2015/12/15 - 2015/12/15
15位(同エリア101件中)
ぴよ太さん
5日目。昨日に引き続き、またもや予定変更となりました。体調不良が原因なので、今回は完全に自己責任です(強いて言えば、冬のくせに春のような気候のせい… コートを着ていると汗をかく→コートを脱ぐ→冷える→コートを着る の悪循環)。
旅行はまだまだ序盤。ここで無理して後々ダウンなんてことは絶対に避けたい。ましてや明後日からは念願のゲント入り。
もともとバスに酔いやすい体質もあって、コルマール行き(フライブルクからブライザッハまでは列車。そこからバスに乗り換えて1時間ほど)は断念し、今日は近場を観光することにします(ホテルでゆっくり静養できないのが貧乏性の悲しい性)。
今回の日程(☆印が旅行記の内容です)
12月11日 成田→ヘルシンキ
12日 ヘルシンキ
13日 ヘルシンキ→フランクフルト
14日 フランクフルト→フライブルク
15日 フライブルク ☆
16日 フライブルク→ケルン
17日 ケルン→ゲント
18日 ゲント→ブリュージュ→ゲント
19日 ゲント→ブリュッセル
20日 ブリュッセル
21日 ブリュッセル→フランクフルト→マインツ→フランクフルト
22日 フランクフルト→エアフルト
23日 エアフルト→ドレスデン近郊
24~27日 友人宅に滞在
28~29日 ベルリン
29日 ベルリン→成田
2016年3月22日、ベルギーの空港、地下鉄でテロが発生しました。巻き込まれ亡くなった方々のご冥福と、怪我をされた方々の一刻も早い回復をお祈り申し上げます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
夜中に喉の痛みで何度も目を覚ましてしまいました。マスクをしても、のどスプレーをしても、あまり効果がない。朝になると今度は咳が出始め、こりゃダメだと、朝一でホテル近くのドラッグ・ストアーへ行きました。風邪薬は日本から持ってきていたので、Halstabletten(トローチ:写真右)と、Ricolaののど飴(写真左)、ついでに昨日のプチ登山で壊れてしまったインソールを購入しました。
このトローチ、予想を遥かに超える強烈なミント味で、これを舐めたあと数時間は、味覚がミントに支配されます。私の体調不良のせいかもしれませんが、何を食べてもミント味しかしないので、服用するタイミングに注意が必要です。旅行中、何度も突然の激しい咳に悩まされましたが、このトローチを舐めるとだいたい止まりました。
日本の物に比べて大きなトローチですが、穴が開いていません。誤って飲み込んだら窒息してしまう… -
本来なら訪れるはずだった、ウンターリンデン美術館(コルマール)のイーゼンハイムの祭壇画。本物を観たかった…
写真は徳島県の大塚国際美術館に展示されている陶板複製画です。(2015年4月撮影)
聖アントニウスの祭日のみに公開されたという第3面(本来は中央に厨子を挟んだ形で左右逆に展開されます。
向かって左側:聖アントニウスの誘惑
右側:隠者パウルスを訪れる聖アントニウス -
朝食はホテルに頼んでいなかったし食欲もイマイチなので、取り敢えず観光に出かけました。ホテルでもらった乗り放題チケットがあったので、駅前から旧市街中心部までは路面電車で行きます。
シュタウフェンではインソールが壊れるぐらい歩いた(上物が重過ぎる可能性は無視)ので、本日は見事に筋肉痛です。ロボットのようなカクカクした足の運びで、カメ並みのスピードでしか歩けません。
お土産屋さんのショーウィンドウに飾られた熊達。衣裳が素敵です。 -
癒されます。
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亀ロボットの歩みでやって来たのは、フライブルク・ミュンスターです。
1200年頃から建設が始まり、1513年に完成。
第二次世界大戦中の1944年11月27日、イギリス軍の空爆作戦により周辺は完全に破壊されましたが、ミュンスターは屋根の損壊のみで破壊を免れました。大聖堂(フライブルク) 寺院・教会
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塔の高さは116メートルあり、登ることができるそうです。この時の私には当然そんな気力・体力はないので、下から見上げるだけ。
帽子を被っているように見えますが、修復工事の足場です。大聖堂(フライブルク) 寺院・教会
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《フライブルクのミュンスターは、現在は正式には「カテドラル」であるが、伝統に則り「ミュンスター」と呼ばれている。》
と言う説明がありました。
そういえば、フライブルク大聖堂はミュンスター(Freiburger Muenster)で、ケルン大聖堂はドム(Koelner Dom)。日本語になると同じ「大聖堂」になってしまうけど、違いはあるのかな?
