2016/03/21 - 2016/03/21
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たびたびさん
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熱海のメジャーな観光スポットといえば、MOA美術館や起雲閣、熱海梅園とかになるんですが、そんなところに行ったら一日かかってしまうし、今回はやっぱり街歩きを中心にしたいと思います。東京の近場観光地としては、鎌倉や箱根、日光などと並ぶ代表格。こういう場所は何度も歩き回ることでだんだん街のよさがわかってくるもの。もう行ったことがあるとか、もう知っているとかはあんまり当てにはなりません。
さて、前泊した伊東温泉から、網代温泉経由で熱海温泉着。お天気も回復して、熱海の美しさを改めて確認することができました。ちなみに、別府は例えば棚湯から眺める別府湾の眺めがいいんですが、ここは海側から山側を見上げる景色が印象的。同じように海に面して開けた温泉地でも、やっぱり違いが出る。その違いを生んだのは熱海の見事なビル群なんでしょうが、初めから全体計画があってこうなったのか、それとも単なる成り行きでこうなったのか。機会があれば、どこかで調べてみたいものです。
まあ、なんだかんだいっても、熱海はわかりやすい。見たままを感じれば、それでOKです。
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朝の伊東温泉の眺めです。まだ天気はイマイチ。何とか回復してくれることを願います。
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せっかくなので、宿の向かいにある御嶽神社にも行ってみました。
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ネットの情報もあったのですが、長い石段とかかなり傷んでいて、ボロボロ。
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本殿の前のこま犬も味があるといえば味があるのですが、
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やはり全体として荒れた印象以上のことでもないように思います。
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市街のほうに下りて行って。
杉崎菓子店は、伊東駅前から湯の花通りと反対方向に少し行ったところ。地元では有名な大福のお店です。 -
朝早くからやっていて、この日も忙しそうに作業をやっている真っ最中。
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ちょっと柔らかめの大福なので、最初のインパクトは弱いかもしれませんが、落ち着いた味わいはリピート客を意識したものだと思います。
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ついでに、これは三木洋菓子。大通りから入った路地に面した住宅地の中です。
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「猫の舌」という焼き菓子クッキーが名物です。小袋のを一つお土産にしました。見るからに優しい感じのクッキーですが、味わいもその通り。たまごに小麦と言った基本の味わいが楽しめます。
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ここから伊東駅の裏側に回って。
松月院は、創建は寿永2年(1183年)という曹洞宗の古刹です。 -
山門を入ると山の中腹に広がる境内は、
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美しい日本庭園が整備されていたり、
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振り返ると伊東の市街が見渡せるいい眺めのロケーション。伊東駅からもそう遠くないし、ちょっと意外なスポットです。
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湯の花どおりに帰って、これはお湯かけ七福神の布袋尊です。
縁談 商談成就 愛敬蓄財 未来を予見し、事業の成功と、人の和を導きますと書かれています。堅い表記ですが、像は笑顔を含んだかわいらしい表情。ひっそりと立っています。
これから熱海に向かうんですが、実は次の列車までは時間がかなりあるんです。ということで、もう少しスイーツチェックをしておきましょう。 -
笹本は、キネマ通りの端っこ。見た目はパッとしなかったのですが、ネットでの評価は高いですね。
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ぼたもちをいただきましたが、あれっと思うくらい伸びやかな甘さがあって、ネットの評価はなるほどねという感じ。職人気質風のご主人が応対してくれました。
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伊豆柏屋もキネマ通りにあるきれいな和菓子屋さん。
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いでゆ饅頭というのが看板商品です。まあ、いわゆる温泉まんじゅうなんですが、しっとりした皮にはっきり目の甘さの餡子は正統派の味わい。目立たないようでも、ちゃんとした饅頭なのがすごいと思います。
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キネマ通りからは少し外れて。文寿堂菓子店の看板商品は湯猪最中。
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店頭に湯猪最中の箱が積まれていましたが、一方で棚に並んだみたらし団子が気になって、そっちの方をいただきました。けっこう焦げ目があって、大ざっぱな感じがないこともないんですが、そのワイルドさがまたうまさの特徴にもなっているように感じます。
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で、最後のサプライズだったのがにし村。湯の花通りの中ほどにある大きな構えのお店ですが、看板は壊れているし荒れた感じは否めないので、ちょっと敬遠していたんですよね。
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ところが、ここの名物、赤飯まんじゅうはかなりの逸品。饅頭に入っている赤飯は柔らかめで、そこに塩味の海藻が入っている。その組み合わせに加えて、ふっくらした皮と餡子の甘さ。とっても豊かな味わいじゃないですかあ。確かにこれは自慢の饅頭。マジで優れものです。
