2016/04/23 - 2016/04/26
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悪天候で予定変更せざるを得なかった、2016年1月の九州旅行のリベンジ。
3日目(4月25日)は、バスで熊本市から宮崎県椎葉村へ移動。
前編では熊本市から山都町馬見原まで特急たかちほ号に乗車。
※ 熊本地震で被災された皆様には、お見舞い申し上げます。
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熊本の交通センターに近い繁華街にあるホテルを8時前に出る。
今日は熊本市から宮崎県の椎葉村まで移動することにしている。
バスを乗り継いでいくつもりなのだが、それにはまず熊本県山都町の馬見原というところまで行かなければいかない。
馬見原までの交通機関は、震災の影響で予定を大きく変更することになったのだが、最終的には交通センターを9:22に出る特急延岡行きの九州産交バスに乗ればよいという結論になった。しかしせっかく熊本に来たのだし、熊本駅がどんな状態なのか見てみたい。
都合のいいことに交通センターを9:22に出るバスは、熊本駅が始発で9:11分に発車する。
9時までホテルにいても仕方がないし、熊本の街を見るのも兼ねて、熊本駅まで歩いていくことにした。 -
そういうわけで、市内を流れる白川という川沿いの道を歩いて熊本駅へ向かう。
馬見原には13:00ごろまでには着きたいのだが、それに都合のいいバスは2つある。
ひとつは今から乗ろうとしている熊本駅発9:11の延岡行き特急たかちほ号で、馬見原中鶴というバス停に11:35に着く。震災の影響でしばらく運転をやめていたが、熊本駅発9:11の便に関しては昨日から、熊本県庁前から馬見原中鶴までの間で経路を大きく変更して運転を再開している。
もともとのルートは、地震で被害の大きかった益城町や南阿蘇地方を経由することになっているから、大きく迂回せざるをえなかったのだろう。
もうひとつが山都町の矢部(浜町)というところで乗り換えて、馬見原に向かう、熊本バスを乗り継ぐルートである。
このルートだと交通センター発が10:00で、浜町中央というバス停で乗り換えて馬見原に着くのは12:20になる。
13時までに馬見原に着けばよい、という条件にも都合の良い時間で、震災前に予定していたのはこちらのルートである。 -
出発前の4月22日の金曜日、運転状況の確認のため熊本バスに電話すると、4月25日からGW明けくらいまでは、平日も土日ダイヤで運転することが決まっているという。その後熊本バスのホームページに掲載されたが、この段階ではホームページには載っていない情報であった。
土日ダイヤでの乗り継ぎはどうなのかと聞くと、交通センターを9:30に出て、浜町中央で乗り換えて馬見原に着くのは11:50になるとのこと。
30分前倒しになるだけなので大した影響はないなと思っていると、浜町中央での乗換えが14分しかなく、今の道路状況を考えると遅延が見込まれ、接続するか怪しいという。そうすると余裕を持ってひとつ前のバスで浜町中央まで行けば間違いないだろうが、そうすると交通センター発が8:30になる。
となると、迂回運転をする特急たかちほ号のほうが出発時間が遅く、しかも馬見原中鶴までは直通なので遅延や接続の心配をしてやきもきする必要もない。
それに熊本バスは、迂回をするといっても極僅かな区間なのに対し、特急たかちほ号は熊本県庁前から馬見原中鶴までの長距離に渡る迂回運転である。通常では通らない迂回運転区間を長距離に渡って乗れるというのも嬉しい。
そういうわけで私は、浜町中央での熊本バスの乗り換えルートから、特急たかちほ号に変更することにしたのである。
乗車する前は迂回ルートはわからなかったが、実際には特急たかちほ号は赤線で示したルートで迂回した。 -
川沿いの道は自転車と歩行者の共用の道が設けられていた。ちゃりんぽみちとは上手いネーミングである。
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このように、歩道のようなところを一部自転車用に分離してあった。
スーツ姿で自転車に乗った人が頻繁に通る。今日は月曜日であるから通勤の人も多い。 -
途中道路上に何かがせり出しているようなのが見えた。
ズームさせたのできれいではないが、何かが倒壊したようにも見える。
手前の電柱も傾いているのがわかる。 -
途中で熊本市電の通りとぶつかった。
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白川沿いに熊本駅方面を望む。
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祗園橋電停。市電は運転を再開している。
手前の石でできたテーブルは地震のためなのか倒れてしまっている。 -
だいぶ歩いてきた。繁華街方面を望む。
高く聳え立っているのは全日空ホテルである。 -
熊本駅前の通りまで来たが、白川を渡る橋は危険なのか閉鎖されていた。
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橋との接続部分が盛り上がっている。
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こちらも地面がでこぼこしている。ポールで危険を示していた。
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熊本駅へ到着。
見た目はさほど被害があるようには見えない。 -
