2016/07/18 - 2016/07/31
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セレンディップさん
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【初投稿後、若干の追記・修正をしてあります】
<チャッツワース・ハウス>
現在でもデヴォンシャー公爵が住むマナーハウスであるチャッツワース。中も外も見る物たくさんで大満足だった。
敷地内の歩道も解放されているので、北側の入り口から館まで歩いた。
車で行ってもよかった(チケット予約客は駐車料無料)が、観光シーズンに館への一本道がどのくらい混むか予想がつかなかったし、交通事故のリスクを避けるために車の使用は最低限にしたかったし、せっかく歩ける範囲に泊まっているのだから歩いてみたかったし、で、徒歩を選択。
所要時間は敷地に入ってから屋敷が見えるまで約15分、屋敷にたどり着くまで約15分、だろうか。
もっとも私はあとから来た人たちに追い抜かれてその後も差が開くばかりという速度だったが。
それはそうと、屋敷の周りは目に見えるところ全部、公爵の土地なのだそうだ。
写真はようやく屋敷が見えてきたところ。小さく見える、前を歩いている人々に追い抜かれた
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
敷地までの道順は宿の人に教えてもらった。
時間をさかのぼって。まず、メインの道路A619からThe Devonshire Arms Innの角を南へ入る -
小川にかかった石造りの小さな橋を渡る
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可愛い屋根のコテージの横を抜ける。このコテージもたしか公爵家が貸し出しているものだったはず
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すぐに、歩行者用の回転ゲートが現れる。宿の人はKissing Gateと言っていた。一人ずつしか通れないくらい小さいからだろうか。写真がなくてごめんなさい。
ゲートを抜けてちょっとの間はこんな感じ -
パークの看板。この先が、冒頭の写真の風景
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ようやく門。
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写真は見学を終えてから撮影した、屋敷の前の川。向こう岸に羊が見える(むろん向こう岸もChatsworth Parkの一部)。
これと同様に、屋敷までの道の脇にも羊が群れていて、フンが道の至る所に落ちている。(羊の写真は旅行記8に掲載) -
屋敷内は写真撮影可だがリュック等は持って入れない。1ポンドコインを入れてロッカーにしまう。コインは戻ってくる。
社会科見学らしき英国人の子供たち、ツアーらしき中東の女性たち、中国人らしき家族連れなど、たくさんの人たちが来ていた。
ビジターは北エントランスから入る。犬の像が出迎え。 -
入ってすぐのホール(Painted Hall)。ここに限らず、どの部屋も豪華に飾り立てられている
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廊下はたいていギャラリーとなっている。チャペルに使う部屋の外側のこの廊下(Chapel Corridor)には、ちょっとぞんざいな扱いで鉱石(minerals)まで置かれていた(河口湖の鉱石ミュージアムあたりで見たことあるような…)。先代公爵(第11代)のコレクションらしい。
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各部屋には部屋の歴史などについて書いたA4大ほどのカードが置いてあり、自分でそれを読みながら順路に沿って進むスタイル。中国語はあるが日本語はない。公爵家はエリザベス一世の時代(当時は伯爵)から王家の歴史に深く関わって来たので、色々と由来があって面白い。
面白かったエピソードのひとつ。
ビクトリア女王は即位前にはここに来たことがあったのだが、時の公爵(第6代かな?)は即位後も招待したくて女王の部屋や女王の椅子まで用意していたのに女王は来なかった。(たしか写真の椅子がそうだったと思うが…。若い頃の女王は政敵が多かったためロンドンからあまり離れたところまで行かないようにしていたと聞いたことがある) -
こちらの椅子だったかも
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ウェリントン公爵が泊まったときは、事前に用意していたベッドを、これは英国一立派なベッドだから女王のためにとっておくと言って、直前になって別のベッドをウェリントン公爵用に運び入れさせたそうだ。
このベッドだったと思うが…違ったらごめんなさい -
階段の壁の公爵家代々の肖像画。馬上の人が初代公爵(第4代伯爵が名誉革命後に公爵に昇格)。
隣の壁のやけに立派なマントの方は誰かと思えばロシアのニコライ一世。第6代公爵が皇帝戴冠式の特命大使として赴いたときニコライ一世とお友達になったから、だそうだ。 -
ちなみに第6代は、かの第5代公爵夫人Georgiana(写真の肖像)の息子。ジョージアナはキーラ・ナイトレイ主演『ある公爵夫人の生涯』のモデル。エピソードの多い方。
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豪華なライブラリー
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豪華なダイニング
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スカルプチャーギャラリー
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順路最後はショップ(Orangery Shop)。第6代がオレンジの木などを植えていたOrangeryを改造した土産物店。2005年の映画『プライドと偏見』で使われたマシュー・マクファディンの胸像が飾ってあった(非売です)。
