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男山酒造の訪問は、予定では1月の美瑛遠征の最後に立ち寄る予定であったが、タイムオーバーで延期とし、2月の実施となった。数年前に一度行ったことがあるが混雑しており、資料館のことも知らなかったが、今回は資料館がメインで行ってきた。<br /><br />パンフレットの蔵元紹介を要約すると「男山は寛文年間、伊丹において醸造をはじめ、歌麿の浮世絵にも描かれ、現代に継承された伝統の名酒」と書かれている。酒造り資料館には、男山の由来と存在を裏付ける古文書や、歌麿の「名取酒六歌選」、国芳の「誠忠義臣名々鏡」、国貞「歌舞伎幡随員長兵衛」(いずれも原画所蔵とのこと)、頼山陽の直筆、葛飾北斎の掛け軸等が展示されている。<br />浮世絵等の資料はガラスケース越しなので写りは不鮮明だが、浮世絵や酒造りに関する実際の道具などは資料としても一級品と言えるだろう。<br /><br />なお、大雪山連峰の万年雪を源とする伏流水を仕込水にしており、この仕込水を無料で開放、つまり水道の蛇口から汲ませて頂く、という恩恵にあずかることができる。何て気前がいいことか。<br />

男山酒造り資料館に、歌麿や国芳の浮世絵があった

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2016/02/27 - 2016/02/27

146位(同エリア2344件中)

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sio爺

sio爺さん

男山酒造の訪問は、予定では1月の美瑛遠征の最後に立ち寄る予定であったが、タイムオーバーで延期とし、2月の実施となった。数年前に一度行ったことがあるが混雑しており、資料館のことも知らなかったが、今回は資料館がメインで行ってきた。

パンフレットの蔵元紹介を要約すると「男山は寛文年間、伊丹において醸造をはじめ、歌麿の浮世絵にも描かれ、現代に継承された伝統の名酒」と書かれている。酒造り資料館には、男山の由来と存在を裏付ける古文書や、歌麿の「名取酒六歌選」、国芳の「誠忠義臣名々鏡」、国貞「歌舞伎幡随員長兵衛」(いずれも原画所蔵とのこと)、頼山陽の直筆、葛飾北斎の掛け軸等が展示されている。
浮世絵等の資料はガラスケース越しなので写りは不鮮明だが、浮世絵や酒造りに関する実際の道具などは資料としても一級品と言えるだろう。

なお、大雪山連峰の万年雪を源とする伏流水を仕込水にしており、この仕込水を無料で開放、つまり水道の蛇口から汲ませて頂く、という恩恵にあずかることができる。何て気前がいいことか。

旅行の満足度
4.5

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  • 男山酒造り資料館

    男山酒造り資料館

  • 何やら、いい雰囲気

    何やら、いい雰囲気

  • 池の周囲には、冬期間立ち入り禁止のロープが張られていた。<br />なお、樽は持ち上げることができるようだ。

    池の周囲には、冬期間立ち入り禁止のロープが張られていた。
    なお、樽は持ち上げることができるようだ。

  • 入口正面。<br />杉玉も良い色になっている。

    入口正面。
    杉玉も良い色になっている。

  • 2階の江戸時代資料室、ここがすごい。

    2階の江戸時代資料室、ここがすごい。

  • 入って左側

    入って左側

  • 入ってすぐ左の展示ケース。<br />「幕末まで存続していた幻の名酒:七ツ梅」

    入ってすぐ左の展示ケース。
    「幕末まで存続していた幻の名酒:七ツ梅」

  • 名取酒六家選・大もんじゃ内浅ぢふ・木綿屋七つ梅<br />(喜多川歌麿:原画 ボストン美術館 所蔵)

    名取酒六家選・大もんじゃ内浅ぢふ・木綿屋七つ梅
    (喜多川歌麿:原画 ボストン美術館 所蔵)

  • 額縁の写真の赤い矢印が、男山関連の個所を指し示している。

    額縁の写真の赤い矢印が、男山関連の個所を指し示している。

  • 酩酊の七変人(喜多川歌麿 画)

