2016/10/11 - 2016/10/20
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去年、フィレンツェの美術館巡りをし、どの美術館も写真撮影が許可されていたので狂喜しましたが、ローマの美術館も負けていません。
すべての美術館と言っていいくらいに写真撮影が許可されていました。
まずはカピトリーニ美術館、バルベリーニ美術館、ボルゲーゼ美術館の記録です。
表紙の写真はボルゲーゼ美術館にあるラファエロの「一角獣を抱く女」です。
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まずはミケランジェロが設計したカンピドリオ広場にあるカピトリーニ美術館に行きました。
この正面にある建物が、ローマ市庁舎。
左右にある建物がカピトリーニ美術館です。(二つの建物は地下道で結ばれています) -
右側の建物がコンセルヴァトーリ宮、左側の建物が新宮です。
右側の建物から入ります。
入ると中庭に出ます。
中庭にある石像群。
大きな顔の彫像はコンスタンティヌス帝の石像です。 -
二階にはローマ時代の彫刻が展示されています。
一番人気はカピトリーノの雌狼のブロンズ像。
ローマ建国の祖ロムルスとその双子の弟レムスが雌狼に育てられた伝説をもとに作られました。
ただ雌狼はローマ時代(紀元前六世紀後半)のものですが、双子の像は15世紀にフィレンツェの芸術家A.ポッライウォーロによって付け加えられたそうです。 -
カピトリーノの雌狼のブロンズ像。
ひとたび団体が来ると狭い部屋が埋まってしまいますが、普段はあまり観光客がいない美術館です。
追記 2019年になると結構人がいました。 -
有名なブロンズ像「棘を抜く少年」
紀元前1世紀ころの作品です。 -
アップです。
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エフェソスのアルテミス像です。
多産と豊穣を表す乳房が幾つもついています。
(実は乳房ではなく牛の睾丸だそうです。) -
もともとは宮殿でしたので壁のフレスコ画も素晴らしいです。
ポエニ戦争のカルタゴの英雄ハンニバルを描いたフレスコ画です。 -
ハンニバルのアルプス越えを描いたフレスコ画。
1508年に悪名高いローマ教皇アレキサンデル六世(本名ロドリゴ・ボルジア チェーザレ・ボルジアの父)がヤコポ・リパンダに命じて描かせたフレスコ画だそうです。
彼の代表作のようです。 -
カピトリーノ美術館の2階の真ん中にある自然光を取りいれた部屋があります。
その部屋に堂々と陳列されているマルクス・アウレリウス帝の騎馬像。
もともとはカンピドリオ広場に飾られていましたが、現在オリジナルはこちらに移され、広場にはコピーが飾られています。 -
マルクス・アウレリウス帝の騎馬像です。
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そして3階には絵画が並べられています。
カピトリーナ絵画館と呼ばれています。
彫刻がメインの美術館だけにローマの絵画館としては比較的地味で作品数も少ないですが自分的には好みの作品が展示されています。
アントニアッツォ・ロマーノの「聖母子」
ロマーノというとジュリオ・ロマーノが有名ですが、その50歳以上年上の画家です。
ロマーノは苗字ではなく、ローマ生まれの意味です。
二人ともローマの生まれなのでそう呼ばれています。
ちなみにメロッツォ・ダ・フォルリはフォルリ出身。
ペルジーノはペルージャ生まれ。
ヴェロネーゼはヴェローナ生まれ。
レオナルド・ダ・ヴィンチはヴィンチ村の出身です。
それでも兄さんが太っていたため「ボッティチェリ(小さな樽)」と呼ばれたボッティチェリよりはまだましでしょうか(笑)。 -
ガロフォロ「受胎告知」
1528年頃の作品です。
フェラーラの画家。
エステ家の宮廷画家となりました。 -
カラヴァッジョのの初期の頃の作品「女占い師」
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カラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」
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ヴェネチア派の巨匠ティントレットの傑作「洗礼を受けるキリスト」