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<チャッツワースのガーデン>
5人乗りのゴルフカートのような物に乗って庭を回るGarden Buggy Tour(大人?4)にも参加。
軽食店の脇にツアー時刻を書いた札があるのでそれを人数分取っておく。私たちの場合、13時少し前に行くと、14時半のツアー分があった。
カートは後ろの席だと後ろ向きに座るので、ガイド兼ドライバの人が指をさしているほうを見るために始終、体をねじっていなければならず大変。前に乗ればよかった。
庭は広々して素晴らしいが、花々咲き乱れるという感じの庭ではない。この庭にも由来が色々ある。とにかくとてつもない財産を使って、昔から庭や屋敷をいじっていることがわかる。
写真は比較的屋敷に近い部分にあるキャスケード。18世紀初めに完成 -
庭の一部。17世紀末の初代公爵の頃はフォーマルな幾何学的庭だったが、18〜19世紀に自然なスタイルの庭に作り替えられた
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屋敷は外装の一部を修復中。2017年秋に完成する。
Chatsworth Houseの写真としてよく、この外階段のあたりを噴水のある池の向こうから撮った写真があるのだが、外階段と芝生は(少なくとも今は)ビジターは入れないし、噴水の池は実はとても長くて、その向こうまではかなり歩く。私たちはバギーから見ただけだった -
有料エリアを出てからも、小川や、風情ある石造りの橋のあたりから眺める屋敷を堪能できた。
厩を改造したエリアもきれいだった。厩と言っても、やはり石造りの2階建ての建物が中庭を囲んだ形の立派な代物で、やや高級路線の土産物屋やレストランが入っている。
写真はStablesの中庭。かつては約80頭もの馬が飼われていたとか。 -
Stables外側。大きい
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館の模型。南側。
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模型。北棟。
昔の扮装をした役者がいて、さも自分のことのように昔話をしてくれる部屋もあったが、その一部屋、その一人だけだった。
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この旅行記へのコメント (4)
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- skyeさん 2018/08/20 19:31:48
- はじめまして♪
- セレンディップさん、こんにちは
ジェーン・オースティン全般とジェーン・エアファンでして、二作品ダブルロケ地巡り可能なピークディストリクト御旅行記(続けてハワースも!)、楽しく拝見しました♪
映画のダーシー像まであるのですね~あの彫像室場面やダーシーと妹の姿覗き見て目が合う場面好きです~^o^外見はコリン・ファース推しですが、声は断然マクダフィンがいいです~(すみません、つい舞い上がりました^^;)
今春旅で、エジンバラ→ロンドン南下途中寄りたいと思いつつ、エジンバラーロンドン直通格安切符入手したのと、食いしん坊で ベイクウエルプディング目的に美味しそうな地名のベイクウエルにホテル検索するも計画段階ではよさげホテル見つけられなかったのもあり、浅はかにも断念してしまいました( ´_ゝ`)
ご宿泊のB&B,犬型に畳まれたタオルやクラシックなベッドいい感じですね~
基本、公共交通移動旅希望ゆえカントリーサイド巡り大変かもですが、いつか春夏再訪英時には是非計画再挑戦したいと思います!
skye
- セレンディップさん からの返信 2018/08/28 00:38:43
- Re: はじめまして♪
- ふふふ、“外見と声”の嗜好は丸かぶりです(^-^)v 基本はコリン・ファースのBBCの方が原作に近い感じで好きでして、こっちはピークディストリクトの北西部にあるライムパークの外観をロケに使っているんですが、ハワースやハドンホールにつなげやすい点からチャッツワースを選んで正解だったと思ってます。
B&BはWheatsheafというところです。次回のご参考に。
エジンバラもいいですねぇー。
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- Michyさん 2016/08/24 12:48:25
- 素晴らしいピークディストリクトの旅
- セレンディップさん、初めまして。
チャッツワースにハドンホール。
私も旅した懐かしい場所が沢山出てきて嬉しくなってコメントしました。
本当にピークディストリクトは観るべきところが沢山ありますね。
まだ日本のパッケージ旅行のコースにもあまりなっていないのも?魅力のひとつかと私は勝手に思っています。
セレンディップさんのお名前は、あのSerendipityから来ているのでしょうか?
ストロベリー・ヒルハウスの旅行記を観てくださって感謝です。
嬉しかったです。 どうもありがとうございました。
Michy
- セレンディップさん からの返信 2016/08/24 16:22:54
- RE: 素晴らしいピークディストリクトの旅
- Michyさん、
コメントをくださり、ありがとうございます。
Michyさんの旅行記は素晴らしかったです。写真が多く、しかも説明もそのときの感想も書き込まれているので、Michyさんと一緒に旅行している気分になれます! また、ストロベリーヒルに限らず、そこに行こう、これを見ようという着眼点がとても素敵だと思います。
私もまた英国に行けるといいなあ。ピークディストリクトも、まだほんの一部しか行ってないし、ロンドン郊外でもまだまだ素晴らしい場所はたくさんあることがMichyさんの旅行記でわかったので。
−−まずはアームチェアトラベリングしながら資金を貯めるところから……
はい、セレンディップはserendipityの言葉の元となっている三王子の国のセレンディップです。好きな言葉です。単なる幸運でなく、その幸運を自ら引き寄せる能力を持つという解釈が気に入っています。
また、旅行記を読ませていただきますね!
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