    酩酊の七変人(喜多川歌麿 画)

  • 「忠臣蔵義士 両国橋引取之図」(歌川国芳 画)

    「忠臣蔵義士 両国橋引取之図」(歌川国芳 画)

  • 本懐を遂げた赤穂浪士たちが、亡君に報告するため泉岳寺に向かう途中、酒屋に立ち寄って「男山」を賞味したという話があり、それをバックに描いている、と書いてある。

    本懐を遂げた赤穂浪士たちが、亡君に報告するため泉岳寺に向かう途中、酒屋に立ち寄って「男山」を賞味したという話があり、それをバックに描いている、と書いてある。

  • 額縁内の矢印が、「男山」を指し示しているようだ

    額縁内の矢印が、「男山」を指し示しているようだ

  • 江戸時代資料室内概観

    江戸時代資料室内概観

  • 江戸時代資料室内概観

    江戸時代資料室内概観

  • 江戸時代資料室内概観

    江戸時代資料室内概観

  • 名取酒六家選・若那屋白露・木綿屋の男山<br />[喜多川歌麿 画:原画 男山(株)所蔵]

    名取酒六家選・若那屋白露・木綿屋の男山
    [喜多川歌麿 画:原画 男山(株)所蔵]

  • 「市川男女蔵」[勝川春好 画]

    「市川男女蔵」[勝川春好 画]

  • 「教訓親の眼鑑」[喜多川歌麿]

    「教訓親の眼鑑」[喜多川歌麿]

  • 「教訓親の眼鑑」[喜多川歌麿] 拡大

    「教訓親の眼鑑」[喜多川歌麿] 拡大

  • 「誠忠義臣名々鏡」[歌川国芳 画:原画 男山(株)所蔵]

    「誠忠義臣名々鏡」[歌川国芳 画:原画 男山(株)所蔵]

  • 太平喜餅酒多々買[広重 画:原画 男山(株)所蔵]

    太平喜餅酒多々買[広重 画:原画 男山(株)所蔵]

  • 歌舞伎幡隋院長兵衛[五渡亭国貞 画:原画 男山(株)所蔵]

    歌舞伎幡隋院長兵衛[五渡亭国貞 画:原画 男山(株)所蔵]

  • 「男山」酒史

    「男山」酒史

  • 簡潔に説明されている。

    簡潔に説明されている。

  • ここは、入口から入って右側の展示ケース

    ここは、入口から入って右側の展示ケース

  • 切手にもなっているようだ

    切手にもなっているようだ

  • 中央の陳列ケース

    中央の陳列ケース

  • 貝原養生訓があり、

    貝原養生訓があり、

  • 驚いた

    驚いた

  • そしてこれは、頼山陽の真筆のようだ。

    そしてこれは、頼山陽の真筆のようだ。

  • ひと際大切に保管されている掛け軸、たしかに葛飾北斎筆と書かれている。

    ひと際大切に保管されている掛け軸、たしかに葛飾北斎筆と書かれている。

  • 3階は昔の酒造り道具が展示されている。

    3階は昔の酒造り道具が展示されている。

  • 看板も立派だ

    看板も立派だ

  • 稲を提げて展示

    稲を提げて展示

  • 昔の様々な酒造りの道具が展示されている。

    昔の様々な酒造りの道具が展示されている。

  • とてもたくさん展示・保存されている。

    とてもたくさん展示・保存されている。

  • 1、昔の蒸米工程<br />  洗いあがった米を蒸す作業

    1、昔の蒸米工程
      洗いあがった米を蒸す作業

  • 2、麹造り工程<br />  蒸米を広げた上に種麹をまいて、麹をつくる

    2、麹造り工程
      蒸米を広げた上に種麹をまいて、麹をつくる

  • 様々な道具たち

    様々な道具たち

  • 3、酛造り工程<br />  蒸米に麹と水を加え、酵母を培養する作業

    3、酛造り工程
      蒸米に麹と水を加え、酵母を培養する作業

  • ここも様々な道具たち

    ここも様々な道具たち

  • 4、醪(もろみ)造りの工程<br />  仕込み桶に出来上がった&#37211;(もと)を入れ、続いて麹(こうじ)、蒸米、水を加えて、この量を順次増加させて4回仕込む。

