2015/05/04 - 2015/05/04
13位(同エリア24件中)
Keiさん
あわただしいオヤジ一人旅シリーズ。華やかさやおしゃれ感は全くありませんが、イタリアの歴史や素晴らしさを街を歩きながら味わいたい。
2015年3月にオルヴィエートに行ったばかりですが、奇跡的にGW後半の航空券がとれたので、しつこく3月同様ウンブリア州に行ってきました。今回は古くからある魅惑の町スポレートです。
例によって慌ただしく街を観光し、なおかつレンタカーを借りてスポレートの外までも回ってきました。
2016年8/24のイタリア中部地震で多くの方が亡くなられました、ご冥福をお祈りするとともに、被災された方々の一刻も早い生活再建を祈らずにいられません。
オヤジの一人旅は2015年にたまたま、今回の地震の震源域を訪れていました。
第5話はスポレートからレンタカーでウンブリア州の外れにある風光明媚なカステッルッチョを訪れましたので紹介します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
B&Bをチェックアウトしスーツケースを転がしながら町の麓に降りていきます。
今日はスポレートから車で遠足です。
B&Bの傍にある教会 -
14世紀の聖ニコラ教会です、閉まっていて入れませんでした。
-
ルネッタにはマエストロ・デッラ・ドルミティオ・ディ・テルニに帰属するフレスコ画「聖母子と聖アウグスティヌスと聖ニコラ」があります。
1404年の作品だそう。 -
街の入り口であるガリバルディ広場まで来ました。昨日ミサでロクに拝観できなかったサン・グレゴリオ・マッジョーレ教会。
今日はミサやってない感じ、スーツケースを引きながら突入です -
入り口付近は昨日見たので、クリプタに行きました。
五廊式で柱ばかりゴチャゴチャした印象を受けます。写真は祭壇 -
スーツケースは扉入口に置きっぱなし。盗まれたらどうするの?
イヤイヤ神の御前でそんなことする輩はおらんでしょうと信じます。
まあ、いつも通り弾丸旅なので着替え以外はワインやウンブリア州の地物位で
盗られても・・と半ば開き直ります -
切り取られた聖母子のフレスコ画が飾られていました
-
堂内に戻ります、内陣は階段を上る作りです
-
授乳の聖母 15世紀頃の作品
-
左からロレートの聖母、聖レオナルド、聖マルティーノ
14~15世紀に描かれた3作品ともマエストロ・ディ・エッジに帰属する作品だとか -
聖母子の下にいるのはアダムとイブのイブだそうです。(1388年)
-
目や鼻、口などは描かれていません。アンブロージョ・ロレンツェッティに関連する作品という話もありますが定かではないようです
-
主祭壇には磔刑像が飾られていますが、オリジナルのコピーで今世紀に入って取り替えられたようです
-
アプスの壁には傷みの激しいフレスコ画が多数
-
見づらいですが、ロレートの聖母です
聖セバスティアヌスもいますね、聖母の右に見えるのは聖アッボンダンツァと思われます。 -
傷みが激しい物が多いですが、14世紀を中心にフレスコ画が沢山ある教会でした。
扉入口に置いておいたスーツケースを転がして駅近くのHertzまで歩きます。 -
位置関係です。左の赤丸で囲っているのがスポレート、右の赤丸がカステッルッチョです。1時間半程度の行程。
左上ムラサキで囲っているのが県都ペルージャ、右下のムラサキは2016年8月24日の大地震で壊滅的被害を受けたアマトリーチェです。
2015年時点ではアマトリーチェには行きませんでしたが、カステッルッチョからの帰り道に、寄ろうかどうしようか最後まで迷ったのを思い出します。
不謹慎かもしれませんがアマトリーチェの被害状況から、あの時行っていればよかったと後悔しています。 -
209号線でモンティ・シビッリーニ公園側から山を抜けてカステッルッチョを目指します。
-
いい天気だね~、天気悪かったら別の町に行く予定でした。
-
オヤジの一人旅なので、運転するのも写真撮るのもオヤジ
-
なので、同時にやるとなかなか難しいんです。
都会ではやらない方がいいです -
5月なので緑が濃くていい風景が見れそうだと期待が膨らみます
-
ところが、山の上は雪が残ってました。
時折車を停めて写真を撮りに外に出ると結構寒い! -
カステルッチョ平原はヴェットーレ、シビッリーニ山系と共に、ウンブリアだけでなくイタリアで最も美しいと賞賛されています。
-
標高の高い所にカルスト層による小さな盆地が連続してできており、標高2500メートルのヴェットーレ山を含む山々に囲まれています。
-
カステッルッチョの町が近づいてきました。
看板が結構オシャレです -
山の上にこじんまりと町が乗っかっています。
標高は1452メートル、半島部で一番高い町だそうです -
街の入り口に無造作に車を停めます
観光シーズンには停める場所もないくらい車があふれるそうです -
町中へはさらに上っていきます。
バールや食事処、ホテルなどもあるようです -
街からカステッルッチョの平原が見え隠れ
取り敢えず家並みを見てみます -
小さい土地の上に家が乱立しているような印象
その為道が狭いと感じます。 -
どの町でも必ずありますね
-
インフォメーションがあるようです、行ってみましたがお昼だからか閉まっていました。
-
これがカステッルッチョの大平原です。
壮観ですね、カステッルッチョのピアン・グランデ(大平原)は長さ7キロ、幅3キロ。 -
昔テレビで紹介された時は、「ピアン・グランデの自然を味わうのに最も良い季節は春、13平方キロメートルの平原が様々な色合いで彩られた花で被われ、平原は地上の虹となる。」みたいなコメントで花の絨毯をイメージしてきたのに・・・
-
標高が高いのを計算に入れていませんでした。
訪れる季節が早すぎたようです -
ちょっとした広場があり、そこからカステッルッチョの雄大な景色が見られます
-
広場には教会もありました、サンタ・マリア・アッスンタ教会、16世紀に建てられたようです
-
閉まっていて入れませんでした
-
街の裏側の写真
山と盆地が連続しているので小さな平原もあります -
この辺は風が強く、この日も結構吹いていました。
雪もあるので体感温度はかなり冷たかった。 -
カステッルッチョはレンズ豆の産地としても有名です。
コンタクトレンズみたいな形をした小さな豆は薄くて水で戻さなくてもそのまま煮てOK -
レンズ豆の畑でしょうか?
