車両航送で海を渡る国際列車「渡り鳥コース」の旅　その6

2014/01/17 - 2014/01/22

デンマークの首都コペンハーゲンとドイツ北部のハンブルクを結ぶ国際列車に乗りたくて、デンマークのコペンハーゲンへ向かいました。ここは通称「渡り鳥コース」と呼ばれ、この間にあるフェーマルン・ベルト海峡は列車をフェリー乗せて運ぶ車両航送が行われていました。
渡り鳥コースでドイツに渡った後、ドイツの高速列車ICEなどを乗り鉄しています。

このページでは、フランクフルトの街を半日観光した後、ANA便で帰国します。

なお、この区間における車両航送は2019年12月に終了しています。貴重な経験でした。

航空券 127910円（往復総額諸税込み）
2014年1月17日
ANA203便
羽田空港（1時10分）→フランクフルト空港（5時10分）
飛行時間12時間15分

ルフトハンザドイツ航空822便（コードシェア便ANA6183）
フランクフルト空港（8時00分）→コペンハーゲン空港（9時25分）
飛行時間1時間25分

2014年1月21日→22日
ANA210便
フランクフルト（20時45分）→成田空港（16時15分)　
飛行時間11時間30分

時刻は全て現地時間

※2020年4月 タイトル変更及び内容の修正並びに追記

エリア フランクフルト(ドイツ)

旅行5日目。帰国の日の朝を迎えました。こちらはフランクフルト中央駅前の広場です。フランクフルト中央駅は工事のためシートに覆われてます。そういえば一年前にパリからTGV東ヨーロッパ線に乗って来た時も工事中でした。。

駅構内には、パリ東駅行きのTGVが発車の時を待ってました。
2012年にパリ東駅からTGV東ヨーロッパ線に乗ってフランクフルトに着いたのが懐かしいです。

中央駅構内にあった券売機でフランクフルト市内の１日乗車券を購入し、路面電車に乗って観光します。でもフランクフルトって経済都市なので、あまり見所が無いんですよねー。ゲーテとか言う人の家が有名らしいですが、何した人なんだか知らないですし。
最新の路面電車でも、自然と古い町並みにマッチするのが不思議です。

ガイドブックを片手にやってきました。マーレー広場って言うらしいです。

地下鉄に乗ってみます。

厳密には地下鉄ではなくシュタットバーンと呼ばれる方式で、路面電車の都心部分を地下化した物です。都心部を抜けると道路を走り、郊外では専用軌道を走るそうです。
日本にはあまり無い方式ですが、イメージとしては京都地下鉄東西線を走る京阪京津線の電車みたいな感じです。

ホームに面した部屋のドアに張ってあったシールです。蓄電池室と電気室、あとボーダーフォンの携帯電話基地局があるってコトでしょうか。

地下鉄の出入り口です。床面に照明がついてるって斬新なデザインですね。ちなみに出入り口の左側でかがみ込んでるオレンジ色の人、照明器具の修理をしています。フランクフルト公共交通連合の電気部門の人でしょうか。どこもやってることは一緒なんですね。

欧州中央銀行です。フランクフルトは国際金融と経済の中心地なのです。たまにニュースに登場する大きなユーロのモニュメントは、これだったんですね。

再び路面電車に乗ります。警笛のかわりに鐘の音を鳴らしてやってくるのがオシャレです。

ここでも鉄の基本動作、かぶりつきをします。

宿の地を這う近くで降りました。

荷物をまとめてホテルをテェックアウトしてフランクフルト空港に向かいます。
地下ホームから空港行きの近郊電車が出ているんですが、わざわざ地上から出る長距離列車に乗って空港に向かいます。

ホームで待っていたらやドイツ版ドクターイエローみたいなのがやってきました

フランクフルト駅の駅ナカで売ってるソーセージです。
これが美味しいんですよね〜

さよならフランクフルト、また来るよ。

フランクフルト空港長距離駅には10分程で到着しました。
このICE、既に1時間程遅れていたんですが、乗降に手間取って遅延が拡大してしまいました。

フランクフルト空港に到着しました。フランクフルト国際空港は二つの旅客ターミナルがあり、第一ターミナルはスターアライアンス系、第二ターミナルはワンワールドやスカイチームなど、その他のエアラインに分けられています。