新幹線は復旧したものの各駅停車タイプのみの運転である。
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豊肥本線は運休区間があるものの、それ以外の路線は概ね運転しているようだ。あまりお客さんが多いようには見えない。
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駅の中のテナントの入った通り。平日の朝9時であるが、どこも閉めたままひっそり。
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こちらも閉まっている。被災直後なのだと感じさせる。
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乗車する特急たかちほ号は駅を出て右手に向かったバス停から発車する。
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特急たかちほ号のダイヤ。
震災特別ダイヤとはなっているものの、私が乗る9:11の延岡行きに関しては、運転経路が異なり自衛隊前〜蘇陽総合支所前までを経由しないことを除けば、馬見原中鶴より先の停留所の到着時間は変わらない。 -
バスがやってきた。
特急たかちほ号は、九州産交バスと宮崎交通の共同運行便で、それぞれが1往復ずつ担当し1日2往復している。熊本駅9:11発の便は九州産交バスの担当である。
宮崎交通の便は少し早く、4月22日には運転再開していたのだが、九州産交の便は昨日からの運転再開である。
普段は一人乗務なのだろうが、この日は迂回運転から間もないこともあるのだろう。2人乗務であった。
お客は私一人である。被災直後の交通状況が混乱している状況なので、もう少し混んでいるのかと思っていたが拍子抜けである。
この後、馬見原中鶴までお客は一人も乗ってこなかった。 -
車内に入って定時に出発する。
すると、茶色のシックな雰囲気の市電の車両と併走する。
なんだかJR九州の車両などでよく見る、水戸岡氏のデザインした車両に似ているな、と思って後で調べてみると、やはりそのようであった。 -
途中通ったホテルの外壁。剥落防止のためテープで補修してある。
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交通センターへ戻ってきた。
昨日夕方に見たときには人は少なかったが、今日はボランティアの人たちがたくさん集まっている。
早い復興を望むのみである。 -
交通センターのバス停へ到着。空港リムジンと同じバス乗り場であった。
交通センターの案内所は、この白いテントに混じった平屋の建物なのだが、違和感なく同化してしまっている。 -
昨日も見た熊本城の外壁。
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こちらの整形外科医院は、ガラスや外壁に被害が出ている。
扉が開きっぱなしだが、開け閉めができなくなっているのかもしれない。 -
この不動産会社もガラスに被害が出ている。
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熊本市水道局。
佐世保市からの救援車が並んでいた。 -
熊本県庁前を通り過ぎると、本来なら1月に降りた東町中央や熊本空港、高森、蘇陽を経由するのだが、今日は迂回運転するので通らない。次は馬見原中鶴。
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熊本市民病院。ガラスが完全に割れて、木の板かダンボールのようなもので補修してある。
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水前寺公園に差し掛かる。
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水前寺公園では水が干上がってしまった池があるという報道があったが、見たところ全くそんな雰囲気はない。
公園自体はかなり広いから、ごく一部分なのだろう。 -
嘉島町に入ったあたりだと思う。
地震の事を思わなければ、のどかな田園風景である。 -
屋根に被害の出ている家がちらほら見え始めた。
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完全に倒壊してしまっている家もある。熊本市内よりは、この嘉島町に入ったあたりのほうが被害が大きいように見える。
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国道445号へ合流。
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こちらも完全に倒壊している。無残である。
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御船町に入ったあたりで、宮崎交通の車両とすれ違う。
おそらく延岡を7:30に出発した熊本行きだろう。
この熊本−延岡線は、延岡方面をたかちほ号、熊本方面をあそ号と名称が付けられている。
従ってすれ違った宮崎交通の車両はあそ号なのだが、迂回運転中で阿蘇地方は全く通らない。 -
これは御船川だと思う。
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御船川を渡ったところの、下辺田見バス停。後ろの家はやはり屋根に被害が出ている。
