2015/12/11 - 2015/12/11
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ミズ旅撮る人さん
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2015年12月、オランダ・ドイツ・ルクセンブルク・ベルギーを巡る駆け足ツアーに参加しました。
第13回は、ベルギー第2の都市アントワープ(英語名)です。オランダ語ではアントウェルペン。
この地名に聞き覚えのある日本人は少なくない筈。「フランダースの犬」で、主人公ネロが毎朝牛乳を運んだ町です。
映画のロケ地を巡るような感覚で日本人に特別人気があるそうです。その歴史ある町を2回に分けて紹介します。
今回は旧市街の様子とクリスマスマーケット、次回はネロの最期の場所となったノートルダム大聖堂です。
毎回、写真が多くて重くなるので、分割することにしました。
シュへルド川に面して河川貿易で栄え、現在でも世界有数の貿易港であるアントワープ。
ルーベンスを代表とするフランドル派の画家たちが集い、ダイヤモンド加工でも世界の中枢を成す町でもあります。
「フランダースの犬」以外のアントワープを見に行きましょう。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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-
アントワープ旧市街から南西にあるトラムの駅Bolivarplaatsです。
ベルギー第2の都市であり、大都市であるアントワープですから、もっと最新鋭のトラムが走っているのかと思いきや、まるで旧東欧の物ような古めかしい車体が次々と現れました。 -
その少し手前のStation Zuid(南駅)は、これです。
ブリュッセルから高速道路で来て、最初に見たトラムの駅でした。
随分、想像と違う風景に戸惑いました。
アントワープの交通は主に、トラムとバスです。12路線あるトラムのうち、いくつかは地下を走るプレメトロになっています。
プレメトロはシュヘルド川の下を通って対岸に行く路線もあります。 -
トラムの駅には、トラムがどこを走っているのか表示されるようになっています。
4系統のトラムは10分手前の駅にいます。24系統は10分手前の駅に到着しつつあります。
駅名と、そこからここまでの所要時間が表示されているので、助かります。 -
アントワープはインフラがまだ遅れているのか???と思うと、最初の写真の駅の真ん前にこんな建物が建っています。
裁判所なのだそうです。メッセ会場かと思いました。
この地区は、これから開発が進む地域らしく、レトロとモダンが向かい合っている面白い場所です。 -
そうこうしているうちにバスは駐車場に着きました。
しかし、この屋根。インドネシアの市場に着いたのかと思いました。
かつての倉庫を利用して駐車場になっているそうです。 -
シュヘルド川に面した駐車場の周辺は、レンガ造りの古い建物と、ガラス張りの新しい建物が並んだ現在進行形の街並みです。
-
その街並みの前を、多重連結バスが走って行きました。
交通手段のおもしろそうな町ですが、残念ながら旧市街の中心部にはこれらは走っていません。
さあ、徒歩観光の始まりです。 -
旧市街への入り口の角には、縞模様の目立つ建物が建っています。
しかし、まずは大事な所へ行きましょう。 -
「ANTWERPEN」アントウェルペン。アントワープのオランダ名です。
ベルギーでは首都ブリュッセルの北はオランダ語、南はフランス語が多く話されています。
フランス語ではアンヴェルスと言います。なかなかややこしいですね。
英語と中国語と日本語が入り混じっている香港のようなものでしょうか。 -
古い建物の屋上にはためいている旗は、向かって左がフランデレン地域の旗、右がベルギーの国旗です。
フランデレン地域は、ベルギーを構成する3つの地域の一つで、フランス語でフランドル、英語でフランダースです。
ベルギーの国旗は、左から黒・黄・赤で、元の領主であるブラバント公の紋章(黒地に爪と舌が赤い、黄色いライオン)にちなんだ色となっています。 -
「WC」「WC」「WC」・・わかりやすいけれど、ちょっと恥ずかしい表示です。
「WC」って、世界共通語ですね。Water Closet の略だそうです。
徒歩観光が始まる前に行くところに行かないと。 -
有料トイレ(50セント)なので、料金徴収員がいます。
赤い帽子を被って立っている人がそうです。 -
この観覧車の真下にトイレはあります。
ゴンドラには周りを囲む壁や窓はなく、とっても寒そうです。 -
イチオシ
交差点の行先表示板を見ると、なんだかアメリカのよう。
「MINIGOLF」「WELLNESS」英語だよねえ。言語障害に陥りそう。
そもそも表示板の向こうに見える、青銅色の男性の像は何?
