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もう何年振りか思い出せないほど久しぶりに鎌倉を訪れた。京都、奈良、広島と並ぶ国際観光都市であるが、まだユネスコ世界遺産には登録されていないことが不思議に思えるほど見所が豊富にある。特に花見の時期は、寺社仏閣を背景にした風景が日本人の美意識に直接訴えてくる。以前に鎌倉を訪れたのは学生時代で、歴史の知識もなく漫然と通り過ぎたにすぎない。桜の開花情報に合わせて、ガイドブックを片手に撮影して回ることにした。<br /><br />取り敢えず目指したのは大仏で名高い高徳院、お隣の長谷寺と頼朝ゆかりの鶴岡八幡宮である。横浜から鎌倉に向かう列車の中で、聞き慣れない言語で会話する6人連れのご家族と居合わせた。目が合って微笑むと、先方から話しかけられて、英語で会話した。スウェーデン人の東京在住の4人家族で、親戚の夫婦が合流して鎌倉見物に行くと言う。30分ほどの短い時間の中で、小学生の2人のお嬢さんを含めて様々なことを話し合った。言語で苦労している事を聞いて、我々もアメリカ駐在の時に、子供達が苦労していた事を話題にした。鎌倉駅で江ノ電に乗り換え、ご家族は江ノ島に向かい、私は長谷駅で別れを告げた。日本での経験が楽しく有意義である事を願いながら。<br /><br />まずは久しぶりの大仏様に参拝し、胎内巡りをして多くの写真を撮った。大仏は1252年に建像、元々お堂に入っていたが、これは室町時代の津波で流されてしまい、その後露座となったそうだ。ここではソメイヨシノの蕾はまだ固く、満開は来週かと思われた。続いて長谷寺に向かった。境内は思いの外広く、主要な建屋だけでも10を超え、色とりどりの花が咲き競っていた。また弁天窟という石窟は、小規模とは言えインドのアジャンター・エローラを思い出させる。弘法大師自ら刻まれたという弁財天像や十六童子が壁面に現存する。<br /><br />続いて鎌倉文学館で、川端康成や小林秀雄らの自筆の原稿や身のまわりの品を見て、再び江ノ電に乗り鎌倉駅で下車、鶴岡八幡宮に向かった。参道である若宮大路は、源頼朝が自ら街づくりをしたという由緒ある大通りで、両側に満開の桜を眺めながら大変な人出をかき分けて、本殿の階段を登った。参拝を済ませた後は、まさに駆け足で鎌倉街道を歩いて、鎌倉五山の内、第一位の建長寺と第二位の円覚寺を訪れた。建長寺は1253年というから、大仏建立の翌年、円覚寺は1282年の開山という古刹である。この両寺はまさに桜が満開、これ以上はないと思われるほど日本の春を代表する風情を感じさせてくれる。<br /><br />先回訪れた時も五山の内、第二位まで、三位以下の寿福寺、浄智寺、浄妙寺は飛ばして帰途につくことになった。繰り返しになるが、鎌倉時代には実質日本の首都だった街だ。世界遺産に登録されて当然の歴史的な史跡が無数にある、日本の誇り得る古都であり、広く海外にも評価されてほしいものだと思う。あのスウェーデンのご家族も桜が満開の鎌倉で、日本の伝統文化を堪能されたことであろう。

鎌倉の開花速報:高徳院は蕾固し、長谷寺は五分咲き、鶴岡八幡宮、建長寺、円覚寺はほぼ満開

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2016/03/31 - 2016/03/31

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ハンク

ハンクさん

もう何年振りか思い出せないほど久しぶりに鎌倉を訪れた。京都、奈良、広島と並ぶ国際観光都市であるが、まだユネスコ世界遺産には登録されていないことが不思議に思えるほど見所が豊富にある。特に花見の時期は、寺社仏閣を背景にした風景が日本人の美意識に直接訴えてくる。以前に鎌倉を訪れたのは学生時代で、歴史の知識もなく漫然と通り過ぎたにすぎない。桜の開花情報に合わせて、ガイドブックを片手に撮影して回ることにした。

取り敢えず目指したのは大仏で名高い高徳院、お隣の長谷寺と頼朝ゆかりの鶴岡八幡宮である。横浜から鎌倉に向かう列車の中で、聞き慣れない言語で会話する6人連れのご家族と居合わせた。目が合って微笑むと、先方から話しかけられて、英語で会話した。スウェーデン人の東京在住の4人家族で、親戚の夫婦が合流して鎌倉見物に行くと言う。30分ほどの短い時間の中で、小学生の2人のお嬢さんを含めて様々なことを話し合った。言語で苦労している事を聞いて、我々もアメリカ駐在の時に、子供達が苦労していた事を話題にした。鎌倉駅で江ノ電に乗り換え、ご家族は江ノ島に向かい、私は長谷駅で別れを告げた。日本での経験が楽しく有意義である事を願いながら。

