2016/09/20 - 2016/09/20
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薔薇の咲く庭さん
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イングランドで最も中世の面影を残す町と言われているチェスターを周遊した一日の記録です。確かにローマ時代から人々がこの町に住み、長い間町を守ってきた歴史を感じさせる町でした。古い文化を大切にする雰囲気を感じます。旧市街は周囲3.2kmの城壁に囲まれた小さな町で、一日で主要な建物は見て回ることができます。チェスター城と地図には書いてありましたが、行ってみると軍事博物館しかなく、城というようなものがなかったのは残念です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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前泊したのはチェスター駅前のクィーンホテルです。朝食後、時間があったので中庭を散歩してみました。
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ダイニングから見ると噴水に見えたオブジェは、近づいて確認するとやはり噴水でした。
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ローマ風のオブジェもあり、チェスターがローマ時代から歴史があることを示しています。
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チェスター駅前に止まっていたバスに乗って町に出ました。歩ける距離ですが、タイミングよくバスがきました。
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チェスターも2階建てバスが走っています。
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バスの中。入り口から数歩入った左側に、2階へ上がる階段があります。
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下のほうがカーブしています。上の方は真っすぐです。手すりがついています。
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町へ出るまでこんな感じの住宅が続いていました。
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バスに5,6分乗って、旧市街の西ゲートの近くのバス停で下車しました。
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白壁に黒い梁のある家々がたくさんあります。チェスターが繁栄してきた証拠です。2階が前に張り出していて下がアーケードになっています。フランスのストラスブールの家を思い出します。
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二階の張り出している部分です。
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通りの向こう側にpound worldが見えました。日本でいう百金です。イギリスの1ポンドストアー、なんでも1ポンドです。中に入ってみることにしました。
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品ぞろえは良いと思います。なんでもあるという感じです。
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お菓子類が豊富です。有名なスイスの三角形の形をしたチョコレートも売られていて驚きました。確かスイスでは5ユーロ位したかと思うのですが・・・。イギリスのほうが安い?
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通りの先にイーストゲートが見えてきました。城門の上にはビクトリア女王即位60周年を記念して1897年に作られた時計があります。
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「VR 18 97」が記されています。
イーストゲート 建造物
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イーストゲートはくぐらずに、左に折れてセントジョンストリートを南に進み、リトルストリートと交差するところのローマ劇場に行きました。
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かつてローマ時代にはここに円形の劇場があった跡です。しかし今はほとんど残っていません。図解してありました。
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「え!これが・・・」という感じです。かつては円形であったようですが、今は半分しか残っていません。80年頃にローマ人によって建設された劇場で、7000人を収容できたそうです。ローマ帝国の権力の象徴でした。
ローマ円形劇場 建造物
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残り半分は壁に書いてあり、「その当時の様子を想像してください」と言わんばかり。劇場の中に下りることができました。
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周りの建物とはマッチしない景色です。3世紀に拡張されています。
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昔を偲ぶことはできますが、向こうに見えるニューゲートとは対照的で、ローマ支配が終わったところで錆びれてしまったのでしょう。
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ローマ円形劇場を後にして、ニューゲートをくぐります。
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門の上の紋章です。
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2車線で車がらくらく通ることができます。このゲートを作った時には車の時代を予測していたのでしょうか。
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ニューゲートをくぐったすぐの所に、旅行案内書には載っていない観光ポイントを見つけました。芝生がきれいに植えてあります。右側の壁はチェスターの城壁です。
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ローマンガーデンと表示されていました。ローマ時代の遺跡?それなら案内書にも載っていてもよいはずです。
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このモザイクはレプリカでした。本物ならこんなにさりげなく置いてはありません。
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ローマ風呂。ローマ時代はこんな形の浴槽にお湯を張って、入浴したのでしょう。
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想像の図です。浴槽に浸かっている人がいます。残念ながらすべて本物ではなくレプリカなので観光名所にはなっていないのです。
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ペッパーストリートを町の中心のザ・クロスに向かって歩きます。
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ザ・ロウズに上がる階段です。チェスターは木組みの商店街があります。中世から続く商店街で建物の二階にアーケードでつながっています。雨の日には傘なしで歩くことができます。
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長い通路が繋がっています。2階とは思えないのですが、2階です。
「ザ・クロスはどこ?」と探していると、「どこに行きたいのですか?」と初老の男性が親切に声をかけてくれました。旅をしていて感激するのはこんな親切な方に声を掛けてもらった時です。ロウズ 建造物
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少し変わった店がありました。骨董品を置いています。