旅は、こういうのに出会わないと面白くありませんよね。 -
伊東温泉から、網代温泉で途中下車。
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これが網代温泉の入り口です。
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ちなみに、網代温泉は、行政区は熱海市になるのですが、熱海の隣りの別の温泉と言ったイメージがあると思います。日帰り温泉にでも入ろうかと思って、途中下車して見たのですが、適応な場所はなさそう。これは観光案内所なんですが、誰もいないし、中は荒れていて、これではどうにもなりませんね。観光客がふらりと訪れるような場所ではないようです。
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ただ、そこはあきらめずに。
網代温泉から歩いて行ける範囲では和田木神社くらいしかなかったので、行ってみました。 -
登り道をしばらく歩いて辿り着くと、鮮やかな赤い色が目立つ本殿が建っているくらい。10月23、24日には例大祭があって、神輿も出るようです。
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網代温泉には干物通りというのがあります。実はそれがどちらかというとメインで、今度はそっちのほうに向かいましょう。
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山を下る途中にはミカン農家があったりしたので、少し買って食べ歩きです。
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干物通りの方にやってきました。しかし、私の記憶とはなんだか違う。私の記憶では干物屋さんがにぎやかに軒を並べていたんですが、そんな雰囲気はまるでありませんね。
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とにかく昔だと網代と言えば干物。車で通りかかると何軒もの干物屋さんが声をかけてきたものです。
聞けば、今では後継者がいなかったりして、すっかりお店が少なくなってしまったのだとか。それでも残っていたうちの田中ひもの店へ。 -
ここで狙い通り、カワハギの骨をゲットしました。私の中では、これは網代の名物中の名物。今では、これも少なくなってしまいましたというお話。今日もたまたまあったんですよということで、寂しい限りです。
骨をしっかり噛んで食べるワイルドな干物。よくあぶって懐かしく大事にいただきました。 -
昼飯は、この味くらべ。
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アジのたたき定食を頼んだら、このとおり。
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山盛りのたたきにお饅頭のデザートまで付いたボリューム満点の内容。
国道沿いで、私のほかはドライブの途中に寄ったような人ばかりでしたが、昼間から酒を飲んでいる人もいたりして、ざっくばらんな雰囲気も特徴かと思います。 -
網代温泉から、熱海は来宮駅で下車。ここから街歩きを始めます。
健康パンは、来宮駅から熱海の市街に向かう途中。名前はパン屋さんですが、内容はお菓子屋さんです。 -
イチオシ
こがし饅頭というのが看板商品ですが、私はみたらし団子が気になって、それをいただきました。小さめの団子ですが、だんごの整った形、焼きの入れ方、タレの付け具合とか、なんて念入りなんでしょう。ここまで念入りなみたらし団子は初めてです。
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ここから熱海の市街へひたすら下っていきます。
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大乗寺は、熱海市上宿町にある日蓮宗の寺。熱海は斜面に広がる街なので、この寺も、その斜面をうまく利用した構造です。
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境内に大乗寺縁起というプレートがあって、日蓮が伊東に流される際にこの辺りを通った際、給仕をしてどうとかといったことが書かれていました。
熱海は鎌倉から伊東への途中。もともと鎌倉にも近いわけだし、日蓮ゆかりの寺があるのは考えてみればごく普通のことかもしれません。 -
誓欣院は、善譽誓欣上人が江戸時代初めに持念仏であった恵心僧都作「阿弥陀如来」を本尊として開山した浄土宗の寺。
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芝増上寺との関係が深く、
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本堂屋根には葵の御紋が使われているのも見どころ。
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ほか、境内に子宝の松という松の大木があって、なにげにこれもすごいです。
熱海には平地が少ないのですが、比較的境内が広いのもちょっとした特徴でしょう。 -
温泉地では温泉寺というのを時々見かけますが、熱海にも温泉寺がありました。誓欣院の下手隣りです。
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本堂も庫裏も山門もまだ木の香りがしそうなほど。本堂横の蘇鉄は見事だし、庭もコンクリートで固めてあって、歩きやすい。ちょっと旅館みたいな雰囲気もあるように思いました。
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湯前神社は、バリバリの観光スポット。
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鳥居を入ると温泉がしたたり落ちる岩があって、やっぱり温泉にまつわる神社ですね。
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始まりは、天平勝宝元年(749年)とも言われ、熱海温泉の歴史とともにあった神社です。
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日航亭大湯は、目の前の湯前神社と合わせて、熱海温泉のルーツとも言うべき温泉。周囲を高い塀が囲んで、なんだろうというような感じですが、中には20〜30人も入れるというゆったりサイズの露天風呂があるよう。入浴料は1000円ですが、その由緒からすれば当然でしょう。今回はパスしましたが、いつかは入らないといけないと思っている温泉です。
