2016/03/05 - 2016/03/05
123位(同エリア1445件中)
かっちんさん
新潟の砂丘地に近い西大畑町界隈には、地元の名士や豪商が明治以降に建てたお屋敷があるところで、今の時期お雛様が飾られています。
これから、日本銀行支店長役宅の「砂丘館」、旧市長公舎の「安吾 風の館」、豪商の「旧齋藤家別邸」、実業家別邸の「北方博物館 新潟分館」などを訪ねます。
町歩きの途中に地獄極楽小路があるのですが、地獄に落ちることなく無事通り抜けることができました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
砂丘館
どっぺり坂を上った高台の西大畑町に「砂丘館」があります。 -
砂丘館の建物
ここは大正3年に開設した日本銀行新潟支店の支店長役宅が、西堀前6番町から移設されてきた建物です。
旧支店長役宅は昭和8年の和風建築で、戦前の日本銀行の役宅として現存するのは新潟と福島だけです。
入館料は無料、休館日は月曜日です。 -
玄関(砂丘館)
では、中を見学します。 -
洋間の応接室(砂丘館)
玄関の隣は応接室になっています。
現在の砂丘館は、座敷を文化的な活動や会合に貸し出し、蔵はギャラリーとして活用しています。 -
タイプライター
1920年代のアメリカのコロナ・タイプライタ・カンパニー製のタイプライターです。 -
傘福
2階の座敷では雛人形が飾られています。
酒田の傘福は子供の成長と安産を願い、神社に納めたのが始まりといわれています。 -
貝合せ
対になる貝に同じような絵柄が描かれており、貝合せを遊びます。 -
桜の盆絵
彩色した砂や小石を使って描いてます。 -
明治期のお雛様
落ち着きのある色合いで、新潟市西堀前通 佐藤家の雛人形です。 -
昭和初期のお雛様
彩りのある着物を装い、新潟市鈴木家の雛人形です。 -
お雛道具
段飾りに飾る小道具がいろいろあります。 -
砂丘館前の道路
砂丘館を後にし、この車道を進むと「安吾 風の館」があります。 -
安吾 風の館
ここは大正11年に建てられた旧市長公舎です。
作家 坂口安吾の生家跡が近く、現在、安吾の遺愛品や作品資料が展示されています。 -
外から見た安吾展示室
-
洋風応接間(安吾 風の館)
広々とした空間です。 -
お庭(安吾 風の館)
竣工当時の新聞記事は、巨松の林に囲まれ、市の中心部を見下ろせる絶好な位置にあると報じられています。
次は、旧齋藤家別邸へ向かいます。 -
イチオシ
煉瓦塀
高台から坂を下り右に曲がると、西大畑公園の煉瓦塀が見えます。 -
西大畑公園
堀と柳のある広い公園です。
近くには新潟市美術館もあります。 -
地獄極楽小路(じごく ごくらく こうじ)
道の左が老舗の高級料亭「行形亭(いきなりや)」、右が監獄所跡で、今通ってきたところは何と「地獄と極楽を隔てる路地」だったのです。
そう言えば、さっき見た煉瓦塀はいやに高いなと思っていました。
記念撮影している子供たちは、ちゃんと極楽寄りにいますね(笑) -
もう一度戻ってみると・・・
地獄側に、鉄格子の監獄所(新潟刑務所)通用門が再現されています。
この監獄所は昭和46年頃までありました。 -
高級料亭「行形亭(いきなりや)」
極楽側を曲がった白壁通りに、料亭の入口があります。
創業は江戸時代中期の元禄の頃といわれ、三百年近くの歴史を持つ純日本料理店です。
2000坪の庭園に離れの座敷があり、落ち着いた雰囲気で季節の料理が堪能できます。
中興の主人が、まるで芝居の大石由良之助のような粋な人であったため、屋号を「いきなりや」と呼ぶようになった経緯があります。 -
