思いつきぶらり旅・その3.四国のローカル列車と駅前旅館

2016/03/17 - 2016/03/18

第31部-145冊目　3/4

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。
旅行期日‥2015年3月16日(水)～18日(金) 2泊3日。

3月17日(木) 第2日目 晴れ。
①徳島市営バス
津田フェリーターミナル.13:30→徳島駅.13:52
↓
②普通 457D.阿波池田行
徳島.14:46→阿波池田.16:49

宿泊:阿波池田駅前‥ふくや旅館。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
徳島市交通局‥210円
うどんやま‥340円
JR四国‥1640円
ふくや旅館‥7450円
ふくや菓子店‥792円
池田温泉‥400円

エリア 阿波池田・つるぎ(徳島)

東京からフェリーに揺られて18時間50分‥
やって来たのは四国の徳島です。

四国と言ったらお遍路ですね。
亡き父の弔い遍路を母と毎年行っていますが、今回は思いつき旅なので残念ながらお遍路はやりません。

13:25
フェリーターミナルから徳島駅まで路線バスがあります。
このバスを逃すと足がなくなってしまいます。
タクシーもいません。
乗りましょう。

①徳島市営バス‥210円
津田フェリーターミナル.13:30→徳島駅.13:52

13:30
オーシャン東九フェリー「おーしゃんうえすと」よ。
楽しい船旅をありがとう。

引退まで残り2ヶ月‥がんばれよ～。

13:53
路線バスで約20分。
徳島駅にやって来ました。

徳島駅脇の1等地にあるポッポ街商店街。
長さ160メートル・幅4メートルのアーケードは昭和46年に開設されました。
1階だけでなく2階にもハーモニカの目のように店舗が並んでいるはずなんですが‥
シャッターが閉まり空き店舗が目立ちます。
昔は大賑わいだったんでしょうね。

普段は寂しいですが、8月のお盆には阿波踊りが商店街を流し踊り商店街全体が熱気の渦に包まれるそうです。

ポッポ街商店街 市場・商店街

14:05
昔、徳島駅の近くでたらいうどんを食べた記憶があるのですが、店が見つからず‥
てな訳でたらいうどんではありませんが、セルフ方式の「うどん.やま」です。
安くて旨いと、地元の方に人気があるお店だそうです。
ここで、うどんを食べていきましょう。

セルフうどん やま 徳島駅前店 グルメ・レストラン

鳴門のワカメがたくさん入った「わかめうどん」です。

うどんと言ったら香川県が有名だけど、徳島県でもよく食べられているそうです。
ここでは(小)でうどん1玉・(中)だとうどん2玉になるんです。
お昼過ぎですが、店内ではうどんを啜るサラリーマンや学生さん、女性も旨そうにうどんを啜っています。
徳島ではうどんがファーストフード的な存在のようです。

わかめうどん(小)‥340円。

14:20
四国の味を堪能し、徳島駅に戻って来ました。
ここに来るのは23年ぶり。
すごく近代的な駅になりましたが‥

徳島駅 駅

駅構内は昔のままです。
まだ電化されていないんですね。
特急列車がディーゼル音を唸らせて出発していきました。

徳島駅の隅っこにぽつんと停まっている1両のディーゼルカー。
なんだか可愛いですね。

14:35
私が乗るのは普通列車.阿波池田行きです。
徳島線(徳島→阿波池田)74キロを2時間かけて走ります。
1両でなく2両編成でした。
では、乗りましょう。

②普通 457D.阿波池田行‥1650円
徳島.14:46→阿波池田.16:49

新しい1500形ディーゼルカーの車内です。
二人掛けの転換式シートが並んでいて綺麗ですね。

「一両列車のゆるり旅」下川裕治著(双葉文庫)
アジア旅の大御所‥旅行作家の下川裕治さんが日本のローカル線を旅します。

旅を盛り上げる為に持って来ました。

徳島から二つ目(蔵本)でもう無人駅です。
車掌さんがきっぷを回収します。

15:25
阿波川島で9分停車。
後から来る特急剣山7号に道を譲ります。
特急にはお客が乗っていませんでした。

阿波川島駅にあった方面案内板。
年季が入っていますね。

鈍行列車は単線非電化の線路をトコトコ走ります。

四国三郎こと‥吉野川です。

日本三大暴れ川のひとつで、利根川(板東太郎)・筑後川(筑後次郎)と並び吉野川は四国三郎の異名を持ちます。
高知県および徳島県を流れ河川流路延長194キロを誇る一級河川に沿って列車は走ります。