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少し下って、これは有名な大湯間欠泉。さっきまでシューシュー噴いていたんですが、写真を撮ろうとした時にはもう収まってしましました。
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傍らにオールコックの愛犬トビーの墓というのがあります。皆さん間欠泉を目当てにやってきますが、説明板もあるのでけっこう多くの人がこれに気付いているよう。ちなみに、オールコックは初代イギリス総領事。日本は、他のアジアの諸国と違って、列強の植民地となることはありませんでした。もしかしたら、こうして犬を愛したオールコックが見た日本の印象もそれに影響していたのかもしれません。
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隣りに電話ボックスがあって、これが市外電話創始の地。明治のころに、熱海と東京間で電話ができるようになり、それが日本で初めての市外電話だったのだとか。熱海と東京の距離は交通機関の発達した今と違ってもっと遠いものだったはず。その利便性はすごいものだったと思います。
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で、ここから先はもう中心部ですね。
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イチオシ
この小沢の湯は、熱海七湯の一つ。熱海駅から降りてきて熱海銀座に向かう途中の道路沿いと分かりやすい場所にあるので、これを見つけた観光客が大勢集まってきます。けっこう勢いのある湯気が噴き出していて、ゆで卵もできるようになっています。
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小沢の湯から野中の湯に行く途中。細い路地の階段を登り切って、自動車道に出た正面に、赤い幟がたくさん立っていて、それが藤森稲荷神社。
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稲荷は急な斜面に建っていて、ちょっと窮屈そう。伏見稲荷から分霊した稲荷だそうです。
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そして、これが野中の湯。しかし、近くに行ってもそれらしいものが見つからず、近くのホテルで尋ねてやっと発見しました。道沿いではなく、ちょっと奥まった駐車場のような敷地の中。これは分かり辛いです。湯気は上がっていますがモワッという感じ。勢いはイマイチだと思います。
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再び、坂を下って。
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風呂の湯 水の湯も、熱海七湯のひとつ。福島屋という日帰り温泉の前にあります。湯が湧いていないことはないと思いますが、湯気も上がっていないし、そういう意味ではこれに気が付かずに通り過ぎる人も多いかもしれません。湯はけがに効果があるようです。
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熱海銀座の入り口に建つのは二つの常盤木。羊羹のお店で、どちらも凝った日本建築が特徴です。
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向かいにあるのがこちら常盤木羊羹店。これでもかというような日本建築なので、誰でも気が付きますよね。
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羊羹は冷凍すれば6か月くらい保ちますということだったので、そうしてみました。しっかりした羊羹で食べごたえあり。少しづつ食べたくなる羊羹です。
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佐治郎の湯は、熱海銀座の商店街の中ほど。これも熱海七湯のひとつで、「目の湯」という名前もあるので、効能ははっきりしているような。医学が発達していなかった昔は温泉の役割は今では考えられないほど大きかったはず。目の湯という名前が残っているくらいですから、この湯も多くの人を救ったのかもしれません。
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イチオシ
清左衛門の湯も、熱海七湯の一つ。細い路地を入った場所にあるので、観光客には縁遠い場所かもしれません。
湯気も少しは出ていますが、わずかなのであまり目立たない。石の杭が立っているので、やっとそれと分かるといった感じです。 -
熱海七湯の最後は河原湯。海岸通り沿いにあって、休憩所のような屋根の付いた建物です。熱いので気を付けてくださいと注意書きが書いてあるんですが、湯も少ないし、湯気もほとんど上がっていない。半信半疑で手を付けてみると、アチチ。本当に熱くてびっくりでした。
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熱海七湯もチェックしたので、後は海岸線を歩きます。いつの間にかすっきり晴れてきて、これは期待以上のいいお天気です。
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イチオシ
砂浜の方に下りていく観光客も多くなってきたようです。
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やっぱり熱海は晴れると気持ちいい。
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皆さん、海辺で思い思いに解放感に浸っています。
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私は、堤防の上の道を歩いて
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お宮の松の方に向かいます。
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イチオシ
これがお宮の松の隣りに建つ貫一、お宮の像。熱海のシンボルのようなものですね。ただ、この銅像は茶褐色。鉄分が多いんでしょうか。
