2016/02/13 - 2016/02/14
174位(同エリア849件中)
ショコラさん
今回の旅で泊まったお宿は、角館の郊外にある《角館山荘侘桜》。武家屋敷通りから車で10分くらいの場所です。往復ともお宿の車で送っていただきました。
このお宿、我が家には予算オーバーでしたが、また角館に行く機会があるかわからないし、泊まりたい宿に泊まらなかったら後悔しそうなので、思い切ってここに。
※お宿の外観やパブリックスペースの写真は、撮影順にはなっていません。
★《角館山荘 侘桜 》
http://wabizakura.com/
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
午後2時半にこのお土産店《さとくガーデン》でお宿の車にピックアップしていただきました。
ここはお宿が経営しているお店で、送迎の待ち合わせ場所にもなっていて、宿泊者の荷物も預かってくださいます。
★お土産店《角館さとくガーデン》
http://satoku-garden.com/index.html角館さとくガーデン 専門店
-
立派な黒のミニバンでお宿へ。わたしたちのほかにもう1組ご夫婦が同乗されていました。7〜8人乗りの車だったので、ゲスト4人が乗ってもゆったり。
武家屋敷通りでは雪が少なくてがっかりでしたが、お宿に向かうにつれだんだん雪が増えてきて、お宿が見えてきたころにはこのような雪景色に。 -
イチオシ
お宿に到着。
立派な茅葺の門に深々と雪が積もっています! こんな風景が見たかった〜。角館山荘 侘桜 宿・ホテル
-
門から母屋まで、きれいに雪かきされています。
ちなみに、ここは2011年開業で、まだ新しいお宿です。 -
母屋も茅葺。
築200年の古民家を移築したのだそうです。
この雰囲気、古民家好きにはたまりません。。。 -
角館の中心部とは雪の量がぜんぜんちがう。
たぶん例年はもっと雪があるのでしょうが、この雪景色が見られれば十分満足です。 -
スタッフの案内で母屋の中へ。
こちらはレセプション。
黒でまとめられたシックなインテリアです。 -
レセプションの左手はギフトショップのコーナー。
秋田の工芸品や焼き物が置かれています。
これらのものは、お宿の客室やダイニングでも使われていました。 -
吹き抜けの重厚な天井。
-
レセプションの一角にはアンティークな振り子時計が。今もちゃんと動いています。
*チェックアウトのときに撮った写真 -
フロントをはさんで反対側には、囲炉裏ラウンジがあります。
囲炉裏には火が炊かれていて、レトロなストーブにも火が入っています。 -
古いものと新しいもののコラボ。
-
四角に切り取られた窓から見える、額縁のような雪景色。
-
囲炉裏ラウンジの横の大広間。
二方向に大きな窓があり、白い世界が眺められます。 -
ラウンジでお着きのお茶とお菓子をいただきました。
おしぼりには桜柄があしらわれた宿のロゴが。 -
お抹茶と和菓子。
-
お抹茶も和菓子もおいしい♪ ほっと一息。
抹茶椀は秋田の楢岡焼(って、今回初めて知ったのですが)。釉薬のブルーがとても綺麗です。
夫もわたしもこの器がすっかり気に入って、翌日、お宿経営の〈さとくガーデン〉でお茶碗とフリーカップを買っちゃいました。 -
お宿は全10室で、「ダイニング付和洋室」「和洋室」「和室」の3タイプがあります。
今回予約したのは和洋室で、「遠雷」というお部屋にアサインされました。
客室の鍵に桜の木が使われています。
ちなみに、ダイニング付和洋室は子どもの宿泊OKで、夕食・朝食とも部屋食になります(それ以外の客室は個室ダイニング)。 -
客室は離れというか母屋とは別棟になっていて、3か所に分かれています。
スタッフの案内で、母屋から左の扉を出て客室棟のほうへ。
正面のガラス張りの窓から雪景色が見えます。 -
母屋を出て、屋根付きの外廊下を少し歩きます。
ふかふかの真っ白な雪♪ -
客室棟の廊下の窓から、降り積もった雪が見えました。
-
わたしたちの客室は一番奥で、母屋からは遠いけれど、貸切露天風呂には一番近い場所でした。
-
こちらが〈遠雷〉の客室。
-
