車両航送で海を渡る国際列車「渡り鳥コース」の旅　その1【ボーイング787で羽田からフランクフルトを経由してコペンハーゲンへ】

2014/01/17 - 2014/01/22

デンマークの首都コペンハーゲンとドイツ北部のハンブルクを結ぶ国際列車に乗りたくて、デンマークのコペンハーゲンへ向かいました。ここは通称「渡り鳥コース」と呼ばれ、この間にあるフェーマルン・ベルト海峡は列車をフェリー乗せて運ぶ車両航送が行われていました。
渡り鳥コースでドイツに渡った後、ドイツの高速列車ICEなどを乗り鉄しています。
なお、この区間における車両航送は2019年12月に終了しています。貴重な経験でした。

このページでは、当時最新機種であったボーイング 787に乗って日本を出発し、ドイツのフランクフルトを経由してコペンハーゲン到着までの旅行記です。

航空券 127,910円（往復総額諸税込み）
2014年1月17日
ANA203便
羽田空港（1時10分）→フランクフルト空港（5時10分）
飛行時間12時間15分

ルフトハンザドイツ航空822便（コードシェア便ANA6183）
フランクフルト空港（8時00分）→コペンハーゲン空港（9時25分）
飛行時間1時間25分

2014年1月21日→22日
ANA210便
フランクフルト（20時45分）→成田空港（16時15分)　
飛行時間11時間30分

時刻は全て現地時間

※2020年4月 タイトル変更及び内容の修正並びに追記

エリア コペンハーゲン(デンマーク)

世界各地に向かう国際線が出発ラッシュを迎える夜の羽田空港国際線ターミナル。

夜の羽田空港からはアジアからアメリカ、中東、そしてヨーロッパと世界中に向かう飛行機が、ほぼ同時に出発するため、ターミナル内は深夜とは思えない賑わいとなっています。今回の旅は、デンマークとドイツに行ってきます。

今回乗るのは上から５段目のＮＨ２０３便、ドイツのフランクフルト行です。

ターミナル内も一瞬だけ国際色豊かに賑わいましたが、日付を越える頃には出発も数える程となり、先ほどまでの喧騒が嘘のように静まりました。

国際線ターミナルはターミナル内の灯りが反射して写真が撮りにくいです。フランクフルト行のＮＨ２０３便のシップは、最新のボーイング７８７です。

それでは搭乗します。レジはJA823Aです。

座席はポートサイド側の後方窓際27Aです。

国際線ターミナルから延々とＤ滑走路までタキシングし、離陸後は東京湾を南下して三浦半島を横断。相模湾から北上していきました。
機内では飲み物とサンドイッチが配られましたが、午前2時近くと食べる人はあまり居ません。私も飲み物だけ飲んで寝る態勢になりました。

目を覚ましたのは羽田空港を離陸して６時後、シップは地上の灯りひとつないシベリア上空を飛行中です。

小腹がすいたので、離陸してすぐに配られたサンドイッチを食べてみました。他の方の旅行記を読んでいると評判が悪いサンドイッチですが、ハムがジューシーで美味しかったです。

夜を追いかけるように飛ぶ、この便では一度も太陽を見ることはありません。
この日は満月。月明かりと衝突防止灯に照らされた翼が綺麗でした。

フランクフルト到着まで３時間を切る頃、真っ暗だった機内が朝焼けのようなオレンジ色になりました。
やがてミールサービスが始まり、朝食は洋食を選択しました。オムレツ、おいしかったです。

バルト海上空を飛行中です。まもなくドイツ上空に入ります。

10時間余りのフライトで、フランクフルトに到着しました。
シップを見ると、決して大きくない787で一万キロも飛んできたと思うと感動しました。乗継便がある私は先を急ぎます。

これから向かうデンマークはシェンゲン協定国なので、ここフランクフルトでＥＵへの入国手続きを行います。
こうして見ると空港のあらゆる所に、ここフランクフルトをベースとするルフトハンザのマークが掲げられルフトハンザ専用ターミナルのようですね。

