2016/08/05 - 2016/08/11
120位(同エリア369件中)
あざやんさん
ブラッチャーノの次はナポリ〜ポンペイ〜ソレント。
ローマ-ナポリ間をフレッチャロッサ、
ナポリ-ポンペイをベスビオ周遊鉄道、
ポンペイ-ソレントを同じくベスビオ鉄道、
ソレントからナポリへ船で戻り、そこからローマへフレッチャロッサ。
という行程。
日本国内の地理感覚だと、京都に宿泊している観光客が、岡山へ新幹線で行き、在来線で倉敷美観地区を見て回り、お土産を買い、その日のうちに京都に帰ってくるようなプランに近い。
もともとは息子がポンペイ行きたいと言い出したことから計画したもの。
しかし5月くらいから具体的プランとして、どうしようか迷っていた。。
ローマからナポリ・ポンペイを訪問する日本語バスツアーはあるものの、かなり高い。
(三人で370ユーロはかかる)
今回の旅は完全自主企画したので、費用はかなり節約できたと思う。
(最後に交通費を集計してみました。よければ参考にしてください)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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-
テルミニから朝7時35分発のフレッチャロッサで出発。
席は一番安いスタンダードを日本で予約済。
全席指定で、9号車だった。
テルミニ駅に入線する先頭は1号車なので、ひたすら歩いて9号車に向かう。
息子「なんで遠い車両なの!」
私「1号車から順番に高い席だから」
息子「高い席とってよ!」
私「それは甘い。ナポリに着くと9号車は先頭だから楽。今歩くほうが時間が得」
息子「??」 -
乗る予定のフレッチャロッサはテルミニ駅5番線に停車していた。
でも何番線に入線するのか、15分くらい前にならないと表示されない。
日本人の感覚では、ちょっと落ち着かないなあ… -
フレッチャロッサの予約は、日本からトレニタリアのホームページにアクセスして、日時と座席を指定して購入することが可能。
ネットでの買い物に慣れた方なら、英語表記で迷いなく買えると思う。
購入すると、自宅のPCとプリンタで購入証明書(写真)を印刷できるので、これを持っていく。これ自体が切符の代わりになるので、窓口で何かする必要ない。
テルミニ駅ではチケットチェックを受けて入場するようになっていたが、これを見せてすんなり入れた。
料金欄に61.80ユーロとあるが、これは三人分の料金。
早割のような料金体系になっているので、旅程が決まっていればお得になる。
(ただし、キャンセルや変更できない等の制限がある)
帰路はもっと安く、49.8ユーロだった。
親子三人でローマ・ナポリ往復が約110ユーロ。
ざっくりで13,000円。 -
フレッチャロッサのスタンダード席は向かい合わせのボックスシートが基本形。
向い合せの中央にはテーブルがあるので、日本の新幹線で普通席を向かい合わせにした場合より、ずっと余裕がある。
ローマを出ると、あまり工場は見かけず、農地や野原が続く。
ひまわり畑もあったが、季節が終わっていたのか花はしおれていた。 -
液晶画面があり、広告や天気予報、現在速度が表示される。
-
フレッチャロッサはキッチリ定刻にナポリ到着。
ナポリ中央駅もまた、どんつきのターミナル駅方式。
10号車が先頭で入線するので、9号車は出口に近い位置に。
ベスビオ周遊鉄道はナポリ中央駅の地下に駅がある(写真)。 -
ベスビオ周遊鉄道のダイヤもまた、日本からホームページにアクセスして入手可能。
フレッチャロッサは8:45にナポリ着なので、9:11発の列車に乗り込む予定を立てた。
(写真は細かくてわかりにくいですが、9:11にナポリ・ガリバルディ駅を発ち、9:47にポンペイ到着の列車にマークしてます)
乗り込む列車はソレント行き。
切符代は一人2.6ユーロ。 -
切符を買うときに係りのおばちゃんが「三番線」と教えてくれたので、三番線で待つ。
すると、9:08に列車が入線してきた。
「?? 11分のはずだけど、ここで少し停車するのか?」
と思っていると、席が空いていたこともあって周りの観光客がドヤドヤと乗り込みだした。
「これ乗るんじゃないの?」と妻。焦る私。
と、救世主が現れた。
「ノ、ソレント! イルトレノ ノ ソレント!」
(こいつはソレント行きじゃねーぜ!)