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R443を甲佐町方面へ向かう。
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これは緑川という川だと思う。
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美里町へ入り、R443からR228へ入る。
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山間に入ってきた。
昨日も少し降られたが、今日の天気は熊本から宮崎にかけて雨の予報である。熊本市内でも少しどんよりしていたが、今にも降りそうになってきた。 -
この高台にあるのは美里町砥用支所の建物だろう。
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車窓から雰囲気のある石橋のようなのが見えた。バスはその隣の橋を渡るのだが零台橋というのだという。
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車窓観光であるから一瞬で通り過ぎたが、重要文化財に指定されているのだという。
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零台橋を過ぎると更に山間に入る。いよいよ雨が降ってきた。
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峠のトンネルを越えて山都町に入る。
今度は軽快に下り坂を走る。 -
民家の集まる地域に入った。この辺になると、目に見えての地震の被害は少なくなっているようだ。
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山都警察署。
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矢部中学校への交差点の表示。
このあたりがかつての矢部町の中心らしい。迂回運転中だから街中の旧道は経由せず国道をそのまま通過するが、当初の計画ではここでバスを乗り換える予定であった。
渋滞を心配していたが、ここまで渋滞らしい渋滞はなく、快調にバスは走っている。 -
今度は旧清和村方面へ向けて、頻繁に川をまたいで山間を縫って走る。
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椎原という、一般路線バスのバス停。
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屋根にブルーシートのある民家が見える。少なくはなったが、このあたりでも民家に被害がないわけではない。
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高台に御岳小学校というのが見えた。
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旧清和村の中心であろうか。沿道にあったスーパーマーケット。
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11:10ごろ、旧清和村の中心に近い道の駅清和文楽邑で、休憩とのことで停車した。
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15分止まるというのでバスから降りてみると、結構本格的に雨が降っている。小走りで建物まで走る。
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中に入ると、よくある道の駅と同じで、お土産コーナーになっていた。
せっかくなので、この後腹の足しになりそうなお菓子を少し買う。 -
横に長い建物で、食堂も併設されているようだ。
時間があれば食べてしまいたいのだが、途中の15分の休憩ではそうも行かない。 -
こちらは道の駅のすぐとなりにある清和文楽館。
文楽とは何か知らなかったのだが、伝統芸能の人形浄瑠璃のことなのだという。
定期公演を行っているが、日曜日のみの開催だという。
料金は1500円とのことで、相場を知っているわけではないが、この手の伝統芸能の鑑賞料金としては安いのではないかと思う。 -
案外見るものもあって、15分はあっという間であった。
地図で確認すると、ここから馬見原中鶴まではもうすぐで、そんなに時間もかからなそうだ。 -
駐車場に消防関係の車が並んでいた。
指宿や鹿児島、南さつま市などの車である。熊本の救援へ向かうのだろう。 -
11:25に道の駅清和文楽邑を出発。
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R265が左手から合流。
アスファルトを雨が激しく叩いている。本格的に雨が降ってきた。 -
11:35、時刻表どおりに馬見原中鶴のバス停に到着。このバスはsuicaが使えたので、ICカード読み取り部をタッチして運賃を支払う。
私を降ろして、乗客ゼロになった特急たかちほ号は、高千穂方面へ向けて走り去っていった。
雨が本格的に降っている。次に乗るバスまで1時間半くらい時間が空いているので、この馬見原で昼食を取るつもりでいる。
このあとは、バスを乗り継いで椎葉村へ向かう。
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