2014/05/19 - 2014/05/19
181位(同エリア314件中)
サンルカさん
ジオ・ポンティ見物のために訪れたターラントを後に、次にやってきたのはオーリア。
古代先住民のメッサピ人が統治していたこの地域の、中心地であったといわれる町です。
中世からの歴史的な町並みを残した、南イタリア有数の観光スポットでもあります。
お昼ご飯の時間まではまだ少しあるので、サラリと歩いて町の状況調査をしつつ、
美味しそうなお昼処でも探してみることにしましょう。
そんな感じで町歩きを始めてはみたものの、早々に楽しそうなバールに遭遇!!
店先の“小さなバール博物館”という看板を前にして、見過ごす訳にはいきません。
これは入っていってみるしかないでしょう。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
どこまでも果てしなく続いているオリーブの畑の中、
ターラントを離れてプーリアの田舎街道を進んでいきます。 -
目の前に見えてきたのがオーリアOriaの町。
プーリア州中央部に位置する広いムルジャ地方の南端、
イトリアの谷の端っこの小高い丘の上に町が作られています。 -
町の中心地近くまでやってきました。
その一番高い場所には、なかなか立派なお城が建っています。 -
旧市街の南端にあるマンフレディ門の近くにクルマを駐車。
さっそくここから町中へ。 -
門から100メートルほどのマンフレディ広場の奥に、
18世紀に作られた貴族会議所の建物があります。
現在はツーリストインフォメーションとなっているようですが、
入り口のトビラは頑丈な鍵で固く閉じられていました。 -
町中路地をブラブラ散歩中。
-
日陰が心地よい白い町並み。
-
馬肉屋さん。
この地方は何気に馬肉を使った料理も名物となっていて、
イタリアでの馬肉消費量はプーリア州が一番多いとのことです。 -
その馬肉屋さんのお隣にあるバール。
入り口には“小さな博物館”の案内看板が立っています。
ちょっと中を覗いていってみましょうか。 -
バールのショーウインドウはどことなくレトロチックな飾り付け。
下の看板に書かれている1941年から作っているという、
自家製スプモーネが何なのか? どんなお味なのか気になるところです。
下の段に並ぶ古めかしい瓶に入ったアーモンドミルクも飲んでみたい。 -
店内に入ってみました。
見方によっては田舎町の場末の喫茶店とも言えなくはありません……。
でも時代は感じさせられますが、ボロさや不潔さはまったくありません。
寧ろレトロでカッコいいです。 -
カウンター奥の陳列棚を含め、ほとんどの什器が年代物。
-
店内は2つの部屋に別れていて、向かって左の部屋はこんな感じ。
こちらがお目当ての博物館となっているようで、
見た目がバールでもここで飲食をすることはできない模様です。
「博物館を見ていい?」と店にいたお姉さんに聞いたところ、
担当者が今さっき出て行ったばかりだからと、困った様子。
「近くにいるから、よかったらそちらに行ってみて」だって。 -
バールとは別のお店が近所にあるらしい。
行き方を教わってやってきたのがこの建物。
階段の上がバールと同じ家族でやってるお菓子の工房となっています。 -
そこはお菓子の工房&直売所になっていました。
バールの博物館を見学したい旨の話をしたところ、
「それは父親が担当。今呼ぶからちょっと待って」と。
家族の住まいもこの同じ建物のようです。 -
待っている間に工房内を見せてもらうことに。
ここで作っているお菓子は、どれもこの地域の名物ばかりとのこと。
人気なのが手前の丸いやつで、オーリオを代表する名菓スカルペッタ。
直訳すると小さな靴とか子供靴となるが、
ここではバレエシューズという意味になるような?
その昔は“修道女の太もも”と呼ばれていたそうで、
19世紀末頃にこの町にあったベネディクトの修道院で
修道士らに好まれていた……、とかなんとかの歴史があるらしいです。 -
アーモンドペーストを練り込んだマジパン。
以前はプーリア産のアーモンドを使っていたけど、
今はシチリア産を使っているとのこと。 -
それぞれのお菓子の説明書き。
先代が作り上げたレシピを守り続け、
何十年も変わらぬ味を届けてくれているのでしょう。 -
午前の作業が終わり、今はキレイに片付けられているが、
このテーブルの上ですべて手作りでお菓子が作られる。 -
では、お土産にいくつか買っていくことにしましょう。
-
買ったものはこちら。
手前のアーモンドの粒が乗っているのはオーリア風マルザパーネで、
これも’50年代頃にこの店で考案されたアーモンドたっぷりのクッキー。
で、奥の丸いのが、ここオーリアの名物となっているスカルペッタ。
こちらでは朝食によく食べられているそうです。 -
そうこうしている間に見学の準備ができたとのことで、再びお店へ。
-
ここはなんと1938年に創業した老舗のパール。
当時の店内の雰囲気をそのままに、博物館として公開しているそうです。 -
テーブルやイスもその昔に実際に使っていたもの。
チンザノのテーブルクロスも古さを感じさせずにオシャレですね。 -
カウンターの裏側。
イスはお客さん用? それともスタッフ用なのでしょうか? -
この方々が80年近くも昔にこのバールを立ち上げた3兄弟。
のちほど登場しますが、午前の営業時間がぎりぎりにも関わらず、
我々のためにバールを開けて博物館を案内してくれたジョバンニさんは、
左側写真の長女エレーナさんの息子なのだ。 -
博物館の中でひときわ存在感がある機械。
バールオープンの当時、この地域では炭酸水の入手が困難であったため、
こんな機械を使って店内で炭酸水を作っていたとのこと。
機械上面左側にあるのが作られた炭酸水が出てくる蛇口。
右側の背の高い装置は、炭酸水を入れた瓶をボトリングするためのもの。
炭酸の濃さも手前のダイヤルで調整が出来るそうです。 -
「こうやって使ってたのよ」と実演してくれます。
炭酸ガスのボンベをつなげれば、今でも炭酸水が作れるみたいです。
ところでこの方は誰でしたっけ?