羽の生えた帽子を被ったオカマ?お茶目すぎるぞアントワープ。
印象が定まらないまま、観光は始まります。 -
ステーン広場(Steenplein)では、クリスマスマーケットが開かれるようです。
今はまだ、開店前ですね。 -
ステーン城(Hetsteen)。16世紀まで使われていた要塞。
19世紀に修復が行われ、一時期海の博物館としても使われましたが、現在はイベントのある時だけ公開されます。 -
ステーン城のすぐ前には「さむらい(Samoerai)」という名の日本食レストランがあります。
ローマ字表記が日本とちょっと違うのがオランダ語らしいのかな? -
ここでアントワープの地図を見てみましょう。左の水色がシュヘルド川です。
右側に中央駅があります。Meir(メール)地区を通って、「Historisch Centrum(旧市街)」に行くのが、観光コースです。 -
旧市街の地図です。バスは川岸05番の「P」に停まりました。
21番のステーン城の前を通り、11番の紫色の丸印の場所に来ました。 -
レンガ造りの建物が並びますが、かなり新しいもののようです。
この辺りは、第2次世界大戦で、港を狙って空爆があり、大きな被害を受けました。 -
肉屋のギルドハウス。16世紀初頭の後期ゴシック建築だそうで、レンガと漆喰の縞模様が独特です。
現在は家具や楽器の博物館です。肉屋のギルドハウス 建造物
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角の聖母子像。窓の位置がずれているので、この中は階段かな?
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これらが最古の建物だそうです。
レンガがただ積んであるだけの建築物なので、外側から鉄の鎹(かすがい)を嵌めています。 -
青と白の表示が、重要な建築物であることを示しています。
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ここにも聖母子像が。ちゃんと屋根付きです。
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突き当りの建物が出っ張っています。随分と立派な建物のようですが・・・
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グローテマルクトに出ました。正面にアントワープの象徴とも言えるノートルダム大聖堂が聳(そび)え立っています。
塔の高さは123m。天に突き刺さりそうな尖鋭なデザインです。観光案内所 (グローテマルクト) 散歩・街歩き
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市庁舎です。先ほどの出っ張った建物は市庁舎の横っ腹でした。
1565年完成のルネッサンス様式。手前の旗は、左からアントウェルペン州・ベルギー・基礎自治体(日本の市のようなもの)です。
青銅の「ブラボーの噴水」が目を引きます。
ブラボーは古代ローマの兵士で、この地域で狼藉を働く巨人アンティゴーンの手を切り落として、川に投げ捨てました。
「手を投げる」という言葉が町の名前の由来だとする説があり、その象徴としてこの像が建てられました。
アントワープは、A.D.2世紀頃からの歴史を持ち、16世紀には国際貿易の中心地として発展しました。
しかし、1585年にスペインに占領され、多くの商人であるプロテスタントが隣国オランダに移住し、世界の商業・金融の中心はオランダに移って行きました。
アントワープからオランダ国境までは、わずか30kmです。アントワープ市庁舎 建造物
-
市庁舎の入り口付近には大きな本が置かれています。
何も書いていないようですが、16世紀、栄えていた時代、出版技術が優れていたことを象徴しているのだと思います。
16世紀後半、有名な印刷会社であったクリストフ・プランタン工房は、現在ではプランタン・モレトゥス博物館(活版印刷)となっています。 -
市庁舎の前にあるグローテマルクトは、クリスマスマーケットが開かれます。
マルクト広場 (アントワープ) 広場・公園
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グローテマルクトを囲む建物に上には金色の像が立っています。
これらは、職業別のギルドハウスで、いわば組合本部です。
これらの像が各ギルドを現しているそうです。これから、それぞれの像を望遠で撮って行きます。 -
足元のトカゲは何でしょう?ブラボーの噴水にもいました。
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古代ローマ風の衣装に手斧。金物屋さん?
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両手に巻紙を持っています。足元に1570という数字が見えます。
印刷物のギルドかな? -
木に縛り付けられて、2本の矢が刺さった人。難しいなあ。
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ちょっと偉そうな二人と鷲。
建物には「双頭の鷲」。神聖ローマ帝国やハプスブルク家の紋章だけど、関係があるのかな? -
猫???
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尻尾が2つに分かれた後足で立つライオン。
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兵士の像。傭兵斡旋所?
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今までの中で一番、職人らしい像。だけど、やっぱりわからない。
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昔の帆船。これは貿易関係、船乗りのギルドかな?