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アップです。
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やはりヴェネチア派の巨匠ヴェロネーゼ「エウロパの略奪」
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アップです。
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一方美しい女性像を描いたグイド・レーニ「祝福された魂」
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三島由紀夫がいたく感銘を受けたというグイド・レーニ「聖セヴァスチャン」
女性と見まごうまでに美しい顔とそれとは対照的な筋肉質の肉体美のアンバランスがエロチックですね。 -
なにかなまめかしい感じです。
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顔のアップです。
女性かと思うほどの美しさです。 -
グイド・レーニの「マグダラのマリア」
本当に美しい! -
グイド・レーニ「クレオパトラ」
クレオパトラなので蛇を手にしています。 -
グイド・レーニ「ルクレチア」
ルクレチアは古代ローマが王政から共和制になったきっかけを作ったと言われる女性です。
彼女はローマの貴族の非常に貞淑な妻でした。
しかしローマの王子が彼女に横恋慕し強姦してしまいます。
夫と父にすべてを話し、復讐を誓わせて短剣で自らの命を絶ちます。
夫と父は他の武将の助けを借りて王家をローマから追放し、ローマは共和制になったという話です。
この絵も短剣を手にしています。 -
グイド・レーニ「瞑想する聖フランチェスコ」
レーニと同時代の人、カラヴァッジョが同じ主題で描いた絵がローマのバルベリーニ国立古典絵画館にあります。 -
グエルチーノ「シビラの巫女」
カラヴァッジョやグイド・レーニによりはやや年下ですが、やはりイタリアのバロック期を代表する画家です。 -
一方ベルギーのバロックの代表がルーベンス。
ルーベンス「ロムルスとレムス」
ルーベンスのローマへの思いが込められ、彼が死ぬまで手放さなかったそうです。 -
スペインのバロックの巨匠といえばヴェラスケスです。
ヴェラスケス「自画像」 -
カピトリーナ絵画館を堪能した後は地下道を通って新宮に行きます。
新宮の中庭にあるマルフォーリオの像。
ローマ時代の彫刻でフォロ・ロマーノの噴水の中にあったそうです。
それがカンピドリオ広場にに移され、やがて庶民がこの像に法王庁の悪口や告発文を書いて貼ったところから「物を言う像」の名前が付きました。 -
新宮にあるローマ時代の石棺のレリーフ。
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新宮内部の部屋。
こんな豪華な部屋にいくつもの彫像が飾られています。 -
こんなに彫刻があると何が何だかわかりません(笑)。
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その中で有名なのがこの2作品です。
「瀕死のガリア人」
紀元前1世紀ころの作品。
ギリシア時代の彫刻をローマ時代に模刻したそうです。 -
「瀕死のガリア人」のアップ。
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違う向きから撮りました。
-
イチオシ
そしてもう一体有名なのが「カピトリーノのヴィーナス」
一体だけ別室に飾られています。
完璧な姿で残っているヴィーナス像です。
時代ははっきりとわかっていませんが、今から2千年以上前の作品でしょう。 -
カピトリーノのヴィーナス像。
部屋自体がローマの浴場のようで妙にエロチックです。 -
その後バルベリーニ宮に向かいました。
こちらも国立古典絵画館になっています。
バルベリーニ宮の入り口です。
ここは映画「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーンの演じるアン王女が滞在する大使館の外観として使われました。
映画では冒頭、大使館主催の舞踏会に要人の車が集まってくるシーン。
アン王女が軽トラックに忍び込んで大使館を抜け出すシーン。
そして愛する新聞記者と別れてまたこの門を通って公務に戻るシーン。