客室の扉には、角館伝統の樺細工(桜皮細工)が施されています。
この樺細工は1700年代後半から角館に伝わる伝統工芸で、とても丈夫なのだそう。 -
客室の玄関の棚には、角館の伝統工芸品「イタヤ馬」が。
このイタヤ細工は、イタヤ楓の木から作られていて、農家の副業として受け継がれてきたのだそう。現在は、このような玩具のほか、籠や道具入れ、お弁当箱などいろいろなものが作られています。 -
こちらが客室。いい感じ〜。
落ち着いた和モダンなインテリア。窓も大きく取られていて、明るくて解放感があります。
広さは60平米ちょっと。ふたりでは広すぎるくらい。
ちなみに、ダイニング付和洋室だと80平米ちょっとあるので、ここよりさらに広くなります。 -
リビング・エリアにあるこの柱には樺細工が施されています。
客室内の木は天然木にこだわっているそうです。 -
ベッド側から見た様子。
このベッド、ものすごく寝心地がよくて、朝までぐっすり眠れました。リネンも肌触りがとてもよかった。あとで知りましたが、シモンズ社のベッドでした。 -
バスローブ、ナイトウェア、浴衣が用意されています。
こちらのバスローブや客室内のタオルは、お宿とHotmanがコラボしたオリジナルだそう。 -
大きな窓の外は雪景色。
-
外のテラスにはデッキチェアが置かれています。
-
ちょっと外に出てみました。
-
里山の風景。というか、曇っていて木々以外なにも見えません。
春から秋にかけてなら、夕暮れにのんびりここに座って過ごすのもよさそう。でも、今は――寒いっ!
というわけで、すぐに室内に。 -
水屋。
湯沸しポット、無料のミネラルウォーターに、お茶セット(右奥の樺細工の箱)、お菓子(右手前の白木の箱)が置かれています。
おしぼりも用意してくださっている心遣いがうれしい。 -
樺細工の箱の中には、お宿オリジナルのドリップコーヒー(ふたり2回分ある♪)のほか、緑茶(リーフ)、紅茶(ティーバッグ。ミントンだったような)が入っています。
このドリップコーヒーは夕食後と朝食後にいただきました。このコーヒー、まろやかでほどよい苦みもあって、とてもおいしかった。お宿のショップにもあったから、買えばよかったな。 -
白い木箱には、秋田の銘菓の焼きもろこしが。
-
こちらは冷蔵庫に入っていた、生あんもろこし。
これがとてもおいしくて、翌日、角館のお店《くら吉》で栗の生あんもろこしを買いました。
冷蔵庫にはほかにビール、オレンジジュース、ポカリ、特茶が入っていました。ビールかオレンジジュースのどちらか1人1本は無料。 -
引き出しにカップ類が収納されています。
スプーンは桜柄。 -
トイレも広々。
床がフローリングとタイルに分かれています。手洗い利用だけのときはスリッパをはきかえなくていいようにってことかな。 -
パウダールーム
広々。反対の壁側にタオルウォーマーが備えられています(鏡に映っているのがそれ)。
洗面ボウルはなんと銅製。木製のカウンターにしっくりなじんでいます。
大きな鏡に椅子もあるのでメイクもしやすい。 -
この白木の箱にアメニティが収められています。
蓋にあしらわれた花のような模様は、角館の武家屋敷通りにある青柳家の家紋らしい(青柳家の屋敷はこのお宿が管理されています)。 -
半紙に包まれたアメニティ。
高級感のある演出に女心がくすぐられます。 -
スキンケア用品も用意されています。
-
スタンドミラーに、白木のアクセサリー入れも。
細かいところまでとても行き届いてる! -
パウダールームの隣りには、石造りの大きな半露天風呂〜。
椅子や桶は漆塗りの木製です。 -
湯船は大人ふたりがゆったり入れるくらいの大きさ。もちろん温泉です。平成20年に敷地内に噴出した新しい温泉だそう。アルカリ性単純温泉でph9.6。
100%源泉かけ流しのお湯が湯船いっぱいに満たされています。
2面の窓を開け放てば、雪景色が広がります〜。
すぐにでも入りたいけれど、その前にお宿のパブリックスペースをちょっと探検してきます。 -
館内履きの草履も樺細工のもの。女性用の花緒は桜柄です。
素敵な草履なのに、夫は履きにくいと言って浴衣に靴を履いていました……。 -
お部屋を出て、右手のドアの向こうに貸切露天風呂があります。