土蔵(行形亭)
白壁通りに面して立つ土蔵は、江戸末期の建築です。
漆喰の白壁に鶴のこて絵が描かれています。 -
土蔵ミニギャラリー
料亭の隣に、「まちあるき交流スペース」の土蔵ミニギャラリーがあります。 -
土蔵ミニギャラリー
展示はありませんでしたが、土蔵の中に入れました。 -
旧齋藤家別邸
白壁通り沿いに新潟の豪商・四代目齋藤喜十郎が大正7年に建てた別荘があります。
入館料は300円、他に北方文化博物館別館・旧小澤家住宅との共通割引券もあります。
休館日は月曜日です。
では、中を見学します。 -
書院造の大広間
-
オランダステレン
江戸後期のオランダステレン(加茂人形)と説明がありますが・・・ -
仏間
右側の金の襖は上下に動く仕掛けがあり、仏壇が置かれていました。
左側の床の間上部は、神棚です。 -
竹林の眺め
西の間はプライベートや迎賓用として使ったといわれています。
窓からは庭の竹林が望めます。 -
庭屋一如(ていおくいちにょ)
主屋は庭園と建物の境界が融け合うように調和する「庭屋一如」という考えで建てられています。
窓に面したガラス戸はすべて開け放つことができ、庭との一体感が生まれます。 -
大広間から眺める池泉回遊式庭園
-
分厚い扉の土蔵
家財や骨董品を収蔵する場所として使われていました。 -
土蔵の中
床板や柱はヒノキ製です。
現在「和菓子の新潟」をテーマに、菓子の器や菓子型などが展示されています。 -
江戸中期〜享保雛
主屋2階には、お雛様が飾られています。
北前船の寄港地として多くの人や物資、文化が行き交った新潟湊には、同時代の上方から雛人形の文化が運ばれてきました。 -
イチオシ
江戸後期の古今雛
-
江戸末期の有識雛(ゆうそくびな)
古式ゆかしい正式な公家の衣装そのままを、お人形に着せつけるこのお雛様は、公家や大名家などの上層階級の人々に好まれていました。 -
イチオシ
2階から眺める庭園(旧齋藤家別邸)
庭は砂丘地の南斜面を活かして営まれ、砂防林のクロマツや四季折々の表情を見せるモミジが素晴らしい眺めをつくりだしています。 -
白壁通り
料亭の前は黒の板塀でしたが、旧齋藤家の周辺はまさに白壁通りです。 -
北方博物館 新潟分館
旧齋藤家の近くにある北方博物館を訪れます。
ここは石油開発により富を得た長岡在の清水常作が明治28年に別荘として建てたものです。
明治末期に伊藤家7代文吉が購入し、その後6代弟の九郎太が分家して居住しました。
文学者の會津八一は、昭和21年より晩年の10年間をここで過ごしました。 -
イチオシ
梅の木にとまるシジュウカラ
門を入ると小鳥のさえずりが聞こえました。
では、中を見学します。 -
お雛様
明治42年に九郎太の長女誕生の折に購入されたものです。 -
イチオシ
神棚
藁葺き屋根の家がある神棚に見えてしまいました。 -
潮音堂(ちょうおんどう)
主屋2階の座敷です。
會津八一お気に入りの座敷で、ここで「うみなり」を聞き、潮音堂と名付けたと言われています。 -
素敵な模様の襖
-
年輪が浮き出て美しい天井
-
潮音堂からの眺め
八一は枯山水の庭を眺めるのを楽しみにしていました。 -
棟続きの洋館
-
洋館の書斎兼応接間
八一だけでなく交流のあった伊藤辰治も紹介する展示室になっています。 -
金井写真館本館
北方博物館を後にし、旧小澤家住宅へ向かう途中で見つけました。
明治20年に建てられた洋風建築の写真館で、内部は非公開です。
この後、古い建物と小路が残る下町地区へ向かいます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
49