2016秋のイタリア旅行その4（ローマ：パンテオン周辺とトラステヴェレの教会巡り）

2016/09/17 - 2016/09/25

中国国際航空のヨーロッパ行きが安かったので、SWにイタリアへ行ってきました。

旅程は
１日目　名古屋－北京－ローマ
２，３日目　ローマ
４日目　ローマ－フィレンツェ
５日目　フィレンツェ
６日目　フィレンツェ－ピサ－フィレンツェ－ボローニャ
７日目　ボローニャ－ラヴェンナ－ボローニャ－ミラノ
８,９日目　ミラノ－北京－名古屋です。

3日目後半はパンテオンとその近くにあるサン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会とサンタ・マリア・ソプラノ・ミネルヴァ教会に行きました。
その後、トラステヴェレにあるサン・チェチェリア・イン・トラステヴェレ教会とサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会に行き、帰りにトレヴィの泉に寄ってみました。

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヴァチカンからパンテオンへはバスを使って移動。
ヴァチカン博物館からサンタンジェロ城の西にあるバス乗り場まで歩きましたが、結構遠かった。
そこから朝と同じ番号のバスに乗りましたが、一方通行のため行きと帰りの道順が少し違ってました。しばらくすると行きと同じ道に戻り、パンテオンに近いアルジェンティーナというバス停で降りてようやく到着。

さっそくパンテオンに入場。
アウグストゥスの腹心のアグリッパが創建した後にハドリアヌスが再建したローマ時代から残る建物で、世界最大の石造り建築。
元々は全ての神々を祀る万神殿でしたが、7世紀頃からはキリスト教会になっています。

パンテオンの丸天井。
全てが写真に納まらないほどの大きさです。
天窓は直径9ｍあるそうですが、高くて大きさがよく分からなくなる。

入口近くにある「受胎告知」のフレスコ画。
ダ・フォルリの作です。

イタリアを統一したヴィットリーオ・エマヌエーレ2世の墓。
サヴォイア家の紋章を象った花が飾られていました。

主祭壇。
豪華さはありませんが、独特の雰囲気があります。

ラファエロの墓。
ガラス張りになっていました。

イタリア王国2代目のウンベルト1世の墓。
こちらには警備の兵隊がずっと立っていました。

次にパンテオン近くのサン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会へ。
16世紀創建の教会で、フランスの守護聖人サン・ドニや聖王ルイに捧げられた教会です。

教会内部。
小さいですが、荘厳な感じの教会です。

ここの目玉のカラヴァッジョ。
礼拝堂に「聖マタイと天使」「聖マタイの招命」「聖マタイの殉教」の3枚があります。
正面は「聖マタイと天使」。

左側の「聖マタイの招命」。
光の使い方が劇的ですが、真ん中の髭の人がマタイなのか左端のうつむいた男性がマタイなのか論争があるらしい。

右側の「聖マタイの殉教」。
刺客に襲われて殺されたシーンです。

主祭壇の聖母被昇天。

礼拝堂にあった絵。
真ん中の人物が聖王ルイことルイ9世。

ドメニキーノの天井画も見事です。

その後はサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会へ。
13世紀の創建の教会です。

教会内部。
青い天井が印象的な教会です。
この教会でガリレオが地動説を放棄する旨を宣誓したのだとか。

主祭壇下にあるシエナのカタリナの墓。
カタリナは14世紀の女性で病人や貧者の救済に当たったほか、法王にアヴィニョンからローマに戻るよう説得した女性。
頭部だけはシエナに埋葬されているそうです。

後陣のステンドグラス。

主祭壇右にあるミケランジェロの「あがないの主イエス・キリスト」
見事な彫刻ですが、キリストにしてはマッチョな感じ。

フラ・アンジェリコの墓もありました。

受胎告知と聖母被昇天が描かれたカラファ礼拝堂。
フィリポ・リッピの子のフィリピーノ・リッピの作です。

その後、パンテオン周辺からトラステヴェレ地区へ移動しました。
バスでヴェネツィア広場まで行きましたが、そこからのバスのバス停がよく分からなかったので、また歩いて移動。まずはサンタ・チェチェリア・イン・トラステヴェレ教会へ行きました。
9世紀創建ですが、2世紀に殉教した聖チェチェリアの夫の住居跡に立てられた教会です。

教会内部。
明るくすっきりとした印象です。

主祭壇。
祭壇下には聖チェチェリアの像が安置されています。

聖チェチェリアは2世紀頃の人物ですが、1000年以上遺体が腐敗しないという奇跡が起きたらしい。この像は1599年に墓が開けられた際に見た遺体をそのままの姿で写したものだそうです。
首には切られた傷跡が再現されています。

後陣のモザイク。9世紀頃のものです。
一番右が聖チェチェリア。

ここの地下には古代の住居跡と地下礼拝堂があります。
最初入口が分からなかったですが、教会に入って左側にある売店に階段がありました。

古代ローマ時代の住居跡。
割りと広い家だったようです。

住居跡の先には地下礼拝堂がありました。
19世紀にビザンツ風の装飾が施された礼拝堂ですが、息を飲む美しさです。

地下礼拝堂の祭壇。
中にあるのは聖チェチェリアの墓でしょうか。

祭壇の上部。
神秘的です。

祭壇裏のモザイク。

次に向かったのはサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂。
3世紀創建のローマ最古級の教会です。

教会内部。
夕方だったので結構暗かったですが、正面のモザイク画が一際目を引きます。

主祭壇。
キリストのイコンが飾られています。

後陣の戴冠の聖母のモザイク。
コインを入れるとライトが点きます。

天井も見事です。

主祭壇左の礼拝堂にあった「慈悲の聖母」のイコン。
痛んでいますが8世紀のものです。

聖堂を出るとスプレーと型紙で絵を描いている人達がいました。
なかなか見事でした。

その後適当に入ったレストランで夕食を取って戻りましたが、トラムでヴェネツィア広場まで移動した後、トレヴィの泉を見てないことを思い出したので歩いて行ってみました。
トレヴィの泉はやはり美しかったですが、すごい人出でした。
その後バスと地下鉄でホテルへ戻り、この日は終了です。