-
露天風呂は出てすぐですが屋根のない外廊下を歩くので、藁沓が用意されています。
-
あちらの小屋が貸切露天風呂。
30分単位の予約制で、チェックインのときに予約するようになっています。
で、わたしたちはこの日の夕方と、朝(朝食前)の時間を予約しました。
このあと館内やお庭をちょっとぶらぶら。この旅行記の前半のパブリックスペースの写真はそのときに撮ったもの。 -
お部屋にもどってしばらくしたら、貸切風呂の予約の時間になりました。
お部屋に用意されていたこの籠に着替えを入れて貸切風呂へ。 -
そろそろ日没の時間で、あたりは暗くなってきていました。
濡れた床に明かりが反射しています。 -
こちらが貸切露天風呂。念願の雪見風呂〜♪
しんと静まり返ったなかで、聞こえるのは掛け流されるお湯の音だけ。
お湯はとろっとしていて、つるつるすべすべの肌触り。極楽。。。
このあとお部屋にもどって、客室の半露天にも入りました。 -
さて、夕食の時間です。
スタッフの方の案内で個室のダイニングへ。 -
お品書き
-
◇座附
生帆立貝しん薯
若菜餡
煎り松の実 搾り生姜
帆立のうまみが感じられる優しい味わい。おいしいな〜♪
この先のお料理にますます期待が高まります。 -
◇前菜
前菜を載せたお皿が凝ってます。 -
鱈の雲子 青葱 赤卸し ポン酢
-
甘海老 烏賊 鮭 菜の花 真砂和え
-
早堀り筍 蕗 春煮
-
浅利貝 庄内浅葱 わかめ 辛子酢味噌掛け
-
白魚あられ揚げ 揚げ銀杏 百合根梅香り揚げ
食材をいろいろ使った手のかかった前菜で、それぞれボリュームがあります。とくに白魚のあられ揚げはサクサクした軽い食感で、めちゃウマでした。 -
◇お造り
和紙が掛けられている、ちょっとした心遣いがうれしい。 -
真鯛昆布〆
平目
槍烏賊
湯葉こんにゃく
ぷりっぷり。けっこう大き目で食べごたえがあります。おいしい〜。 -
◇焼き物
比内地鶏どぶろく漬け 蜂蜜焼き
焼き葱 柚子卸し
この日のランチに続き、夕食でも比内地鶏をいただきました。
ジャーキーのようなスモーキーな風味があり、噛めば噛むほど味わいがあります。蜂蜜がとても合う。 -
◇強肴
塩鰤吟醸鍋
人参 大根 薄揚げ
笹掻きごぼう ちぎりこんにゃく
椎茸 里芋 長葱 せり
さっぱりとした上品なお鍋。お酒がたっぷり入っていそうだけど、アルコール分は飛んでいるようで、お酒に弱いわたしでも平気でした。 -
◇お食事
曲げわっぱでサーブされました♪ -
ズワイ蟹とシラスの蒸籠ご飯
蓋を開けたとたん、蟹のいい香り〜。
そしてお味も超絶品!!! おいしすぎて、無言で食べつくしました。
この日の夕食でこのご飯が一番感動しました。ほんと、これは記憶に残るおいしさでした。 -
止め椀
-
◇水菓子
季節のフルーツ
黒胡麻プリン
大きめにカットされたフルーツ3種と、もちっとした胡麻プリン。黒蜜との相性もグッド。
地の物がふんだんに使われた、おいしい夕食でした。
蒸籠ご飯、もう一度食べたい〜。 -
母屋のダイニングから客室へもどります。
-
客室棟の中庭。明かりに照らされて幻想的な雰囲気。
お部屋にもどって、コーヒーを淹れてくつろぎのひととき。
寝る前に、またお部屋の露天風呂につかって温まり、気持ちのいいふかふかのベッドでぐっすり眠りました。 -
翌朝
今日もどんより天気。ポチポチ雨が降ってるし。。。 -
でも昨日よりは視界がよくて、テラスから山並みが見えます。
露天風呂の予約時間になりましたが、夫は起きる気配なし。
わたしひとりで行ってきます。 -
イチオシ
露天風呂をひとり占め。
この雪景色を見ながらの朝風呂、気持ちいいな〜と思いながらつかっていたら―― -
ザーザー振りの雨になりました。。。この露天風呂には屋根がない。
で、脱衣室にあった菅笠をかぶり、雨の中、しぶとくつかっていました。。。 -
お風呂からもどったら、夫はまだ寝てました。
朝食の時間になったので夫を起こし、ダイニングへ。
昨日の夜は外は真っ暗でなにも見えませんでしたが、今朝は窓から白い雪が見えます。
朝起きたら朝ごはんの用意がされている――これが旅で一番うれしいときかも。 -
