2016/02/24 - 2016/02/24
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ちびのぱぱさん
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紺碧の空に、桜に、お城。
ああ、日本に住んでて良かったなあ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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寄り道の柳橋
朝早くホテルを出るというのは、かなり大変です。
夫婦げんかにならないように、辛抱強く、しかし巧に相手をせかさなければなりません。
スケジュールがタイトなときは特に、焦りは禁物。
どうせ自分で立てたスケジュールだから、てきとーにはしょればよい。
ところがどうしたことか、多くの場合スケジュール通り行かなくなる原因となる本人が、スケジュール通りにやることを主張する場合が多い。
名古屋の伏見にあるホテルを、まあまあ頑張って朝8時30分過ぎに出て(本当は7時半に出たかった)、桜通をまっすぐJR名古屋駅に向かったものの、気になる通りを見つけて道草してしまう。柳橋中央市場 市場・商店街
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せめて、終戦後くらいの名古屋があるかもしれない。
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おととい午後に通りかかったとき同様、朝通ってもガランとしている。
ああ、おととい展望台に登ったミッドランドスクエアーがあんなところに。
柳橋中央市場
このあたり、全国でも珍しいという都心部一等地に建つ民間の中央市場と言うことで、その規模も国内最大級だとか。
「鮮魚と共に百年」が売り文句で、明治の後期から市民の台所として賑わってきたらしい。
しかし、人がいない、どの時間帯に来れば良かったのだろう。 -
世界のやまちゃんも、この辺りから世界に羽ばたいていったのか……。
ちなみに「世界」というのはどの辺りのことを言うのだろう。柳橋中央市場 市場・商店街
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こんな路地を歩くと……
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すぐにJR名古屋駅に出ます。
京都までの普通乗車券2590円也を買って、東海道本線をのらりくらりと2日掛けて行くつもり。
自販機を見たら、京都2590円というのがあった。
目的地は京都の二条駅で、そこも2590円だから、これを買えばいいのだろうとぼんやりとボタンを押して購入。
これで、翌日すったもんだすることに。 -
なにやら、列車トラブルがあったとかで、ダイアが乱れておりましたが、ちょうど目の前に来た快速に乗って約20分、9時50分ころに岐阜駅到着。
スケジュール的に、……約一時間の遅れ。
金華山の麓くらいまで行こうと思っていたけど、めんどくさくなる。
JR普通乗車券の100km以上あるきっぷなので、二日間の有効期間と途中下車は自由です。
ただし、逆戻りはいけない。信長ゆめ広場 名所・史跡
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いつもは、スケジュールをはしょろうとすると異議を唱える相方も、まあ、いいんじゃない、といつになく寛容。
信長ちゃんごめんね。
安土城は行くからね。 -
スケジュール表には、無料展望台に上がるというのもあった。
どっかに、高いビルがあるはずなんだよね。
あれがそうじゃない。
あっ、本当だ。
岐阜シティタワー43というビルですから、43階の高さなのでしょう。岐阜シティ タワー43 名所・史跡
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地上二階に続くコンコースを歩いて渡り、まだ開店して間もない朝のシティタワーに入る。
展望台へのエレベーターは10時からとなっています。
時計を見ると10時ちょうど。 -
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左手に、岐阜城のある金華山を配しています。
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右手に、岐阜城のある金華山を配しております。
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豆粒のように小さく見えているのが岐阜城。
美濃の中心として、斎藤道三や織田信長が城主となった。
あんな高いところにお城を造って、上り下りが大変だなあとほとんどの人は思うのではないだろうか。
調べてみたら、こういうお城が造られるようになったのは南北朝の頃からで、普段は近くの平地に住んでいて、イザ事が起こると城に立てこもって戦うというのが流行ったらしい。
そうか、やっぱり普段は平地に暮らしていたのか。
ですよねえ。 -
名古屋へと続く東の方。
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伊吹山も見渡せる、西の方。
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トイレに入ってびっくり、男子トイレの「洋式」個室にはこのような仕掛けが。
便座に腰掛けて用を足しながら、絶景を眺めることが出来る。
札幌のJRタワー38階にある男子トイレは、小用を足しながらそのまま全面ガラス張りというすごい構造になっている。
こっちの方が幾分控えめとはいえ、もしかするとあのお方の設計かもと思いました。
あのお方というのは、女性設計士の小林純子氏です。
トイレという空間を、極限まで考え抜いて設計しておられます。
ここもそうなのか、だれか知っている方がこれを目にしたらどうぞ教えて下さい。 -
さて、岐阜の滞在時間を大幅にはしょったので、本来のスケジュールに戻りましたが、列車の方は相変わらずダイアが乱れているので、来た列車に乗るという体勢になりました。
10時50分に大垣駅。
駅前のお菓子の老舗、金蝶園の本店。金蝶園総本家 大垣駅前本店 グルメ・レストラン
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寛政10年創業というから1799年から200年以上続く老舗。
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金蝶園饅頭というのが昔ながらのお菓子。
ひとつ130円のを二つ買って、店の中のテーブルでいただかせていただきました。
お茶はセルフサービスです。
これが夫婦の朝食代わり。 -
駅前にあった観光案内所で、一時間くらいで回るとしたらどこを見たらいいでしょうか、と尋ねると、係の女性は心得たとばかりにお堀と名水巡りかお城見学のどちらかをお勧めしますとのこと。