地元の人らしき若い男が、大声で制し始めたのだ。
再びドヤドヤと降りる観光客たち。
やっぱ違ったか…と安心する私。でも安心するのは早った。
数分後に来たソレント行きは、通勤電車さながらの満員となり、貧血で倒れる乗客まで出る始末。
ポンペイまでの40分強は極めてストレスフルだった… -
結局列車は8分ほど遅れてポンペイに到着。
ポンペイの券売所も列が伸びており、購入に20分程度要した。
入場できたのは10時半ちかくなっていた。 -
フォロと呼ばれる場所。
10年前は芝があったのだが、消えていた。
しかも、ところどころ青銅の彫像が置かれている。
ポンペイと関係ないのに、異物感丸出しでヤだなあ…
と思っていると、妻は「景色に変化を出して、道に迷わないようにしてる」と分析。
なるほど。 -
アボンダッツァ通り。
日差しがきつすぎる。 -
浴場跡。
装飾の精緻さが豊かさのバロメーターなんだろうなと感じた。
見事なもんです。 -
壁画。
ポンペイは赤が特徴的。
一般的に赤い塗料は紫外線に弱いのだが、公開し続けて大丈夫なのかな? -
ピア門。
10年前は先に行けたと思うが、閉鎖されていた。
他にも閉鎖されている箇所が多い気がする。
娼館跡に行く道も、一定方向からしか行けなくなっていた。
昔に行って再訪する方は、ちょっと面食らうかもしれない。 -
大劇場。
階段が急なので、降りるとき注意。
最近の日本人ツアーは高齢者が多いから、ここは個人じゃないと行けないかもなあ… -
遺跡の外壁を見ていたら、面白いことに気付いた。
-
モルタルに閉じ込められている石が、どうも珊瑚の死骸の塊のような…。
もしかしたらモルタル自体の材料も、砕いた珊瑚なのかもしれない。 -
イチオシ
これはお気に入りの一枚。角からポンペイ市民が現れそうな雰囲気が感じられる。
遺跡内のカフェでジェラート食べたりしながら、二時間強見学したかな…
12:35頃に遺跡を出ると、券売所はさらに長蛇の列になっていた。
乗る予定だった12:47ポンペイ発のベスビオ周遊鉄道は5分くらい遅れて出発、次はソレント! -
終点のソレント到着。
列車はボロかったけど、駅周辺はリゾートムードが出ている。 -
駅舎二階からの写真。
トリミングしたので、ポールが邪魔ですみません。 -
駅のすぐそばの、「イル・レオーネ・ロッソ」というお店に入る。
-
バジルのパスタ。
まあまあ美味しかったが、石窯からでてくるピザを見て、そっちにするべきだったと後悔。
パスタは8ユーロだったけど、ピザは5ユーロ。
大きいし、本場だし、選択ミスった… -
しかし、このエビのグリルが絶品だった。
殻は焼き色美しく、身は半生感があってプリプリ。
日本の焼きエビは身も焼かれて硬くなっていることが多いが、ここはそんなことない。
人生で一番美味い焼きエビだった。
20cm級のエビ5尾で、15ユーロは安い。
パスタ二人前とエビグリルと飲み物で37ユーロ程度。 -
ソレントの中心、タッソ広場。
-
タッソ広場から西の路地に入ると、旧市街の市場街。
ここでレモン石鹸などの土産を購入。 -
旧市街には教会もあった。
時間が無かったので、外だけパチリ。 -
タッソ広場に戻り、港へ行くための階段通路を行く。
-
階段を下りたところ。
旗が並んでいるところがタッソ広場。
建物で5階分くらいを降りる。 -
タッソ広場から港までは徒歩で5分程度。
港は水が恐ろしくきれい。
ナポリ行きは16:25発。
大人は12.3ユーロ、子供は9ユーロ。
(チケット売り場と船着き場が離れているので、ギリギリでは買えない。30分は余裕見るべきでしょう) -
カプリ島行きはチケット売り場から見て左側の埠頭、ナポリ行きは右側です。
-
港で少し余裕あったので、ジェラートを食べてまったりしてた。
港の脇に、なんとミニ海水浴場があり、観光客が泳いでいた。
