寺は笠置、清少納言のお気に入り。孫も修験をしてみむとて。

2016/08/27 - 2016/08/27

　my favorite things（私の好きなもの）と聞いて思いつくのはサウンド　オブ　ミュージックのジュリー・アンドリュース、ジョン・コルトレーン、佐良直美などであるが、清少納言の「枕草子」がこの手の走りであろうか。

　「春はあけぼの」「夏は夜」「秋は夕暮れ」ときて「寺は笠置」だそうである。

　この笠置山、後醍醐天皇の元弘の乱でも有名なのだが現在は行場がある寺としても知られている。

　日本の古典ついでに「土佐日記」調で紹介したい。

　
　じいじもすなる修験といふものを孫もしてみむとてするなり。この年の八月の二十七日の辰の時に門出す。その由、いささかものに書きつく。

　わが孫、四年よとせ五年いつとせはてゝ、幼稚園の事ことどもみなしをへて、夏休みなどとりて、すむ館たちより出いでゝ、車に乗るべきところへ渡わたる。

　かれこれ、母と妹にに送られ父とじいじとばあばと行きぬ。年来としごろよく可愛がってくれる人々なむ。

　二時あまり走りて鷲峰山金胎寺に至るも、雲行き怪しく小雨も降りぬ。岩場の行場は濡れると危なくやむなく笠置の寺に行先変えつる。

　あかつきに、いさゝかに雨ふる。しばしありて止やみぬ。孫これかれ、浴ゆあみなどせむとて、あたりのよろしき所に下おりて行く。わかさぎ温泉なる立ち寄り湯にて湯浴みして帰りぬ。


　「孫はみなかわゆく思え連れ行くも　疲れて帰るハイキングかな」となむジイジ歌詠よめる。


　

エリア 木津・加茂(京都)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車

　金胎寺の行場めぐりのリベンジに行ったのだがあいにく雨が降り始め、危険なため安全な笠置寺に変更。

　まずはお弁当で腹ごしらえ。

　出発は１５ｍの弥勒磨崖仏。輪郭しか残っていない。

　十三重の塔と巨石。

　行場巡りは８００ｍ。

　笠置山は巨岩の宝庫。

　この磨崖仏は線がきれいに残っている。

　先へ進むと。

　胎内くぐり。

　お相撲さんは通れないかも。

　敲くと太鼓の音がするらしいのだが、知らなかったので「太鼓に見えないけどなあ」と思いながら通過。

　地震が来れば大往生。

　笠置の町の眺望あり。

　香川でも見に行ったのだが、押すと動く巨石。

　少ししか動かず、びっくりするほどのものではなかった。

　平等岩へ登ろうと挑戦するも靴が滑って断念。

　息子は若さゆえか登頂成功。

　孫はロープで体を括り息子が引き上げた。

　登るより降りるのが怖い。

　よくぞ登りました。

　その後も巨岩を潜り抜け進む。

　貝吹岩も途中で断念。

　滑らない靴底なら行けるかも。

　笠置山は京都だが奈良と三重に近い。

　無事に行場を巡り帰路に就く。

　ハイキングの後は温泉が一番。

　ビールが飲めれば最高などだが運転するかもしれないので我慢。

　残念ながら湯船に浸かっている写真はない。


　「雨のため鷲峰山避けて笠置山　山で往生湯では極楽」

この旅行記へのコメント （3）

• fuzzさん 2016/08/31 11:59:00

  ホントですね。

  ドラゴンさん、こんにちは。
  
  最初の書き込みを書かれてる方のお言葉にうなずきながら書き込んでます。
  
  ドラゴンさん、息子さん、お孫さん、似てます〜。
  
  息子さんもお孫さんも、年を重ねてもお腹ペタンコな永遠の青年になる事
  
  間違いなしでよろしいですね〜。
  
  うちの主人の出っ腹をどげんかせんといかん・・・
  
  fuzz

  熟年ドラゴンさん からの返信 2016/08/31 17:39:25

  RE: ホントですね。

  　いつも書き込みありがとうございます。
  
  　自分ではそんなに似ているとは思ってませんでしたが、体型は似ているかも。
  
  　これからもよろしくお願いします。

• trat baldさん 2016/08/29 06:30:59

  27日でしょ、割とお天気良かったね！

  まるでビフォー、アフターみたい！3人が顔も体つきもそっくり、普通は男の子は母親に似て女の子は父親に似る事によって家系(遺伝)が作られると思ってた(^o^)