2015/05/03 - 2015/05/03
13位(同エリア24件中)
Keiさん
あわただしいオヤジ一人旅シリーズ。華やかさやおしゃれ感は全くありませんが、イタリアの歴史や素晴らしさを街を歩きながら味わいたい。
2015年3月にオルヴィエートに行ったばかりですが、奇跡的にGW後半の航空券がとれたので、しつこく3月同様ウンブリア州に行ってきました。今回は古くからある魅惑の町スポレートです。
例によって慌ただしく街を観光し、なおかつレンタカーを借りてスポレートの外までも回ってきました。
4は夕方時間の無い中で、駆け足でスポレートの一番の見どころ、ドゥオモを拝観しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
町はずれのサン・ピエトロ教会から戻ってきて、やっとドゥオモに行けます。
夕方遅くになってしまって、あまり時間がない中急いで向かいました。 -
ドゥオモが見えてきました。
普通大聖堂といえば町の中でも多少高い位置にあり、階段を上っていく事も多いのに、ここはなだらかな下り坂を下っていくアプローチ、斬新です。 -
期待に胸を膨らませながら坂を下って行きます。
ドゥオモ広場には見学を終えた観光客が多数。 -
広場には劇場もあるんですね
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ようやくやってきました。スポレートのドゥオモ
正式名称サンタ・マリア・アッスンタ聖堂です。
鐘楼・聖堂ともに完成は1207年で、元々あった教会の上に建てられたそうです。 -
入口のポルティコですが、ピアに柱が張り付いている作りで、オーダーもコンポジット式のような感じ。
ここだけは明らかにルネサンス期のようなつくりです。
テラス含めて15世紀に付け足されたようです。 -
聖堂全体の落ち着いた色合いと金色に輝くモザイク、8つの小ぶりのバラ窓の配置とバランスが非常に素晴らしいと感じます。
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モザイクはビザンチンスタイルでイエスを中心に聖母マリアと福音書記者ヨハネ
作ったのはソルステルノというモザイク師 -
両側のアーチにもモザイクが入る予定だったのでしょうか?
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中央のバラ窓も、有名なアッシジやシエナの大聖堂のような主張が強い大きなバラ窓とは違いかわいらしい感じ。
窓の四隅には四福音書記者の浮彫があり、細かいモザイクのような装飾が窓を囲っています。その下にはテラモンのような二人が全体を支えています -
鐘楼はローマ時代の遺跡の石を使いまわしているそうです。
時間がないので中に入ります -
ラテン十字の三廊式の内部は17世紀に改築されており新しい印象
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教皇ウルバーノ8世がスポレート司教だった頃に改築されたようです。
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山の上にあるアルボルノス要塞にもバルベリーニ家の紋章があったので、
スポレートはゆかりの地なんですね -
後陣に描かれているのはフィリッポ・リッピの最後の傑作であり、遺作となった「聖母マリアの生涯」
ウ〜ンと唸ったまま、暫く呆然と見上げていました。 -
下部左側には受胎告知の場面
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真ん中は 聖母マリアの死
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下部右側には キリストの誕生 の場面が描かれています
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上の部分は「聖母戴冠」の場面
豪華絢爛の色使い、少し薄暗いので色合いが今一つですが、特に青色が素晴らしくきれいでした。 -
リッピが61才の1467年から手掛け始めて
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1469年にリッピはこの作品を書き上げることなくこの世を去りました。
後陣下部の右側「キリストの誕生」の場面は弟子のディアマンテ他がリッピの下絵を元に制作、漸く全体の完成となりました。 -
「聖母マリアの死」の場面、マリアの足元で黒い帽子を被り、こちら側を向いているのがフィリッポ・リッピ、その前にいる少年の天使がリッピの息子であるフィリッピーノ・リッピの肖像画です。
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当地で亡くなったリッピの遺骸は祖国フィレンツェに返還する話がありましたが、スポレートの住民が町の歴史的名誉として返還を拒否しました。
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この写真はフィリッポ・リッピの墓、右翼廊の壁に埋め込まれています。
リッピの墓はメディチ家のロレンツォ豪華王が費用を出し、墓の設計は息子であるフィリッピーノ・リッピが行い、この大聖堂に眠っています。 -
その他の見どころとしては、聖堂入口近くの右側に エローリ司教の礼拝堂 です。
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そこに飾られているのが、1497年にピントゥリッキオが制作した、
「聖母子と諸聖人」 -
なかなか艶やかな聖母です
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ライオンがアトリビュートになっているので、これは聖ヒエロニムスですね
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エローリ司教はスポレートからも近いナルニの司教を務めた人だそうです
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ピントゥリッキオのフレスコ画は外れが無いと思います
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他にもウルバーノ8世の胸像やイコン礼拝堂のイコン画等見所あったのですが、焦っていた為か写真がボケてしまっていました。
その場で確認すればいいのにその時は夢中なんだねぇ、撮っているオヤジがボケているので仕方ありません。 -
時間いっぱいまでドゥオモで粘り、一旦B&Bに帰って夕食に出かけます。
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リベルタ広場にやってきました
ローマ劇場は雰囲気があります -
リベルタ広場から近いB&Bオーナーオススメの店です。昼間歩きがてら予約しておきました。
地元料理が食べられます -
ナプキンがシャツの形に折られていました。
これに着替えるのかと思いました・・・ウソです -
スゴイ量の盛り合わせ カポコッロも入っていました
これだけでフルボトルイケちゃいます -
トリュフのストレンゴッツィ、少し太めのパスタ。
3月に行ったオルヴィエートではウンブリケッリと呼ばれていました。
各地方で同じようなパスタがあり違う呼び方になっているようです。
トリュフ入りなので13ユーロ、その他のパスタは大体7.5〜8.5ユーロとお手頃 -
食べ過ぎて更に膨らんだお腹をさすりながら帰りがけにドゥオモを見てみました。
ライトアップはされていませんね -
スポレートもローマから日帰りで観光客が多いようで、夜は結構静かになります。
今回はドゥオモでゆっくり鑑賞できなかったから、次来た時は「じっくり見るぞ」と決意を新たにします。 -
オルヴィエート同様、スポレートの街灯も温かみのある色で好きです。
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帰り道が下りでよかった、ノルマのボトル1本空けてフラフラ気持ち良く帰ってバタンキュー!
明日はスポレートの町から車で出掛けます。
今日はここまで。最後までご覧頂きありがとうございました。
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