16:38
阿波池田のひとつ手前‥佃駅で土讃線の普通列車と列車交換の為、6分停車します。
徳島線はここまでで、佃→阿波池田の1区間は土讃線を走ります。

佃駅 駅

16:50
阿波池田に着きました。
今日はここまでです。
今夜はこの街に泊まりましょう。

阿波池田駅 駅

駅前から延びるアーケードです。
なんだか寂しい空気が漂っていますが、8月中旬の｢いけだ阿波踊り｣はこのアーケードで行われ、市内から約30連の踊り子達が乱舞、池田の夜を熱く踊ります。

阿波池田駅前通り商店街 市場・商店街

アーケードの中は路線バスも走ります。

16:55
阿波池田駅から歩いて1?2分の所にある「ふくや旅館」です。

「一両列車のゆるり旅」下川裕治著(双葉文庫)を読んで、このような駅前旅館に泊まりたくなりました。
中に入りましょう。

ふくや旅館(和室6畳2食付き)‥6900円。
※楽天トラベルで手配しました。

ふくや旅館 宿・ホテル

ガラガラガラ‥
こんにちは～。

時代を感じる玄関です。

和室6畳‥寿の間です。

一人旅にはこのぐらいの部屋がちょうど良いです。
この旅館にルームキーはありません。

ガラガラガラと窓を開けると‥
部屋からの眺めです。

左上‥液晶テレビに金庫・ルームキーはないので貴重品は金庫にしまいましょう。

右上‥卓上のお茶うけです。

左下‥部屋に洗面台がありました。水のみです。

右下‥昭和の匂いがして落ち着く客室です。

なんとWIFIが無料でつながります。
駅前旅館も少しずつ進化しているようです。

ミシミシと音をたてる廊下です。
ぼんやりと灯る照明が哀愁感を募らせます。

階段は急です。
歴史を感じる建物の造り。
いいですね。

中庭です。
男はつらいよの撮影セットを見ている感じがします。

トイレはタイル張りのレトロな和式・ウォッシュレット付き洋式の両方があります。

洗面所です。
部屋の洗面台は水しかでませんが、こちらはお湯もちゃんと出ます。

浴室は一カ所です。
大浴場とは言えませんがそこそこ広いです。
23:00まで入浴できます。
入浴する時は、使用中の札をぶら下げます。

かわいいタバコの自販機がありました。

玄関脇のロビーです。
古い時計が目を引きますが、残念ながら今は動いていないようです。

17:37
ちょっと外を散歩してみましょう。

ふくや旅館に隣接した「ふくや菓子店」です。
ふくや旅館直営の75年の歴史を持つ菓子店です。
自家製のお菓子を製造販売しています。
阿波池田名物のお菓子をいくつか買ってみました。

そばまん‥108円
おふく饅頭‥108円
すわやま‥108円
レモンケーキ‥108円

どれもくどい甘さがない、懐かしい心が和む和菓子でした。。
お茶にピッタリ！美味しかったです。

ふくや菓子店 グルメ・レストラン

こちらもふくや直営レストラン「21世紀」です。

街の洋食屋さんとして定評があります。
カラスケースにあるサンプルが懐かしいです。

21世紀 グルメ・レストラン

丸福旅館‥こちらも駅前旅館です。

「一両列車のゆるり旅」下川裕治著(双葉文庫)に登場する駅前旅館です。
アジア旅の大御所‥下川先生がお泊まりになられています。
私から見たら文豪の宿と言いたくなる駅前旅館です。