☆めざめのジュース2種
中央のグラスに入った白いのが黒酢入りの豆乳ジュース。
陶器のカップは桃のジュース。 -
朴葉の上には、焼き鮭と、いり卵と、お豆。
-
これは――
-
茶がゆでした。
緑茶の風味とお米のつぶつぶ感を残したこのおかゆ、とてもおいしかった♪ -
温泉の湯豆腐
-
湯葉もあります。
-
煮物
がんもがふっくらしておいしい〜。 -
鮪のとろろかけ
-
茶碗蒸し
ふわふわでやさしい味わい。 -
ごはんは、もちろん、あきたこまち。
曲げわっぱのおひつ〜♪ -
アサリのお味噌汁。大ぶりの立派なアサリが入っていました。
-
食後のフルーツ。
-
林檎のコンポート
朝食にコーヒーのサービスはありませんでしたが、お部屋にもどってから、水屋に用意されているドリップコーヒーを淹れ、雪景色を眺めながら食後の一杯を楽しみました。 -
お宿のチェックアウトは11時なので、朝食後もゆっくりできます。
で、またお部屋の露天風呂にちゃぽん。。。
湯温もちょうどよく(たぶん41℃くらい)、雪景色を眺めながら、ふやけるまでつかっていました。
最後にわたしはお風呂でとんだ失敗をしてしまいました。お風呂に備えられていた陶器のソープディッシュを落として、割ってしまったのです(まっぷたつに割れた……)。
で、チェックアウトのときにスタッフにそのことを伝えてお詫びすると、スタッフの方が最初におっしゃった言葉が「お怪我はございませんでしたか?」でした。ゲストのことを一番に思いやってくださったお気持ちに感動し、いいお宿に泊まったとあらためて思いました。 -
このお宿は我が家にはちょっと勇気のいる宿泊料金でしたが、奮発して本当によかったです。ここに泊まるためだけにでも角館を訪れる価値があるといえるくらい、素敵なお宿でした。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ハッピーねこさん 2016/06/10 00:13:48
- 又も素敵なお宿に・・・!
- ショコラさん、こんばんは。
又もや素敵なお宿に宿泊されましたね〜!うらやましい!
景観、設備、お料理・・・いいお宿の要素・条件はたくさんあるでしょうが、
やはりもてなす方の心遣いが一番大きいのかな、と拝見して感じました。
思い出に残るステイになられましたね〜!
そうそう、朝食の曲げわっぱのおひつと旦那様のお弁当箱。
たまたまですが昨日秋田大舘の曲げわっぱのお弁当箱を自分のために買いまして、
今日初使いでした。
初使いというのに寝坊して、中身は適当なものになってしまいましたが、
やはり気のせいかごはんがふっくら美味しいし、そこそこ見栄えもするし、
いいものですね。
本当は地元博多の曲げもののを買いたかったのですが、百貨店を巡っても
出会えず、
敢え無く三越で大舘のものを。
家に帰ってネット検索したら楽天なんかで売っていてそちらの方が
求めやすい値段だったのですが、
受注生産らしく注文から2ケ月ほどもかかるらしいので、ま、いいかなと。
(思い立ったらすぐにほしいタチなので^^)
ショコラさんもお弁当に腕を奮って下さいな☆
ハッピーねこ
- ショコラさん からの返信 2016/06/11 18:37:22
- RE: 又も素敵なお宿に・・・!
- ハッピーねこさん、こんにちは。
旅行記を見てくださってありがとうございます。コメントも書いてくださってうれしいです♪
いいお宿の要素や条件の一番は、たしかにもてなす方の心遣いかもしれませんね。どんなに施設やお料理が素晴らしくても、心がこもっていなければいいお宿とは言えないですものね。
曲げわっぱをちょうど買われたところだったんですね! なんという偶然〜。曲げわっぱは実用的で見栄えよし、軽くて丈夫という、本当にすぐれものですね。梅雨の時期にはとくに活躍してくれそうです。
ところで、福岡にも曲げものがあるとは知らなかった〜。
お弁当作りは年々手抜きの度合いが増えていってて、腕を振るうなんて程遠い有様になっております(^^;;)
ショコラ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
PR
旅行記グループ 冬の角館へ
2
92