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銀食器の店のようです。大部分は洋服やバッグ、カフェ等です。
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向かい側のロウズも見えます。2階が繋がっています。
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建物はすべて白壁に黒い梁の造りですが、家によってデザインが違います。
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ザ・クロス(町の中心)を右に曲がって1階に下りました。階段は適度の距離にあります。幅の広いものや狭いものがありました。チェスター大聖堂はもうすぐです。
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地図上ではあの大きな建物の手前の路地を左に曲がると、チェスター大聖堂へ通じる道があります。
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先に進むと格調高いホテル、チェスター・グロヴナーが見えてきました。2015年に創立150年を迎え、様々なイベントが行われたそうです。「150」という看板が表示してあります。重厚な感じのホテルです。
ザ チェスター グロブナー ホテル
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ザ・ロウズから外れているのでアーケードはもうありません。1階はお店になっています。ホテルの近くの建物です。
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この道をまっすぐ進むと、チェスター大聖堂に出るはずです。
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出ました。大聖堂です。入り口を探すと左へ行くとありました。
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ステンドグラスを外から見るとこんな風に見えます。壁面の茶色が黒く変色していて古さを感じます。1092年に最初に作られています。924年前です。
チェスター大聖堂 寺院・教会
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入り口を入ると壁に日本語が書いてありました。日本人がたくさん来るのでしょう。
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中の売店です。入場料は取りませんでしたが、ドネーション(寄付金)を求められました。優しい感じの若者が受付にいました。10ポンド払いました。
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聖堂に通じる廊下です。
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聖堂の中です。1092年にベネディクト派の修道院として建てられました。
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天井が高いです。
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模様は機械模様です。六角形の模様が繋がっています。
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高窓です。ステンドグラスです。
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チェスター大聖堂は10世紀に建てられ始めて、1250年に現在の姿になりました。その間にノルマン様式やゴシック様式、ネオゴシック様式が入り混じって建設されているため、窓の造りが壁によって違っています。つぎはぎという感じはしませんが、比べると違いが分かります。
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ステンドグラスの形が前出のものと上の方のデザインが少し違います。
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ここの壁の全体像です。
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似ているように見えますがデザインが違います。
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奥に進むとまたデザインが異なっています。
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さらに違う窓がありました。
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窓のある天井部分です。天井の模様もさっきの模様とは違います。
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祭壇がありましたが、残念ながらこの絵の説明はなくいつ頃のものかはわかりませんでした。
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下の方はこんな風になっています。
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パイプオルガンの筒です。かなりの数あります。
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説明には5000のパイプがあると書いてあります。有名なのかはわかりませんが、旅行案内書には書かれていないので、それほどではないようです。
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チェスターのグランドオルガンで450年前のものだそうです。
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壁の一角にウェールズの紋章がありました。勇敢にたたかった兵士を記念して作られたようです。チェスターはウェールズではありませんが、すぐ近くなので、英国の地方の一つとして、この教会に祭られているのかと思います。
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奥には聖歌隊の席がありました。
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机の上に本が置いてあり、いつでも使えるようになっています。今現在も使われていることが分かります。
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壁にフラスコ画なような絵が描かれている壁もありました。いろいろな時代が混ざってこの教会が建てられているので、違う教会に来ているような錯覚に陥ります。しかし空間は繋がっていて、継ぎ目を感じさせない不思議な教会です。
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入り口の方に戻る廊下に、cafe this way とあるので行ってみると,
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天井の高い食堂に出ました。かつて修道院だった頃はここは修道士たちの食堂です。ヘンリー8世の時代に軍資金が不足して、修道院の財産を没収する事を考えつき、ヘンリー8世は修道院をすべて聖堂にしてしまいました。その為に修道院の食堂として使われていた場所が、今はcafeとして観光客用に使われています。
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教会にあるcafeは珍しいのでカフェっていくことにしました。カフェラテ、エッグタルトを注文しました。カフテリア方式です。どこにでもあるごく普通の品数ですが、場所が凄いです。修道士たちは何を食べていたのでしょうか?
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一息ついて、ここをあとにしました。
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チェスター大聖堂の入り口の前です。午前の旅はここで一区切りします。後半はVOl 2で。
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