1992/07/12 - 1992/07/15
213位(同エリア4527件中)
tadさん
古い旅の写真を見直している。デジタル時代の前のフィルムもちゃんと管理していない。プリントした写真もちゃんと整理していない。ちゃんとアルバムに整理したのは最初と2回目のヨーロッパの旅で、1974年、75年と1979年のことだ。1976年のアメリカ滞在もアルバムになっている。その後、面倒になってプリントした写真をほとんど袋にいれたままだ。
一部、プリント写真をスキャナーにかけたことがある。今日は、そのスキャナーでデジタル化されたファイルにプラハのものがあった。懐かしい写真がはいっていたので紹介したい。当時のプラハは1992年、ベルリンの壁崩壊からまだ数年だ。ウィーンからバスで移動した。途中の休憩時間に飲んだ生のビルスナー・ビールは一杯16円だった!プラハに到着するとそれが一杯300円くらいになった!東ヨーロッパの国々はそういう2重価格が多いが、ベルリンの壁解放後もしばらくそうだった。
一般の観光地は素敵だったが、それらは今、もっときれいな写真が出回っているから、出す必要もないだろうが、中学時代から好きだった音楽家にドヴォルザークがある。彼の「新世界交響曲」は堪らず好きだった。
カレル・アンチェルのLPを繰り返し聞いたものだ。1964年、高校3年生になって英語で彼にファン・レターを出したほどだ。返事は来なかった。手紙を書いたころは知らなかったのだが、彼は妻をはじめ家族全員をアウシュビッツで失っていた。。。それでも、戦後チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者に抜擢され就任した。彼の音楽才能の故だろう。利用価値が認められたのだろう。だが、1968年にソ連軍などワルシャワ条約機構の加入国の軍隊がプラハに侵攻してきた時、彼は亡命した。そのままカナダのトロント交響楽団に残った。彼にしてはものたりないオーケストラだったろう。。。亡命するまでのチェコ・フィルとの演奏はどれも絶品だ。これ以上望めない清潔感と張り詰めた美しさがある。精緻なアンサンブルは研ぎ澄まされた美しさを生み出す。当時のチェコ・フィルの凄まじさはその後ライブで福岡で別の指揮者と聞いたが凡庸な演奏だった。。。アンチェルのいないチェコ・フィルには興味はない。
ウィキペディアの説明によるとアンチェルは「1959年、チェコ・フィルを帯同して来日公演を行ったが、偶然同時に来日していたカラヤンとウィーン・フィルの演奏に勝るとも劣らぬ演奏を披露、日本の好楽家の間でも名声を確立した。」とある。当然だろうと今なら思う。。。日本のクラシック音楽ファンのレベルの高さは伊達ではない。(一番レベルが低いのは音楽評論家かもしれない。。。)
アンチェルは、ステレオLPでも、CDでも聞いてきた。ライブで聞いたことがないのに畏敬しつづけてきた音楽家はジョージ・セルとカレル・アンチェルだけかもしれない。セルに出したファン・レターには返事が来た。アンチェルからは来なくても、なんの不満もない。。。
序ながら、「新世界」以外にも名演は多いが、ヤナーチェクの「グラゴル・ミサ」は壮絶な演奏だ。本人も気にいっていたようだ。彼の悲劇的人生は1973年に閉じられた。彼の墓はヴィシェフラードにあるそうだ。ドヴォルザークなどと同じ墓地だ。1992年にヴィシェフラードを訪問した時はアンチェルの墓もそこにあることは知らなかった。
一枚目はプラハ郊外にあるヴィシェフラードの墓地のドヴォルザークの墓。スメタナの名曲「モルダウ」ことブルタバ川を見下ろすヴィシェフラードの墓地にある。
(2016年ごろ作成)
- 旅行の満足度
- 5.0
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ヴィシェフラードの丘。モルダウの川を見下ろす。高校生時代から見たかった景色だ。
ヴィシェフラド公園 広場・公園
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ヴィシェフラードの墓地にある記念碑。チェコの有名人達の墓地や記念碑が並ぶ。アンチェルもこのあたりにあるのだろう。もう一度行くべきだ。
ここにはミュシャやカフカやヤン・クーベリックなどの名前が並ぶ。ヴェシェフラッド 城・宮殿
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プラハのカレル橋。
カレル橋 建造物
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カレル橋。この撮影場所の近くにモルダウを含む「我が祖国」の作曲者スメタナの家がある。
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ドヴォルザークの家。このなかのショップでドヴォルザークの「スラブ舞曲集」の楽譜を購入し、カレル橋のたもとで一休みしながら、ずっとスコアをめくって、名曲を頭に浮かべたものだ。そういう記憶は何十年たっても鮮明だ!
プラハにはその他、あれこれ思い出があるが、他の写真はどこにあるか見つけていない。モーツァルトの滞在した家にも行ったのだが。。。プラハ城内の大聖堂でパイプオルガン演奏会を聞いたが、それは日本人女性が演奏していたものだ。城内の一角で弦楽四重奏団の演奏も聞いた。ドボルザークの曲だった。旅の思い出は必ずしも写真のほうが大事とは限らないものだ。私の場合、とびきりの音楽関係の記憶のほうが鮮烈だ。
今回は写真を数多く並べればいいとは限らない例だ。ドヴォルザークの生家 博物館・美術館・ギャラリー
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ドヴォルザークの生家にある彼のピアノ。ベーゼンドルファー製。
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