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天秤を持った女性。いや〜、いっぱいあって、撮り切れません。
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この角を曲がれば、ノートルダム大聖堂ですが、それは次回のお楽しみ。
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大聖堂の見学の後、昼食に向かいます。
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足元に貝の印を見つけました。ヨーロッパで貝の印と言えば、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路です。
ヘデロ王によって斬首されたヤコブの遺骸が船で運ばれて来た時、船底にたくさんの貝が付着していたことから、帆立貝はヤコブの象徴となりました。
ヤコブ=サンティアゴの遺骸は行方不明でしたが、800年後に見つかり、其の地に大聖堂が建てられました。
以来、ヨーロッパ中から巡礼の旅人が訪れます。
貝は、その昔、巡礼者が施しを受ける時に皿として使ったと言います。 -
空中に吊り下げられている樽が不安なレストランで昼食です。
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「KRUA TEAI」というレストランでは、日本語のメニューが出て来ました。
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ベルギーはビール王国です。450種類以上の銘柄があり、ビールで有名なドイツよりも一人当たりの消費量が多いのです。
普段まったく飲まなくても、ここで飲まない手はありません。
メニューにはビールの銘柄と特徴も詳しく書かれていて、助かりますが迷います。
そこで安直な選択として「世界一」に選ばれたビール「Tongerlo」をいただきました。
色は濃い目ですが、苦みはさほどでなく、楽に飲めました。3.7ユーロです。
コーラ2.5ユーロ、グラスワイン3.9ユーロでした。 -
随分と盛りのいいサラダです。
今回の旅行では、毎回サラダがたっぷり出るので、野菜不足の心配がありませんでした。
ドレッシングも充分にかけられていて、オリーブオイルだけということもなく、満足でした。 -
メインの「ワーテルゾーイ」クリームシチューです。こんな立派な鶏肉の入ったシチューは初めてです。
肉は柔らかくて美味しかったです。 -
「HILTON」の文字が見えます。フルン広場(Groenplaats)です。
クリスマスマーケットが開いているので、にぎやかです。グルン広場 広場・公園
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手前の赤いパラソルの下は、レストランです。
フランスの影響を受けて、美食の国であるベルギーは、ムール貝のワイン蒸しでも有名です。
看板にあるように、バケツに入った状態で供されるのが、感動的だとか。 -
可愛らしい乗り物がやって来ました。このフルン広場発着の観光用トラムです。
12月は15日までの営業で、あとは4月になるまで休業です。 -
ノートルダム大聖堂とフルン広場を繋ぐ、ヤン・ブルーム通り。
観光の中心地だけあって、スタバにマックにピッツェリア。 -
クリスマスらしいディスプレーは、この程度。やはりドイツにはかないませんね。
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高く尖がった塔が目立つノートルダム大聖堂は、フルン広場にも入り口があります。
聖母大聖堂 寺院・教会
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角には、まるで普通のお母さんと赤ん坊のような聖母子像が。
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フルン広場には、アイススケートリンクもあります。右端に銅像があります。
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「PETRO PAULO RUBENS」ルーベンスの像です。
ルーベンスは、死ぬまでの30年間アントワープに住んでいました。その家がワッペル広場のそばにあり、現在は市立美術館となっています。
ルーベンスは、53歳の時に16歳のエレーヌと結婚し、10年間で5人の子供を設けたといいます。ルーベンスの像 モニュメント・記念碑
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スケートリンクを柵の隙間から覗いてみました。ちょっと映画のような画面になりました。
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なんだか、普通に撮るより、おもしろい気がします。
でも、傍(はた)から見ると盗撮みたいですね。 -
おもしろい橇(そり)です。スケート用に作られているんですね。
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真剣な眼差しで、ワッフルにトッピングを施すお兄さん。
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巨大なワッフルの看板がぶら下がったお店。
ワッフルは、プレーン状態で並べられています。
注文すると再度過熱して、トッピングをしてくれます。暖かいワッフルはとても嬉しいです。
トッピングはディスプレーのように、ホイップクリームを載せて、チョコレートを掛けたりしますが、これはアメリカの影響で、本来のベルギーワッフルは何も載せないプレーンなのだそうです。
デコレーションに凝ったのは、観光客向けなんですね。
確かにプレーンで充分美味しかったです。 -
フルン広場に面した建物には、白壁に大きく文字が書かれています。パラソルで本来の看板が見えないからでしょうか。
この辺はブラッセリーが多いですね。カフェ感覚の飲み屋さん。
コーヒーよりビールの方が安いらしい。 -
そろそろ観光も終わり。もう一度ノートルダム大聖堂の前を通って、駐車場に向かいます。
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大聖堂の前にも古い建物が残っています。
アントワープは、第2次世界大戦で激しく破壊されたので、こうした古い建物は貴重です。 -
市庁舎の横に帰って来ました。
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こんな店を見つけました。「UNAGI SUSHI BAR」。
日本食レストランは、アントワープにも結構あるようです。 -
バスが発車しました。再びトラムに遭遇します。どうやら、この車両は新しい方のようです。
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このトラム、乗ってみたかったな。
ベルギーの交通機関は、ブリュッセルで存分に楽しみましょう。
次回は、アントワープのノートルダム大聖堂で、その次は首都ブリュッセルです。
こちらは観光編と鉄道編になる予定です。
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