たしかオーナー家族の従兄弟だったかな?
で、さきほどのパスティチェリアにいた男性はジョバンニの息子。
みんな家族。 -
こちらはジェラート製造機。
現在の手作りジェラート屋さんも、
これと同じような形のものを使っていますが、
巨大なしゃもじが付いているということは、
かき混ぜるのは人力だってことなのかな? -
スプレムータ作り器。
オレンジを絞ってジュースを作る道具となってます。
その左にあるのがカウンター用のシュガーポット。 -
田舎のバールでたまに見るやつ。
カッフェ一杯分の粉が取り出せるコーヒーディスペンサー(写真左)と、
これまたバールの定番とないっているガラスのお菓子入れ(写真中)。
ミラノの老舗菓子メーカーのアレマーニャのものですね。 -
年代物のアペリティーヴォとディジェスティーヴォ。
-
これまたバールには欠かせないメーカーロゴ入りのトレイやつり銭受け。
近年では、下にあるような縁の高い丸いトレイが良く使われていますね。 -
ジェラートのコーンの収納容器は現在でも現役?
フォッジアのコーン専門メーカー“トレッサンティ”の’60年代の物。
イラストのわんぱく坊やが個性的!? -
噂のスプモーネの専用皿と型の容器。
右のアルミ製のドーム容器がスプモーネ専用の製造器で、
手前はこれまた専用のアルミ皿とスプーン。
1955年に一個130リラで10個仕入れたという領収書と共に展示。
左はそれよりも古い1947年に仕入れたスプモーネ専用皿。
で、スプモーネとはどんなもの?
注文してみましょう。 -
出ました、これがスプモーネ!!
’50~’60年代に、披露宴の決まり物としてヒットしていたそうです。
’38年の当店開業から3年後にメニューに登場したというから、
今日まで75年も作り続けているってこと。
太平洋戦争が始まった頃のお話しですね。
作っている道具だって当時とまったく同じアルミのドーム型のもの。 -
ついに登場!!
この方が初代のオーナー兄弟の長女の息子となるジョバンニさん。
興味津々でやってきた我々を快く受け入れてくれたのか、
オーリアの町の皆さんはとっくにお昼休みに入っているというのに、
博物館の隅から隅まで熱心に説明してくれました。 -
スプモーネ1個をふたりで分けるともちろんこうなる訳で……。
大盛りジェラートを前にちょっとたじろぎましたが、
あまりの美味さに一瞬にして完食です。
お昼ご飯を食べる前でしたし……。
当バール秘伝のスプモーネは3つの層からなる3種類のお味。
上からチョコレート、カスタード、アーモンドとなっております。
昔ながらの素朴さにほどよい甘さの、これは夢中になるお味です。 -
スプモーネと一緒に自慢だというアーモンドミルクも頂き、
引き続き町歩きを再開しましょう。
といっても、お昼休みに入った町からは人の姿は完全に消えております。
食事処もやっているのか、やってないんだか?
ジェラートとお菓子でもはやお腹は減っておりませんが……。 -
さっきの老舗バールはお昼になればしっかりと閉店しますが、
こちらのオシャレバールは昼休みも関係なく稼働中。
お客さんもいないのにご苦労さんです。
通りから店内を覗くだけにしておきましょう。 -
小高な丘を中心に作られている町だけあって、
路地はこのように階段だらけ。 -
町を彷徨っていると、丘の頂上に教会の丸い屋根が見えました。
あそこまで行ってみることにしましょう。 -
途中にあった何かの建物。
その建物の前が大きな公園になっています。 -
その公園から眺めた景色。
どおってことはありません。 -
こちらはお城。
もちろん閉まっていて中に入ることはできませんでした。 -
下から見えたドームのあった教会。
オーリアの大聖堂です。
ドームを色とりどりの陶器の瓦で飾るのが、この地方の特色のようです。
他の町でも似たような屋根を多く見かけました。 -
こちらからも陶器の屋根がチラリと見えてます。
-
鐘楼を兼ねた時計塔。
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丸屋根のアップ。
-
聖堂前の広場から眺めるの図。
感動を覚えるような景色にはあらず。 -
またもや、大聖堂の時計塔。
-
広場の一角を覆う木々。
日差しの強い南イタリアでは、
お爺ちゃんたちがこの下で老人会をするのがお馴染みの光景。
夕方近くになれば、皆さんぞろぞろとお出ましになるはずです。 -
ジャスミンの花が鬱蒼と咲き乱れていた、とあるお宅のベランダ。
それにしても、これは育ち過ぎでしょう。 -
さて、ボチボチ丘を下ることにしましょう。
クルマに戻ったら、オーリアをあとに次の町へ移動です。
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