2016/05/01 - 2016/05/01
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Kodamariさん
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晴天のうちに行きたい郊外を優先した結果、滞在実質3日目にしてようやく、リュブリャナの街をゆっくり巡ることに。
この日はメーデーの日曜日で、更にスロベニアは5/1と5/2が2連続の祝日なのだそうで、街は一部の飲食店や観光客相手のお店以外は閉じていて閑散としています。しかも雨で肌寒い。
リュブリャナリツァ川の両岸を中心に旧市街と新市街を行ったり来たりしながら、メーデーでも開館している市立博物館に寄ったり、ウォーキング・ツアーに参加したりしつつ、ちょいちょい部屋に戻ったりとのんびり過ごす1日。
ウォーキング・ツアーは思っていた内容とは違うものでしたが、知る人ぞ知る街であるリュブリャナの面白いお話を沢山聞けて大満足でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 自転車 徒歩
- 航空会社
- アドリア航空 (運航停止) ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
三本橋。休日の10時過ぎだというのに人影はまばらです。
たもとにあるリュブリャナ市のインフォで、プレチェニクの建築物を巡るウォーキング・ツアーについて尋ねると、今日の午後催行とのこと。即決で予約をするも、チケットを渡された時にあった説明が思っていたものと違うような気がしましたが、そのツアーでカバーできないプレチェニクの生家の情報もくれたので、まぁ大丈夫でしょう。三本橋トロモストヴイエ 建造物
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普段なら観光客がそぞろ歩くCiril Meodov 通り。
(ここから先の説明の多くは、ウォーキング・ツアー前にふらふら歩いていたところが一部重複しているため、ツアーで知った情報が多く入っています。)
かつてはここがメイン・ストリートだったそうで、朝夕は渋滞がひどかったのだそうですが、現在は許可された車以外立ち入り禁止になっています。 -
イチオシ
リュブリャナリツァ川沿いを歩きます。
静かでしっとりしていて、こんなお天気も悪くありません…寒くなければ(笑) -
日本だったら正月以外の祝祭日にはミュージアムは開館しているだろうと思いますが、ヨーロッパだとメーデーは特別。多くは休館です。そんな中開館している市立博物館。
ここを訪れたのは、前日の日帰りツアーのガイドさんが、リュブリャナの水道水の質の高さについて話した時に、ここでそれに関する展示が行われていると聞いたから。市立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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リュブリャナの水道に関する展示。入り口にずらりと並ぶ新旧のお手洗い。そこから始めるか(笑)。旧東欧圏ってこういうアプローチ好きねぇ。
さておきリュブリャナ市の水道水は地下水で、その質は中〜南欧随一、前処理なしでも飲めるレベルなのだそうです。古代ローマ帝国の都市だったこともあり、水道の歴史も古く、そんな時代の水道管やガラスのボトルなども展示されています。市立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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そんな自慢の水道水、街のあちこちに水飲み場があり、インフォでくれる地図には、蛇口のアイコンで表示されています。
これは普通のものですが、オブジェのようになっているものもありました。
ヨーロッパの水道水は口に含んだだけで臭いを感じることが多く、基本飲む気がしませんが、リュブリャナの水道水は癖がなく、美味しく飲めました。 -
ただのゴミ箱ではありません。分別は細かいですが分かりやすくなっています。地下にスペースがあり、見た目以上にたくさん入るそうです。なので周囲はいつもすっきり。リサイクル率も高く、数年のうちにゴミ0が実現する見通しとのこと。
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聖ヤコブ教会前の広場。背の高いポプラの木の枝ぶりがちょっと変わっています。これは2010年の大洪水の影響で、幹が割かれたようになってしまったのだそうです。気をつけて見ていると、川から近いエリアの街路樹に、同じような変化が見られます。
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ランチは、サラミのような風味の、旨味も塩気も強いクランスカ風ソーセージと大麦と野菜を煮込んだお粥(現地語でRicet リチェット…多分リゾットと同じ語源)のセット。これにパンがつきます。スロベニア人にリチェットはスープかもしれませんが日本人的にはお粥=主食なので、パンを食べるタイミングが分かりません(笑)。スロベニアのファストフードは、野菜も繊維もたっぷり。インフォで教えて貰った、KLOBASARNA というお店で。