の3シーンで登場します。
ロケされた時から六十年以上経っていますが未だに映画のままなのがうれしいです。 -
建物は立派なのですが、内部の装飾はほとんどなくなっていて、簡素な感じがします。
なので美術館になったのではないでしょうか? -
一階にはフィリッポ・リッピの絵が二枚あります。
「タルクィニアの聖母」1437年頃の作品。
フィレンツェの大司教でタルクィニアの領主であったジョヴァンニ・ヴィテルスキのために描かれたものだそうです。
タルクィニアで発見されたため「タルクィニアの聖母」と呼ばれています。
聖母はともかく、キリストがとてつもなく肥満児体形でやや不気味です(笑)。 -
フィリッポ・リッピ「受胎告知と二人の寄付者」1440年ころの作品。
右端に座っている男二人がこの絵の注文主のようです。
大体において注文主を入れることで絵が台無しになることが多いのですが、これはその典型のような感じがします(笑)。
ただリッピもそれがわかっているのかわざと四頭身で描いたような気がします(笑)。
この二人の部分だけギャグ漫画のようです。 -
アップです。
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確かこれも一階に飾られていたと思います。
ペルジーノ作「聖フィリッポ・ベニッツィ」1507年ころの作品。
ペルジーノらしいお顔です。 -
ピエロ・ディ・コジモ作「読書するマッダレーナ」
1490年頃の作品です。
フィレンツェで活躍した画家でシャンティ城のコンデ美術館にある「シモネッタ・ヴェスブッチの肖像」で有名です。 -
2階に上がります。
ホルバインの「ヘンリー八世の肖像」1540年頃の作品。
ホルバインはドイツのアウグスブルク生まれでしたが、のちにイングランドに渡り、ヘンリー八世に気に入られてイングランドの宮廷画家となりました。
ヘンリー八世や妃たち、ヘンリー八世の息子エドワード五世の子供のころの肖像画、トマス・モアやエラスムスなどイングランドの歴史的重要人物の肖像画をたくさん残しました。
ただヘンリー八世の四番目の妃アン・オブ・クレーヴスの肖像画(一種の見合い写真)が実物と違っていたため、ヘンリー八世の不興を買います。(ヘンリー八世はこの絵を信じてアンを妃にしたため)
そのため宮廷画家の身分を剥奪され追放されてしまいます。
その後目立った活躍もなくペストにかかってロンドンで客死します。 -
クエンティン・マサイス「エラスムスの肖像」
1517年頃の作品です。
クエンティン・マサイスはフランドルの画家。
ルーブル美術館にある「両替商とその妻」が有名です。 -
マニエリスム最後の巨匠エル・グレコの作品が2枚飾られています。
右が「羊飼いの礼拝」
左が「キリストの洗礼」
1597年ころの作品
本来は礼拝堂に飾る三連祭壇画だったのですが、一枚は行方不明だそうです。
マニエリスムの画家らしく、極端に細長い顔や身体が特徴です。 -
キリストの洗礼のアップ
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羊飼いの礼拝のアップ
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そしてこの絵を見るためにこの美術館に来たといっても過言ではない
グイード・レニ「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」1600年ころの作品。
自分にとって世界で一番美しい女性肖像画です。
ベアトリーチェ・チェンチは16世紀のローマの有力貴族の長女です。
父親殺しの罪で死刑になっています。 -
イチオシ
と言っても父親のフランシスコ・チェンチはとてつもない暴君で家族を虐待し、挙句の果てに実の娘のベアトリーチェを強姦してしまいます。
政府に告発しようにも父親の権力が絶対だった時代。
ベアトリーチェにはなすすべがありませんでした。
その後もベアトリーチェは暴力を振るわれ、何度も父に凌辱されます。
度重なる凌辱にベアトリーチェとその家族はとうとう父親のフランシスコを殺してしまいます。
ただ父親殺しはすぐにばれ、家族には全員死刑判決が出ます。
ローマの市民はベアトリーチェに同情し裁判所に抗議しますが、教皇のクレメンス8世は全く慈悲を示しませんでした。
その裏にはチェンチ家の莫大な財産を自分のものにするためという動機がありました。
そしてチェンチの一族はみなサンタンジェロ城橋で斬首されます。