金物屋さんです。
歴史ある建物ですね。

うだつ通りです。
江戸時代の中期から明治にかけて、阿波池田の商業的中心地であった本町、伊予街道と呼ばれたところです。

阿波池田は幕末から明治にかけて「阿波刻みたばこ」の生産で栄えました。
うだつ通りには当時の建物が数件残っています。

17:49
たばこ資料館です。
幕末から明治にかけて繁栄したたばこ製造業者の旧居宅を資料館として残したものです。
当時の繁栄ぶりをしのばせます。

阿波池田うだつの家 たばこ資料館 美術館・博物館

こちらの酒屋さんも風情ある建物ですね。

18:04
市内観光マップを見ると、吉野川に架かる吊り橋があるとの事で行ってみました。

市内の河川敷に架かる吊り橋を想像していたのですが、山をひとつ越えなくてはなりません。
15分ほど坂道を登り、国道沿いからやっと吊り橋が見えて来ました。
せっかく坂道を登って来たのになんと、吊り橋は谷底です。
ひえ～ 遠いですね。

なんとか頑張って吊り橋のたもとまでやって来ました。
うわっ！こりゃ長いよ。

18:09
橋は長いし、高度感があるのでメチャメチャ怖いです。
欄干は低いし、床もスケスケなので、もしも落ちたら‥　足下がゾクゾクしています。
こんなに怖い橋は初めてです。

真ん中ぐらいまで来て撮影しました。
吉野川です。
鏡のように周りの山々を映していますね。
すごい静寂に包まれていて神秘的な世界だけど足下ゾクゾク。
怖いです。

反対側も一枚。
暗くなって来ました。
そろそろ戻りましょう。

お? 怖、怖！。

18:30
先ほどの丸福旅館の前にある池田温泉と言う銭湯です。
下川先生が丸福旅館に泊まった時に、この湯に行った事が本に載っていたので、私もここで汗を流していく事にしました。

池田温泉‥400円。

19:02
いい湯でした。
さっぱりして宿に戻ります。

ふくや旅館 宿・ホテル

19:22
夕食です。

あまごの塩焼き
鶏肉とじゃがいもの煮物
牡蠣フライ.生野菜添え
豆腐田楽
鱒刺身と刺身蒟蒻
米飯
半田素麺汁
香物

ビール(大瓶)‥550円

刺身に添えられた`すだち´が徳島に来たことを実感させますね。
お部屋で頂きました。
6900円の宿泊料でこの豪華な夕食。
駅前旅館にハマりそうです。

7:05
おはようございます。
朝食です。

焼鮭
揚げ豆腐と高野豆腐
蒟蒻と薩摩揚の煮物
黒エンドウ豆
ポテトサラダ
米飯
味噌汁
香物

今日は長時間、列車に揺られるのでしっかりと食べておきましょう。
いただきます。

7:35
またのおこしをどうぞ。
いやいや良かったですぞ。
駅までスグ！‥駅前旅館の魅力です。

これから鈍行列車を乗り継いで横浜に帰ります。

つづく。

阿波池田駅前通り商店街 市場・商店街

この旅行記へのコメント （2）

• まむーとさん 2016/04/05 16:34:04

  昭和の味がある旅ですな〜!

  オーヤシクタンさん、こんにちは！
  
  旅立たれ、また列車でしょうか?!
  
  思い付きの旅行とはいえ、内容が流石でございます。
  昭和な味でたまりませんね！
  うどんも昭和価格だし。
  スケスケ橋もよいですね。
  
  セルフ写真のアートメーク写真がまた良いです。
  
  楽しんでまた旅行記お待ちしております。
  

  オーヤシクタンさん からの返信 2016/04/06 22:47:43

  只今、取材中。

  まむーと様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  そうなんです！。
  なんて言っても昭和の人間ですからね。
  最近、こう言うモノをやたらに求めたくなって来ました。
  
  さて只今、取材中で、北海道苫小牧。
  昨日、東京から仙台まで鈍行列車。
  そして、仙台〜苫小牧は3600円でクルーズを楽しみました。
  北海道の滞在12時間。
  これより23:30発のフェリー、日本海経由で福井県敦賀へ向かいます。
  今回も過酷でハードです。