まずは久しぶりの大仏様に参拝し、胎内巡りをして多くの写真を撮った。大仏は1252年に建像、元々お堂に入っていたが、これは室町時代の津波で流されてしまい、その後露座となったそうだ。ここではソメイヨシノの蕾はまだ固く、満開は来週かと思われた。続いて長谷寺に向かった。境内は思いの外広く、主要な建屋だけでも10を超え、色とりどりの花が咲き競っていた。また弁天窟という石窟は、小規模とは言えインドのアジャンター・エローラを思い出させる。弘法大師自ら刻まれたという弁財天像や十六童子が壁面に現存する。

続いて鎌倉文学館で、川端康成や小林秀雄らの自筆の原稿や身のまわりの品を見て、再び江ノ電に乗り鎌倉駅で下車、鶴岡八幡宮に向かった。参道である若宮大路は、源頼朝が自ら街づくりをしたという由緒ある大通りで、両側に満開の桜を眺めながら大変な人出をかき分けて、本殿の階段を登った。参拝を済ませた後は、まさに駆け足で鎌倉街道を歩いて、鎌倉五山の内、第一位の建長寺と第二位の円覚寺を訪れた。建長寺は1253年というから、大仏建立の翌年、円覚寺は1282年の開山という古刹である。この両寺はまさに桜が満開、これ以上はないと思われるほど日本の春を代表する風情を感じさせてくれる。

先回訪れた時も五山の内、第二位まで、三位以下の寿福寺、浄智寺、浄妙寺は飛ばして帰途につくことになった。繰り返しになるが、鎌倉時代には実質日本の首都だった街だ。世界遺産に登録されて当然の歴史的な史跡が無数にある、日本の誇り得る古都であり、広く海外にも評価されてほしいものだと思う。あのスウェーデンのご家族も桜が満開の鎌倉で、日本の伝統文化を堪能されたことであろう。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
交通
4.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
ANAグループ JRローカル 私鉄 徒歩

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  • 高徳院の満開の桜

    イチオシ

    高徳院の満開の桜

  • お馴染み、鎌倉大仏さま、「かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな」与謝野晶子

    お馴染み、鎌倉大仏さま、「かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな」与謝野晶子

  • 大仏の背中には窓が開いている

    大仏の背中には窓が開いている

  • 大仏の胎内から頭部と背中の窓を眺める

    大仏の胎内から頭部と背中の窓を眺める

  • 生花と鎌倉大仏

    イチオシ

    生花と鎌倉大仏

  • 長谷寺の山門の赤い提灯

    長谷寺の山門の赤い提灯

  • 良縁地蔵

    良縁地蔵

  • 見晴台からの眺め

    見晴台からの眺め

  • 本堂横の久米正雄の胸像

    本堂横の久米正雄の胸像

  • 咲き誇る花々

    咲き誇る花々

  • 紅白の花が咲く木瓜(ぼけ)

    紅白の花が咲く木瓜(ぼけ)

  • 弁天窟の壁面に刻まれた十六童子

    弁天窟の壁面に刻まれた十六童子

  • 弁天窟の弁財天像

    弁天窟の弁財天像

  • 和み地蔵

    和み地蔵

  • 鎌倉文学館の入り口

    鎌倉文学館の入り口

  • 鎌倉文学館の本館

    鎌倉文学館の本館

  • 江ノ電の踏切

    江ノ電の踏切

  • 鎌倉駅の江ノ電

    鎌倉駅の江ノ電

  • 鎌倉駅前の小町通り、若宮大路と並行して走る

    鎌倉駅前の小町通り、若宮大路と並行して走る

  • 若宮大路から三の鳥居を見る

    若宮大路から三の鳥居を見る

  • 若宮大路の満開の桜

    若宮大路の満開の桜

  • 鶴岡八幡宮の舞殿と本殿

    鶴岡八幡宮の舞殿と本殿

  • 建長寺の三門

    建長寺の三門

  • 建長寺の樹齢760年の名木 柏槇(いぶき)

    建長寺の樹齢760年の名木 柏槇(いぶき)

  • 建長寺の仏殿、法堂と満開の桜

    建長寺の仏殿、法堂と満開の桜

  • 建長寺の満開の桜

    建長寺の満開の桜

  • 円覚寺の三門と満開の桜

    イチオシ

    円覚寺の三門と満開の桜

  • 円覚寺の仏殿

    円覚寺の仏殿

  • 円覚寺の選仏場と満開の桜

    円覚寺の選仏場と満開の桜

  • 円覚寺の北鎌倉駅側の総門

    円覚寺の北鎌倉駅側の総門

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