この絵は処刑の前のベアトリーチェを描いたといわれています。
斬首されるために処刑用の斧が紙で滑らないようにターバンを巻いています。
この悲しみとも諦めともつかぬ微笑が見ているものに哀れさを誘い、一層この絵の美しさを増しているような気がします。 -
同じくグイド・レーニの「マッダレーナ」
1633年ころの作品
マッダレーナとはマグダラのマリアのことです。
この2枚とカピトリーナ絵画館の「聖セヴァスチャン」を見るとゲーテが言った「神のごとき天才」という言葉も納得してしまうような気がします。 -
グエルチーノ「キリストの鞭打ち」
1657年の作品 -
グエルチーノ「絵画と彫刻のアレゴリー」
どこかで見たことがある絵だと思っていたら、自分が画家検索に使っている
「Web Gallery of Art」の最初のページに載っていました。 -
ティツィアーノ「狩りに出かけるヴィーナスとアドニス」
1550年ころの作品 -
ティントレット「キリストと姦婦」
1550年ころの作品
主役のはずのキリストより罪人の姦婦のほうが堂々として威厳があって逆に裁いているんじゃないかって感じがして面白かったです。 -
アップです。
-
ロレンツォ・ロット「聖カテリーナの神秘の結婚」
1524年ころの作品
ティツィアーノとほぼ同じ時期にヴェネチアで活躍しました。
ティツィアーノの陰に隠れていますが、大好きな画家です。
ロレンツォ・ロットは家族も友人も持たず放浪を続け、生涯認められることなく貧困の中で死んでいったそうです。
精神的にも被害妄想の気もあったようですね。
その後もずっと日の目を見ることはなく、ロットの作品が認められるようになったのはなんと19世記に入ってからだそうです。
これから少しずつ有名になるといいのですが・・・・ -
アップです。
-
ブロンツィーノ作「コロンナ家のステファノ四世の肖像画」
1546年ころの作品
ブロンツィーノと言えばマニエリスムの大家ですが、肖像画を描くときはしっかりとリアリズムに徹しています。
おかげでメディチ家に気に入られ、数多くのメディチの人々の肖像を残しています。
この絵も鎧の質感がすごいと思います。 -
ラファエロ「ラ・フォルナリーナ」
1518年ころの作品です。
モデルはラファエロの恋人でパン屋の娘マルゲリータ・ルティと言われています。 -
彼女が左腕にしている腕輪に「ラファエロ」の文字が刻まれています。
「彼女はラファエロのものである」とラファエロが主張したのだと考えられています。
しかもこの絵の右下には非売品を意味する「E.I」の文字が刻まれています。
しかし、野心家で宮廷画家としての地位を高めたいラファエロにとって釣り合わないということで結婚までには至っていません。
のちにラファエロはビッビエンナ枢機卿(教皇レオ十世のかつての家庭教師兼お気に入りの秘書。ラファエロの書いた肖像画がパラティーナ美術館にも展示されている)の姪マリア・ビッビエンナと婚約にまで至っていますが、結婚を引き延ばしているうちにマリアは亡くなってしまいます。
結局ラファエロは生涯独身のまま三十七歳の若さで亡くなってしまいます。 -
これが腕輪のアップ。
確かに「ラファエロ」の文字が見えます。 -
ラファエロの弟子ジュリオ・ロマーノの「聖母子」
美しい絵です。
でもジュリオ・ロマーノはテ離宮のフレスコ画が凄いと思います。 -
カラヴァッジョ「ナルシス」
1598年ころの作品
水面に映る自分の姿に見とれているうちに水仙になってしまうナルシスの姿を描いています。
ナルシスの絵ってルネサンス・バロック期には意外に少ないような気がします。
そしてこの絵はカラヴァッジョの作品の中で一番美しい男性像のような気がします。 -
アップです。
-
同じくカラヴァッジョ作「ホロフェルネスの首を切るユディット」
凄まじい絵ですが、このユディットは素晴らしく美しいです。
カラヴァッジョの描いた女性の中で一番美しい女性のような気がします。 -
これもアップ。
美しいうえに品があります。
そんな美女がこんな残酷なことをしているのが面白いです。 -
カラヴァッジョ「瞑想する聖フランチェスコ」
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アップです。
カピトリーノ美術館のグイド・レーニと比べるとやっぱりこちらのほうが凄いですね。 -
そしてカラヴァッジョの絵のそばにカラヴァッジョのことを勝手にライバル視していたジョヴァンニ・バリオーネの「聖なる愛と俗なる愛」
1602年ころの作品。