-
町(というより村)はあっという間に回れてしまいます
-
6月頃に来ると赤や青の花が咲き乱れて大変きれいだそうです
-
それにしても広大な土地です、山の向こうはマルケ州
オヤジの未踏の地です -
町から車で降りて平原の中を走ることにします
-
駐車場の広場にお店が2軒。
両方ともお土産屋さんです -
イノシシ君のいる方の店でレンズ豆やインゲン豆、サラミ等購入
500gのレンズ豆が5ユーロ位だったか? -
この地方はどの町でもイノシシ君に出会えます
-
町をあとにします。
2016年8/24の地震ではカステッルッチョも被害に遭いました。町の道路に亀裂がはいったり、家の壁が崩れたりしたそうです。その為暫くの間町への立ち入り禁止令がでていました。今日現在はどうなのかわかりません。
家並みからして山の上の家は古い作りが多かったので、被害が大きいと復旧にかなりの時間がかかると思われます。 -
車で平原まで下りて縦断します。
-
反対側までかなりの距離です
-
ノルチャ方面真っ直ぐに向かいます
-
途中で山肌に密集した木々を発見
-
イタリア地図の様になっています。テレビでも紹介されていました。
地元の人の遊び心ですね -
途中で車を停めて外に出てみます
-
ここら辺はレンズ豆の畑でしょうか?
-
振り返るとカステッルッチョの町が結構遠くに見えます
-
少し車を走らせると馬がいました
-
次期を間違えて、花が全くないとガッカリしていましたが、おっ!
何となく黄色い -
この部分だけ花が咲き始めていました。
カステッルッチョの春は黄色から始まるようです
花の種類まで調べないのがオヤジらしい -
真っ直ぐ続く道、観光シーズンは車が両側にびっしり連なるほどの人気だとか。
「花はないけど今の方がある意味趣があるのかも」
と無理やり納得してカステッルッチョを後にしました -
この後山を越えたところの分岐点でアマトリチャーナを食べにアマトリーチェに行くか、サラミで有名なノルチャへ行くかで迷いました。
行きたい教会がその後にもあったので、アマトリーチェは諦めノルチャに向かいました。
その模様は次回。本日も最後までご覧頂きありがとうございました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- sanaboさん 2016/10/20 18:06:29
- カステッルッチョ♪
- Keiさん、こんにちは〜
カステッルッチョは紀行番組で見たことがあるような気がします。
地震のあったアマトリーチェからも近いのですね。
アマトリーチェにあの時行っておけば・・・とおっしゃてましたけど、村のおじいちゃんやおばあちゃんに出会って親切にしてもらった嬉しい思い出などがあったりしたら、きっとかなりのショックを受けたかもしれませんね。
だから寄らなくてよかった、ということにしておきましょう(←と大きなお世話!笑)
20年くらい前にアッシジが地震の被害を受けた時、サンフランチェスコ聖堂のバラバラになったモザイクを拾い集めて修復する人たちの番組を見て、その気の遠くなるような作業に感銘を受けたことを覚えています。
芸術の宝庫なのに、地震国なのは大変ですね。
カステッルッチョへの道は長閑で景観も美しいですね〜
でもけっこう道がくねっていて、写真撮ってる場合かっとツッコミたく、じゃなく、凄いな〜と感心しました^^
sanabo
- Keiさん からの返信 2016/10/20 20:38:08
- ハッとして!Good
- sanaboさん、こんばんは コメントありがとうございます
> カステッルッチョは紀行番組で見たことがあるような気がします。
東京の5月だといい季節なんですが、山の上ですもんねぇ〜、スポレートに行くので近く
の見どころという事で安易に選んでしまったのですが、完全に1ヶ月行くのが早かったで
す。季節が良ければ平原一面に花が咲き乱れ、それはそれはきれいだそうです。
オヤジの実力では伝えきれないと思いますが、sanaboさんだったら相当素晴らしい旅行記
が出来ると思います。
車で行くのもそれほど難しくありませんでしたよ。旦那さんに頼んで大好きなトスカーナ
のついでで候補に入れて頂けたらと思います。(何の営業?)
> アマトリーチェにあの時行っておけば・・・とおっしゃてましたけど、村のおじいちゃんやおばあちゃんに出会って親切にしてもらった嬉しい思い出などがあったりしたら、きっとかなりのショックを受けたかもしれませんね。
> だから寄らなくてよかった、ということにしておきましょう
sanaboさんのコメントに気付かされました
オヤジはアマトリーチェの古い町がもう見られないという事だけに囚われてあのような
コメントになったのですが、行ったら当然ながら町の人との関わりは多かれ少なかれ
体験するわけで、その意味では後から受けるショックは容易に想像できます。
仰る通り結果的に行かなかったのは正解だったかもしれません。まさにsanaboさんの
コメントに「ハッとして!Good」ときたオヤジでしたぁ
Mなオヤジではありませんが、今後ともビシビシツッコんでやってください
Kei
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
Keiさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
64