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ランチのお店のはす向かいにある、存在感の割にひっそりとしたリュブリャナ大聖堂。
この辺りにあるいくつかのお店で、蜂蜜やパンプキンシードオイルなどのお土産を入手し、一旦部屋に戻ります。聖ニコライ大聖堂 寺院・教会
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身軽になって、三本橋の手前に戻ってきました。
ウォーキング・ツアーの待ち合わせ場所へ。三本橋トロモストヴイエ 建造物
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ツアーは市庁舎の中庭からスタート。
スグラフィート(掻き落とし)で描かれた17世紀のリュブリャナの地図。街の規模は半分くらいで、城壁がありました。新市街は城壁外で、多くは農地だったことが分かります。
この後、すぐ近くのお店でリュブリャナのローカル・フード2種類(お昼のクランスカ風ソーセージの柔らかいものと、トルコのバクラヴァに近い激甘もっちりスイーツ)を試食。一口ずつとはいえ、10ユーロのツアーで食べ物がついているとは。市庁舎 (リュブリアナ) 建造物
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その後、市庁舎前の噴水のあれこれや、番地表示がなかった時代の住所の代わりになったファサードの装飾など、普通に歩いていたら分からない話を聞きながら旧市街を歩きます。
この辺りは商家が集まっています。贅沢品とみなされていた「窓」が1フロアに3つを超えると課税という「窓税」があった時代のものなので、妙な統一感があります。 -
ツアーは新市街へ。20世紀前半の公共建築物は、プレチェニクの作品が多い為、新市街のガイドはおのずと彼についての話になります。相当な変わり者で、作品にも分かりやすくそれが出ているというのですが…確かに、そこポイント?とツッコミを入れたくなるようなギミックがそれぞれにあります。
これは大学図書館。上階に行くほど窓の高さが少なくなり、小さな窓は、広げた本を伏せた形になっています。 -
ゲットーがあった地区を通り抜け、プレシェーレノフ広場に戻ってきました。
その名の元である詩人プレシェーレンは、ロマンチックな詩をたくさん残していますが、幼い頃の片思いの相手・ユリアを、彼自身が結婚した後もずっと想い続けたことが創作意欲の源のひとつだったとか。そんな訳でこの像はそのユリアを見つめているのだそうです。
このエピソード、「センチメンタル」「情熱的」と良い方に捉える向きが多いようですが…冷静に考えると…怖いですよ?
そんなプレシェーレンの銅像ですが、後ろにいる女性は詩歌の女神。ユリアは同じ広場の別のところにいます。
ちなみに、私がツボったエピソードは、ユリアではなくこの女神にまつわるもの。
ちょうどこの像の向かって左側にはフランシスコ会教会があります。メタファーとはいえトップレスの女性像が、清貧と禁欲を信条とする聖職者たちをざわつかせると(修行が足らん!笑)、信者たちが毎日この女神の上半身に布を掛けていたそうな。この写真の左にある柳の木も、教会からの目隠しの意味があるらしいです〜。プレシェーレノフ広場 広場・公園
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プレシェーレンの像の視線の先にある女性のレリーフ。これが詩人がストーキ…じゃない、想い続けたユリアだそうです。
彼の横恋慕はロマンチックだとは正直思わないけれど、彼の想いを成仏(仏教じゃないけど〜)させようと、この仕掛けを作った人はロマンチックな人だったのだと思います。プレシェーレノフ広場 広場・公園
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ツアーの最後はリバークルーズ。
初日に訪れた竜の橋からプレチェニク作品の、屋根がない円柱の橋(Cobbler's Bridge)のあたりまで一回り。
船での物流が盛んだった頃は、川沿いに肉や魚の問屋があったのだそうです。
お天気が良ければ気持ちが良かったのでしょうが、このお天気では川面は更に底冷えします。それでも、とても興味深い話がたくさん聞けて、充実の二時間でした。
夕刻になり、更に寒さが増したため、この日の街歩きは終了。 -
この日購入したお土産、ほとんどが食品なのですが、どれも美味しくてもっと買ってくればよかったと思ったのでご紹介。
まずは蜂蜜。左のは百花蜂蜜のシングルパック。硬くて白濁していますが、味はとても濃厚。
右のはラベンダー蜂蜜。口に入れるとラベンダーの香りが広がります。 -
パンプキンシードオイル。
ナッツの風味が濃厚なので、軽いサラダ油で割ってパンにつけて食べてよし、グリーンサラダや、ポテサラに振ってよし。
絞り方などで数種類あり、フレッシュだったり香ばしかったりするので、オイル専門店でテイスティングをして買うのがおすすめです。 -
ブルーベリーと松のリキュール。
食後酒として消化を助けてくれるそうです。アドリア海のツアーに参加した時、ガイドさんが勧めてくれました。
アンズのリキュールも定番だそうです。アンズといえばパーリンカなどの中欧のきっつい蒸留酒を連想しますが、スロベニアのものは漬け込み系の甘いものです。
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