同じ構図のものがベルリンの絵画館にも飾られています。
ベルリンではこの絵の対局と言っていいカラヴァッジョの「勝ち誇るアモール」と並べて飾られています。 -
ソドマの「聖家族」
シエナの画家です。
一番有名な絵は「聖セヴァスチャン」でしょう。 -
簡素なバルベリーニ宮ですが、2階大広間にある天井画が素晴らしいです。
ピエロ・コルトナ「神の摂理の勝利」
1635年ころの作品です。
バルベリーニ家出身の教皇ウルバヌス8世の栄光を主題にした天井画です。 -
天井画「神の摂理の勝利」の女神像。
教会を除くと世界最大の天井画だそうです。 -
どこまでが彫刻でどこまでが絵なのかわかりません。
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よく見るとバルベリーニ家の紋章である3匹の蜂が描かれています。
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蜂は不死を意味するとか・・・・
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ピエロ・コルトナは礼拝堂も作っています。
中央に描かれているのはキリストの磔刑図。 -
左に描かれているのはキリストの誕生(羊飼いの礼拝)
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そして右に描かれているのはキリストの復活です。
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さて最後はボルゲーゼ美術館です。
この美術館だけは予約が必要です。
インターネットで簡単に予約ができます。
ただしチケット交換や荷物預けのために予約した時間の30分前には美術館についていたいです。
ボルゲーゼ美術館はボルゲーゼ公園の中にあり、坂道を結構歩かなければなりません。
ただ地下鉄スペイン広場駅から地下道を通っていくことができます。
地下鉄の改札口を出るとこのような看板が見えますので、この看板をたどっていきます。 -
このような動く歩道で行くので比較的楽に行くことができます。
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エスカレーターもあるので坂道をえっちらおっちら登ることもありません。
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ただしスペイン広場から2キロ近くあるので結構歩きではあります。
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この地下道を抜けるとボルゲーゼ公園の入り口に出ます。
あとはそこから1キロ近く公園の中を歩きます。 -
ボルゲーゼ美術館の外観です。
かなり不便なところにあるのに、予約した観光客でいっぱいです。
欧米人が圧倒的に多くて、日本人が少し、中国人や韓国人はいませんでした。 -
予約は2時間おきです。
開館と同時にどっと部屋に入ります。
内部は非常に華やかです。
内装だけでも一見の価値があります。 -
一階は彫刻が中心に飾られています。
アントニオ・カノーヴァ作「パオリーナ・ボルゲーゼの像」
1805年ころの作品
パオリーナ・ボルゲーゼはナポレオンの妹です。
贅沢好きで我がままで恋多き女で兄のナポレオンをやきもきさせました。
ボルゲーゼ公と結婚したためにここにこの像が残っています。 -
アントニオ・カノーヴァ作「パオリーナ・ボルゲーゼの像」
しかしナポレオンがロシア遠征に失敗しエルバ島に流された時に兄弟の中でただ一人ナポレオンに付き添ったのはナポレオンの手を焼かせ続けた妹パオリーナでした・・・・
非常に泣かせる話です。 -
アントニオ・カノーヴァ作「パオリーナ・ボルゲーゼの像」
ちょっとダヴィッドの絵画「レカミエ夫人」を思わせる彫像です。 -
ベルニーニ作「ダヴィデ像」
1623年ころの作品
ミケランジェロの「ダヴィデ像」が「静」ならこちらは「動」。
投石器を手にし、まさにゴリアテを倒そうといわんばかりの瞬間を描いています。 -
ベルニーニ「アポロンとダフネ」
1625年ころの作品
キューピッドをからかったアポロンがキューピッドに復讐される話です。
キューピッドは自分をからかったアポロンを懲らしめてやろうと、金の矢をアポロンに鉛の矢をダフネに打ち込みます。
