2016/11/01 - 2016/11/01
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河内温泉大学名誉教授さん
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御在所岳北西麓の初秋は冷え込みます。その冷え込みが野洲川源流の紅葉のグラデーションを作ります。自然の映像描写には恐れ入りますね。ホテル脇の「若宮神社」から奥に進むと、グラウンドゴルフ場があります。現代人は蹴鞠では無く早朝から玉転がしに夢中です。
さて、ホテルやその温泉は最後にして「街道の郁」を続けましょう。本日の第一目標は「油日神社」。火と油では、大変危ないお名前ですが、油業を生業とされる人々の信仰を集めているとか。。若き頃この近くの「大甲賀CC」に良く通っていたが脇で見つつ、立派な社だな・・・と思うも先のゴルフに気を取られて真剣に拝見したことが無かった社です。
伊賀の総社と名乗るだけあって、改めて拝見すると大層立派な作り、社殿へ続く石灯籠も見事ですね。経済力と武力を手中におさめた豪族でもおられたのでしょうか。しばし、森林浴も兼ねて休息、この付近は薬草に端を発した製薬業も盛んです。余談ですが、JR油日駅舎は、忍者が巻物をくわえ「人」と手を組んでいる意匠とか。
さて、この旅の土産は・・・と云えば「妻命」による、自宅用にも伊賀牛を買ってこいと命じられた物のみ。休日には息子夫妻と子も来るので「すき焼きの材料にと云う」。野菜類はこちらで調達するから良いで・・・とも。量目は別として、費用から見ると圧倒的にこちらの負担が大です。でも、命令は守らねば。と、またもや「金谷」にてすき焼き肉他「兵糧」を調達です。
その後国道163号で西へ向かいますが、お城に別れを告げる辺りが「鍵屋ノ辻/数馬茶屋」、仇討ちで有名な場所で公園化されています。公園の向かいには「伊賀越復讐の石碑」も。
重要なミッションをすませたら、国道を木津を目指します。適度なカーブに傾斜等々三重県下とは二味くらい濃い道ですが、こちらの方が河内人に馴れています。いよいよ恭仁京ですが、入口を間違えて国道から恭仁京脇のコスモス畑を眺める羽目に。大きく回り込んで大極殿跡に到着です。
地域の児童や生徒達が手入れをして育てたというコスモスと、畦の端のススキの取り合わせが美しい。奈良市内のコスモス寺よりは余程美しくて良いと思いますが、観光化されすぎるよりはこのままが良いかなとも思いました。石に腰をかけてカロリーメイトで昼食とする、寅さんの様な聖武さんなら何を食べたかなとも想像すると少々可笑しくもある。さて、更に西を目指して飯盛山を越えて河内へと帰還することとしましょう。
宿と云えば、伊勢の行き帰りでよく利用するのが「榊原温泉 神湯館」ですが、今回は東海道を見学しようと云う意図から滋賀県へ足を伸ばしました。そこで見付けたのが「大河原温泉 かもしか荘」という公設民営の国民宿舎です。現代の国民宿舎はオーベルジュ風に蘇っています。
フレンチのコース料理、食堂の窓から見えるイルミネーションに花火です。こうなっては「女中さん、もう1本!」の領域ではありません。デザートとコーヒーが出されて退散して部屋で一人宴会です。おまけに部屋もツインベッドに和室も付きます。ソファーから冷蔵庫まで移動するにも「ヨイショ」となります。ビジネスホテルとの落差は著しいですね。
お風呂は加水・加温ですが温泉です。湯の花が浮かぶ本格派で、夜二回、早朝にも戴きました。立ち寄り客がいない朝風呂が良かったです。宿で落ち着いて過ごせそうなら「連泊」してもと思っていましたが、あの食事を連日となると腰が引けて帰って参りました。
連泊する予算で「妻命」の牛肉を買ったと思えば、息子の家族を入れて五人で五倍も楽めました。以上が「街道の郁」の楽屋話です。近江から逢坂の関そして伏見・淀を通過して帰ると落語「東の旅」の完成形でした。帰ってから惜しいことをした、と思うのがどうやら「私の旅」の落ちのようです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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若宮神社参道口
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御在所岳山麓に紅葉の気配が
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グラウンドゴルフ場、大会も出来る規模だとか
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油日神社参道の石灯籠の列は壮観です
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油日神社楼門。室町時代の建築だそうです
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きめ細かい細工が見事です
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説明板
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句碑、歌碑(良く読めませんでした)
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最寄り駅のJR油日駅は「忍者」が人で出迎えです
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再び「金谷」へ来ようとは「妻命」故に忠実に守ります
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「鍵屋ノ辻/数馬茶屋」公園
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伊賀越復讐の石碑
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恭仁京本殿付近のコスモス畑
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同
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五重塔跡付近
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説明板
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パノラマでどうぞ
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恭仁京を築いた聖武天皇は転居がお好きだったようです、我が人生の師「寅」と似ておられます
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かもしか荘全景
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こんな豪華なお部屋は久しぶり
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加温加水ですが源泉も多く含まれている感じでした
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イルミネーションに花火のおまけ付きにはびっくり
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落語「東の旅」ではこの前の浜から三十石舟で夢の通い路に出ます(京伏見寺田屋)
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