辞書で調べてみましたが…
Muenster=Dom 司教座聖堂。と言うそっけないお答え。
ネットなどで、もうちょっと調べてみると
Muenster=修道院を表すギリシャ語「monasterium」からの借用。修道院附属教会堂。(南ドイツでは)司教座聖堂。
Dom=ラテン語で家を表す「doms」由来。司教座聖堂。規模の大きさ、建築・芸術的独自性や歴史的重要性のある教会。
元々は修道院の附属教会堂であったが、現在は司教座聖堂(カテドラル)である、ということでいいのかな…
そういえば北ドイツで「ミュンスター」って、あまり聞かないような。大聖堂(フライブルク) 寺院・教会
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戦時中、ステンドグラスは外され安全な場所に保管されていたため、これらはオリジナルだそうです。
修復か清掃か、作業をしていた人の影が映ってます。大聖堂(フライブルク) 寺院・教会
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大聖堂(フライブルク) 寺院・教会
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ガーゴイルに別れを告げ、アウグスティーナー博物館へ向かいます。
大聖堂(フライブルク) 寺院・教会
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ミュンスター広場の16世紀に建てられた商館。
商館 建造物
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フライブルクにもStolpersteine(つまずきの石)がありました。ナチスによって強制収容所などへ移送、追放、殺害された犠牲者の名前が真鍮の立方体に彫られ、彼らが(強制されてではなく、自らの意思で選んで)暮らした最後の住居の前に埋め込まれています。
これは1992年に始まったプロジェクトで、2015年現在、ドイツ以外にも19ヶ国のヨーロッパの国々に設置されているそうです。最初のつまずきの石はケルンの市庁舎前にあるそうで、そこにはハインヒッリ・ヒムラーの移送命令が記されているとのこと。ケルンで探してみればよかった…
ここに刻まれている名は、マックス・マイヤーさんとオルガ・マイヤーさん。ご夫婦でしょうか。市議会議員だったマックスさんが1933年に逮捕。1938年にダッハウに移送。1939年に二人は亡命、アメリカで生き延びた、とあります。 -
アウグスティーナー博物館には、中世の彫刻や絵画、バロック芸術、19世紀の絵画が展示されています。もともと修道院だった建物を改装して博物館として使用しているので、吹き抜け部は天井が高いです。
アウグスティーナー博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ここにも愛嬌のあるガーゴイルたちがいました。
アウグスティーナー博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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マティアス・グリューネヴァルト(1475/1480〜1528/1531/1532 諸説あり)の「Das Schneewunder(雪の奇跡)」がありました。グリューネヴァルトはイーゼンハイムの祭壇画の画家です。
現在、通名となっている「グリューネヴァルト」は、後につけられた誤った名前だそうです。本名とされているのはマティアス・ゴトハルト=ニトハルト(諸説あり)。
画題の「雪の奇跡」は、「雪の聖母」とも呼ばれる伝説です。
8月の夜、ローマ貴族の夫婦の夢に聖母が現れ、「明日の朝、雪が降り積もった地に私に捧げる教会を建てなさい」と告げた。教皇リベリウスにその話をすると、彼も同じ夢を見ていた。彼らがエスクイリーノの丘に行くと、真夏にも関わらず雪が降っていた……
そこに建設されたのが、現在のサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(イタリア、ローマ)だそうです。因みに、この大聖堂はバジリカ(Basilica)…
一番手前で鍬を手にしているのが教皇リベリウスでしょう(三連の教皇冠をかぶっているので)。豪華な装いでお付きの人にマントの裾持たせて、肉体労働する気は微塵も感じられないので、起工式のような儀式なのか。アウグスティーナー博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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宮廷肖像画家として有名なフランツ・ヴィンターハルター(1805〜1873)の特別展を開催していました。
オーストリア皇妃エリザベート(シシィ)やフランツ・ヨーゼフ1世の肖像画を描いた画家です。皆とても美しいのですが、肖像画のご婦人方(シシィに限らず)は、寂し気な微笑みを浮かべているような……私が参っているせい?
