人がいくつかの曲を演奏してくれたが、素朴で、初めて聞くメロディーに心惹かれた。
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さらに2人の若者も加わり、1時間くらい演奏してくれた。
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早朝、婦人たちが手にホウキを持ってやって来た。海岸を清掃するためのようだった。
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村の中を歩いてみた。小さな子供も家の手伝いをして、働いている。島には小さな小学校が一つあるだけである。
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島唯一のバスケットボールの練習所があり、何人かの青年たちが練習していた。
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島の中を歩いていると、どの島民の家も大きな甕がいくつも置いてある。これは雨水をためるものだそうだ。島には水道の設備はない。すべて雨水を利用している。水は貴重品である。
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ある村人の家の中を見させていただいた。ここは台所で、きれいに整理されていて、住む人の生活意識を感じることが出来る。
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ガスはなく、かまどを利用して調理をするようだ。
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それにしてもきちんと整理整頓されている。
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散在する民家はどれもこぎれいで、島の人々の生活振りがうかがえる。
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村の中央におしゃべりでも出来るような広場があり、一人の男性がしばし腰を下ろし、休んでいた。
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島のあちこちにランが咲き乱れている。
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木立に囲まれた小さな工場のような建物がある。木工場のようだ。
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ここでは数人の人が木を利用してハンドクラフトを制作し、観光客に販売している。かなり上手な作りで、感心させられた。聞くと、長野県で技術を3カ月研修して来たとの話だ。
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外では青年たちが何もすることがなく、ただおしゃべりに興じている。もう何時間もこうしているようだ。
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村の中央に何羽もの鶏が飼育されていたが、どれもか姿が立派で、元気な鶏ばかりである。これは皆闘鶏に使うものばかりである。
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島の子供たちは、皆素朴さを感じる子ばかりで、カメラを向けても快く応じてくれた。
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子供たちは特別遊ぶものがなくても地面に落ちている木の葉を利用して、みんなで遊んでいる。
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この子は親のお使いで、何か買ってきたのだろうか。島には一軒だけ雑貨屋があり、何でも売っていた。
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何して遊んでいるのだろうか。
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2人の子供が地面を掘り、貝殻を探している。小生がしばらく見ていたら、いくつかプレゼントしてくれた。
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子供たちは屈託がない。
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朝早く海岸を散歩していると、島の人たちが遠浅の海に入り、貝類を獲っている。30分もすると、両手にたくさんの収穫物を持ち、戻って来た。
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この女性が腰にぶら下げている大きな貝にご注目ください。
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海岸ではサギ(?)が何匹も水の中にくちばしを差し込んで、エサを食べている。
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カオハガン島周辺の海は手ずかずのサンゴが広がり、ダイバーにとっては必至の海である。
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夕暮れが近づいてきた。
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夕陽に染まるカオハガン島は1日の役割を終え、静かに暮れようとしている。日々同じことの繰り返しであるが、しかし、この島も少しずつ姿を変えてきている。時間の流れに関係なく、これまで島の人は緩やかな生活をしてきた。これはいつまで続くだろうか。また来る時までは変わることなく、同じでいてほしい。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 川岸 町子さん 2016/11/24 13:42:49
- 豊かな島
- Tamegaiさん、こんにちは
今、新宿は雪が降っています!
まだ11月なのに、ビックリしました。
かなり前ですが、オーナーが出版された本を読みました。
島を買ってからの経緯、様々な出来事が綴られています。
ご覧になったように、何にもなくて、あるのは透明な海。
そして豊かな島の生活。
時間の流れが違いますね。
確かオーナーの奥さまがキルトを伝えたようです。
雪の東京で、南国の風景を見せて頂き、妄想旅できました(笑)
町子
- Weiwojingさん からの返信 2016/11/24 20:50:25
- RE: 豊かな島
- 町子さん、関東の雪は11月に降ったのは54年振りだそうですね。私も今日
体験しました。
日本には少し前に帰ってきましたが、あまりにも毎日寒いのには驚きました。
しばらく外に出るのは風邪を引きそうで、ずっと外には出ないようにしています。
この島は本当に何もありません。特別美しいビーチがあるわけではありません。
何もない島です。でも、静かで、落ち着いた雰囲気と優しい島の人々に大いに
引かれました。確かにキルトはオーナーの崎山さんの奥さんが村の女性たちに
教えたものですね。すっかり成長しました。
本当に時間の流れが違いますね。もっと長くいたかったですが、今回は2泊だけ
にしました。また数年後もう一度来てみたいと思います。
本日はありがとうございました。
Tamegai
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