チケットを買うときに「4番埠頭から出る」と聞いていたので、16:10頃に4番埠頭を探す。
防波堤の先にあることが分かり、速足で向かう。
(防波堤の付け根から300mほど先でした) -
出港すると、ソレントの断崖絶壁とその上のホテル群が見えだす。
次回はソレントに泊まろう、と決意。 -
海からのベスビオ火山。
-
ナポリが近づいてきた。
ソレント行きとすれ違う。
(我々が乗船したのも同じタイプの高速船) -
約40分でナポリ(ベベレッロ港)到着。
鉄道よりも高いけど、楽だし景色がいい。
(船酔いもしません) -
港からナポリ中央駅へは、地下鉄で向かうのだけど、カステル・ヌォーヴォがすぐそばにあるので、写真だけ取りに行く。
ヌォーヴォ城は公開されているらしく、観光客の姿が見えた。
10年前は入れなかったと思うが…
ここからウンベルト1世のガレリアも近いのだが、疲れと暑さでそんな気にならず。 -
地下鉄はムニチーピオ駅が開業していると聞いていた。
のだが、ムニチーピオ広場は絶賛工事中で不安になる。 -
が、ちゃんとありました。
入り口は仮設だけれど、駅構内はちゃんときれいに整備されてた。
しかし、切符売り場が一つっきり。
ナポリまでは1回券で1ユーロ。
ナポリ駅でカフェフレッドを飲みながら列車を待ち、予定通り19時発のフレッチャロッサに乗って帰りました。
ローマ着は20:10で、フレッチャロッサはかなり正確です。
では交通費の会計。
フレッチャロッサ往復:111.6ユーロ
ナポリ⇒ポンペイ: 7.8ユーロ(2.6×3)
ポンペイ⇒ソレント: 7.8ユーロ(2.6×3)
ソレント⇒ナポリ港: 33.6ユーロ
ナポリ港⇒ナポリ駅: 3.0ユーロ
合計 163.8ユーロ
ポンペイ入場料が22ユーロ(大人2名分のみ、12歳は無料)
ランチが37ユーロだったから…
全部で222.8ユーロかあ… -
夕食は、私と妻の「野菜飢え」から中華に。
昨年はそんなこと無かったのに、今年はなぜか食欲がなく、夕食時にパスタやピザを食べたい気にならなかったのだ…
トマト以外の野菜をたくさん食べたいッ!
野菜ッ! 食わずにいられないッ!
二人ともそんな心境になっていた。
野菜を安くたくさん食べれるのは…、中華料理を置いてない。
というわけで、ピザ行こうよーとごねる息子をしり目に、中華屋に向かった。
この店は、マッシモ宮とオペラ座を結ぶヴィミナーレ通りにある望郷楼という中華飯店。 -
店員さんは中国系です。メニューは中国語と英語とイタリア語の併記ですが、メジャーな中華料理は日本人にもわかる漢字で書いています。
これは回鍋肉。本場四川の味付けで、野菜もたっぷり。
かなり辛口だったが、癖になる辛さで美味しい。ビールが進む。
イタリアの赤青ピーマンがよく合う味。
7ユーロでした。 -
これは京醤肉絲(ジンジャンロース)という料理で、味噌で味付けして炒めた豚肉を白ネギとともに豆腐皮という薄い豆腐(あるいは厚めの湯葉と言うべき?)で北京ダックみたいに巻いて食べる。
これも7ユーロ。
妻は美味しいと言っていた。
ただ、白ネギがおそらくエシャロットで代用していることと、豆腐皮も小麦粉ベースの薄餅で代用しているので、本場(中国)とはちょっと違う気がした。
それでも、イタリアで食材が乏しい中、こんな良心価格でよく頑張っているよ。 -
息子が写真で注文した鶏の手羽元。
オイスターソースの味付け。肉が分厚く、これも美味い。
7.5ユーロ。
他にチャーハン二品とビールと水で、身体的にも精神的にも満腹となった。
昼食より安い35.5ユーロに妻は驚愕。
トリップアドバイザーには載っていない店だけど、中国の「大衆点評」というサイトでは中国人に絶賛されている。
ローマ再訪の折には、また行こうと心に刻む(え?)。
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