金の矢を撃ち込まれた人は恋に落ち、鉛の矢を撃ち込まれた人は恋を拒みます。
その結果、アポロンはダフネに恋をし、ダフネはアポロンを拒否します。 -
ベルニーニ作「アポロンとダフネ」
しかし拒まれれば拒まれるほど燃え上がるのが恋。
アポロンはダフネをどこまでも追いかけます。 -
ダフネも逃げますが、俊足のアポロンに適うわけがありません。
とうとう追いつかれそうになった時、ダフネは父親の河の神に願います。「どうかわたしをほかのものに変えてください。」
父親は願いをかなえ、ダフネを月桂樹の木に変えます。
愛する女性が月桂樹になって悲しんだアポロンはその枝を取り冠を作ります。
そして永遠に月桂樹の冠をかぶることにしました。
今まさに月桂樹になろうとしているダフネを表しています。(手がすでに木に形を変えています) -
ベルニーニ作「プロセルピナの略奪」1621年ころの作品。
プロセルピナはギリシア語でポリセクネ。
豊穣神のデーメーテールの娘でした。
が冥府の王ハデスに一目ぼれされて誘拐され、冥府の王妃になります。
その誘拐の瞬間を描いた彫刻です。 -
ベルニーニは絵も描いています。
ベルニーニの「自画像」2枚。 -
ベルニーニ「若き日の自画像」
1623年ころの作品。 -
ベルニーニ「壮年期の自画像」
1635年ころの作品です。 -
一階にはカラヴァッジョの作品が展示された部屋もあります。
カラヴァッジョ作「果物籠を持つ青年」
1593年ころの作品です。 -
その果物籠のアップです。
静物画としても非常によく出来ていると思います。 -
カラヴァッジョ「病めるバッカス」
1593年ころの作品
カラヴァッジョの若き日の自画像と言われています。 -
カラヴァッジョ「聖ヒエロニムス」
1606年ころの作品です。 -
カラヴァッジョ「馬丁の聖母」
1606年ころの作品です。
この美術館にある数あるカラヴァッジョ作品の中で一番好きな作品です。 -
キリストとマリアは悪魔の象徴の蛇を踏みつけています。
-
縦にして写して見ました。
-
その隣にカラヴァッジョの「ゴリアテの首を持つダヴィデ」が飾られています。
-
カラヴァッジョ「ゴリアテの首を持つダヴィデ」
1609年ころの作品 -
ゴリアテの首のアップ。
これはカラヴァッジョの自画像と言われています。 -
カラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」
1610年ころの作品です。 -
カラヴァッジョを堪能した後に2階に上がります。
2階には絵画ばかりが展示してあります。
「レダと白鳥」
説明札にはレオナルド・ダ・ヴィンチと書いてあります。
が、調べてみるとレオナルド・ダ・ヴィンチの下絵をもとに弟子が仕上げた作品のようです。
ソドマの様式も見られるので、ソドマ派の作品かもしれないと書いてありました。 -
そのソドマが書いた「聖家族」が同じ部屋に展示してありました。
1540年くらいの作品 -
その隣にラファエロを展示した部屋があります。
ラファエロ「キリストの十字架降下」
1507年ころの作品 -
ラファエロ作「キリストの十字架降下」のアップ。
光が反射して非常に写真が撮りにくい絵でした。 -
そしてこの作品を見るためにこの美術館を訪れたといっても過言ではない、ラファエロ「一角獣を抱く女」
1505年ころの作品
モデルはアレキサンデル六世の愛人のジュリア・ファルネーゼと言われています。
ジュリア・ファルネーゼにはれっきとした夫オルシーノ・オルシーニがいましたが、その母であるアドリアーナ・デル・ミラが自分たちの出世のためジュリアを法王の愛人に差し出します。(惣領冬美さんの漫画「チェーザレ」ではアドリアーナもアレキサンデル六世の愛人ということになっています)
法王の愛人だったので、ジュリアは「キリストの花嫁」と言われて蔑視されていました。
そこでジュリアの肖像画には必ず純潔を表す一角獣(ユニコーン)が描かれることになっています。 -
ただ、バチカン美術館でも触れた通り、ラファエロがローマに来た時にはジュリアはもう35歳過ぎ。
この肖像画のモデルには無理があるという説もあります。
近年、娘のラウラがモデルではないかという説も出てきました。 -
ただ、このすごい目力!
ただ美しいだけではなく意志の強さと知性を感じます。
なので自分のイメージとしてはこれこそがジュリア・ファルネーゼそのものなのです。 -
そしてジュリア・ファルネーゼの絵の隣の部屋に飾られているのがこの絵です。
この絵にもどうしても会いたかった!