    4、醪(もろみ)造りの工程
      仕込み桶に出来上がった酛(もと)を入れ、続いて麹(こうじ)、蒸米、水を加えて、この量を順次増加させて4回仕込む。

  • 5、酒搾りの工程<br />  醪(もろみ)が熟成すると酒船という搾酒機にかけて、新酒の搾りを行う。

    5、酒搾りの工程
      醪(もろみ)が熟成すると酒船という搾酒機にかけて、新酒の搾りを行う。

  • たくさんの道具

    たくさんの道具

  • 大きな樽

    大きな樽

  • 昔のそろばん

    昔のそろばん

  • 立派な屋号も展示してあった。

    立派な屋号も展示してあった。

  • 一階の売店には

    一階の売店には

  • 試飲コーナーもあった

    試飲コーナーもあった

  • こんなサービスも

    こんなサービスも

  • 外に出ると、延命長寿の水が湧き出ていた

    外に出ると、延命長寿の水が湧き出ていた

  • 更に奥に進むと、

    更に奥に進むと、

  • 画像の左側が水汲み場になっていた。<br />4リットルのペットボトルや20リットルのポリタンク持参の方も結構いた。

    画像の左側が水汲み場になっていた。
    4リットルのペットボトルや20リットルのポリタンク持参の方も結構いた。

  • 蛇口が3か所設置されていて、ここで名水をいただける。<br />我が家では、コーヒーにしておいしくいただいた。

    蛇口が3か所設置されていて、ここで名水をいただける。
    我が家では、コーヒーにしておいしくいただいた。

  • 男山酒造り資料館から、水をお持ち帰りのお客様へ

    男山酒造り資料館から、水をお持ち帰りのお客様へ

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ドロミティさん 2017/05/19 08:45:45
    すごいですね!
    sio爺さん、おはようございます^^

    素晴らしい収蔵品の数々に驚きました!

    OL時代に日本酒ブームがあって、味も良く分からないままに、
    千寿、万寿、立山などと嗜んでおりました^^
    もちろん、男山も!

    その昔から造り酒屋さんは地元の名手でらしたのでしょうね。
    画家達のスポンサーでもあったのでしょうか?

    以前訪問した長野の造り酒屋さんにも竹下夢二の原画や書が展示
    されていました。

    遅ればせながら、フォローさせていただきましたので、改めて
    宜しくお願いいたします。

                          ドロミティ


    sio爺

    sio爺さん からの返信 2017/05/21 10:28:11
    RE: すごいですね!
    > sio爺さん、おはようございます^^
    >
    > 素晴らしい収蔵品の数々に驚きました!
    >
    > OL時代に日本酒ブームがあって、味も良く分からないままに、
    > 千寿、万寿、立山などと嗜んでおりました^^
    > もちろん、男山も!
    >
    > その昔から造り酒屋さんは地元の名手でらしたのでしょうね。
    > 画家達のスポンサーでもあったのでしょうか?
    >
    > 以前訪問した長野の造り酒屋さんにも竹下夢二の原画や書が展示
    > されていました。
    >
    > 遅ればせながら、フォローさせていただきましたので、改めて
    > 宜しくお願いいたします。
    >
    >                       ドロミティ
    >
    >
    >


    ドロミティさん

    お早うございます
    またまた返信が遅くなってすみません

    男山酒造の酒造り資料館は、行ってみて驚きました。
    そして名水も気前よく、飲み放題、汲み放題です。

    ただし、肝心の酒の方は・・・・・、
    いいのは飲んだことがありませんが、
    居酒屋で出てくるような普通酒は普通でした。

    ところで沖縄旅行記を拝見しました。
    リゾート感やセレブ感が出てるなあと思いながら見せていただきました。
    そして掲示板も見せていただいたところ、
    ドロミティさんの美女談義で大いに盛り上がってましたね。
    とても楽しく読ませていただきました。
    これからも楽しみにしています。

    sio爺







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