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「京都迎賓館」がこのゴールデンウィーク中に一般公開されるというので行ってきました。朝9時からの先着順なので行列覚悟で早起きして並びましたが、案の定9時5分には1日1,500人の定員枠がなくなり、なんとか2回目の11時から入場。暇人ならではの特権です。<br />さらに、迎賓館が出来るまでは国賓の宿泊として使われていた「大宮御所」(仙洞御所)にも行ってみたいと思い、申込サイトを見たら、通常3ヶ月前予約でないと入れないのに、たまたまキャンセルが出たようで翌週に1人だけ空きがあったので早速申し込んだら見事当選。これまでなかなか入れなかった限定公開の「御所」と「仙洞御所」「桂離宮」「修学院離宮」「京都迎賓館」の5か所全部を制覇することになりました。<br />今年になって、「皇居乾通り」や「赤坂離宮」などに続き京都でも通年公開して、神社仏閣とはまた違う観光スポットにしようとする動きがあるのは結構なことですが、京都迎賓館の場合、建設費240億円、年間運営費6.8億円に対して利用実績は昨年2015年4回(赤坂離宮6回)、その前2014年は7回ずつという現状を見ると、外国人観光客だけでなく、日本人も含めてこれを活用するのは当然のことで、今後も四季折々に変貌する雅な景色を眺めるのが楽しみです。<br />「京都迎賓館」は、当初二つも迎賓館は要らないということもあって賛否両論ありましたが、京都の熱意で平安建都1200年を記念し2005年に建造されました。ブッシュ大統領から京都御所に泊まりたいとの要望があって、「大宮御所」は王室でないと泊まれないので造ったとも言われていますが、さすがに1200年の伝統を盛り込んだ建物は洋風とは異なる風格を感じます。<br />「建物」は茶室建築における「数奇屋」の伝統的な技術が随所に生かされ、内装には西陣織や蒔絵(まきえ)、錺(かざり)金物、截金(きりかね)、畳は1日1枚しか作れない中継表(なかつぎおもて)、テーブルや床の間などの漆塗り、和紙を使った建具、土壁は聚楽壁など伝統工芸品がふんだんに使われ、建築家からは、日本の伝統建築と現代建築を融合した「現代和風建築」として「今後の日本建築をリードする貴重な試み」と高い評価です。<br />「庭園」は日本伝統の「庭屋一如」(ていおくいちにょ)をコンセプトに「京都御苑」と一体となるように設計され、玄関前の「真の庭」、館内中央の「行の庭」、宿泊室前の「草の庭」という3つの庭園があり、桂離宮と修学院離宮の整備を手掛けている「佐野藤右衛門」の作なので、自ずと醸し出す雰囲気は「桂離宮」に似ていますが、1200年の歴史を持つ「御苑」や「仙洞御所」と並ぶと、その威厳さや重厚な風格は比べものになりません。1000年先までしっかり残して欲しいものです。<br />

「京都迎賓館一般公開」と「大宮御所」 (1)「京都迎賓館」

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2016/04/29 - 2016/04/29

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Bach

Bachさん

「京都迎賓館」がこのゴールデンウィーク中に一般公開されるというので行ってきました。朝9時からの先着順なので行列覚悟で早起きして並びましたが、案の定9時5分には1日1,500人の定員枠がなくなり、なんとか2回目の11時から入場。暇人ならではの特権です。
さらに、迎賓館が出来るまでは国賓の宿泊として使われていた「大宮御所」(仙洞御所)にも行ってみたいと思い、申込サイトを見たら、通常3ヶ月前予約でないと入れないのに、たまたまキャンセルが出たようで翌週に1人だけ空きがあったので早速申し込んだら見事当選。これまでなかなか入れなかった限定公開の「御所」と「仙洞御所」「桂離宮」「修学院離宮」「京都迎賓館」の5か所全部を制覇することになりました。
今年になって、「皇居乾通り」や「赤坂離宮」などに続き京都でも通年公開して、神社仏閣とはまた違う観光スポットにしようとする動きがあるのは結構なことですが、京都迎賓館の場合、建設費240億円、年間運営費6.8億円に対して利用実績は昨年2015年4回(赤坂離宮6回)、その前2014年は7回ずつという現状を見ると、外国人観光客だけでなく、日本人も含めてこれを活用するのは当然のことで、今後も四季折々に変貌する雅な景色を眺めるのが楽しみです。
「京都迎賓館」は、当初二つも迎賓館は要らないということもあって賛否両論ありましたが、京都の熱意で平安建都1200年を記念し2005年に建造されました。ブッシュ大統領から京都御所に泊まりたいとの要望があって、「大宮御所」は王室でないと泊まれないので造ったとも言われていますが、さすがに1200年の伝統を盛り込んだ建物は洋風とは異なる風格を感じます。
「建物」は茶室建築における「数奇屋」の伝統的な技術が随所に生かされ、内装には西陣織や蒔絵(まきえ)、錺(かざり)金物、截金(きりかね)、畳は1日1枚しか作れない中継表(なかつぎおもて)、テーブルや床の間などの漆塗り、和紙を使った建具、土壁は聚楽壁など伝統工芸品がふんだんに使われ、建築家からは、日本の伝統建築と現代建築を融合した「現代和風建築」として「今後の日本建築をリードする貴重な試み」と高い評価です。
「庭園」は日本伝統の「庭屋一如」(ていおくいちにょ)をコンセプトに「京都御苑」と一体となるように設計され、玄関前の「真の庭」、館内中央の「行の庭」、宿泊室前の「草の庭」という3つの庭園があり、桂離宮と修学院離宮の整備を手掛けている「佐野藤右衛門」の作なので、自ずと醸し出す雰囲気は「桂離宮」に似ていますが、1200年の歴史を持つ「御苑」や「仙洞御所」と並ぶと、その威厳さや重厚な風格は比べものになりません。1000年先までしっかり残して欲しいものです。