どうも、一押しはお堀巡りのようなので、まずはお堀を目指すことにしました。 -
大垣の目抜き通りは昭和の匂いがぶんぶんします。
いいなあ。
その昔、青春18切符というのが出たばかりの頃、金沢や木曽路を巡って最後にこの大垣の駅に来ました。
1月の寒い季節でした。
この駅を夜遅くに出て、東京駅まで行く夜行普通列車に乗って帰ることにしていました。
どうもお金の計算を間違えたようで、ポケットを探ったら150円くらいしかなかった。
夕飯もまだでしたが、立ち食い蕎麦を食べるにもわずかに足りなくて、キオスクでコメッコというお菓子を買って飢えをしのいだのを覚えています。
キオスクのおばちゃんが気の毒がって、ジョージアの缶コーヒーをおごってくれました。
やけどするほど熱い缶を握りしめて、何度も礼を言ったものです。
若いっていいなあ。 -
知らなかったのですが、大垣は水の都というのだそうです。
随所から泉がわき出ている。 -
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桜の季節に訪れたら、すごいんだろうなあ。
そのころには、船下りやたらい船に乗れるのだという。
桜の咲き乱れる土手を見ながら、ゆっくりと船で巡ることが出来る。 -
水門川に沿って反時計回りに進むと、八幡神社があり、境内には名水がわき出ている。
大垣八幡神社 寺・神社・教会
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午前中から大勢の人が水を汲みに来ている。
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水門川は八幡神社のところで南に折れ曲がります。
さらに進むと、気の早い桜が花を咲かせている。 -
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美登鯉橋の辺りで、川は折れ曲がって広くなっています。
橋の上からは、たくさんの鯉が見える。水門川 四季の広場 自然・景勝地
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さらに川に沿って南に進みます。
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船町港跡の赤い橋が見えてくる。
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住吉灯台。
かつてここにあった川湊の灯台として、はじめに建てられたのは300年程前の元禄時代。
江戸時代には重要な交通手段として、かの松尾芭蕉も門人たちに別れを告げ、ここから船で桑名に向かったと言います。
「蛤のふたみに別れ行く秋ぞ」
この句にあるように伊勢の二見を目指したのでしょうが、はまぐりといえば途中にある桑名でしょう。
別れを惜しむふりをして、こころはすでに焼き蛤に行っていた。
その手はくわなのやきはまぐり。
現在のこの灯台は、明治20年に建てられました。
明治時代には蒸気船による定期航路も開設され、昭和の戦後になるまで長く旅人に愛されていたと言います。 -
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芭蕉の記念碑が建てられています。
芭蕉の有名な「おくのほそ道」2400キロに及ぶ旅は、この大垣でむすばれたのだそうな。
元禄2年の春に江戸をたち、数々の名作をものにして9月6日にこの地に到着。
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長旅を終えて、大垣に到着したところかなあ。
奥の細道を見ると、「駒に助けられて大垣まで来た」とあるから、馬に乗ってきたのだろうか。
ということは、船に乗って伊勢に旅立つとき、大垣に別れを告げるかのようにして立っているところかなあ。
ちゃんと説明を見てくればいいのに、無精をするからかってに妄想するしかない。船町港跡 名所・史跡
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お城の方に向かうと郷土資料館があります。
大垣公園 公園・植物園
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大垣公園を抜けると、大垣城。
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ああ、桜に城。
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徳川家康に従って歴戦を戦った戸田氏鉄(うじかね)の騎馬像。
大垣城は、関ヶ原の戦いにあっては石田三成の陣が敷かれました。
1635年、氏鉄がここに封ぜられ新田開発や治水事業などを手がけ、いまの大垣に礎を築いたようです。戸田氏鉄公騎馬像 名所・史跡
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東門から出て、駅方面に戻ります。
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駅前通に気になる店を見つけて、お昼にしました。
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時間が止まったかのような店内。
若き日のアントニオ猪木さんの写真が飾ってありました。
猪木さんがこのくらいの頃、私もこの子ぐらいで、八王子の駅前のデパートでサイン会がありました。
ジャイアント馬場さんと並んでサインをしていて、頭を撫でてもらったのを思い出す。 -
550円の親子丼定食。
わたしたちの後からどんどん客が入ってきました。
なあ、俺の注文はいつ取りに来てくれるんだい、と奥に座っていた男性がお店で働くおばあちゃんに文句を言いに来ました。
あら、そうかい、とおばあちゃんが言うと男性はおとなしく席に引き上げましたが、どうもいつまでたっても注文を取りにゆく気配はない。
わたしらの親子丼と同じものを注文した隣のテーブルのには、小皿の漬け物が付いているが、わたしらのにはついていないなあ、あら、おばあちゃん、こちらのお客さんの漬け物出てないわよ、と奥から女将さん。
あっちのテーブルの方、いつもと注文違うんじゃない?
ええ?そうだったかい。
ははは、もういいよ、おれこれ食べるから、
すみません、2、3テーブルならなんとかなるんですけど……、もうおばあちゃんここええわ。
そんなやり取りが店内に響きました。
なんかかわいそうになってしまった。
あっ、奥のおじさんまだ注文とってないんじゃない。
ぶすっとした顔で、スポーツ新聞広げていました。 -
宝暦五年(1755年)創業の「つちや」大垣駅前店。
柿羊羹が有名ですが、延寿柿(えんじゅがき)というほしがきを丸ごと一つ再現したようなお菓子を二つ購入しました。
干し柿と羊羹を足して2で割ったような、とてもおいしゅうございました。つちや 大垣駅前店 グルメ・レストラン
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