さて、像は「今月今夜のこの月を・・」の名セリフとお宮を蹴る貫一。ちなみに、その後、貫一は復讐のために高利貸となり金の亡者になってしまうのですが、最後はお宮も行いを悔い、貫一もそれを受け入れようとする。
ただ、なぜそんなに世間からの支持を受けたのかについては、自由な恋愛ができなかった時代背景も合わせて理解する必要はあるのではないかと思います。 -
金色夜叉の碑の碑は、貫一、お宮の像と同じ敷地内。尾崎紅葉の名作として知られますが、熱海の海岸を歩く二人連れという名場面の設定が熱海の名前をいっそう不動のものにした感がある。碑はスリムなちょっと変わった石を使っています。
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さて、海岸線を戻って、さらに
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イチオシ
熱海親水公園から熱海港の方に向かって歩きます。
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これはムーンテラス。
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イチオシ
ここからの熱海の全景はやっぱり最高です。
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ただ、熱海親水公園は、
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ムーンテラスの方から、海に面した堤防に整備されたウッドデッキのような階段まで含めると熱海が面する海岸のかなり広い範囲になります。
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イチオシ
ヨットハーバーや
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沖に出て行く遊覧船などを眺めながら
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イチオシ
ベンチに腰かけている人もいたり。
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横浜の山下公園にも匹敵するような気持ち良さだと思います。
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けっこう歩いて、ここまで歩いたのは初めてですね。
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あの先は熱海港。
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手前にあるのがサンレモ公園。サンレモ市との友好都市を記念する公園だそう。
ただ、熱海親水公園が素晴らしいロケーションだったので、それと比べてしまうと、ちょっとがっかり感は否めないかもしれません。 -
山側に移動して、これが熱海海浜公園。ただ、公園とはなっていますが、マリンスパあたみを中心とするもので、公園部分もマリンスパあたみの敷地みたいな感じ。マリンスパあたみに用がない人にはあまり来ても意味がないように思います。
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熱海芸妓見番歌舞練場は、見番と言えばわかります。
熱海市内の中心部。熱海市役所にもほど近い川沿いに建つ建物は、幟も建っていたりして、熱海のもうひとつの文化の発信基地と言ったところ。芸者さんの歌や舞踊の練習場です。毎週土日の午前11時から、30分くらいの踊りが見れるようです。 -
モンテスミヨシは、とろけるデシューが名物だそうです。
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クッキーシューに地元の丹那牛乳と生クリームを使ったパスタードクリームがウリ。ネーミングは面白いですが、これならまあ他でもあるかも。しかし、いろんな工夫は大事。活気があるお店です。
これで熱海は終了。もう一度、来宮駅に戻ります。 -
熱海から東京に帰るのに、小田原で途中下車。晩飯はだるまやです。
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ここは小田原では知らない人はいないという名物の料理屋さん。
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体育館みたいに広い空間を持った店内は豪快そのものです。
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イチオシ
さて、ネットでは天丼とか定番ではなく、季節のものの方がうまいということだったので、ブリの煮たのをメインにした定食を注文しました。魚の煮つけの濃い味に対して、びっくりするくらい薄味の吸い物。醤油味があれば酸っぱい味も組み合わせてあって、このくっきりとした変化の付け方は素晴らしいですね。もちろん建物も素晴らしいのですが、やっぱりそれだけではないことがはっきり確認できました。
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おしゃれ横丁は、だるま料理店から小田原駅に帰る途中。細い路地に入って行くとありました。
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路地の中央には派手派手なイルミネーションが輝いていて、これがおしゃれってことなんでしょうね。あれこれの飲食店もあって、それなりに賑わっています。
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北条氏政 氏照の墓所は、おしゃれ横丁の奥。賑やかな場所なのでちょっと意外な感じです。
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ちなみに、氏政は北条家4代目の当主。氏照は弟です。
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墓の前に設置してある平たい石はこの上で切腹をした石だそう。一方で、手すりの方にはたくさんの鈴が結び付けられている。願掛けの鈴のようです。
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これは小田原駅前。日が暮れてイルミネーションが瞬き始めます。
さて、これで三日間の旅は終了。お疲れ様でした。
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