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  • 京都御苑は日本に3つしかない「国民公園」<br />1300m×700mで外周4km 東京ドーム20狐分の広大さ

    京都御苑は日本に3つしかない「国民公園」
    1300m×700mで外周4km 東京ドーム20狐分の広大さ

  • 迎賓館の参観順路

    迎賓館の参観順路

  • 今年夏からの通年公開前に試験公開<br />4/29〜5/9

    今年夏からの通年公開前に試験公開
    4/29〜5/9

  • 早朝から既に長い行列が

    早朝から既に長い行列が

  • 整理券をもらって11時入場

    整理券をもらって11時入場

  • 南門(勝手口)から入場

    南門(勝手口)から入場

  • 正面玄関車寄せ

    正面玄関車寄せ

  • 正面廊下

    正面廊下

  • 「聚楽の間」控室<br />椅子は西陣織

    「聚楽の間」控室
    椅子は西陣織

  • 調度品はその都度変わる

    調度品はその都度変わる

  • 松の枝を表現しているらしい

    松の枝を表現しているらしい

  • 「夕映えの間」大会議室(最大70名)<br />「比叡月映」比叡山の月の出<br />(龍村織物の綴れ織り)

    「夕映えの間」大会議室(最大70名)
    「比叡月映」比叡山の月の出
    (龍村織物の綴れ織り)

  • 「愛宕夕照」愛宕山の日没

    「愛宕夕照」愛宕山の日没

  • 渡り廊下を挟んだ中央の「行の庭」

    渡り廊下を挟んだ中央の「行の庭」

  • 「藤の間」晩餐室120名洋風宴会場<br />

    「藤の間」晩餐室120名洋風宴会場

  • コース料理のセッティング

    コース料理のセッティング

  • 「麗花」(四季の花を描いた綴れ織り(川島織物)

    「麗花」(四季の花を描いた綴れ織り(川島織物)

  • 「桧舞台」で能や日本舞踊など伝統芸能を鑑賞<br />扉は截金(きりかね)<br />:金箔やプラチナ箔を貼り付ける伝統技法

    「桧舞台」で能や日本舞踊など伝統芸能を鑑賞
    扉は截金(きりかね)
    :金箔やプラチナ箔を貼り付ける伝統技法

  • 天井は昇降式の美濃紙を使った和紙格子

    天井は昇降式の美濃紙を使った和紙格子

  • 厨房<br />京都の有名どころ料亭が交代で担当するらし

    厨房
    京都の有名どころ料亭が交代で担当するらし

  • 「桐の間」大広間56畳和風宴会場、最大24名

    「桐の間」大広間56畳和風宴会場、最大24名

  • 京料理や芸舞妓の日本舞踊などでもてなす

    京料理や芸舞妓の日本舞踊などでもてなす

  • 12mの座卓は一本の木で掘りごたつ式

    12mの座卓は一本の木で掘りごたつ式

  • 天井は12mの吉野杉1枚板、、

    天井は12mの吉野杉1枚板、、

  • 廊下は畳<br />畳は迎賓館のために栽培したイグサを中継表(なかつぎおもて)の技法で、<br />1日1枚しか作れない畳が240枚つかわれている。 

    廊下は畳
    畳は迎賓館のために栽培したイグサを中継表(なかつぎおもて)の技法で、
    1日1枚しか作れない畳が240枚つかわれている。 

  • 池奥は宿泊エリアや貴賓室、首脳会議場の建物

    池奥は宿泊エリアや貴賓室、首脳会議場の建物

  • こういうのは心が和む

    こういうのは心が和む

  • スペイン・サラマンカ大学のファザードにも「カエル」があった

    スペイン・サラマンカ大学のファザードにも「カエル」があった

  • 舟遊びは小堀遠州好み

    舟遊びは小堀遠州好み

  • h23.11ブータン国王の舟遊び

    h23.11ブータン国王の舟遊び

  • 京都御苑には「コオロギの里」や「母と子の森」など自然がいっぱい

    京都御苑には「コオロギの里」や「母と子の森」など自然がいっぱい

  • イタリア・オルチャ渓谷を連想

    イタリア・オルチャ渓谷を連想

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