迷子になった訳ではないんですが、空港内を20分以上歩き回って、ようやくゲートに到着しました。
コペンハーゲンへは８時のルフトハンザ８２２便ことＡＮＡ６１８３便（共同運航便）に乗ります。

ゲート前でパンを食べながら待ちます。

バスでの搭乗となりました。ベンツのバスでテンション上がってしまいましたが、ヨーロッパでは割と普通なんですよね。

７時を過ぎたころから徐々に明るくなり、ボーディングコールがありました。目の前に居たシップに乗るのかと思ったら、バスに乗せられて１０分以上も走ってようやたどり着きました。改めて大きな空港であると実感させれらます。

シップはA320で、レジはD-AIZYです。
2020年現在はユーロウイングスに移籍しています。

窓から見たフランクフルト空港です。
目の前に滑走路があり、続々と飛行機が離陸してくのが見えます。まだ夜明け前ですが、すでに空港はフル稼働です。

指定されて席に座ると‥‥あれ、ここ非常口じゃん。
案の定、客室乗務員が「ドイツ語はなせるかい？」って訊いてきたので、英語なら少し話せると言ったら「ＯＫ―♪」だそうです。

シップはフランクフルト空港を離陸しました。

コペンハーゲン・カストラプ空港に向けて順調に飛行中です。東の空から朝日が登ってきました。

フランクフルトを離陸してしばらくすると、飲み物と共にクロワッサンが配られました。コーラとコーヒーをいただきます。
このクロワッサン、床にボロボロとこぼれます。。

コペンハーゲンに向けて降下していきます。

雨が降るコペンハーゲン・カストラップ空港に定刻で到着しました。

カストラップ空港のターミナル内は、木目調のタイルと電球を多用した北欧らしい暖かいデザインですね。写真の右側に銀行があり、ここでデンマーククローネに両替しました。
デンマーククローネ、初めて見ました。

市内まで、こちらのＣＩＴＹ　ＰＡＳＳを使います。空港から市内、そして市内の鉄道、地下鉄及びバスが１日６５ＤＫＫ乗り放題なんです。
空港内の手荷物引き渡し場にある券売機に２００ＤＫＫを入れて、切符が出てきましたがお釣りが出てこない‥‥画面を見ると「ちょっと待って」って表示のまま。そのまま１分ほどしたら、先ほど入れた２００ＤＫＫがそのまんま帰ってきました。
「これ、本当に切符なのかなぁ？」と疑問に思い、他の人を見ていたら同じの持ってるし。
そこでデンマーク鉄道の案内の人に「この切符でコペンハーゲン中央駅まで行けますか？」って聞いてみたら「オフコース、黄色い刻印機で刻印してから使ってね」との事。ま、使えるならいいけど、、、

電車でコペンハーゲン市街地へ移動します。ホームにある刻印機で刻印をして待っていたら、この列車が来ました。特急の車両なのかと思ってたら普通に近郊電車として走ってるんですね。

カストラップ空港からは複数の行き先があり、中にはコペンハーゲン中央駅に行かない列車もあるらしいので注意が必要です。「デンマーク語は分からないから困ったなぁ」って思いながら発車案内を眺めていたら、ドイツ語でも書いてあって、無事にコペンハーゲン中央駅を経由する電車に乗れました。

カストラップ空港からコペンハーゲン中央駅までは15分程です。あまり速度を出すことはなく、小まめに駅に停車します。

車内は電球色の温かな雰囲気の室内に、黒い座席が設置されているシンプルなデザインです。

コペンハーゲン中央駅に到着しました。

コペンハーゲン中央駅構内にはセブンイレブンや銀行がある他、テレビ局のスタジオまであります。

駅から出て地図を広げたら、目の前にホテルが見えてました。

宿に到着しました。
荷物を整理してコペンハーゲンの街歩きに出かけます。