まだチェックインは始まってなかったので、荷物を一時預かりに預け、新交通システムみたいなのに乗ってターミナルを移動します。

飛行機を見るために第二ターミナルにある展望デッキにやってきたんですが、展望デッキはお休みでした。

でも、フードコートから飛行機を見ることができました。ドイツ名物ダルマイヤコーヒーを飲みながら、木苺のケーキを食べます。
このフードコート、Wi-Fiが1時間だけ使えるとの事でしたが、通信速度が遅くあまり使えませんでした。

フライト前に空港のレストランに入って食事をしておくことにしました。
メニューをよく見たらチキンって書いてあるのが読めたので、チキングリルみたいなのが食べれると思い「これにします」って頼んだら「これ●×☆だけど、それでいいの？」みたいな反応をされました。でもそれでいいって言ったんです。
来てみて納得。チキンの入ったシーザーサラダでした。「えぇ、ちょうどサラダが食べたかったんですよ‥‥」。

でもこのシーザーサラダ、かなりボリュームがあり、おまけにパンまで乗ってます。これだけでおなかいっぱいになってしまいました。

帰りも全日空です。シップはボーイング777-300ERで、スターアライアンス塗装でレジはJA731Aです。

国際線で日系エアラインってあまり乗った事がないんですが、外国に居ながら日本に帰ってきたって安心感がいいですね。

さよならドイツ。この日は搭乗率が20パーセント程度とガラガラだったので、定刻より早く出発できました。

離陸後に配られた機内食です。本当は洋食を選択しようと思ったんですが、調理中のため時間がかかるとの事。
もう眠いですし、早く食べて寝ようと軽い気持ちで和食にしました。フランクフルト調理の和食なので、あまり期待はしてませんでしたが、水分多めのベシャベシャご飯と、出汁の魚粉が容器の底に沈殿している味噌汁が最高においしかったです。

そういえば、箸を使うなんて何日ぶりかなぁ〜。

食後のデザートが配られました。スプーンがハーゲンダッツだったので、アイスもハーゲンダッツなのかと思ったんですが、ちょっと違うみたいですね、、

デザートを食べ終えた頃にはポーランド上空を飛行機中でした。既に日本に居るも同然の安心から、すぐに寝てしまいました。

シベリア上空を飛行中に何度か目を覚ましました。オーロラが見えないかな〜なんて思いながら窓の外を見てたら、いつの間に寝てしまいました。

目を覚ますと、ずいぶん進んでました。
エコノミークラスですが、ガラガラなのでフルフラットで寝てました。

窓を開けると真っ青な空が広がっていました。
行きは太陽の動きと同じ方向に進むので夜追いかけるように飛びましたが、帰りは太陽の動きに向かって飛ぶので、すぐに朝がきてしまいます。
行きの787では気にならなかったんですが、777では乾燥が気になりました。

美しい青空です。

一応、ドイツ時間では朝食タイムなので朝食っぽい機内食が配られました。フランクフルト調理なのでソーセージが美味しかったです。
ちょうど飛んでるロシアの極東時間ではランチタイムになります。

シベリア上空で西に向かうＡＮＡ機とすれ違いました。相対速度2000Km/h、一瞬の出会いでした。

シップはユーラシア大陸を横断して日本海へと出ました。この海を超えると、もう日本です。

新潟上空から日本列島に入りました。

眼下に見えるのは米坂付近のようです。

猪苗代湖です。右下は会津若松市街地のようです。

猪苗代湖が見えてきたらスポイラーを開いて減速を始めました。いよいよ着陸体制に入ります。

そして日本列島を一気に横断し太平洋に出ました。写真は茨城県の大洗上空です。ここまで来ると成田空港はすぐそこ、、、と思ったらシップは左旋回し西に進路を取り始めました。おいおいどこにいくんだよー

この時、こんな軌跡を描いてました。成田空港が到着機で混雑していたんですね。

無事に成田空港に着陸しました。

今回のヨーロッパ旅行では、列車に乗るだけでなく、世界遺産を観光したり、美味しい食事もできて、旅行のクオリティが上がってきたのではないかと思っています。さらに予定してなかったオーストリアにも行く事ができました。
次回は、スペインかイタリアの300km/hで走る高速鉄道に、乗りに行きたいと思います。


追記：スペインは翌年の2015年、イタリアは2019年に乗りに行きました。