特別展は写真撮影禁止だったので、パンフレットを撮ってみましたが、元の写真が小さすぎて残念な感じになってしまいました…雰囲気だけ読み取っていただければ…アウグスティーナー博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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入口でもらった特別展の絵葉書です。
裏面には「アレクサンドラ・プリンセス・オブ・ウェールズ」と書かれています。
下には「VIP-Party ただ今、アウグスティーナー博物館にて」の表記。なるほど。確かに当時の宮廷人の肖像画がほとんどの展覧会でした。アウグスティーナー博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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アウグスティーナー博物館の見学後、早くも体力の限界を感じ、路面電車で駅前のホテルに戻って夕方まで休憩しました。「この根性なし!」と自らを叱咤する元気もありません。だるい…
一日中、のど飴とトローチの猛攻で、夕方には味覚がバカになってしまいました。
日が暮れてからクリスマス・マーケットにも行ってみましたが、食欲がなくただ眺めるだけ… -
だんだん人が多くなってきたので早目に引き上げました。
途中、スーパーでヨーグルト2個とオレンジジュースを買いました。旅行中のエンゲル係数最低(約2.5ユーロ 医薬品含まず)を記録。思いがけず、節約とダイエットができた一日でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ももであさん 2016/03/26 11:23:10
- 世界記録への挑戦
- 旅先で大変でしたね。
ゼンマイ仕掛けのブリキの亀が、カタカタと音を立てて
ゆっくり進む姿が目に浮かんできました。
しかもこの亀、喉の奥にマグマ溜まりがあり、時々火を
噴くのでしたぁ!! ガメラみたい♪
窒息させるミント爆弾とは! 殺菌成分CPCだけ配合して
後は味のついてないトローチがあればいいと思いました。
MuensterとDomにはそんな違いがあったのですか。
修道院まで併設させたでかい教会がMuensterで、司教
クラスの人が座る椅子があればDomってことですね。
大司教や教皇だったら何て呼ぶのでしょう?
エンゲル係数最低のギネス記録ですか。是非いつか
エンゲル係数最高時のブログをアップ下さい♪
- ぴよ太さん からの返信 2016/03/28 23:18:05
- RE: 世界記録への挑戦
- ももであさん
書き込みありがとうございました。
> ゼンマイ仕掛けのブリキの亀が、カタカタと音を立てて
> ゆっくり進む姿が目に浮かんできました。
> しかもこの亀、喉の奥にマグマ溜まりがあり、時々火を
> 噴くのでしたぁ!! ガメラみたい♪
ゼンマイ式メカガメラですね!
しかも炎を吐くとダメージを受けるのは自分自身!どんだけポンコツなの!
> 窒息させるミント爆弾とは! 殺菌成分CPCだけ配合して
> 後は味のついてないトローチがあればいいと思いました。
ミント味、普段は好きなんですけどね。詰まった鼻も少し楽になるような気がして。過度の味付けは、悟られてはいけない成分を配合しているのかと、不安にさせられてしまいます。
> MuensterとDomにはそんな違いがあったのですか。
> 修道院まで併設させたでかい教会がMuensterで、司教
> クラスの人が座る椅子があればDomってことですね。
> 大司教や教皇だったら何て呼ぶのでしょう?
教皇座があるのはバチカンのサン・ピエトロ大聖堂(バジリカ)ですね。
大司教座があるのは、大司教が治める教区、例えばマインツやケルンなどだそうです(あれ?フライブルクも入ってる…)。大司教座はDomでもMuensterでもいいってこと…?
…スミマセン、素人が首を突っ込んではいけない領域だと今気づきました。
> エンゲル係数最低のギネス記録ですか。是非いつか
> エンゲル係数最高時のブログをアップ下さい♪
今後に乞う、ご期待!ってことで…。
ぴよ太
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