イノチェンツォ・ダ・イモラというあまり有名でない画家の絵です。
が描かれたモデルがアレキサンデル六世のもう一人の愛人ヴァノッツァ・カタネイです。
この人は愛人というより糟糠の妻いう名が相応しいと思います。
チェーザレ、ホアン、ルクレチア、ホアンの四兄弟の母親でもあります。 -
ヴァノッツァはマントヴァの宿屋の娘でマントヴァの教皇会議で当時枢機卿であったアレキサンデル六世と出会い恋に落ちます。
が、聖職者は結婚は許されていません。
そこで彼女は違う男と偽装結婚し、陰でアレキサンデル六世の愛人としてひっそりと暮らします。 -
アレキサンデル六世は自分の子供を四人も産みながら決して表に出てこなかったヴァノッツァに感謝し、のちにサン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会(奇しくもアレキサンデル六世の永遠のライバルユリウス二世が枢機卿をしている教会です)
の近くに豪壮な屋敷を買い、彼女を住まわせます。
彼女が開いた内輪の宴から帰る途中次男のホアンが何者かに暗殺されてしまいます。(長男のチェーザレが犯人らしいです)
そこから彼女の悲劇が始まります。
チェーザレもユリウス二世に騙されスペインで戦死し、結局三人の息子はみなヴァノッツァより早く死んでしまいます。 -
ラファエロが描いた「男の肖像」
1502年ころ、まだ初期の作品です。 -
ラファエロがローマに引き抜かれた後、フィレンツェでラファエロの代わりを務めたアンドレア・デル・サルトの「聖母子と洗礼者ヨハネ」
1518年ころの作品です。
ラファエロに似ているのですが、いまひとつ個性が感じられません。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチの画風によく似たコレッジョ「ユピテル愛の物語 ダナエ」
1530年ころの作品
コレッジョのユピテル(ゼウス)愛の物語は四作残っています。
ウィーンの美術史館に「イオ」と「ガニュメデス」が
ベルリンの絵画館に「レダ」が
そしてボルゲーゼの「ダナエ」
これで四つ全部見ることができました。 -
ブロンツィーノ作「洗礼者ヨハネ」
1550年ころの作品
肌の色の白さが目にまぶしいです。 -
ボローニャ派のドメニキーノ作「シビラの巫女」
1616年ころの作品
この人が描いたジュリア・ファルネーゼの肖像画(もちろん100年以上も経っているので完全に想像画だと思いますが)「処女と一角獣」が現フランス大使館のファルネーゼ宮の壁にフレスコ画として描かれているのですが、非公開のため見ることができません。
(トリップアドバイザーを見たら不定期で公開しているみたいです。ああ、見てみたい!) -
ドメニキーノの傑作「ダイアナの狩り」
やはり1616年ころの作品です。 -
ヴェネチア派の絵画が並びます。
ジョヴァンニ・ベッリーニ作「聖母子」
1510年ころの作品
ピンボケということもありますが、数多いベッリーニの聖母子の中では凡作と言っていいんじゃないでしょうか? -
やはりヴェネチア派 ヴェロネーゼ「魚に説教する聖アントニオ」
1580年ころ ヴェロネーゼ晩年の作品です。 -
ヴェネチア派 ティツィアーノ「キューピッドに目隠しをするヴィーナス」
1565年ころの作品 -
そしてこの美術館の目玉の一つでもある
ティツィアーノ「聖愛と俗愛」(「天上の愛と地上の愛」とも言います)
1514年ころの作品
どちらが聖愛でどちらが俗愛なのかで議論が分かれてきた作品です。 -
ただどちらの愛も非常に美しいことだけは確かです。
-
自分的にはティツィアーノは後期の精神性が顕著になってきた絵画より、このころのただ美しいだけ画のほうが好きです。
最後にこの絵をビデオに撮っていたら、係員に「ビデオは禁止ですよ」と言われてしまいました。(美術館にはフラッシュ禁止の説明書きしかなかったし、それまではビデオを回しても係員の誰にも注意されませんでしたのでてっきりいいのだと思っていました。しかもあらかたの絵はすでにビデオで撮ってしまった後でした(汗)。)
ということでこの美術館は写真撮影はO.K.ですが、ビデオは禁止のようです。(YOU TUBEにも結構ボルゲーゼ美術館のビデオがアップされているのですが・・・・)
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